88 名前:シローの事件簿!?(1/5) :2011/02/12(土) 02:23:56 ID:???
※最初に言っておきますがギャグです!殺人事件ネタなので、大丈夫な人のみお願いします。
納得してから読みたい、という方もいると思うので
ヒント…というか答えを最初の区切りのシローとシュウトのセリフに隠しておきました。
シローの事件簿!?~リボンズ殺人事件~
シュウト「もっと遊びたかったのに、遊園地残念だったね」
シロー「さすがに、雪と風で運行中止じゃあ仕方ないよな」
シュウト「まだジェットコースターにも乗ってなかったのに」
シロー「そんなに悲しい顔するなって。また次の休みにつれてってあげるよ」
アル「今度は何があっても全部乗るからね、約束だよ!」
シロー「ただいまー。……っと、みんな留守だったな」
がちゃ
シロー「おや、玄関マットが乱れてる……」
シュウト「うわあ!?」
シロー「どうした!?」
アル「リ……リボンズさんが……死んでる」
ガロード「大急ぎで戻ってきたけど……」
ヒイロ「心拍を止めて寝ているだけじゃないのか?」
シン「それでも迷惑だろ!?」
シロー「いや、ビームがリボンズを貫いている。現場の居間に争った形跡は無くビーム痕が2発」
キャプテン「分析の結果、ビームは1時間前に撃たれたもので、これはリボンズの弾痕と同じだ」
コウ「でもイノベイドって、スペアボディですぐに復活できるんじゃ……」
キラ「今ヴェーダにハッキングしてみたけど、ボディ変更のデータは無かった」
シュウト「って事は……やっぱり」
シロー「ああ。誰かがリボンズを殺した。それも、留守の我が家のセキュリティを抜けられる人物が」
アル「それってつまり……僕t」
シロー「それ以上言うな! とにかく、可能性のある人物を1人ずつ調べる。
警官失格だが、大っぴらな事件にしたくないんだ……」
89 名前:シローの事件簿!?(2/5) :2011/02/12(土) 02:25:50 ID:???
シロー「まず、1時間前、午後4時にみんなが何をしていたか聞いていく」
ガロード「シロー兄、声が震えてるぜ……」
シロー「ただでさえ
ミンチ即復活の世界なんだ!実際に経験するのは初めてだよ!それに……!」
アル「シロー兄ちゃん……」
シロー「まず、俺とアル、シュウトは除くとして……」
カミーユ「俺はバイトをしていた」
シーブック「同じく」
シン「同じくその2」
シロー「これはごまかしがきかないし、問題ないな。よかった……」
コウ「その時間はラグビーのミーティングだよ」
ガロード「キッドやミレイナと、ガンダムデスサイズをですぅサイズヘルカスタムに無断で改造してた」
ヒイロ「デュオ達と、リリーナの茶会に呼ばれていた」
シロー「これも目撃者が多いし大丈夫だな。ガロードのやってたのは器物損壊だから褒められる行為じゃないけど」
キラ「ウッソと色んなものを買いに行ってたよ」
ウッソ「レシートだって、ほら」
シロー「3時からの限定販売だったっけ? 一応聞くが、撃ってから並んだとして、間に合うか?」
キラ「無理無理。割り込みが無いように整理券も出たし、並び続けてないと買えないよ」
キャプテン「この店はMS禁止区域の中心部で、全ての行動を含めると家から最短でも34分27秒掛かる」
ウッソ「それにテレビ局が来てましたから、僕達も映ってたはずです」
シュウト「じゃあキラ兄ちゃんとウッソ兄ちゃんも白、と」
シロー「あとは、ここにいない兄弟か……」
90 名前:シローの事件簿!?(3/5) :2011/02/12(土) 02:27:34 ID:???
シロー「マイとセレーネ姉さんは仕事で缶詰。確認も取ったし間違いないだろう」
シン「ジュドーは補習中だし除外していいよな」
シーブック「ロランは月でDOMEも交えて会食中。まず来るのは不可能だな」
シロー「ああ、周りの目があるし家に帰るのは不可能だな」
アル「刹那兄ちゃんは?」
シロー「グラハム警視正達と
ガンダムを愛でる会に行っている。
途中で抜けて殺人を犯して戻ってきて怪しまれない、そんな事はまず無理だ」
シュウト「ドモン兄ちゃんは?」
シロー「例のごとくギアナ高地にいる」
アル「でも、ドモン兄ちゃんならどこにいても戻ってこれるよね」
シロー「確かにその時間に現場にいる、なら可能性はある。ただ、そうだとしても大きな問題がある」
アル「問題?」
シロー「キラ、リボンズはボディの変更履歴が無いんだよな?」
キラ「うん。そういうのはすぐにヴェーダに書き込まれる事になっているけど、見当たらない」
コウ「それとどういう関係が?」
シロー「リボンズは普段からスペアボディを用意している。なのに代える暇も無く撃たれて死んでいる。
つまり、意識が無い状態か、気付かれずに撃たれたってわけだ。
しかも、リボンズの弾痕と居間の弾痕とのビーム減退率から言って、
ビームは少し離れたところから放たれている。そんな事がドモンに出来ると思うか?」
シン「近付くのはともかく……」
カミーユ「射撃は無理だな。というか、そんな事が出来るのって殆どいないぞ」
アル「それで、残るのは……」
シロー「アムロ兄さんか……連絡はついたか?」
シーブック「ダメだ。携帯は繋がらないし、NT通信も出来ない。どこか遮断設備のある場所にいるみたいだ」
シュウト「……もしかして……」
ウッソ「確かに、気付かれずに済ませるだけの実力はあります」
キラ「それに、理由になりそうなものだって……」
91 名前:シローの事件簿!?(4/5) :2011/02/12(土) 02:29:05 ID:???
シャア「どうしたのだ?この家が暗くては、私も気が滅入ってしまうではないか」
アル「シャアさん!実は……」
シャア「ふむ、なるほどな……だが、奴が自分の家で犯罪をするなど考えられん。プロの犯行ではないのか?」
シロー「プロの?」
シャア「誰かが、アムロに罪を被せようとした、という事だ」
シュウト「そんな!?」
シャア「ヒイロ君。トラップ類の管理データはあるかね?もし細工があれば、余所者でも侵入できる事になる」
ヒイロ「任務了解……作動の記録も、データ改竄の記録も無い。
ちなみに記録の削除・改竄は、どうせ2度と変えないからとキラ兄さんが絶対に変更不可能なシステムを作っている」
キラ「変更プログラムに辿り着くには僕が1週間不眠不休で種割れし続けないとダメだけど、
アクセス画面に5分の制限時間を設けてあるんだよね」
シャア「……そうか」
シロー「陰謀説は無し、か」
ヒイロ「これは……!?」
シャア「君が動揺するとは珍しい、どうしたんだ……な!?」
ガロード「防犯カメラに……アムロ兄がリボンズを担いで……」
シュウト「チェーンさんの姿も……」
アル「あ、チェーンさんが走って逃げた」
シン「少し遅れてアムロ兄も……!」
シロー「眠らせて、家に運んで静かに、って予定が、起きたから慌てて撃ったって事なのか……!?」
ウッソ「兄さん……なんで……!?」
コウ「……なあシロー。この事、リボンズさんの身内には言ったのか?」
シロー「言えるわけ無いじゃないか!兄さんが…………したなんて……」
シャア「とにかく、アムロに直接話を聞こう。真実を語ってもらわねばな」
アル「シャアさん……」
シャア「私がこの世で2番目に許せん事は、
ガンダム家が悲しむ事なのだ。
アムロがそれを引き起こしたならば、黙ってはいられんさ」
シロー「でも、肝心の連絡がつかないんですよ?」
シャア「私を誰だと思っている。どんな手を使おうとも、あいつを呼び寄せてみせるさ。これでも、権謀術策は得意なのでな」
??「その必要は無いぞ、シャア!」
シャア「その声は!?」
92 名前:シローの事件簿!?(5/5) :2011/02/12(土) 02:31:55 ID:???
リボンズ「勝手に人殺しにしてもらっては困る!」
アムロ「勝手に死んだ事にもらっては困るね、未来の僕のライバル……いや、人のセリフを取るな!」
シロー「兄さん……!?」
ヒイロ「リボンズ……生きていたのか!?」
リボンズ「まったく、だから人目に晒すなって言ったのに……しかし自分の死体を見るのは不思議な気分だね」
アムロ「悪かったよ。俺の不注意だな」
チェーン「元はといえば私のせいよ……ごめんなさい!」
シロー「……何がどうなってるんだ?」
アムロ「順を追って話すよ。まず、MSの衝撃実験でイノベイドのスペアボディを使おうって話になった」
リボンズ「こういう使い方は初めてだったからね。そこで僕と同タイプのものを、試験的に1体貸したんだ」
チェーン「そしたら、ちょうど会社との通り道だし、居間に座らせてみようって話になって」
アムロ「どうせ誰もいないし立ち寄った」
シロー「あれは空のボディだったのか……」
ガロード「じゃあなんで撃たれてるんだよ?」
チェーン「それは……私達が居間に入ったら、足が速くて平べったい、鳴かないコオロギ「G」が出てきて」
アムロ「俺はフィンファンネルで撃ったんだけど」
チェーン「私が思わず持っていたボディの体を投げつけちゃったのよ」
アムロ「俺はボディごとGを撃った。これが1つ目のビーム跡」
コウ「じゃあ2発目は……?」
アムロ「慌てて片付けようとしたら2匹目のGが出てきて」
チェーン「私はパニックになって外に飛び出しちゃったの」
アムロ「俺もそのままGを始末してすぐに追いかけた。これが2発目だ」
シロー「そうだったのか……」
アムロ「俺はチェーンを落ち着かせた後、慌てていたせいもあってすぐにスペアを貰いに行った。
また立ち寄って片付ければお前達の帰宅に間に合うと考えてしまったからな。思えば、これが間違いだったな」
リボンズ「それで、先に片付けなくていいのかいと言ったらようやく我に帰って、急いで来たというわけさ」
カミーユ「携帯は会社にあるとして、NT通信が出来なかった理由は?」
アムロ「こいつの機体が脳量子派遮断装置付きばっかなんだ」
リボンズ「……ティエリアとリジェネに死神ごっこをやられてからトラウマなんだよ」
シロー「まあ、こんな結末で良かったよ」
アムロ「とにかく、俺が犯人だ。騒ぎを起こしてすまなかった」
ガロード「じゃあ、刑は今日の夕飯を皆におごるでいいよな」
チェーン「共犯だから、私も払うわ」
リボンズ「僕も同伴させてもらうよ。なにせ被害者だ」
皆「「あはははは……」」
シン「……ところで、会社に戻らなくていいのか?」
アムロ・チェーン「「忘れてた!」」
終わり スレ汚し失礼しました
最終更新:2015年01月01日 20:31