142 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/17(火) 19:52:53.81 ID:???
 ―優しさを忘れた現代、街行く人々は他人を思いやる心を失っていた。だが、そんな時代に生きる1人の若者がいた!―

 休日のコウはこの日、オーキスで趣味のツーリングを楽しんでいた。
 そこに、1台のバイクが併走してくる!
ガトー「奇遇だな、ウラキ」
コウ「ガトーじゃないか」
コウ「(こいつはアナベル・ガトー。違う大学のラグビー部で、俺のライバルだ。
   だが、コートを離れれば一緒にツーリングを楽しむ仲でもある)」
ガトー「バイクを買い換えたのか。では、試してみないか?このノイエ・ジールと」
 そう言うと、ガトーはバイクをコウの前につける。ちなみに、ノイエ・ジールとはガトーがバイクに付けた愛称だ!
 2台のバイクは、そのまま景色の良い山道を軽快に走ってゆく。
 そして2台は、とある道の駅に到着する。ちなみにロケ地の道の駅は、放送日の数日後に改装オープンが予定されているのだ!

ガトー「良いバイクだ。私のノイエ・ジールには劣るがな」
コウ「本気で走ったら、どうかは分からないけどな」
 そんな会話を交わしながら、2人は道の駅で休憩する。だが、その時!
悲鳴「「うわああああああ!!」」
 シーブックが、2丁掃除機で心の光を奪っている!
ガトー「な、なんだあれは!?」
コウ「こんなところにまで怪人が!?変身!」
ベルト(CV:デュオ)「機動RIDER STAMEN Sortie!!」
コウ「ガトー、あれは人間の敵う相手じゃない、下がっていろ!」
シーブック「機動ライダー!?何でこんなところに!」
 シーブックが黒い光に包まれ、F91っぽい怪人に変身した!
シーブック「逃げまわりゃあ……死にはしない」
 そう言って空を飛び逃げ出すシーブックを、コウはオーキスで追うのだった。

143 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/17(火) 19:53:34.27 ID:???
 いつの間にか場面はおなじみの採石場へと切り替わる。
 F91のヴェスバーをIフィールドで防ぎ、オーキスは追い続ける!
コウ「一気に決める!」
ベルト「Maximum Brightness……DENDROBIUM!!」
 オーキスは浮き上がると、ニンジン状のオーラをまとい急加速!だが!
シーブック「にやり」
 なんとF91の形をした、黄色い光がF91の横に現れる!
 そしてデンドロビウムの攻撃は、本物のF91をすり抜けてしまったのだ!
コウ「何!?」
 すると本物のF91が消え、黄色いF91が本物になる。そして、オーキスの後方にヴェスバーを叩き込んでしまう!

コウ「うわあっ!」
 説明しよう!オーキスの弱点……それはIフィールドが前にしか張れない事!
 しかも発生装置は車体の後ろにあるため、後方からの攻撃に非常に弱いのだ!
ベルト「ORCHIS Auto repair mode」
コウ「自動修復モードに入ってしまったか……これじゃあ、オーキスの力は発揮できない!
   それにしても、なんて恐ろしい能力なんだ!」
シーブック「俺は1体の分身を生み出し、自由に体を入れ替える事ができるんだ。1人で勝てるかよ!」
 そう言うと、シーブックはヴェスバーを連射する!
コウ「くっ……!」

 と、そこにあの男がバイクで現れた!
ガトー「大丈夫か、ウラキ!」
コウ「ガトー!下がっていろって……」
ガトー「ライバルが戦っているのに、私だけ逃げられるか!うおおっ!!」
 F91のヴェスバー攻撃!しかしガトーは、愛車が傷つくのもいとわず爆発の中を突進する!
 そして、バイクで浮き上がり、F91に体当たりを仕掛ける!
 だが、F91は分身を作り、避けてしまう!そして!
シーブック「そのまま逃げていれば、やられなかったのに!」
 ヴェスバーがノイエ・ジールを直撃!ガトーはバイクと引き離され、そのまま吹き飛ばされてしまった!

144 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/17(火) 19:54:40.87 ID:???
コウ「ガトー!大丈夫か!?」
ガトー「く……」
 地面から戦闘員が出現し、コウとガトーは囲まれる!
シーブック「助けに来た事が仇になったな!こう囲まれてちゃあ、この男を守って戦う事はできない!
     ゲームオーバーだ、機動ライダー!」
ガトー「大逆無道の悪漢に膝を屈しようとは……せめて私に、戦う力があれば!」

 その時!
ガトー「な、なんだ!?」
 ガトーを光が包む!そして腰にはベルト、手にはコアファイターが生まれる!
コウ「あれは、ガトーの心の光!」
ガトー「全て分かるぞ!私はこれで、貴様達を倒す!」
 ガトーはポーズを取り、コアファイターをバックルにはめ込んだ!
ベルト(cv:ヨウラン)「機動RIDER PHYSALIS Sortie!!」
 ガトーが光と共にサイサリスっぽい姿に変身する!
 そしてノイエ・ジールも、光に呼応し輝きを取り戻す!2号ライダーの誕生だ!!
ガトー「サイサリス……私の、心の光の名前か!」

シーブック「機動ライダーが2人!?ええい、逝っちゃえよ!!」
モビルシチズン・ジム「ジムジム!!」
 襲い掛かる戦闘員ジム!しかし!2人のライダーの前では敵ではない!!
 コウとガトーは互いを見て同時にうなずく。そして振り返ると、ジム軍団を迎え撃つ!
 ステイメンはタックルやパンチ等の上半身を使った技、サイサリスは強力かつ自在な蹴りでジムを圧倒する!!

 ジムを殲滅した勢いで、地面に降りていたF91にもコンボを食らわせる2人!
 シーブックは分身で避けるのが精一杯だ!
シーブック「この連携……ライバルじゃなかったのかよ!?」
コウ「ああ、宿命のライバルさ!」
ガトー「だからこそ、いざ共闘するとなれば最高のパートナーになるのだ!」
 そう!2人は互いを研究し手の内を知り尽くしている!
 それはすなわち!仲間としてどう戦うかも、全て知っているという事なのだ!!

145 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/17(火) 19:55:36.45 ID:???
シーブック「このままやられてたまるかよ!」
 僅かな隙を突いてシーブックは空に上がり、ヴェスバーを乱射する!
 だが、2人のライダーは微動だにせず、シーブックを睨みつける!
コウ「覚えておけ!ニンジンと困った人が待つ限り、俺には戦う仲間がいる!とうっ!」
ガトー「今度は私が、貴様の後ろだな!とうっ!」
 直撃コースのビームを手で払いのけると2人のライダーが飛ぶ!そして!!
ベルト(コウ)「Maximum Brightness……ZEPHYRANTHES!!」
 ニンジン状のオーラが、コウの右足に生まれる!シーブックはそれを見て、分身を作り出す!

 だが!もうライダーは1人ではない!!
ガトー「以心伝心の技を……受け取れ!!」
 ガトーの揃えられた両足に、シールド状のオーラが発生する!
ベルト(ガトー)「Maximum Brightness……ATOMIC BAZOOKA!!」
 そしてステイメン必殺のドリルキックがF91の本体を、サイサリス必殺のスパイラルキックが分身を!
 同時に貫いたのだった!!

賑わいと平和を取り戻した道の駅に、2人が戻ってくる。
コウ「助かったよ、ガトー。ありがとう」
ガトー「礼はいらん。貴様が倒れて良いのは、私と戦うコートの上だけだからな」
コウ「……お前らしいよ。でも、倒れるつもりは無いからな!」

 ライバルとの熱い友情が、新たな戦士を生み出した!
 頼れる仲間と共に!戦え、ステイメン!!続く!!!

 この放送は、スプーンから宇宙戦艦までのアナハイム・エレクトロニクスと、
 ラー・カイラム、リリー・マルレーン、ご覧のスポンサーの提供でお送りしました。

146 名前:特撮番組「機動ライダーG」 :2012/04/17(火) 19:56:04.50 ID:???
 舞台裏
ガトー「ヒタイダーに続き機動ライダーにもなるとはな」
アムロ「このままヒーロー枠制覇を狙ったらどうだ?」
ガトー「ふ、答えは保留にしておこう。
    しかし、スーツアクターも無しとは予算不足なのか無謀なのか分からんな」
ブライト「それだけ役者自身の動きを大切にしているという事だ」

シーブック「よく出来てるなあ、このMEPEスーツ」
アムロ「ふふ、観光施設とタイアップしたからな。多少、費用の掛かる事も出来たよ」
コウ「前はシーマさんを引っ張り込んだし、色々やるんですね」
アムロ「そこは大人の事情って事さ」
ブライト「さあ、次の撮影は○日後だ、しっかり、台本を覚えてくるんだぞ」
一同「「はーい」」
 おわり

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最終更新:2015年01月29日 19:28