698 名前:機動ライダーG :2012/05/13(日) 18:21:09.64 ID:???
世界のどこか……秘密結社ロンド・ベル本部
ウッソ・シーブック「「うわあああああ!!」」ボッシュート!
ブライト司令「ええい、逃げても逃げてもやられてしまったじゃないか!」
アムロ補佐「ブライト、そう怒ってちゃあ体に良くないぜ」
ブライト「しかし、このままでは我々の計画にも支障が出てしまう」
アムロ「予想はしていたが、対ライダー用の怪人が必要になるな」
ブライト「何か手はあるのか?」
アムロ「ああ。もちろんだよ……」
―優しさを忘れた現代、街行く人々は他人を思いやる心を失っていた。だが、そんな時代に生きる1人の若者がいた!―
喫茶「リリー」
カイ「これまでに現れた怪人は4体。そしてライダーはお前と、
アナベル・ガトーか」
コウ「カイさん。俺、1つ疑問に思っている事があるんですけど……」
カイ「何だ?」
コウ「ロンド・ベルは心の光を集めて放出するって事は前に聞きました。
でも、世界の人と共感するには、それこそ何億人もの光が必要になるんじゃないですか?」
カイ「……いい質問だ。確かにその通りで、奴らもそれくらいは分かっているだろう」
コウ「じゃあ何故……」
カイ「昔、とある隕石から人の心の光を増幅する鉱物が発見された。その名はサイコフレーム。
まあ、そいつを巡るゴタゴタで全て失われたけどな」
コウ「ロンド・ベルはそれを再び見つけた、って事ですか?」
カイ「いや、俺の見立てでは、ロンド・ベルはあの時の隕石を何らかの方法で隠し持っている。
あんな隕石、1億年に1回落ちるか落ちないかって代物だからな」
シーマ「人類の歴史で1回だけ落ちた、心に反応する鉱物かい。ロマンだねえ」
カイ「そんな綺麗なものじゃないよ、あれは……」
699 名前:機動ライダーG :2012/05/13(日) 18:21:47.04 ID:???
女性「きゃあああああ!!」
カイ「この声は!?」
コウ「黒い心の光を感じる……ロンド・ベルの怪人です」ダッ
コウとカイが声の方向に急ぐと、ビグ・ラングっぽい大柄の怪人が心の光を集めていた!
マイ「前にウッソがライダーに会った場所はこの辺りですね。という事は、暴れれば再び来る確率も高い」
カイ「コウ、コイツは今までと違うぞ!お前を狙った怪人だ!」
コウ「ええ、分かってます。でも……やるしかない!変身!!」
ベルト(CV:デュオ)「機動RIDER STAMEN Sortie!!」
マイ「やはり来ましたか!ここを機動ライダーの墓標にします!」
そう言うと、ビグ・ラングのスカートからオッゴ型のザコ怪人が飛び出してくる!
コウ「行くぞ!」
オッゴを次々に倒し、ビグ・ラングに向かっていく!だが!
マイ「撹乱幕、放出!!」
黒い光の粒がビグ・ラングのスカート周りに吐き出される!
コウはそれに構わず攻撃を食らわせるが、攻撃のエフェクトも出ず、ダメージも
無い!
マイ「ライダーの攻撃力は心の光があってこそ!この黒い光の粒で分解してしまえば、ダメージはありません!」
コウ「なら、光の粒の無い上から、一気に叩き込むしかない!」
コウはジャンプしてビグ・ラングの頭上に到達する!そして!!
ベルト「Maximum Brightness……DEEP STRIKER!!」
ニンジン状のオーラがコウの右手に集まる!だが!?
マイ「させません!」
オッゴが空を飛び、ステイメンの側で空中分解すると、オーラが霧散してしまう!
ベルト「Lights out」
コウ「何!?」
ディープストライカーは不発に終わり、コウは何も出来ず地面に着地する!
マイ「オッゴは空中分解する事で、撹乱幕を撒き散らす事が出来ます!
機動ライダーの攻撃はもう、無力化されています!」
そう言ってステイメンに向けてメガ粒子砲を放ち、撹乱幕を敷くビグ・ラング!
防戦一方のステイメンはこのまま負けてしまうのか!?
700 名前:機動ライダーG :2012/05/13(日) 18:22:20.85 ID:???
??「諦めるんじゃないよ!」
一陣の嵐が駆け抜け、コウを救出する。紅い体、ビグ・ラングにも似たフォルム。
そして何より、それが内に秘めたオーラは黒い心の光だ。それはまるで……
コウ「ロンド・ベルの怪人……?とにかく、ありがとうございます!」
??「お礼は良いよ。それにしてもロンド・ベルとは……懐かしい名前だねえ」
マイ「誰ですか!?裏切り者か、それとも無関係のライダーか!」
ガーベラ「あたしはガーベラ。通りすがりの怪人さね」
コウ「怪人?ライダーじゃなくて……」
ガーベラ「あたしはライダーにはなれないよ。体も心もあいつらと同じ、黒い心の光さ。
だけどね、本当に大事な事だけは、忘れちゃいないつもりだよ」
その姿をカイが見つめる。
カイ「……変わった、な」
ガーベラはビグ・ラングを睨みつけ問いかける。
ガーベラ「ロンド・ベル。まだサイコフレームに頼るのかい?」
マイ「な、何故サイコフレームの存在を!?」
ガーベラ「そうかい……その反応が聞けただけで十分だよ!
あんた達は変わっちまった……いや、あの時から何も変わっちゃいない!!」
激しさと怒りをあらわにし、ビグ・ラングに向かうガーベラ。
ビグ・ラングはオッゴを出し迎撃する!しかし!!
コウ「は、速い!?」
ガーベラは圧倒的なスピードでメガ粒子砲を避けながらオッゴ軍団を次々に撃破する!
そしてガーベラが低い弾道で放ったとび蹴りがビグ・ラングを直撃!しかし……
マイ「効きません!」
ガーベラ「撹乱幕か?こいつはちょっと厄介だねえ……ステイメン、あいつの頭を狙えるかい?」
コウ「もちろんです!でも、あのオッゴが自爆すれば、攻撃のオーラも消えてしまいます!」
ガーベラ「そういうのなら任せな!あたしは掃除が大得意なんだよ」
701 名前:機動ライダーG :2012/05/13(日) 18:22:47.67 ID:???
マイ「メガ粒子砲!!」
メガ粒子砲がコウとガーベラに向けて放たれる!だが!!
コウ「とうっ!」
コウは大きく飛び上がり、ガーベラは側転で回避する!そして!!
ベルト(cv:デュオ)「Maximum Brightness……」
コウの右手に、再びオーラが生まれ始める!
マイ「オッゴ出撃!」
ガーベラ「させないよ!」
ガーベラが片膝で地面に手をつけたポーズを取る!そして!!
ベルト(cv:リリーナ)「Run Through Brightness……TETRA STORM!!」
4体の赤い光の分身が残像が見えるほどのスピードで空中を駆け抜け、オッゴを次々に撃破する!
ガーベラ「これで良いんだろう?」
コウ「ありがとうございます……
覚えておけ!ニンジンと困った人が待つ限り、俺は誰にも止められない!!」
ベルト(cv:デュオ)「DEEP STRIKER!!」
そして、必殺のトライをビグ・ラングに叩き込んだのだった!!
コウ「ガーベラさん、ありがとうございます!」
ガーベラ「怪人を倒したのはあんたさ。あたしゃ何もしていないよ」
そう言って立ち去ろうとするガーベラ。
コウ「待ってください!ロンド・ベルの事、何か知っているんですか!?」
ガーベラ「……あたしが言える事は1つだけさね」
コウ「何でも良いんです!教えてください!」
ガーベラ「道具なんかに頼っていては、人は本当に寄り添い合えないのさ」
その言葉を残し、赤い光の粒と共に消えるガーベラ。
コウ「ガーベラ……女性の声みたいだったけど、いったい何者なんだ……!?」
新たな戦士の登場が、新たな謎を生み出した!
真実を知るその日まで!戦え、ステイメン!!続く!!!
この放送は、スプーンから宇宙戦艦までのアナハイム・エレクトロニクスと、
ラー・カイラム、リリー・マルレーン、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。
702 名前:機動ライダーG :2012/05/13(日) 18:23:11.58 ID:???
舞台裏
コウ「ガーベラ……台本にもガーベラとしか書かれていないし、何者なんだろう?」
シーマ「格好良かったよ、コウ」
コウ「シーマさんお疲れ様です。シーマさん、ガーベラの正体って知ってますか?」
シーマ「さあねえ?さっきすれ違ったけど、スーツのままだったからね」
コウ「うーん、あのアクションを出来る女性……本当に誰なんだろう……」
シーマ「さて、私はシャワーでも浴びてくるさね。コウの活躍を見て、あたしも汗をかいたからね。
一緒に来るかい?」
コウ「いや!いいです!遠慮します!!」あせあせ
シーマ「そうかい、残念だねえ……」
マイ「設定と現実に相違点が見られますね。オッゴは空中分解しませんし」
アムロ「ははは、あまり深く考えたら負けだぞ、マイ」
がやがや
アムロ「ん、なにやら向こうが騒がしいな」
デュバル「我々ヨーツンヘイムが敵役など、これこそジオニックの陰謀である!
直ちに撤回せよ!繰り返す、直ちに撤回せよ!!」
ホルバイン「落ち着け!多数決で出すって決めただろ!!」
コウ「デュバルさんが暴れている!?止めないと!」
アムロ「いや、こういうのは下手に止めても騒ぎが大きくなるだけだ」
ブライト「そうだな。全員撤収!速やかに
次の撮影現場に移動するぞ!」
一同「「はーい」」
おわり
最終更新:2015年01月29日 19:27