238 名前:月刊『自爆』便乗1 :2012/01/17(火) 10:37:53.99 ID:???
また便乗してみます。
一部原作否定に見える部分もありますが、そのような意志はありません。
自爆にかけて誓います。
『
月刊自爆』1・2月合併号の5P目より抜粋
ヒイロ 「自爆とはどう言う意味だと考える?」
アスラン「え?え~っと……
〔名〕(~スル)
1 航空機・艦船・軍事施設などの機密を守り、敵の手に渡らないように爆薬を仕掛け味方の手で爆破すること。
2 爆薬を積んだ飛行機や自動車に乗って敵陣に突っ込み爆発させること。
3 《保険業界で》社員が自分の、また家族や親戚の名で契約を結び保険料を負担すること。
(Goo辞典より、一部削除。)
ヒイロ 「……期待した答えとは異なるが、話を続けよう。
お前が言ったように、自爆には3つの型がある。
俺が原作でやったのは1の用法だ。
そして、お前が原作で初めにやったのは主に2の方法だ。」
アスラン「頭に血が上ってたからな、あの時は……。
というか、
ガンダム世界でで3の自爆をするものなんているのか?」
ヒイロ 「だが、上記の文章を踏まえてよく考えてほしい。
ラルの自爆はどれにあたるのかと。
あの爆発でガンダムを少しでも損傷させる事が目的ならば、わざわざあんな方法はとらないだろう。」
アスラン「え~っと、ジオンの情報を守るという意味で、1なのではないですか?」
ヒイロ 「そう言う考え方もできる。なら、例を変えよう。アスラン、お前の2度目の自爆だ。」
アスラン「……ジェネシスの事?」
ヒイロ 「そうだ。秘密兵器や秘密基地に自爆装置をつけるのはもはや鉄壁だ。
別世界では悪役の華、ル○ールも行っている。
だが、機体の機密を守るために自爆装置をわざわざ積むのは、戦術的に考えるならデットウェイトとなる。
そう考えるならば、刹那兄さん達のCBのガンダムが自爆が無かったのは妥当だと言えよう。」
アスラン「う、確かに暴走させての自爆だったけど、俺の機体で巻き込む形だったからな……。」
ヒイロ 「そこで考えた。時代の新しい自爆だ。」
アスラン「自爆する状況にならないに越した事はないと思うのだが。」
ヒイロ 「まず、ラルの自爆だ。あれはアムロ兄さんに覚悟を伝えるための、
自らの体を使った意志表現としての自爆だ。」
アスラン「……類似性は?」
ヒイロ 「時折出現するブシドーが叫ぶ『切腹』と類似すると考えれる。
あれも爆発すらないが、上司の行動をいさめる為にあえてその手段をとる事が古代にも確認されてる。」
アスラン「まぁ、新しい自爆かどうかは置いとくとしても、そうなのかな……。」
ヒイロ 「すなわち、他者に『自分の感情を表現できる自爆装置に乗っている』
と言われてこそ、この自爆は一人前であろう。
多すぎる自爆は膠着状態を生み出し、そこから学ぶべき事がなくなってしまうからな。」
アスラン「無茶苦茶いってるよね、それって?」
239 名前:月刊『自爆』便乗1 :2012/01/17(火) 10:41:49.47 ID:???
ヒイロ 「だが、新しい自爆とは他にも探せば見つかる。」
アスラン「……スル―された。」
ヒイロ 「築き上げてきた大切な基盤を壊してでも、自分の大切だと思うものを守るため、
大切な感情を次に託すための、精神的な自爆だ。」
アスラン「大層な事になってきた。それで、参考となる者は誰だ?」
ヒイロ 「
アスラン・ザラ、お前だ。」
アスラン「は?」
ヒイロ 「お前が行った自爆は非効率な点がおおい。あれはお前が本当に残らなくてはいけなかったのか。
外部や装置の損傷では阻止できなかったのか。元工作員から言うと問題点が多かった。
だが、ザラ家が築いてきたジェネシス、そしてジャスティス、さらには自身を失ってでも守りたいものがあったのではないか。」
アスラン「買いかぶりですよ。」
ヒイロ 「類似として特攻が挙げられる。
ガガの群れによる特攻は置いとくとして、敵MSを破る為のヅダのリミッター解除、
戦略兵器の照準をそらすためのビギナ・ギナⅡ(鋼仕様)等が挙げられる。」
アスラン「……どちらも意地の結果ではないのか?」
ヒイロ 「そうだとしても、自分が築いてきた人生を放棄してまで守りたいものがあったわけだ。
そして、結果としてマイ兄さんやトビアみたいにそれを受けて進む者がいる。
また、カトルみたいに自らの大切な機体を爆発させ、味方を逃がす為の行為も、立派な自爆と言えよう。」
アスラン「つまり?」
ヒイロ 「行為や行動によって決まるのではなく、何かを託すために精神面からくる自爆もそれだと言えよう。」
アスラン「強引な気もするけど、むやみやたらと自爆する事になるよりかはいいのかな。
暴走族ならぬ自爆族も発生しているらしいし。爆発音がうるさいと問題になっているしね。」
ヒイロ 「よって、今回の対談では意志表示の為の自爆と精神的覚悟の為の自爆があると結論付けたいと思う。」
アスラン「内容に目を瞑ればまだ比較的平穏にまとまったな」
ヒイロ 「だが、言葉を並べるだけなら誰だってできる。」
アスラン「……嫌な予感がする。いや、嫌な予感しかしない」
ヒイロ 「アスラン、お前に聞いてほしい事がある」
アスラン「なんだ?」
ヒイロ 「俺は本編(劇場版除く)での自爆回数が1回のみだ。
それに対し、お前は(SEED)の時点で2回もしている。俺は、自爆者になれない……」
アスラン「え?」
ヒイロ 「お前こそ真の自爆者だ。
もはや俺がお前に勝てる手段は、自爆回数を増やすしかない。これは、俺の、俺のミスだーーっ!」
(スッとスイッチを取り出す)
アスラン「精神的自爆というかそれは墓穴を掘っただけでは!?」
ヒイロ 「俺は、あのひと(アスラン)に勝ちたい……」(ポチッ
アスラン「待て馬鹿早まるn」(チュドーン
レポートはここで途切れている。
なお、この記録から1時間後にはアスランはザフト社と
ラー・カイラム社との会議に、
ヒイロはリリーナ外交官の護衛に問題無く出席した事を追加記録しておく。
最終更新:2015年05月24日 23:39