ある日の朝

アムロ「シン、なんだその袋は。」
シン「実験に使う毒キノコが入ってるんです。」
アムロ「食べたらどうなるんだ?まさか死ぬとかないだろうな。」
シン「死なないけど、酒のつまみにすると二日酔いみたいな症状が出るんです。」
アムロ「そうか、酔いやすくなるのか。で、味は?」
シン「食べたこと無いんでわかりません。まずいと思いますよ。」
アムロ「まあ、毒キノコだしな。」
キラ「う゛ゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎゎ、またギンガナムが朝御飯食べた。」
アムロ「またか、あれほど言ってあるのに!」
シン「キラも朝飯位で泣くなよ。いい加減なれろ。〔毒キノコの入った袋を置く。〕」

そして、このシンの行動によりこの後とんでもない事が起こることになる。

ギンガナムもいなくなり静かになったガンダム家

キラ「ロラン兄さん。今日、三者面談なんで早く帰ってきますので。」
ロラン「分かりました。」
ガロード「いいなぁ、早帰り。」
シロー「何あまったれた事言ってるんだ。大体、ブツブツブツブツブツブツ(兄弟全員シカト)」
アムロ「じゃあ、行ってくる。」
ロラン「行ってらっしゃーい。」

兄弟達を見送るとロランの仕事が始まる。

ロラン「さて掃除、掃除。」

そして正午

ロラン「やっと終わった―。それにしてもジュドー達の部屋は汚すぎ。もっと強く言わないと分からないのかな?(強く言うなんてできないけど)」

10分後

ロラン「のど乾いたな―。そうだ、あれを早く飲んでしまわなないと。)

ロランは冷蔵庫の野菜室の底に隠してるワインを取り出す。このワインは先日ロランがディアナ・ソレルから頂いたものだ。

ロラン「やっぱり、何か隠すならココだ。兄さん達は滅多にここを開けないからね。ん、なんだこの袋………(袋を開ける)………キノコ………形は松茸だけど………。まあ、台所にあるものだから大丈夫か。」

ロランの部屋同様、台所もロランが整理整頓をしているお陰で塵一つない。
だから、ついついそのキノコが松茸だと信じてしまったのだった。

ロランはシンの毒キノコをマツタケと勘違いして焼いていた。
ロラン「もうそろそろいいかな。」
キノコを焼くと皿に盛りワインの栓を抜いて椅子にすわつた。
ロラン「それじゃあ早速、いただきます。・・・・・このマツタケ、安物だな。
味が全く無い。ワインは美味しいな。今度ディアナ様にお礼しとこ。・・・・
 ・ ・ ・ ・ ・ ・あれっ、もう酔いが回ったのかな?ふらふらする。
 ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・ ・」
キラが帰ってくる三十分前
完全に出来上がっているロランは家中引っ掻き回して酒を探していた。
ロラン「おいおい、もうないのかよぉ。全くシケてるなぁ。酒ぐらいかっとけっつーの!」
そういうとワインの空瓶を廊下に放り投げる。
ロラン「ん、待て待て。そういえばここに・・・・」
リビングの一箇所を三回叩くとフローリングが外れて中からウォッカが山ほど出る。
このウォッカ、誰のかと言うと当然アムロの物である。
ロラン「ヤッパ、あるじゃん。よーし、ガンガンのむぞぉ。」
持てるだけウォッカを持って自分の部屋に入っていく。

午後一時、キラ帰宅
キラ「ただいまー。兄さんご飯・・・・・・・・」
キラは部屋の散らかりように唖然とした。そして何故か
ロランの部屋のドアが開きっぱなしである。
キラ「ま、まさか!」
キラはロランが御曹司達にさらわれたという災厄のシナリオを想像しつつ
早歩きでロランの部屋に向かう。
キラ「兄さん、何もないといいけど。って、うあぁ。ガン。な、何でこんな所にワインの空瓶が・」
しかし、さっきロランが投げたワインの空瓶を踏んでこけてしまい頭を打って気絶する。

黒ロラン「うるさいな。人が飲んでるのに。」
ロランはウォッカを三本飲んで『出来上がり』を超えてしまっていた。
ある意味キレたカトルより危険な存在であり、何をしでかすか分からない状態である。
黒ロラン「キラか、脅かしやがって。」
手にグラスを持っていたので、足でキラの体を仰向けにする。
ロランは数分間、気絶したキラの顔を見つめて『ある衝動』にかられる。
黒ロラン「キラ、君は僕を脅かした。『セキニン』を取ってもらうよ。」
ロランは笑っていた。そして、目つきは『例のあの人』の目つきそのままである。
部屋に連れて行かれる気絶したキラ。
この後、彼にこれまでに無いほどの最大の恐怖が襲うことは確かである。


link_anchor plugin error : 画像もしくは文字列を必ずどちらかを入力してください。このページにつけられたタグ
ガンダム一家 シン・アスカ ロラン・セアック

+ タグ編集
  • タグ:
  • ロラン・セアック
  • ガンダム一家
  • シン・アスカ
最終更新:2019年01月22日 15:30