821 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/07/16(土) 06:06:57.36 ID:???
イライジャ「おい、劾……」
劾「任務だ」
イライジャ「でもこれは……」
劾「任務だ」
――賞味期限の切れた缶詰を処分してくれ
その依頼は、簡単な仕事だと思えた
実物を見るまでは
イライジャ「缶詰から緑色の光が漏れてるんだけど!!」
劾「燃えるゴミないし燃えないゴミに捨てておしまい、という訳にはいかないか」
イライジャ「どーすんだよ、コレ!」
劾「問題ない。アドバイザーを呼んでいる」
シャア「ふむ……この光は!!」
劾「やはりサイコフレームの共振?」
シャア「生臭い……それでいて不快感を感じるとは」
劾「サイコフレームではない、と」
シャア「アクシズを落としたくなるような悪臭、それがわかるのだよ!!」
イライジャ「ちょ、何言ってんだ、この人!」
シャア「もしもしナナイか?今すぐアクシズを買収して落とせ!
消えろ、缶詰!忌まわしい記憶とともに!!」
イライジャ「落ち着けーーー!!」
イライジャ「おいシャア社長帰っちまったぞ。大丈夫なのか、劾!?」
劾「傭兵は万全の体勢を整えてから戦場に望むものだ。
この光がサイコフレームで無かった場合、別のアドバイザーを呼ぶ事も考えていた」
エイジィ「この光……これがアムロの遺産なのか!?」
イライジャ「多分違う!この人、そもそもアムロの遺産の正体すら知らないぞ!?」
エイジィ「これがアムロの遺産……なんて禍々しいんだ。これで
リング・オブ・ガンダムが起動するなら
リング・オブ・ガンダムの創る未来は地獄じゃないか!
それがアムロ=レイが望んだ世界なのか……!!」
イライジャ「なんかアムロさんが悪の大魔王みたいな扱いになってるから!関係ないから、あの人!!」
ビューティ「そんなことはないわ、エイジィ。アムロの遺産は人類救済の……うわ、臭ェ!
ナニコレ、ありえないんだけど。人類救済じゃなくて人類休載になっちゃうんだけど!!!」
イライジャ「帰れ!とにかく帰れ!!」
劾「二人目のアドバイザーも違ったか……」
イライジャ「三人目居る流れだよな?三人目いるんだな?」
ドモン「呼ばれて来てやったぞ」
イライジャ「」
劾「これを見てどう思う?」
ドモン「シャイニングフィンガーの流体金属とは違うようだな」
イライジャ「マトモな答えが返ってきた!?」
ドモン「どいつもこいつも、人を脳筋あつかいしやがって!
俺だって
ガンダムの整備ぐらいはできるんだぞ!
それはそれとして、この缶詰食ってもいいか?」
イライジャ「良いわけないだろ!!」
822 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/07/16(土) 06:07:48.01 ID:???
劾「サイコフレームでもアムロの遺産でも流体金属でもないか……
この缶詰の中身、謎が深まるばかりだな……」
イライジャ「アドバイザーの人選の方が謎じゃないか」
セレーネ「なんか天然でヴォワチュール・リュミエールが発生したとか聞いたんだけど?」
イライジャ「D.S.S.Dの科学者か……たしかにVLは緑の光だが……」
セレーネ「これ違うわね。じゃあ帰るから」
イライジャ「早ッ!?もうちょっと反応とかないのかよ!?」
セレーネ「やーよ、メンドクサイ」
イライジャ「謎の物体Xだぞ?科学者として興味もつとかないのかよ!」
セレーネ「私が興味を持つのはAIだけよ(キリッ」
イライジャ「臭いは!?今までの連中は総じて臭いって言ってたんだけど!」
セレーネ「そういえば臭いかもね。昔、着替えしなかった私よりはいい臭いだけど」
イライジャ「ダメだこの人ーー!?」
刹那「ガンダム!」
劾「GN粒子の可能性がある為、ソレスタルビーイングに連絡をいれた」
刹那「ガンダム!!」
イライジャ「なんでコイツ寄こしたんだよ、CBは!!」
刹那「ガンダム!?」
劾「一応、GN粒子の第一人者らしい。肉体的な意味で」
刹那「ガンダァァァム!!」
イライジャ「新人類になりすぎて旧人類とのコミュニケーションがとれないんだけど!?」
刹那「ガンダムッ!」
劾「コミュ障なのは元からだ、と言っている」
イライジャ「余計タチ悪いわ!っていうかなんで通じてんだ、劾!」
劾「それで、この缶詰はGN缶詰なのか?」
イライジャ「GN缶詰ってなんだよ!?」
刹那「ガン……」ジー
缶詰 < ドウスル?アイフルー
刹那「貴様はガンダムではない!!」
劾「ふむ、GN粒子でもないのか」
イライジャ「もうやだこの仕事」
823 名前:通常の名無しさんの3倍 :2011/07/16(土) 06:08:34.18 ID:???
キャプテン「ホールドアップ!SDガンダムフォースだ!」
イライジャ「いきなりなんだ、お前ら!?」
キャプテン「
ハロ長官の元に、この場に危険物が放置されているとの通報があった」
劾「この缶詰の処理は俺達サーペントテールが責任を持って処分する」
イライジャ「依頼人の依頼を全力で達成する、それが俺達の傭兵として矜持だ」
キャプテン「君達のプライドの為に市民を危険にさらす訳にはいかない!
それが私の進むロボ道だ!!ゼロ!!爆熱丸!!」
ゼロ「うむ!」
爆熱丸「おう!」
イライジャ「あ、コイツら! 缶詰を!」
爆熱丸「見つけたぞ、俺は……謎の缶詰の中に流れる、無限の光の力を!!」
劾「その光の正体を知っているのか!!」
爆熱丸「いや、じぇんじぇーん?」
イライジャ「オイ、さっきのカッコイイ台詞はなんだったんだよ!?」
爆熱丸「一瞬、頑駄無結晶かと思ったが違った」
ゼロ「私もスペリオルドラゴンかと思ったら違った」
イライジャ「便乗しただけだよな?そっちの騎士のほう、完全に便乗したよな!?」
劾「ハッ!?」
イライジャ「劾、どうかしたのか!?」
劾「結晶鳳凰でもスペリオルドラゴンでもない……とすれば」
キャプテン「まさかガンドラ…」
劾「イデ!?」
イライジャ「このスレ的にはしょうがない……」
キャプテン「ああ、しょうがないな」
Pガーベラ「あきらめんなよ! どうしてそこであきらめんだよ!!」
キャプテン「マドナッグ、どうして君がここに?」
Pガーベラ「私をその名で呼ぶな!!」
キャプテン「プロフェッサーマドナッグ、どうして君がここに!?」
Pガーベラ「職名を頭に付けろって意味ではない!!」
イライジャ「いやホント、どうしてこんなところに来たんだよ、ガーナック」
Pガーベラ「ガーリックみたいでちょっと美味しそうだな!?というか濁点消えた!?」
劾「マグアナック、何故ここに?」
Pガーベラ「それ違う集団!?
……ええい貴様等フザけおって!私は私のソウルドライブを回収しにきただけだ!」
キャプテン「ソウルドライブ!?」
Pガーベラ「シャア社長からここにあると聞いたが?」
イライジャ「もしかしてアレか?」
缶詰 < ヤア!
Pガーベラ「なぜ液状に!?!!」
イライジャ「え、そういう問題?」
劾「たしかにソウルドライブも緑色だ」
キャプテン「ソウルドライブを缶詰に仕舞っておいて忘れるとは、マドナッグはうっかりさんだな」
爆熱丸「ソウルドライブがこんなに腐ってるなんて、マドナッグは腐ったミカンだな」
ゼロ「ソウルドライブがこんなに臭うなんて、マドナッグはヘドロだな」
Pガーベラ「辛辣すぎる発言に装甲がパージしそうなのだが!!」
イライジャ「いや、お前も悪い」
こうしてミッション・謎の缶詰Xを処分せよ!(通称ミドリの光事件)は幕を閉じた
プロフェッサーガーベラのソウルドライブは、傷が付かないように重曹で丁寧に拭いたら
驚きの白さになったという。重曹って凄ぇ……
白くなったマドナッグはロンドベル社に戻ったようだ。
しかしその日以降、ロンドベル社の食堂から重曹が夜な夜な無くなるという現象が起きているらしい
劾「ロンドベル社の料理長タムラ氏からの依頼だ。重曹を確保して欲しいとの事」
イライジャ「またかよ!?この前は塩だったよな」
劾「俺達は傭兵だ。どんな理不尽な命令でも条件によってはこなす。イライジャ、ミッションスタートだ」
イライジャ「はいはい、わかったよ。俺達のミッションは始まったばかりだからな!」
劾「第一部完」
最終更新:2015年04月03日 23:25