402 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(1/10) :2011/03/01(火) 09:31:30.60 ID:???
シャア「ええい、ご飯で大根おろしといえばなめこだろう!?」
アムロ「じゃこの魅力が分からないとは、赤い彗星も地に落ちたな!」

チェーン「昼食を一緒に取ろうか、と言ったらこれなんだから……」
ナナイ「仲良くモビルシチズンの未来について語ろう、って言っていたのに……」

シャア「こうなれば、ナイチンゲールを出すしかないな」
アムロ「そっちがその気なら、俺もHi-νを出すぞ」
チェーン・ナナイ「「止めなさい!」」ガシッ

ナナイ「そんなに意見が合わないなら」
チェーン「2人でおでこをぶつけて」
チェーン・ナナイ「「仲良くたんこぶでも作っていなさい(いてください)!」」
 ゴチーン

アムロ「うう……む」
シャア「いたた……」
アムロ「む?何故私が目の前にいるのだ?」
シャア「俺の体が……見える?」
チェーン・ナナイ「「え……!?」」

チェーン「……つまり、さっきの衝撃で2人が入れ替わってしまったと」
アシャア(アムロinシャアの体)「どうやらそうらしいな」
ナナイ「ある意味お約束ね」
シアムロ(シャアinアムロの体)「ああ、私もまだ混乱している」
チェーン「もう1度同じ衝撃を与えれば戻るかしら?」
ナナイ「やってみましょう」

ゴチン

アシャア「……ダメか」
チェーン「他の方法を探すしかないわね」
ナナイ「でも、別の手を考えるにしても、まずはこの場を切り抜けないと」
シアムロ「昼休みも、そろそろ終わってしまう、早急に手を打たねば」
全員「「……」」
チェーン・ナナイ「「そちらのスケジュールを教えて」」

403 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(2/10) :2011/03/01(火) 09:32:49.28 ID:???
ギュネイ「お帰りなさい、社長」
アシャア「ああ、ただいま」
アシャア「(とにかくシャアっぽくするんだ。幸いブライトみたいな人はいないって言ってたし……)」
クェス「うーん、ねえギュネイ。社長なんか変じゃない?」
ギュネイ「そうかな?」
アシャア「何か、おかしいところでもあるかね?(もうバレるのか!?)」
ナナイ「昼にアムロと喧嘩していたから、それを引きずっているんじゃないかしら」
クェス「そうなんだ!なんかアムロみたいに親しみやすいっていうか……ま、いっか」
アシャア「(ふう、クェスが気にしない子で助かったよ)」


ナナイ「えー、今から向かうのはホワイトファング社とモビルシチズンに関する……って、顔が青いですよ?」
アシャア「いや、なんでもない」
ナナイ「この会談の結果次第では、先方の導入するモビルシチズンがラー・カイラム社のものとなってしまいます。
    ……社長の方が詳しいと思いますが」
アシャア「そ、そうだな(昨日カーンズ氏と会ってきたばかりなんだよな……)」
ナナイ「わが社にとって最善の結果となる様、くれぐれも頼みます」
アシャア「ああ、分かっている」
ナナイ「……ところで、ザコの売り込みに自信は?」
アシャア「ライバル企業の主力商品なんだ、研究はしている。流石にシャアには叶わないが、結果を残す自信はあるよ」

アシャア「……という訳で、ザコのメリットというのは……」
アシャア「(とはいったものの、ライバル製品を売り込むってのはなあ……)」
カーンズ「しかし、わが社はOZから委託を受けたMDを商品としている様に、オートメーション化を実践しています。
    ジム・ザク双方の導入を検討しているわが社ではありますが、人間的なランダム性から、ジムより仕事効率の落ちるザコでは……」
アシャア「ですが、御社では社外の人間と深く関わる部門でモビルシチズンの使用を考えています。
     それならば、人の心の光をより強く見せる事の出来るザコこそ相応しいとは思いませんか?」

ナナイ「……ラー・カイラムの損失になる様な事をさせて、すまないわね」
アシャア「別にいいさ、シャアなら成功させてた仕事だ。それより、奴の事が心配だ……」

405 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(3/10) :2011/03/01(火) 09:35:55.87 ID:???
シアムロ「やあ、今帰ったぞ」
シアムロ「(アムロの口調はこのような感じだったかな)」
ブライト「おかえり、アムロ」
シアムロ「ところで……ブライト、浮かない顔をしているが……俺がいない間に何かあったのか?」
ブライト「実は……」

シアムロ「……なるほど、アルバイトのハサウェイと方針の違いで少し揉め事があったと」
ブライト「ああ、それで、何か変だと思ったらハサウェイにどうも勘違いをしていた部分があって……」
シアムロ「指摘する時に親を出してしまったのか」
ブライト「……よく分かったな」
シアムロ「俺とお前の仲だ、何でもお見通しだよ。でも、あまり感心しないな。
     ラー・カイラムに子供はいないんだ。それなりの扱いをしなけりゃあな」
ブライト「あ、ああ……(アムロにしては威厳があるな……)」
 ガラッ
ハサウェイ「……今戻りました」
シアムロ「聞いたぜ、一悶着起こしたんだって?」
ハサウェイ「……っ!?」
シアムロ「そう反応するな。若いんだ、過ちは誰にだってある。それより、俺はあの案は好きだな。
     植物に関心のあるハサウェイらしいし、なにより若者の新しい考えだ」
ハサウェイ「アムロさん……」
シアムロ「勘違いの埋め合わせも兼ねて、一度じっくり案を詰めてみようぜ」

チェーン「うまく収めたわね。流石は大会社の社長、といったところかしら」
シアムロ「なに、アムロならどうするかを考えて行動したまでだ。今の私は、アムロ・レイだからな」
 コンコン
ブライト「入るぞ」
シアムロ「やあ、どうしたんだい?」
ブライト「ハサウェイの機嫌も直ったよ。ありがとう」
シアムロ「ははは、会社の空気が悪かったら、修正したくもなるさ(……まずいな)」
ブライト「ところでアムロ。さっきのお前が妙にシャアっぽかったが、昼飯を食ってる間に影響されたのか?」
シアムロ「(ごまかしきれんな)……いつかは気付くと思っていたが、こんなに早いとはな」
ブライト「詳しい事はよく分からないが、俺とお前の仲だ、何でもお見通しだ。さあ、全部話してもらうぞ」

ブライト「……入れ替わるとは、信じられないな」
シアムロ「ああ、私も気絶中の夢だと願いたいよ」
チェーン「ごめんなさい、ブライトには話すべきだったんだろうけど……」
ブライト「別に構わないさ。だが、こうなった以上は仕方ないな。
     戻るまでの間、ラー・カイラムのアムロ・レイとして上手くやってくれよ」
シアムロ「ミスはしないさ。それより、アムロが心配だよ……」

406 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(4/10) :2011/03/01(火) 09:37:31.89 ID:???
その日の夜
アシャア「そうか、ハサウェイが……助かったよ」
シアムロ「私の仕事をまとめてくれるとは、感謝する」
アシャア「とりあえず、テクスさんのところに行こう。実は昼に電話してあるんだ」
シアムロ「私も彼に電話をしている。全く、考える事は同じだな」


テクス「なるほど……出来の悪い漫画のような出来事だな」
アシャア「ああ、俺達も困ってるんだ」
シアムロ「互いの立場もある、少しでも早く、元の体に帰りたい」
テクス「焦ってはダメだ。さすがにコーヒー1杯飲んでる内に、とはいかんがな。
    脳波をスキャンして、分析する。ここじゃ機器が無いから、モレノさんのところに行こうか」

モレノ「スキャンは完了だ。分析と対処法が見つかるまで、2・3日掛かる」
アシャア「分かった」
テクス「それまでどうするつもりだ?今からは、家族の時間だ」
シアムロ「そうだな……今日くらいは外泊でもいいと思うが……」
アシャア「いや、ロランに夕食がいるって言ってあるからな。少し不安だが、それぞれの家に帰るしかないな」
シアムロ「不安というのは心外だな。私だって、貴様の立場くらい分かっている」
アシャア「くれぐれも頼むぞ」
シアムロ「心配ならば、貴様が、私……アムロの家に来る、という方法がある」
アシャア「いや、俺は演技に慣れてないし、ぼろを出しそうだよ。それより、ガンダム家の長兄をしっかりやってくれよ」
シアムロ「分かっているさ」


アシャア「ただいま……っと、俺一人だったんだな。アムロ・レイ初めての1人暮らし、か」
 (料理中)……(食事中)……(片付け中)
アシャア「ふう、他人の台所を1人で使うってのもやりにくいものだな。明日の予定は……よし」
アシャア「姿が入れ替わった……ララァはどんな顔をするかな。ちょっとやってみようか。
     ……いや、今の俺はシャアなんだ。ララァがどう思うにしても、俺には応えられない」
アシャア「……早く、戻れるといいな」

407 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(5/10) :2011/03/01(火) 09:39:40.15 ID:???
シアムロ「ただいま。少し遅くなったよ」
ロラン「お帰りなさい。今ご飯を用意しますから、ちょっと待ってて下さいね」
シアムロ「ああ、分かった」
シアムロ「(さて……この家はNTの巣と言っていい。その上カミーユ君もいる。
     クェス達には気付かれなかったが、はたしてバレてしまうのかどうか……)」

シアムロ「いただきます」
 パクパク
シアムロ「ああ、やっぱり旨いな」
ロラン「ふふ、ありがとうございます」
シロー「うーん……」
ヒイロ「どうしたのか?」
シロー「なんか今日のアムロ兄さん、違和感あるんだよな」
シアムロ「そうか?(さすが警察官だ。気付かれたか!?)」
シロー「普段より上品っていうか……」
シアムロ「ここのところ会食が多いからな。つい出てしまうんだよ」
ロラン「アムロ兄さんも大変ですね。そういえば、今日はお酒はどうしますか?」
シアムロ「いや、やめておくよ」
シアムロ「(ロラン君の酌……口惜しいが、混乱した今の状況ではシャアが出てきてしまう恐れがある……)」

シアムロ「ごちそうさま」
シュウト「アムロ兄ちゃん、宿題教えて!」
シアムロ「よし、どこだ?」
シーブック「兄さん、グライダーの調整で訊きたいところが……」
シアムロ「ちょっと待ってろ……」
刹那「アムロ兄さん、真のガンダムになるには……」
シアムロ「分かった、シーブックとの話が済んでからな……」

 アムロの部屋にて
シアムロ「ようやく落ち着いた。大家族の長兄もなかなか大変だな。
     カミーユ君と風呂に入ってみたが……入れ替わっている事がNTの感覚では分からないようだな」
シアムロ「そういえば、アムロはララァと会えるのだったな。今の私なら出来るだろうか……
     ……いや、今の私が会っても、ララァには応えられん。私は、アムロ・レイなのだから……」
シアムロ「早く、元の体に戻らねばな……」


409 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(6/10) :2011/03/01(火) 10:18:55.21 ID:???
翌朝
兄弟「「わーわーぎゃぎゃー」」
シアムロ「( ゚д゚)ポカーン …」
ロラン「どうしたんですか?」
シアムロ「いや、改めて見ると、本当に騒がしいな……」
マイ「男ばかりこれだけいますからね……」
シアムロ「そうだな…… √この感覚は……!」
グエン「ローラ、改めて見ると本当に美しい!」
アシャア「私は今日はそんな気分じゃないのだが……」
グエン「何を言っているのです、昨日の朝、入念に打ち合わせしたじゃありませんか!?」
シアムロ「この……フィンファンネル!(アムロ、すまん!)」
アシャア・グエン「「うわああ!」」
キャプテン「両名のミンチを確認。これよりダイクン社とラインフォード家に届ける」
シアムロ「ああ、頼んだよ」
ヒイロ「……?」
アル「ヒイロ兄ちゃんどうしたの?」
ヒイロ「いや、今の兄さんのファンネルの動きがシャアの軌道に見えた気が……」
シアムロ「たまには動かし方を変えないとな(あれで気付かれるのか!?)」
刹那「様々な人のファンネルを真似できるとは、さすが真のガンダムだ
シアムロ「さてと、そろそろ行くよ」
ロラン「そうですね。行ってらっしゃい」
シアムロ「行ってきます」


ナナイ「お早うございます、社長」
アシャア「やあ、お早う。ちょっと格好悪い出勤だな」
ナナイ「……社長が侵入した朝はいつもこうですよ」

シアムロ「お早うございます」
チェーン「おはよう、アムロ」
シアムロ「今朝はシャアがまた襲ってきてな、奴には悪い事をしたよ」
ブライト「おはよう、さて、今日の予定は分かっているな?」
シアムロ「モビルシチズンの今後についての会議だろ?
     そもそも昨日の昼食はそのためだったんだ。承知してるさ」

410 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(7/10) :2011/03/01(火) 10:20:18.31 ID:???
アシャア「……という訳で、失敗をする、と言う事は人間性を持たせる上で非常に重要な概念です。
     その反面、その失敗は危害が及ばない範囲でなければならない……」
シアムロ「……わが社は逆に、人間的な面を最低限に抑える事で人型AIユニットとしての完成度を求めました。
     これからのモビルシチズンは、人間面の重視度により2系統に分かれていくと考えます……」
ジョブ・ジョン「それに関してですが……」
イオリア「モビルシチズンに擬似的な人権を与えるかについては……」
アシャア「その点については……」
シアムロ「私は……」

アシャア「いやあ、いい会議だったな」
シアムロ「出来れば、本来の姿で参加したかった」
アシャア「しかしアムロ。今朝の様子を見ると、思ったより違和感が無いみたいだな」
シアムロ「ヒイロには気付かれそうになったがな……それにしても、悪かった」
アシャア「そう思うならもうやめてくれよな」
シアムロ「それは出来ん相談だ……ん?」
アシャア「あれは……Ξガンダム!?」

マフティー「マフティー・ナビーユ・エリン!親子喧嘩のイラつきでテロを実行する!」
シアムロ「く……νガンダムを出す!」
アシャア「いや、この会場はダイクン社の責任で借りている……サザビーだけでやる!」
マフティー「なんだ? このサザビー、動きがいつもと違う!?」
アシャア「行けっ、ファンネル!」
マフティー「うわああっ!?」

シアムロ「見事な戦いだったな」
アシャア「ああ、これでダイクン社のテロ対策の評判も回復するかな」
シアムロ「そうだといいがな。感謝する、シャア・アズナブル
ジョブ「さすが、シャアさんだ。オリジナルの赤い彗星を見せてもらいましたよ」
アシャア「それほどでも無いさ」
ジョブ「でも不思議だなあ。ファンネルの軌道はむしろアムロさんみたいだった」
アシャア「……マフティーに読まれないように、わざと変えたのさ」
ジョブ「へえ、凄いな……」
シアムロ「こいつ、人の真似をして」
アシャア「はは、そう言われては、言い返せんな」

411 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(8/10) :2011/03/01(火) 10:21:58.24 ID:???
アシャア「今日の仕事はこれで終わりかな」
ナナイ「ええ、お疲れ様」
アシャア「そうだ、さっきテクスさんから連絡があってね。今、どうやったら戻れるのかを分析してるそうだ」
ナナイ「そう……アムロ、ごめんなさい。元はと言えば私のせいで……」
アシャア「気にするなよ。こんな事が起こるなんて、誰も予想出来ないさ。
     それより、他にシャアの癖を知らないかな。いつボロが出るか不安でしょうがないんだ」
ナナイ「分かったわ、ええと……」


アシャア「ただいま、っと。誰もいない家で言うのも寂しいもんだな。
     シャアは今どうしてるだろうか……まあ、明日の朝にまた行けば分かる事だし、心配いらないな」
 ピンポーン
アシャア「誰だろう……この感覚は……」
ハマーン「ハマーンだ、その……今入っては邪魔だったかな?」
 がちゃ
アシャア「よく来たな、ハマーン」
ハマーン「ミネバの借り物を、返しに来てな」
アシャア「そうか、わざわざすまないな(シャアが言ってたな、嫌なタイミングだ)」
ハマーン「……シャア、何か雰囲気が変わったような気がするが、私の勘違いか?」
アシャア「ああ、少し疲れているんだ(これはまずいぞ……)」
ハマーン「それだけとは思えんな、まるでアムロのようなプレッシャーを……貴様、何者だ?」

ハマーン「……まさか本当にアムロだったとはな」
アシャア「騙したのは悪かった、謝るよ」
ハマーン「いや、このような事態ならば仕方ないさ。それでシャアは、今ガンダム家にいるのだな」
アシャア「ああ」
ハマーン「ふ、奴にアットホームな大家族の長兄など、一番似合わん役目だな。将来の予想も兼ねて、一度見に行こうか」
アシャア「おいおい、よしてくれよ」
ハマーン「冗談だよ。さて、私は帰るとするか。
     アムロの心をしたシャアの姿も、大企業のプレッシャーを感じ続けるアムロも、私は見たくないのでな」
アシャア「ああ、おやすみ」
ハマーン「おやすみ。早く、戻れると良いな」

アシャア「社長のプレッシャー、か。前線に出たがってる俺には、あまり耐えられるものじゃない。
     尊敬するよ、シャア……」

414 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(9/10) :2011/03/01(火) 10:23:12.24 ID:???
シアムロ「……ってなるんだ」
コウ「ううん、さっぱり分からない……政治経済は苦手だ」
シアムロ「おいおい、来年には選挙権がもらえるんだぞ。これくらいはしっかり覚えなきゃ」
シュウト「アムロ兄ちゃん、今度職業見学があるんだけど、ラー・カイラムに行っていい!?」
アル「えーっ、この前は警察だったし、ダイクン社にしようよ!アムロ兄ちゃんもそう思うよね!」
シアムロ「おいおい、俺としてはラー・カイラムって答えるしか無いだろ?
     だが、行き先を決めるのは班の子全員だし、いつ来ても大丈夫な様に掛け合っとくよ。勿論シャアにもな」
シュウト「やったあ!」
セレーネ「DSSDにしなさーい。お姉ちゃんのかっこいい所が見られるわよー」
シアムロ「格好良い所って……私生活まで仕事着のままとは言わんが、そう露骨に使い分けるなよ」
セレーネ「どーせその後は「だから結婚できない」でしょー?私はゲイザーちゃんがいればそれでいいの」
シアムロ「はあ、まったく……」
コウ「兄さん、それで、この部分が分からないんだけど……」
シアムロ「これは……ここがこうなってだな……」
ヒイロ「兄さん、刹那兄さんのアムロ伝説第18674号~89号の出現を確認した。内容は以下の通りだ」
シアムロ「どれどれ……これはまた酷いな」
ヒイロ「最近ではスパロボの出演に備え過去の共演者に聞いて回っているらしい」
シアムロ「頭が痛くなるよ……ん、電話か?」


ブライト「遅くに呼び出してすまないな。気晴らしにはなるだろうと思ってな」
シアムロ「ああ、助かったよ」
ブライト「大家族の棟梁になった感想はどうだ?」
シアムロ「今の生活は、本来の私とは真逆の世界だ。
     この夢が長く続いて欲しいという気持ちはある。だが、この夢が早く覚めて欲しいと言う私もいる」
ブライト「ほう……」
シアムロ「私は温かい家族を心の奥で望みながら、更にその奥底では必死に避けていた。
     その理由が分かったよ。家族を支えるプレッシャー、私には到底耐えられるものではない」
ブライト「だが、アムロはそれを15年近く続けてきた」
シアムロ「……尊敬するよ、アムロ」
ブライト「シャア、お前には社長の方が似合ってるよ」
シアムロ「……ありがとう」
ブライト「早く、戻れるといいな……」

415 名前:シャアがアムロでアムロがシャアで!?(10/10) :2011/03/01(火) 10:26:56.00 ID:???
アシャア「元に戻る方法が見つかったって!?」
テクス「ああ。このGNツインカナダライシステムを使えば元の体に入れ替わる」
シアムロ「早速やってくれ」
モレノ「じゃあ、ここの椅子に2人の体を固定して……」

ゴチーン

アムロ「いたた……元に戻ったのか……
    そこにいるのは……シャア! という事は!」
シャア「アムロか……やったぞ! ……いてて」
テクス「少々不安だったが、成功したみたいだな」
アムロ「ああ、もうシャアの体なんてこりごりだ!」
シャア「私も、アムロの体などごめんだ!」
アムロ「なんだと!?」
シャア「やるか!?私の体に慣れた貴様に、今の私が負けるはずが無い!
アムロ「それは俺の台詞だ!」
テクス「まあまあ、どちらにしても、外で喧嘩してほしいものだね」
アムロ・シャア「「あ……!すみません」」
テクス「ははは、とにかく戻って良かったよ。じゃあ、元気でな」
ガチャ

テクス「いやあ、大変な事件だったな」
モレノ「ああ」
テクス「それにしても、お互いが入れ替わったと思い込んでいた、とは驚いたよ」
モレノ「どうりでNTだらけのガンダム家で気付かれないはずだ」
テクス「ああ、それにお互いの思考を完璧に再現できるとはね」
モレノ「それほど、仲が良いって事なんだろうな。しかし、これからが大変だ。
    連絡は取っているだろうが、周囲の記憶にずれがある。修正できるかな」
テクス「それは、時間が解決してくれるさ。もう隠す必要も無いのだしな」
モレノ「ああ、そうだな」
テクス「しかし、これなら「飲めば元に戻る」って暗示をかけてコーヒーを差し出したほうが良かったかな」
モレノ「コーヒー2杯で済むはずが大掛かりなタライ落とし機。大赤字だな」
テクス「まあ、こんな奇妙な出来事に出会えたんだ。その見物料と思えば、高くない」
モレノ「全くだ」
テクス・モレノ「「はははははは……」」



408 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/03/01(火) 09:41:55.54 ID:???
支援に一ネタ

クロノクル「…どうも落ち着かん」

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最終更新:2015年01月16日 22:17