825 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/01(日) 20:37:10.22 ID:???
シュウト「うええええん!」
コウ「どうしたんだい?」
シュウト「僕のキャプテンが、バッテリー切れで動けなくなっちゃったんだ!」
キャプテン「す、すまない、シュウト……」
コウ「それは大変だ。すぐに君のお家まで運んであげるよ」ひょいっ
シュウト「ありがとう!えっとね、こっち」

 場面変わって大学のゼミ室
コウ「すみません、遅れました!」
シナプス「18分36秒か……今日の理由は何かね?」
コウ「バッテリー切れのモビルシチズンを、家まで運んでいたんです」
シナプス「そうか……コウ君、人助けも良いが遅刻が多すぎるよ。
     私は君を信じているが、嘘では無いかと疑う教授もいるくらいだ」
コウ「でも、放って置けなくて……」
シナプス「このままだと、授業態度怠慢でラグビー部も辞めてもらう事になるぞ?」
コウ「……」しゅん
シナプス「……だが、そんな事はさせない。君の優しさは、君自身の宝だからな。
     明日からは、20分早く家を出てきなさい」
コウ「あ、ありがとうございます!」

826 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/01(日) 20:38:04.78 ID:???
 その日の午後、コウは公園でご近所のアイドル犬の体を撫でている
コウ「フランダース、また怒られたよ」
フランダース「くぅん」
 と、その時!
女性「きゃああああ!!!」
 絹を裂くような女性の声が平和だった公園に響く!
ルイス「沙慈!?しっかりしてよ!?ねえ沙慈!!」
シン(悪役)「心の光がたくさん取れたな!次はお前だ!」
 シンはでっかい注射器を取り出すと、ルイスの方に向ける。
 すると、ルイスから光の筋が出て、注射器の先に吸い込まれた!
ルイス「きゃああああぁぁぁぁ……!」
コウ「な、何をするんだ!」どかっ
シン「うわっ!?」
 コウの渾身のタックルに、シンは思わず注射器を手放す。
 注射器が地面に落ちた拍子に割れると、光が沙慈とルイスの元に戻り、2人は回復する。
シン「あっ!せっかく集めた心の光を!」
コウ「心の光!?よく分からないけど、お前が悪者だって事は分かる!」
シン「くっそー、たかが人間の分際で、やっつけてやる!」
 シンはそう言うと黒い光を放ち、素インパルスガンダムっぽい姿に変身した。

シン「食らえ!」
 シンの一撃にコウは吹っ飛ぶ。コウは受身を取り、立ち上がる。
コウ「……まさかあんな化け物になるなんて……でも、ここで逃げるわけには!」
シン「もう1発だ!食らえ!」
コウ「くっ……!」
 シンが持っていた盾を投げつける!その瞬間!

827 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/01(日) 20:38:56.24 ID:???
 ガキィン
コウ「これは……?」
 手のひらサイズの飛行機が光と共に現れ、盾を弾き返す。
シン「あれは……心の光!?」
 説明しよう!コウの人々を守りたいという気持ちが心の光の真の力を引き出し、コウに戦う力を与えたのだ!!
コウ「全部分かる!俺はこいつで、貴様を倒す!」
 コウが飛行機―コアファイター―を掴むと、腰にベルトが現れる!
 そしてコウはポーズを取り、コアファイターをバックルにはめ込んだ!!
コウ「変身!」
ベルト(CV:デュオ)「機動RIDER STAMEN Sortie!!」
 コウが光に包まれ、ステイメンっぽい姿に変身する。それを意味深に見つめる男が1人……
カイ「ふふ、ついに始まったか……」

コウ「機動ライダー……ステイメン……」
シン「くっ。お前達、やってしまえ!!」
モビルシチズン・ジム「ジムジム!!」
 コウはラグビー仕込みのタックルを初めとしたパワープレイで戦闘員ジムを次々に倒してゆく。
 もちろんBGMは番組テーマソングだ!
シン「くそっ!12人の戦闘員が全滅かよ!」

828 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/01(日) 20:39:40.29 ID:???
コウ「あとは貴様だけだ!」
シン「このまま終われるか!」
 シンはビームライフルを構え、コウに向けて撃つ!ビームがコウを直撃し、爆発が起こる!!
シン「やった! ……何!?」
 そこには、傷1つ付いていないコウの姿が!
コウ「覚えておけ!ニンジンと困った人が待つ限り、俺は絶対に倒れない!とうっ!」
 コウは回転しながら上空へと飛ぶ!そして足にニンジン状のオーラを纏わせる!
ベルト「Maximum Brightness……ZEPHYRANTHES!」
シン「なんなんだよ、コイツは!」
 ただならぬ雰囲気に、シンがシールドを構える。
コウ「うおおおっ!!」
 しかし、必殺のドリルキック、ゼフィランサスがシンを盾ごと貫いたのだった!!

 平和を取り戻した公園。爆発の中心部には、1枚のカードが残っていた。
コウ「ロンド・ベル……あいつらの名前なのか?
   いや、名前なんてどうでもいい。あいつらがこれで終わったとは思えない。
   俺はこの、ステイメンの力で、絶対に倒してみせる……!」

 こうして、機動ライダーステイメンの戦いが始まった。
 頑張れ、ステイメン!負けるな、ステイメン!!
 つづく!

 この放送は、スプーンから宇宙戦艦までのアナハイム・エレクトロニクスと、
 ラー・カイラム、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

829 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/01(日) 20:40:12.95 ID:???
 舞台裏
シュウト「コウ兄ちゃん、かっこ良かったよ!」
ブライト「ああ。スタント無しであの動きはたいしたものだ」
コウ「ライダースーツってあんなに見辛いんですね」
アムロ「だが、そんな風には見えなかったぜ」
シン「はあ、悪役かよ……しかも1話目」
アムロ「気にするなよ、シン。魅力が無けりゃ、初回の悪役は務められないぜ」
シン「そうかなあ……」
シュウト「そういえばさ、アムロ兄ちゃん達は出ないの?」
アムロ「そういうのは若い奴らに任せて、俺は演出と脚本に回ってるよ」
シン「ふーん、何か怪しいなー!」
アムロ「おいおい、実の兄を疑うのか?」


ブライト「さあ、休憩は済んだか?次の回 を撮るぞ!」
一同「「はーい!」」
 おわり

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最終更新:2015年01月29日 19:25