259 名前:戦艦サバイバルレース 前編 1/4 :2011/02/22(火) 14:23:53.56 ID:???
何か書いてみたかったネタ。たまには真面目なシャアもね…w
投下します
「こちらアムロ、目標の搭載MSの発進を確認した」
宇宙に漂うデブリ…その物陰からアムロが乗るν
ガンダムが顔を伺わせていた。
その後方ではブライトが率いるラーカイラムがνガンダムと交信する。
「了解、アムロはそのまま後方から牽制を頼む」
「わかった、カミーユ達に任せて俺はシャアに専念する」
短い交信を終え、アムロは目の前にあるレウルーラを見つめた。
(いるんだろ、シャア。早く出てこい)
「大佐、やはり出撃なさるのですか?」
レウルーラの艦橋では出撃しようとする
シャアとナナイが言葉を交わす。
「アムロが出ているとなると私にしか止められんよ。ギュネイやクェスはどうした?」
「ラーカイラムから発進したZやZZとヤクトドーガで戦っています」
ナナイが指し示したモニターにはファンネルを避け続ける2機のガンダムが映されている。
「カミーユ君や
ジュドー君か…残りのギラドーガを向かわせてくれ」
「わかりました。御武運を」
敬礼し見送るナナイ。シャアは振り返らずに自身の愛機、サザビーへと向かう。
「カミーユ兄さん、どうすんだよ?さっきからファンネルがうっとうしいんだけど」
ぼやきながら自身を狙うファンネルを撃ち落とすジュドー。
「わかってる。あと少しで打ち止めのはずだ。アムロ兄さんはどうだ?」
ジュドーの質問に答えながらビームサーベルでファンネルを斬り落とすカミーユ。
「ギュネイ!やっぱりファンネルじゃ勝てないよ?」
「だよな…仕方ない、俺は突っ込む!クェスは支援してくれ」
互いに別々の色のヤクトドーガを駆るギュネイとクェス。
接近するギュネイ機に呼応するようにカミーユのZもビームサーベルを構える。
「行くぞ、カミーユ・ビダン!」
「このプレッシャー…やる!」
数時間前、地球から最も遠いサイド3では
ザビ家主催のある大会が始まろうとしていた。
「ではこれより最高の船はなんだ?サバイバルレースを始める」
「
ルールは簡単、参加者は自分の戦艦を落とされないように生き残れ」
「補給以外は何でもありです。もちろんMS戦もです」
「参加するのは厳しい予選を勝ち抜いた6チームだ!」
『ラーカイラム 艦長ブライト』
『レウルーラ 艦長ライル』
『リーンホースJr 艦長ゴメス』
『フリーデンⅡ 艦長ジャミル』
『アークエンジェル 艦長マリュー』
『トレミー 艦長スメラギ』
「はたしてどの船が1番なのか…いよいよスt」
「その勝負、ちょっと待った!」
260 名前:戦艦サバイバルレース 前編 2/4 :2011/02/22(火) 14:25:06.70 ID:???
「そのサバイバル、我々クロスボーンバンガードも参加させてもらおうか」
参加者達が乗る戦艦の列に割り込むように現れるマザーバンガード。
その艦首にはマントに身を包み、X1が鎮座していた。
「なっ!?だ、ダメです!きちんと予選に参加してないと…」
司会者が慌てて制止しようとする。しかし、ギレンはそれを手で遮る。
「ふむ、面白い。貴様達なら参加してもよかろう、好きにするがいい」
「…わかりました。ではスタートです!」
スポンサーがこう言った以上、逆らう訳にもいかず、司会者は開始を宣言した。
司会者の合図と同時に7つの戦艦が互いに様々な方角へ進路をとる。
開始直後は攻撃禁止というルールがあるからである。
「さて、どうするベラ?」
X1から降り、ベラがいる艦橋へと戻ってきたキンケドゥはうっすらと笑いながら尋ねる。
「ふふっ、我々は極力交戦を避けましょう」
その笑いが移ったのか、ベラもまた笑みを浮かべる。悪戯っ子のようなだが。
「キンケドゥさん、いいんですか、戦わなくて?」
そんなのんきそうな2人を見て、思わず不安になるトビア。
「なーに、戦わずに生き残るってのも大事なことだ」
ウモンがトビアの問いに答え、やはり笑い出した。
「とりあえずこのまま微速前進、周囲の索敵も開始せよ」
ベラの命でのんびりと航海するマザーバンガード。しかしその背後にフリーデンⅡが来ていた。
「キャプテン、前方にマザーバンガードを発見しました。」
サラがブリッジでガロード達に指示を出していたジャミルに報告する。
「そうか、なら私やガロード達はMSで出撃しよう。サラ、後は頼む」
「は、はい!」
ガロード達を引き連れ、ブリッジから去るジャミル。
「サラ、どうするの?」
トニヤがニヤニヤしながら次の指示をサラに問い掛ける。
「とりあえずマザーバンガードに気づかれないように…」
「ああ、無理。向こうもMSを出してきたわよ」
トニヤが指差したモニターからはX1やX3、フリントが発進していた。
「とりあえずキャプテン達が発進次第我々は離脱するわ」
「了解」
「噂のキンケドゥか…一回戦ってみたかったんだよね」
「ガロード、クロスボーンガンダムは接近戦に強い。あまり無茶するなよ」
「わかってるって。ロアビィ、頼むぜ」
「任せてよ。こっちも頼むぜ、ウィッツ」
「ああ、撹乱役はやってやるぜ」
「よし、行くぜ!パーラ」
「ああ、任せな」
フリーデンⅡから出撃した5機が前方で待ち構えるクロスボーンに向かって行く。
「行くぜ、キンケドゥ!」
「………(声出したらばれそうだな。どうしたものか…)」
261 名前:戦艦サバイバルレース 前編 3/4 :2011/02/22(火) 14:25:57.43 ID:???
「ふふ、そろそろ頃合いだな」
観覧席で不敵に呟いたギレンは隣にいた秘書へと指示を出していた。
モニターではエクシアと斬り合うV2が映し出されていた。
先程リーンホースJrと遭遇したトレミーはガンダムを発進させ、V2らと交戦する。
リーンホースJrはビームラムを展開し、トレミーへと接近し始めていた。
「ゴメス艦長、このまま突っ込みます!」
「ああ、そろそろ頃合いだな!」
「リーンホースJr、このまま接近してきます」
「ダメです!回避不能!」
トレミーへビームラムが迫り、トレミーのクルーが衝撃に備えようと身構えた…その瞬間だった。
「流派東方不敗が最終奥義…石破!天驚けぇぇぇん!!」
「高エネルギー反応接近!回避します!」
無理矢理進路を変更したリーンホースJr、そのすぐそばを何かが過ぎ去っていた。
「発射したMSを発見、モニターに出します!」
「あれは…ゴッドガンダム…!?」
同じ頃、唯一敵と遭遇しなかったアークエンジェルも敵に追われていた。
「どけぇぇぇ!!リア充は死ねぇぇ!」
「や、やめてよねコウ兄さん!」
デンドロビウムでフリーダムをひたすら追いかけ回すコウ。
「目標を確認、ディスティニーお前を殺す…」
「ヒイロ!お前いくらなんでも実の兄に殺すって言うな!」
ツインバスターライフルを避けながら接近しようとするディスティニー。
「宇宙でEz-8はただの的だ…なにぃ!?」
「このEz-8はEz-8改だ。だから宇宙でも戦える!」
アカツキに180mmキャノンやミサイルランチャーを撃ちまくるEz-8改。
その背後にはアルビオンが主砲をアークエンジェルへと放っていた。
「お邪魔ユニット…とでも言おうか。参加から漏れた人に頼んである」
観客がギレンの言葉で一瞬どよめき、直後に大きな歓声があがる。
「さすが兄上、お見事なもので」
「ふっ、世辞はいい。ドズルやガルマはどうした?」
「…はて、てっきり兄上からの指示かと思ってましたが」
キシリアがギレンにアムロとシャアが戦っているモニターを見るように促した。
そこでは2人に割って入るかのようにビグザムが2機襲い掛かっていた。
「まったく…νガンダムとサザビーにビグザムで挑むとは」
「いえ、あのビグザムは我社の開発部で限界まで改造したものです」
「……そうか」
妹や弟達においてけぼりにされたような気分のギレンは少し寂しそうだった。
262 名前:戦艦サバイバルレース 前編 4/4 :2011/02/22(火) 14:27:00.87 ID:???
「む…?」
「海賊流の戦い方を見せてやる!」
バスターガンとビームザンバーを切り離し、GXへ斬りかかるX1。
それをビームソードで受け止めるGX。互いに譲らず均衡する。
「やるな…さすがというべきか」
「このパイロット…やる」
「うわぁぁぁ!」
「ガロード、何で接近しないんだよ?」
X3に対し、Gファルコンと共に射撃攻撃しか行わないガロード。
X3は接近を試みようとするがガロードに阻まれ、近づけなかった。
「あのX3、あいつの装備は接近戦に特化してる。なら射撃戦の方がいいだろ?」
「なるほど…んじゃまあもっとやるぜ」
DXのブレストバルカンやGファルコンのミサイルはひたすらX3に飛びつづける。
「落ち着け…落ち着くんだトビア。きっと隙ができるはずだ…」
そんな5人を少し離れた宙域から見つめているMSがあることに5人は知らない…
そしてその頃、1つの戦闘が終わろうとしていた。
「おかしいですよ!ドモン兄さん!」
「ドモン兄さん、そ、それは…」
「行くぞ!超級、覇王、電影だぁぁぁん!」
「艦長!?突っ込んできます!」
「回避だ!急げ!」
「か、回避は!?」
「ダメです!間に合いません!?」
周りのMSや戦艦を巻き込みながら過ぎ去るゴッドガンダム。
「爆発!」
ドモンの掛け声と同時に通過された跡には動く物が消え去るのであった。
「ああ!リーンホースJrとトレミーが仲良くリタイアです!」
「ふむ、さすがはキングオブハート。単独で倒すとはな」
「さあ、残る5隻ははたして無事に生き残れるのか!目が離せません!」
司会者が盛り上がっている頃、ドモンに壊滅させられた2チームは互いに救助作業をしていた。
「相変わらずお前のところの兄さんは目茶苦茶だな」
「すまない、助かった」
「ウッソ、大丈夫?」
「はい…ところでリーンホースは?」
「どっちの戦艦も機関部だけやられて航行不能なだけだ、安心しろ」
「さすがドモン兄さんだ、見事なコントロールだ」
(あの爆発でどうやったら狙えるんだろう…やっぱりおかしいですよ!ドモン兄さん!?)
後編に続く
最終更新:2015年01月14日 18:46