318 名前:1/9 :2010/11/11(木) 03:04:03 ID:???
デュオ「よーやく見つけたぜ、相棒」
カトル「また出会えたね、僕のサンドロック」
トロワ「この機体は気に入っている」
五飛「ナタクゥゥゥ!!」
妹蘭「なんだぁぁぁぁぁ五飛ィィィ!!」
アル「ヒイロ兄ちゃんの友達はみんな自分のMSの
ガンプラ買ってるけど、ヒイロ兄ちゃんはいいの?」
ヒイロ「問題ない。ガンプラバトルは3vs3のチーム戦だ。チームに合致したプラモを選ぶべきだろう。
例えば
五飛と妹蘭のように、アルトロン×2の編成にはヘビーアームズを加えるべきだ」
ジュドー「まあ俺も今回は重たいΖΖよりΖにしようと思ってるしな」
ルー「え? じゃあアタシ何使えばいいの?」
イーノ「Ζザクは?」
エル「別に同じのがいてもいいじゃん」
ビーチャ「じゃあ俺とエルは白黒のmk-Ⅱってのはどうよ?」
パーラ「んじゃアタシはDXっと」
カリス「僕はディバイダーにしましょう」
ティファ「……GXは私が導きます」
ガロード「げ!?俺何使えばいいの?」
キッド「ハイハイ、んじゃ各自ガンプラ買ったら、工作室借りて作ってきてねー
制限時間は1時間。その後はクジでチーム分けするから、作戦とかチーム編成とか無駄だよー」
というわけで
Aチーム 【 ガロード ルー トロワ 】
Bチーム 【 エル カトル ティファ 】
Cチーム 【 ジュドー 五飛 妹蘭 】
Dチーム 【 デュオ カリス イーノ 】
Eチーム 【 ヒイロ ビーチャ パーラ 】
キッド「今回キッド様は解説ね」
モンド「同じく実況」
ガロード「でもさ、5チームってトーナメントにするとバランス悪いよな
いっそバトルロイヤルにするか?」
アル「大丈夫!」
Fチーム 【 アル ハル ロウ 】
ジュドー「ロウさん!?」
ロウ「ジャンク屋仲間で俺を無視するなんて寂しいじゃねぇかよ」
ヒイロ「アルも参戦するのか。いや、アルのガンプラ作成技術は高い。脅威と見るべきだな」
アル「頑張ろうね、ハル兄ちゃん」
ハル「ここは僕たちのホームだからね」
319 名前:2/9 :2010/11/11(木) 03:05:15 ID:???
ガロード「まさか初っ端からティファと戦うことになるなんてなぁ……く~やりにくいぜ」
トロワ「迂闊な恋愛感情は死に繋がる……」
ルー「来るなら来なさい、エル! ギッタギッタにしてやるんだから!」
トロワ「迂闊なキャトファイトは死に繋がる……」
カトル「バトルフィールドは森林ですね……ティファ、トロワ達のMSが見えますか?」
ティファ「ガロードはエアマスターとレオパルドを組み合わせたMSに乗っています。
ルーさんはリ・ガズィ、トロワさんはヘビーアームズ、ただしガトリングを両手に装備しています」
エル「こっちは無改造のサンドロックカスタムと、GXと、Mk-Ⅱだってのに」
カトル「いえ、改造しなかった分、塗装や表面処理をキチンとした僕たちのMSの方が基本性能は上な筈です」
エル「それもそうか。よーし、ティファ! サテライトキャノンでドカンと一発かましてやりなよ!」
ティファ「……月が出ていません」
カトル「それにせっかく身を隠すことのできる森林フィールドです。マイクロウェーブで自分達の場所を晒すのは下策でしょう。
それにガトリングを装備しているトロワとガロードを相手にしては
サテライトキャノンをぶつける前に、蜂の巣にされてしまう確率の方が高いですし」
エル「んじゃどーすんの?」
カトル「ドカンと一発体当たりですよ。彼らが射撃戦が得意なら、こちらは接近戦を挑めばいいんです。
基本性能で上回っているなら、充分勝機はあるでしょう」
エル「サンドロックは接近戦得意だしね」
ティファ「私が、タイミングを計ります」
ガロード「どうする? 飛んで上から探してみるか?」
ルー「飛べるのガロードだけでしょ? アタシはBWS外してきちゃったし」
トロワ「単騎で飛行して撃墜されるだろうな」
ガロード「だよなぁ……っ!!」
モンド「おぉっと! ガロード達にカトルのチームが攻撃を仕掛けたぞ!」
キッド「あー完全に奇襲成功ってヤツだね。ルーのリ・ガズィやられちゃったし」
エル「へっへへー、今回は良いところ無しだったね」
ルー「あ~ら、それはお互い様じゃないかしら、エル!」
カトル「エル! 離れてください!」
エル「え……きゃあっ!!」
キッド「リ・ガズィの腰の部分にグレネードがあること、知らなかったみたいだね」
モンド「なるほど。同じΖ系の
ガンダムでも武装の位置まで同じとは限らないってことね」
トロワ「胸部オープン……」
カトル「ミサイル!?」
ティファ「違います、これは……」
モンド「あれって煙幕?」
キッド「だね。ミサイルの代わりに小麦粉でも仕込んでいたのかな」
トロワ(ガロードはティファを攻撃できない。俺がティファを倒す必要があるな)
ティファ「!」
トロワ「ガトリングと腕の接続を市販パーツで銃口に改造した。威力は低いが、密着すれば……!」
ティファ「ガロード……きゃああああああ!!」
カトル「ティファ!? これでコチラは僕一人……ですが!!」
ガロード「くそっ……接近戦の武器はビームナイフしか……っ」
カトル「そこです!!」
モンド「ああ、ガロードの唯一の接近戦用武器が弾き飛ばされた」
キッド「こりゃガンダム坊やもリタイヤだね。勝負はカトルとトロワの一騎打ちか」
320 名前:3/9 :2010/11/11(木) 03:07:55 ID:???
ガロード「……なーんちゃって!」
カトル「え?」
ガロード「じゃじゃじゃじゃーーーん! アロンダイトーーー!!」
カトル「インナーアームガトリングの中から!?」
ガロード「このガトリングはダミー! 弾なんか一発も出ない、ただの対艦刀の鞘なんだぜ!」
カトル「では、その機体はレオパルドに飛行能力を与えた空爆機ではなく……っ!」
ガロード「厚い装甲と加速力を兼ね備えた突撃兵だ!!」
<チームA WIN!>
ジュドー「ガロード兄が勝ったか。こっちも負けてらんないね」
妹蘭「いいか、私がアタッカーだ」
五飛「バカを言うな、先陣は一番強いヤツがやると決まっている
それに遠距離攻撃を持たないアルトロンカスタムが後衛に回ってどうするんだ
ドーバーガンを持つトールギスに乗ってるお前が後衛にいろ」
妹蘭「私はナタクだ。どんな敵でも真っ先に屠ってみせる!」
五飛「ええい! 俺に妻の背中に隠れている情け無い夫でいろというのか、お前は!」
妹蘭「なっ…な……(///)」
ジュドー「……ダメかもしんない」
デュオ「……偵察完了っと。相手はΖ、アルトロンカスタム、トールギスⅠだな」
カリス「ジュドーのΖのアンテナはΖΖのハイメガキャノンになっていますね」
イーノ「でもさ、Ζの出力でハイメガキャノン撃てるのかな」
デュオ「FAZZみたいにハリボテって可能性もあるのか」
イーノ「少なくとも連射は効かないって考えていいんじゃないかな」
カリス「ではまず僕がディバイダーのハモニカ砲で彼らに揺さぶりをかけます。
最悪の場合、僕が犠牲になってハイメガキャノンを使わせましょう。
デュオはトールギスのドーバーガンを破壊してください。
そうすれば後はイーノのΖザクがアウトレンジから一方的に攻撃できる筈です」
イーノ「了解。ハイメガキャノンがハリボテなのを祈ってるよ」
デュオ「……なんだろう、スゲーやりやすいな、このチーム」
カリス「……そうですね」
イーノ「……うん」
ジュドー「あのさぁ、夫婦喧嘩なら余所で……キュピーン!……危ない!」
妹蘭「なに!?」
デュオ「ちっ、ジャマーが効いているデスサイズの攻撃を読むなんざ、NTはやっかいだな!」
妹蘭「逃がさん!」
五飛「待て、これは陽動だ!」
カリス「ハモニカ砲、発射!!」
モンド「ジュドーのヤツ、全然活躍できてないね」
キッド「まあ、あのチームじゃねぇ」
ジュドー「被害状況は?」
五飛「トールギスは右腕をやられた。俺は左足だ。貴様は?」
ジュドー「何とか無事だね……うわっ!?」
イーノ「悪く思わないでよ、ジュドー」
デュオ「ナイス狙撃!」
ジュドー「なんの! こういうときは、たががメインカメラがやられただけだって言う!」
モンド「Ζのハイメガランチャーにしては射程距離が長すぎたような?」
キッド「ハイメガランチャーにゲルググJのスコープを付けてるんだ。
砲身もジムスナイパーのライフルを移植して長くしている。
だからシミュレーターの上では狙撃能力が上昇しているんだ」
321 名前:4/9 :2010/11/11(木) 03:10:27 ID:???
カリス「よし、距離を取って攻撃を続けましょう」
イーノ「十字砲火だね」
ジュドー「くっそぉ、手も足もでないってこういうこと!?」
五飛「あなどるなっ!!」
カリス「!!」
キッド「おお、地面からドラゴンハングがでたぜ」
モンド「カリスのディバイダーに直撃した!」
キッド「アルトロン二対分のドラゴンハングの腕を使ってるから、射程が二倍か!」
ジュドー「チャンス到来!」
イーノ「十字砲火が崩れた!?」
ジュドー「機動力のあるΖとトールギスなら!!」
妹蘭「多少のダメージは覚悟の上だ!」
イーノ「く、くるなぁ!」
モンド「怒濤の逆転劇! ジュドーチーム、カリスに続いてイーノも撃破!」
ジュドー「っていっても、こっちもボロボロ……」
妹蘭「だが、これで私達の勝ち……」
デュオ「この勝負、3対3だぜ!?」
ジュドー「げ!?」
妹蘭「しまった! 銃撃戦に気を取られて……」
デュオ「2機撃破! さすが死神さまだぜ」
五飛「デュオ!」
デュオ「こい、ゴヒ!」
五飛「貴様ァァァァ……<ポチ>……何!?」
モンド「アルトロンが爆発したぁ!?」
キッド「ビデオで巻き戻して確認してみると……あー、これはGXのグレネードだね。踏んじゃったわけか」
カリス「戦いとは常に二手、三手先を考えてやるものですから」
イーノ「ゴヒって呼んで冷静さを奪ったデュオの挑発もよかったよね」
デュオ「まーな。(え?ゴヒじゃねーの?)」
<Dチーム WIN>
パーラ「なんだ? 結局ウイング使ってるのか?」
ヒイロ「ああ。オーソドックスな兵装のDX、MK-Ⅱとなら、相性もいいだろう」
ビーチャ「向こうはアルがザク系、ハルは多分ビギニングガンダムだろ」
パーラ「ロウだけは読めねぇなぁ。どんな魔改造MSを使ってくるか……」
ヒイロ「遮蔽物のない砂漠フィールドだ。戦闘になったら正面からの戦いになる。気を抜くな」
ビーチャ「リーダーは俺だぞ?」
パーラ「じゃアタシはヒロインで」
ヒイロ・ビーチャ「「それはない」」
パーラ「来たぞ!」
アル「いくよ、ヒイロ兄ちゃん!!」
ビーチャ「ちょっと待て! ザク50とか、なんの冗談だよ!!」
パーラ「一時間で作ったのか、ソレ!?」
ヒイロ「メガ粒子砲がくる。散開っ!」
ビーチャ「
こんなことになるなら、ゲタかGディフェンサーもってくりゃよかった!」
パーラ「まずいぞ、ヒイロ。ビーチャのヤツ、上から一方的に叩かれてる」
ヒイロ「待て、まだアル以外の敵が見えていない。迂闊に援護に動くと狙われる」
パーラ「そうは言ったって、あのザクをなんとかしないと、どの道お陀仏じゃねー……後ろ!」
ヒイロ「ちっ!」
ハル「避けられた!」
パーラ「このっ!」
ハル「うっ…危なかった!」
ヒイロ(……いい反射神経をしている)
322 名前:5/9 :2010/11/11(木) 03:12:13 ID:???
アル「ハル兄ちゃん、ウイングガンダムにはマシンキャノンがあるんだ!」
ハル「え? バスターライフルを警戒してミドルレンジを維持するだけじゃ、マズイってこと!」
パーラ「今だ、ヒイロ!」
ハル「く……でもバルカンなら、大ダメージには……え!?」
キッド「あれはグフカスタムのヒートロッド! マシンキャノンに偽装してたのか!」
アル「ハル兄ちゃん!」
ビーチャ「おっと、こっちだって足止めぐらいはできるのよってね!!
散弾もこういう時に使うんだ!!」
ハル「うああああ!!!」
ロウ「させるかぁ!!」
パーラ「地面の中から……カプル!?」
ロウ「カプルじゃねぇ、モグールだ!」
キッド「ふむふむ、カプルの指をBB戦士の爆流ガンダムのドリルにしてるんだな」
モンド「それで地中仕様になるの?!」
キッド「ガンプラバトルは現実の科学よりもインスピレーションが大事なんだよね、コレが」
ハル「た、助かった~」
ロウ「こっから反撃だぜ、ハル!」
ヒイロ「地上はあのカプルの独壇場だ。空中戦に移行する」
パーラ「了解」
ビーチャ「だから飛べねないっての!! げ、こっちきた!!」
ロウ「オラオラオラオラオラオラオラーー!!」
パーラ「ビーチャ、掴まれ! ガンダムハンマー!」
ビーチャ「た、助かったぜ、パーラ」
パーラ「よーし、このまま、食らえ!mk-Ⅱハンマー!!」
ビーチャ「ぎゃああーーーー!」
ロウ「おわぁぁぁ!!?」
ヒイロ「これで2対2か……っ!上!!」
ハル「うぉおおおお!!」
ヒイロ「くっ……太陽を背に……」
パーラ「ヒイロ!!」
ヒイロ「任務失敗……俺のミスだ」
アル「あとはパーラ姉ちゃんだけだよ!」
パーラ「勝てる気がしねぇ!?」
< WARNING! WARNING! >
パーラ「なんだ? 警告?」
ハル「バトルフィールドが、廃虚に?」
アル「パーラ姉ちゃん!」
パーラ「え? うわああっ!!」
ジュドー「なんだ? 何があった!」
キッド「ちょっとまって……外部から、データが流入してきている!?」
ヒイロ「どういうことだ?」
キッド「どういうことって、それ以上は……」
ルー「ちょっと、画面みてよ!」
ハル「な、何、アレ……でっかいガンダム……?」
アル「サイコガンダムmk-Ⅲ…?」
325 名前:6/9 :2010/11/11(木) 03:39:37 ID:???
ロウ「おい、ガンプラバトルはコンピューターがサイズ補整するんじゃなかったのか!?
あれがサイコⅢだとしても反則なデカさだぜ!?」
カトル「待ってください、コールです。これは……警察?」
モーリン『皆さん、こちらはモルモット部隊です。現在、サイバーテロ殲滅作戦を実行中です』
カリス「サイバーテロ?」
モーリン『はい。こちらのミスで、彼女をガンプラバトルシステムに逃走させてしまいました』
五飛「待て、女。彼女と言ったな? どういう意味だ?」
ティファ「……あの黒いガンダムから、意志を感じます」
フィリップ『ようガキ共、ユウのBDにはEXAMっていうヤバいシステムが積んであるのを知ってるか?』
パーラ「フィリップのおっさん?!」
フィリップ『オッサンじゃねぇ!』
サマナ『EXAMシステムはNT・マリオン=ウェルチのデータを元に完成しました。
しかしEXAMの起動と同時に彼女は昏睡状態に陥り、ある事件で、EXAMシステムを搭載したBD2号機と3号機が
両方破壊され、システムが消滅すると共に、彼女は目を覚ましたんです』
エル「え? でもユウ刑事ってEXAMシステム使ってるんだよね?」
モーリン『そうです。今、ユウ刑事が使っているのは正確にはEXAMシステムのデットコピーです』
サマナ『これは仮説です。もしEXAMとマリオンの意志が連動していたとした場合、つまり、EXAMにココロがあった場合……』
ティファ「そのコピーにもココロが生まれる……私は、そう思います」
ロウ「じゃあ、あれはEXAMのゴーストってわけか」
ハル「事情はよくわかんなかったけど、それでこれは
どうすればいいんですか!?」
モーリン『危険ですから、シミュレーターを降りてください』
アル「そしたらどうなるの?」
モーリン『ゴーストはガンプラバトルのデータをデリートして、自身を守るサイバープログラムを構築すると思います』
ハル「アル、戦おう!」
アル「うん!」
モーリン『貴方達!?』
ハル「ガンプラバトルは僕たちの大切な遊び場だ!」
アル「壊されてたまるもんか!!」
ジュドー「よっしゃ、よく言った! それでこそ俺達の弟だぜ」
パーラ「アタシらも行くよ!」
ヒイロ「いや、ダメだ」
ビーチャ「なんだよ、ノリ悪いなぁ」
ヒイロ「違う。新規データをシミュレーターが受け付けない」
カトル「ゴーストの仕業ですね」
エル「じゃああの2人に任せるしかないってこと?」
アル「このっ! ……ダメだ、装甲が固すぎるよ」
ハル「Iフィールドが無いだけマシって考えるしか……アル、危ない!」
アル「うあああ!!」
ガロード「させるかぁぁぁぁ!!」
デュオ「炎のMS乗りの登場だぜ」
ガロード「こら、俺のセリフ奪うんじゃねぇ!」
トロワ「戦場での迂闊な漫才は死に繋がる……散開だ」
アル「ガロード兄ちゃん!」
ジュドー「やるね、ヒイロ兄!」
ヒイロ「勝者としてバトルフィールドにデータが残っていたからな。転送することはできた」
ガロード「おりゃあああぁぁ!!シン兄直伝、ヤクザ刺し!!」
アル「あ、ポッキリ折れた」
デュオ「鉄拳vs剣で剣が負けるバランスっておかしくねぇ?!」
トロワ「間接部分を狙え……なに!?」
ハル「
ロケットパンチ!?」
ガロード「トロワッ! 拡散メガ粒子砲がくる!」
トロワ「……避けきれないか。早かったな、俺の死も……」
デュオ「トロワーーーー!!!」
326 名前:7/9 :2010/11/11(木) 03:41:33 ID:???
ジュドー「ヒイロ兄、バトルフィールド変えられないのかよ」
ヒイロ「どういう意味だ?」
ジュドー「あのサイコのメガ粒子砲、ビルの壁ごとブチ抜いてるだろ
あれじゃあ遮蔽物として機能しないし、かえって移動の邪魔になるでしょ」
ヒイロ「なるほど、確かにな。コンピューターにアクセスしてみる」
アル「……バトルフィールドが荒野になった!?」
デュオ「ヒイロか。これで多少は戦いやすくなるか?」
ガロード「気持ち分だけな!」
ハル「作戦は?」
ガロード「ハンパなフォーメーションじゃ通じないだろ、アレ。怪獣だぜ」
アル「どういうこと?」
ガロード「だってよ、普通は俺達で一番火力があるアルのザク50を一番警戒するもんだろ。
けどアイツは手当たり次第に暴れてるんだ。常識が通じないから、陽動とかは通じないってわけ」
ハル「でも正攻法でもダンチでしょ!?」
デュオ「あとは奇策か。……お前ら、粉塵爆発って知ってっか?」
ハロ長官「ガンプラバトルのシステムに我々の部隊を送り込む準備はできたかい?」
ライミ「もう少しです、長官」
ジュリ「長官、アドバイザーとしてミスターシャッフルをお招きしました」
ハロ長官「これはこれは長谷川指導員、協力、感謝します」
シャッフル「いや、私はシャッフルですから。ところで、あれは現在のガンプラバトルの映像ですか?」
カオ・リン「シュウトの兄弟たちが頑張ってるヨ!」
シャッフル「ふむ……長官、ガンプラバトル最強――ガンプラマイスターになる為の条件がわかりますか?」
ハロ長官「いえ。私は専門外なので」
シャッフル「一つはモデラーとしての腕です。よいガンプラを仕上げる技術、現実でいえばメカニックの才能です」
ハロ長官「二つ目は?」
シャッフル「パイロットの腕です。実際にガンプラを操縦して戦うのですから、反応速度や戦闘センスは必須です」
ハロ長官「なるほど」
シャッフル「もう一つあります」
ハロ長官「もう一つ?」
シャッフル「自分の機体への理解度です。どんな目的意識をもって、どういう風に改造を行ったのか、正しく理解する事です。
優秀なモデラーが作ったガンプラに、優秀なパイロットを載せても、そのガンプラは100%の力を発揮しないでしょう」
ハロ長官「確かに。ガンプラは自分で作って、自分で遊んでこそ、という事ですね」
シャッフル「その通りです。そこまでで100%。ですが、これはガンプラマイスターになる為の条件であって
この条件を充たした者が必ずしもガンプラマイスターになれるわけじゃありません」
ハロ長官「ほう。120%を引き出す条件、みたいなのがあると?」
シャッフル「そうです。ガンプラの頂点に立った少年達は常にそれを持っていた。
そして、それがない者はそもそもガンプラバトルに立つ資格がないとも言える……」
ハロ長官「つまり、ガンプラバトルに於ける基本?」
シャッフル「そうです、ハロ長官。僕は、あの子たちのその力が、その思いに満ちた目が、とても大好きなんですよ……」
ガロード「くっそう、ヘビーアームズの煙幕で粉塵爆発作戦でも、ダメか!」
アル「デュオ兄ちゃんもやられちゃったし……」
ハル「でも、向こうの動きも鈍くなってきている。勝機がない訳じゃないんだ!」
ガロード「だな! ここまできたらトコトンやってやろうぜ!」
アル「うん! アイツを倒してコウ兄ちゃんに自慢するんだ!」
327 名前:8/9 :2010/11/11(木) 04:12:12 ID:???
ジュドー「なんか……あいつら笑ってないか?」
ヒイロ「ふ……」
ロウ「いいなー俺も遊びてぇ!!」
イーノ「不謹慎じゃないかな、それ?」
エル「いいじゃないの、だってあのサイコだって、私達に直接何かした訳じゃないんだしさ」
ルー「そういえば……EXAMゴーストって何したんだっけ?」
モーリン『アチコチのセキュリティーを壊しまくってますよ! 犯罪です!』
トロワ「セキュリティーの先はどうなった? 機密情報は?」
サマナ『そう言えば、何も被害を受けてませんね。壊されたとか、流されたとか、そういうことは一度も……』
ティファ「彼女も……笑っています……」
妹蘭「なに?」
ガロード「腕一本と引き替えかよ……あー…次は負けねぇからな!」
アル「ガロード兄ちゃん!」
ガロード「後は任せたぜ……」
ハル「アル君、残りのエネルギーは?」
アル「メガ粒子砲一発……かな」
ハル「こっちも、次の一撃が限界。僕が右から行くから、左から頼むよ
アイツはシールドも無いから、防御は腕でやってきた。今、その右腕が無い。
左腕を僕が引き付ければ直撃できる筈……」
アル「うん!!」
アル・ハル「「うおおおおおおおおおおおーーーーーーー!!」」
五飛「やったか!?」
カトル「ヒイロ、HPは?」
ヒイロ「ザク50・HP0002、ビギニング・HP0001、サイコmk-Ⅲ……HP0023」
カリス「そんな!」
モンド「あとちょっとなんだよ? オマケしてくれてもいいじゃないか!」
アル「負けちゃった……かな」
ハル「うん……でも……楽しかった」
アル「そうだね。バーニィが、ガンダムと戦いたがる気持ち、少しわかったかも」
< WARNING! WARNING! >
ルー「また侵入者!?」
ヒイロ「いや、これは警察の……」
ユウ「……インストール完了」
ハル「BD1号機!?」
ユウ「なんとか、一機だけガンプラバトルに介入することができた。
……ようやく捕まえたぞ、EXAM」
アル「ユウ刑事、戦うの?!」
EXAM『………』
ユウ「……もう充分遊んだだろう。帰るぞ」
EXAM『アリガトウ』
ジュリ「EXAMゴースト、消滅しました」
ハロ長官「……そうか。今回は、子供達のお手柄だね」
ジュリ「え?」
シャッフル「楽しむこと。その気持ちが一番大切なんです」
328 名前:9/9 :2010/11/11(木) 04:17:16 ID:???
ジュドー「きっとさ、EXAMは孤独だったんだな。オリジナルはマリオンとして生きてて
自分はコピーで、MSの戦闘マシーンとしてずっと独りでいなきゃならなくて……」
ティファ「だから彼女は、誰かと触れあいたかったのだと思います……」
デュオ「アチコチのセキュリティーに喧嘩うってたのも、不器用な感情表現ってヤツか」
ガロード「アイツ、満足したのかな……」
エル「満足してなくて、また来たらどうする?」
アル「今度こそ勝つよ!」
ルー「ま、その時は向こうもイーブンなMS使って欲しいわよね」
ハル「ヒイロ、何してるの?」
ヒイロ「ああ、この店のランカーの表記を確認していた」
< 1st EXAM >
ガロード「結局、俺らのトーナメントは有耶無耶になっちゃったな」
ヒイロ「生き残ったヤツが勝者だ」
パーラ「じゃあ、アルとハル?」
ジュドー「んじゃ五飛の店で祝勝会やろうぜ」
ルー「一回戦負けのチームの奢りでね」
ジュドー「そりゃないでしょ、ルーさん」
おわり
最終更新:2014年12月08日 23:45