兄弟家の優等生であり影が薄い人格者、シーブック
彼にとっては毎日が憂鬱だ
朝6時・・・シーブックは起き上がりゆっくりと階段を下りて食卓へ向かう
ゆっくりと椅子に腰を下ろし新聞を読む
記事もありきたりなものばかり、宇宙移民者政治民営化法案、アマガサキ6バンチMS暴走事故
ラー・カイラム社とネオ・ジオン工業Ⅱのアクシズコンツェルトの株買い占め合戦
10代の若者の犯罪、木星の水不足・・・
アムロ「シーブック・・・お前だけだなぁ・・・まともな弟は」
シーブック「・・・」
アムロ「シローは巨大ハンマーを振り回し、邪魔だと判断したものを
全て光にしてしまうし、ドモンは暴れまわるし、コウとキラはメカフェチだし
カミーユは女好きで次々ナンパしてベッドインしてしまうし、ジュドーとガロードは
ガラクタを次々と持ち込むし、ウッソは盗撮写真の山、シンは出番が無いといじけてるし
アルは大人の苦労を無視して天真爛漫に笑ってるし、シュウトは無茶な機械修理を引き受けてしまうし
ヒイロは何かあったら自爆するし・・・ていうか一緒即発な奴だし・・・ロランは女物の服や下着をどっさりと持ち込むし・・・」
シーブック「・・・ロラン兄さんに聞こえますよ・・・」
アムロ「そ、そうだな、とにかく愚痴を聞いてもらってすまないな」
シーブック「(アムロ兄さんも僕外に愚痴る人がいないからなぁ・・・)」
ロラン「朝食できましたよ、さて、そろそろ起こしますか、シーブック、手伝ってくださいね」
シーブック「わかったよ・・・」
シーブックは兄弟の中で唯一朝寝坊した事が無く
最近は家事担当のロランと共に兄弟達を起こして回る
51 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:13:10 ID:???
最初はジュドーとガロードの部屋・・・
シーブック「おーい、朝だぞ?」
ジュドー「あーめんどうだ!100円で持ってけ!」
ガロード「だから…俺は………が…」
シーブック「起きろ!」
ジュドー「なんなんだよ・・・」
ガロード「あ、れ・・・?」
シーブック「遅刻するぞ?!」
ジュドー・ガロード「ゲ!!」
ジュドー「やべぇ!今日はテストだ!」
ガロード「とにかく急げ!!」
ダダダダダダ・・・・・・
問題児2人を起こすのは疲れるが次は最も危険な部屋
ヒイロとドモンの部屋である
シーブックは火薬探知機を持ち部屋の扉を開ける
この部屋にはいたるところにトラップがしかけてあり、以前起こしに来たロランが
トラップにかかり、逆さ吊りになったり、マグナムの直撃を喰らったりした
またヒイロは大量の爆発物や火薬も所有している
ざっと部屋を見渡しただけで、ニトロ、塩酸、硫酸、デポドンⅡ、量産型アトミック・バズーカ等が目に付く
一方、ドモンは寝起きが兄弟家の中では最も劣悪で、無理矢理起こした挙句
石破天驚拳を連発し、家を破壊したこともある
最も苦労する部屋なのだ・・・
トラップを避けつつヒイロのベッドまで接近するシーブック
しかしまだ安心できない
ヒイロは、マシンガンを右手に、左手には手榴弾を持って寝る
さらに起きた途端にマシンガンを乱射することがある、そうなると誘爆の恐れもあるのだ…
52 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:14:05 ID:???
シーブック「おーいヒイロ?朝だぞ?」
ヒイロ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!敵機発見!撃墜する!!」
ガガガガガガガ・・・
シーブック「なんとぉーーーっ?!!」(分身)
ヒイロ「ハァハァ・・・・・・・・・何だ?シーブックか?」
シーブック「朝だぞ?」
ヒイロ「ま、また俺は乱射したというのか・・・任務失敗・・・自爆す・・・」
シーブック「やめろ!そんなことしたら家が吹っ飛ぶ!それにドモン兄さんが暴走する!」
ヒイロ「・・・そうか、しかしドモンはまだ起きていないか・・・どうやって起こす?」
シーブック「うーん・・・」
ヒイロ「ならば俺が勝手に起こさせてもらう」
シーブック「?!」
ヒイロはベッドの下からツインバスターライフルを取り出し、ドモンの顔に付けた
ヒイロ「3つ数えるうちに起きろ・・・ひとつ」
シーブック「や・・・やめろヒイロ!」
ヒイロ「ふたつ」
シーブック「マ・・・マズイ・・・」
ヒイロ「みっt・・・」
ドモン「ぬ・・・・・ん・・・!ぬおおおぉぉぉっ!!」
ヒイロ「フン・・・馬鹿な兄を持ったものだ」
ドモン「ぬぅぅ・・・俺としたことが油断するとは・・・」
シーブック「(と・・・とんでもない起こし方だ・・・)」
53 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:15:33 ID:???
そして全員を起こし食卓に戻るシーブック
しかしそこは戦場だった
ロラン「・・・少しは落ち着いて食べてください」
ガロード「そんな余裕あるか!」
ジュドー「のんびり食ってたら遅刻しちまう!」
カミーユ「結局自分達がだらしないだけだろ」
ジュドー「兄貴に言われたくないね!兄貴だってよく寝坊するじゃねぇか!
それにフタマタどころかヨツマタ以上かけてる兄貴の言えた事かよ?!
兄貴だって充分だらしないじゃないか?!」
ロラン「裏切られる女の身にもなってみてくださいよ・・・」
アムロ「ロランは男だろ?」(彼女:他界したララァ、今は職場仲間のチェーン)←ベルトーチカは?
カミーユ「不倫は文化って言うだろ?」(彼女?好きな女性:ファ、フォウ、ロザミア、エマ、レコア、サラ、ベルトーチカ、
マウアー、ハマーン、
その他、他校の女子生徒に手を出しまくり)
コウ「それは言うけど・・・」(彼女:いない)←ニナはガトーに
ロラン「女性からすれば・・・ねぇ・・・」(詳細不明)
シーブック「だからロラン兄さんは男でしょう?」(彼女:セシリー)
シロー「残念だが頭切り替えろカミーユ、フラれるぞ」(彼女:思い切り告白したアイナ)
ジュドー「兄貴は下心だけで仮初の恋しか注げないんだろ?!好きな女が多いから!」(彼女:ルー1人??、片思いされてるエル)←プルと
プルツーは?
ガロード「真心篭った愛を彼女に注ぐのが彼氏だろ!」(彼女:純愛のティファ一筋)
カミーユ「歯ァ食いしばれ!そんな兄弟!修正してや・・・」
シロー「ゴルディオン・ハンマーーーーーッ!!!」
ドモン「石破ッ天驚拳!!!!」
ヒイロ「ターゲット・・・ロック・オン・・・」
55 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:18:20 ID:???
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γ ⌒ ⌒ `ヘ
イ "" ⌒ ヾ ヾ ドガァァァァァァァァン.....
/ ( ⌒ ヽ )ヽ
( 、 , ヾ )
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¶:::-幵-冂::( ( |l | ) )=HロΠ=_Π
Π=_Π「Ⅱヾ、 ⌒~"""''''''⌒~'"´ ノ;;'':::日lTΠl:::....
Д日lTl,,..:''''" ""'''ー-┬ーr--~''"" :::Д日lT::::
FH=n.:::::' | | :::FL日l」:::::
ロΠ=:::::.:. ノ 从 ゝ .::田:/==Д::
口=Π田:::. .::::Γ| ‡∩:::::
Γ| ‡∩Π::.... ...:::Eヨ::日lTlロ::::
Д日lTlロ_Π::::....... ...::::::::田:凵Π_=H:::
=Hロ凵Π=_Πロ=HロΠ:::.................:::::::::::口ロロH「l.FFl
ドモン「珍しく意見が合ったな」(彼女:絶叫告白したレイン、ゲーセン仲間・女友達としてのアレンビー)
ヒイロ「ああ、今の理論はどう見てもガロードとジュドーが正しい」(彼女:ゾッコンのリリーナ)←ドロシーの立場は?
シロー「ああ、まったくだ・・・」
アムロ「い、今のはやりすぎたんじゃないか?石破天驚拳とツインバスターライフルの同時攻撃なんて・・・」
コウ「この光景も日常茶飯時になってきたしなぁ・・・」
キラ「そうこうしているうちにどんどん時間が過ぎてくよ?」
シーブック「ごちそうさま、先にデッキに行ってるよ?」
アムロ「とりあえず俺が最初に行く!シーブック、hi-νの準備をしておいてくれ!」
ガロード「俺のXも頼む!ティファの迎えがある」
シーブック「(頭痛い・・・)」
56 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:19:38 ID:???
次々と飛び乗る兄弟達
シーブックはF91のコクピットに座る
ガロード「おーい!俺を先に出せ!」
カミーユ「変形機能があるZならすぐに出せる!」
ジュドー「俺のZZだって!」
ウッソ「合体の時間が
無い!」
ロラン「またMSの行列ですか・・・?」
シン「(出番キターーーーーーーーーーーーーーーー(゚∀゚)ーーーーーーーーーーーーーーーーッ!!!)俺だって合体の時間が
無い!」
ジュドー「新型機にすればいいじゃないか!」
シン「ドモン兄さんとウッソが怒るんだよ・・・アレ・・・こないだはへんな人形巨大兵器のでかい刀でまっぷたつにされちゃったし・・・
『我が斬艦刀に断てぬもの無し!』とか言いやがって・・・・・・!」
???「・・・・・・・・・一意専心!!!」
シン「?」
???「必殺!!!斬艦刀一文字斬!!!!!!」
シン「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
???「我が斬艦刀に断てぬもの無し!!!」
ウッソ「だ、誰今の?!」
シロー「・・・さぁ?」
カミーユ「とにかく出撃準備を!」
コウ「ゼフィランスしか使えない僕の身にもなってみろ!
Fbは地上では使いにくいし!GP-03はオーキスからの分離の時間が無いし!」
ロラン「結局どれが最初なんです?!面倒だからゼロカスタムをカタパルトにセット」
ゴォォォォォォォ・・・
ガロード「早くしろ!出せ!」
ロラン「ゴチャゴチャうるさいから次はF91」
シーブック「(ふーっ・・・やっと出れる・・・)」
カミーユ「酷い!F91は単独飛行能力がるのに!」
ウッソ・シン「合体時間を・・・」
シーブック「(みんなワガママだなぁ・・・でも仕方ないか・・・)」
ゴォォォォォォォ・・・
カタパルトを飛び出し飛翔するF91・・・
57 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:21:52 ID:???
やっと学校に到着したシーブック
自宅に比べれば多少は落ち着ける
しかし、この後には本当の地獄が待っている・・・
教室へ向かう途中、どこからともなく言い争いの鼓動をキャッチしたシーブックはその方向へ向かう
シーブック「(何だ…この感じ…)」
見つからないようにそっと声の近くへ
そこはMS修理所だった
???「近づくな!この爆薬はこの学校の1ブロックくらい簡単に吹き飛ばしてしまうぞ!」
職員「お前と言う奴は!」
???「目の前で人間が吹っ飛ぶ姿なんて…見たくないだろう?俺のようなパイロットは出撃すれば抵抗するものを皆殺しにする義務がある
同僚の死だって見てきた…だから俺は
ミンチやマグロは見慣れているが…あんたはどうかな…?」
職員「…とにかく爆弾を捨てろ、悪いようにはしないから…」
???「嘘をつけ!悪いようにしないなんてずっと言ってきたじゃないか!だけどいつもいつも裏切ってきたのが連邦だ!」
職員「…」
???「なのに連邦は!大尉まで上り詰めた人間の1つの要望にも答えられないってのか!それもたいした時間も金もかからないってのに!」
職員「そ…そんな事ばかりでははないだろう…?」
???「……大尉になってから…約束はしたんだ!」
職員「?」
???「8週間目と9週間目と10週間目の時と!13週間目と14週間目のときもずっと!待っていた!!!」
職員「な、何を…?」
???「専用機だろ!!」
職員「…!」
???「色もだ!それに上司は俺に言った!『大尉になり実力があれば専用機を与える』と!
俺はひたすら特訓し強くなり多大なる戦果を上げた!なのに連邦は俺達パイロットを犬のように使いまわしただけで
約束すら守れていないんだよ!あの時役人は、『毎週君の元へ行き要望を聞く』と約束した
なのに今言った5回は代役の役人すら来なかったんだ!」
職員「そ、それは連邦内で…」
???「今回の件を白紙に戻したくなければ昼までに用意しろ!可能なはずだ!」
職員「ど、何処へ行く?!…」
???「俺だって引き上げ時ぐらいは知っているつもりだ…」
シーブック「(何処かで聞いた事のあるような声だけど…ダリナンダアドビドイッダイ…)」
58 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:23:55 ID:???
シーブックは再び教室へと向かうがまた妙な気配を感じ取りその気配のする方向へ・・・
今度は
プールの近くだ
そこには紫色に塗装されたMSが1体・・・
そしてコクピット辺りから声が・・・
???「俺のMSよ、貴様はこの世に命を与えられた勇者だ。
おまえの兄弟達は母なる地球を守るかつ宇宙移民者の自立の為に戦っている。
しかしな、パイロットに碌な奴がいない。ハリソンのような野郎ばかりだ・・・武器は取れるな、貴様!」
シーブック「(な・・・なんだ?)」
???「良いぞ!貴様は産まれながらに戦う男の気骨がある!飛んでやれぃ!
この戦場のみならず、全てを貴様のものにしろ!!」
シーブック「(どっかで聞いたことのある声なんだけどなぁ・・・)」
5時間目の授業が終わり、一息つくシーブック
次は最後の授業…
59 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:24:56 ID:???
シーブック「次はMS操縦か・・・」
アーサー「相手はコスモ・バビロニアと木星高校・・・」
ビルギット「仕方ねぇさ、いくぞニュータイプ!」
シーブックはロッカールームに入るがそこには既に先客が・・・
ハリソン「来たかシーブック・・・」
シーブック「ハ、ハリソン先輩!」
ハリソン「進路は決めたかい?俺は連邦軍人になったが・・・」
シーブック「いえ・・・まだです・・・」
ハリソン「まぁいいさ、人生なんて自分で決めるものだ、それに今日は私に専用機が用意されたからな
今日が試運転ってわけだ、じゃあ先に行ってるぞ」
シーブック「は、はい・・・(ひょっとして朝の1件って…)」
シーブックはハリソンが苦手だった、普段は人格者であり
面倒見のいい人、何度か夕食を奢ってもらったりもした
しかしハリソンはたまに暴走するときがあるのだ…
ハリソン「一足先に現役連邦軍人の力を見せてやる、見ていろよシーブック」
シーブック「は、はい・・・」
颯爽と飛び出す青い量産型F91
相手はドレルのベルガ・ダラスだ
シーブック「あ・・・ああ・・・」
ビルギット「どうした?!」
シーブック「始まった・・・暴走が・・・」
60 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:27:04 ID:???
ドレル「さて・・・最初は私だが相手は誰だ?」
ハリソン「お前の相手は私がしてやるぅっ!!!」
ドレル「むっ?!」
ハリソン「ハッハッハッハッハ…」
ドレル「
強化人間なのか…?」
戦闘が始まる、最初は両者1歩も譲らずだったが数分後、ハリソン優勢になった
ハリソン「うぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉっ!!!」
ドレル「その程度で!」
ハリソン「ちぃっ!反応は上か!そんな機能不全のMSで!」
ドレル「直撃を食らえばマズい…!」
ハリソン「敵は殲滅してぇ!」
量産型F91は何かに憑依されたかのようにビームサーベルを構え、連続で斬りかかる
ビームライフルの連射も凄まじい
ハリソン「だいたいそんな不完全なMSで、私のF91に勝てるわけがない!」
ドレル「く・・・早い・・・量産型だというのに・・・」
ハリソン「潰れろってんだよぉ!」
ドレル「ぐう・・・まだだ!」
ハリソン「一刀両断!」
ドレル「ぐわぁぁっ!!」
後ろに倒れこむベルガ・ダラス、ハリソンはとどめの一撃を喰らわすかのように強烈な蹴りを入れながら叫ぶ
ハリソン「死ねよやぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーーーーーーっ!!!」
ドレル「せめて・・・一撃くらい・・・」
踏みつけられたベルガ・ダラスはビームサーベルを構え斬る
ビームサーベルはF91の左腕を切り落とした
ハリソン「何?!ベルガ・ダラスごときに・・・?!
ぬぅぅぅぅぅぅぅぅぅっ!!ドレル!!!貴様は私の手を斬ったぁぁぁっ!ドレルがぁぁっ!!!」
ドガァァーーーーン・・・
その直後、突然倉庫で爆発が起きた
シーブック「?!」
ハリソン「何だと?!」
61 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:33:22 ID:??????「フフフ・・・フフ・・・ハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!」
火柱を上げて燃える倉庫の中に立つ1機のMS、
それはシーブックが朝に見た紫色のMSだった
シーブック「・・・あれは朝の・・・量産型のF91か?」
ハリソン「誰だ?!誰が乗っている?!!」
シーブック「この感じ・・・まさか・・・カツ・コバヤシか?!カツ!何をやっている?!」
カツ「お前が俺に指図するなぁぁっ!!・・・・・・
ははははっ!こいつは俺の思う通りに動いてくれる。パイロットの出来損ないなんぞ、このF91で叩き落してやる!」
ドレル「何だと言うんだ・・・?」
ハリソン「そのF91はお前用に発注した奴だが、まだ起動テストもしてないんだぞ!
カツ!できたてのMSをすぐに戦場に投入するな!混乱する!」
カツ「舐めてもらっちゃあ困りますぜハリソン・マディンこいつはとってもよく俺の言う事を聞く」
その直後、F91のビームサーベルが急に伸びた
シーブック「伸びた?!」
カツ「どけよ!ハリソン!奴などこれで串刺しにしてやる!覚悟!ドレル!!」
ビルギット「あのMS・・・何なんだ?!」
シーブック「カツの奴・・・もつのか?」
カツ「貴族主義者がぁっ!そんな奴ティターンズ以下だろう!」
ドレル「・・・ベルガ・ダラス、まだやれるな?・・・この位置なら直撃させれる・・・!」
カツ「ッハッハッハッハ!!」
ドレル「直撃させる!!」
カツ「どうしたよ!俺のF91!!力があるんだろう!?貴様はハリソンに負けないだけの力を持っているんだろぉー!
そう言ったじゃないかー!!!おまえは俺と一緒にあいつを潰して宇宙を・・・ぐおっ!!」
シーブック「あんな現象なんて・・・」
ドレル「く・・・未練は無い・・・」
その直後、爆発するベルガ・ダラス・・・・・・
授業終了後・・・
シーブック「お、お疲れ様でした先輩・・・」
ハリソン「敵の首を手土産にしてきたのでもない。連邦軍人の名折れだぜ」
シーブック「いえ…首なんて…」
ハリソン「けどさ、撃破できたのだから、許せるかな」
シーブック「はあ・・・」
ハリソン「これで先陣はきった、指揮官を落としたことによってコスモ・バビロニアの連中は戦意が落ちている
お前の負担は軽い、運が悪く木星高校の連中と当たっても木星高校も苦戦はしないだろう
そうそう強い連中はいないが…死の旋風隊のメンバーやノーティラスのカラス辺りが強いくらいか…まっお前なら苦戦しないだろう」
シーブック「ええ・・・」
ハリソン「お前はニュータイプなんだ、ひょっとしたら俺よりも強いかもしれないんだ…勝てよシーブック」
シーブック「はい・・・後何故カツがいたんです?知りませんか?」
ハリソン「いや・・・正直戦闘前数十分の記憶が無いんだ、すまない・・・」
シーブック「は、はぁ・・・」
ハリソン・マディン、連邦軍人で階級は大尉
地球連邦軍の腐敗に半ば呆れ、常に前線に立つことを良しと考えている
人格者でもあり、シーブックにとっては良いアニキ分とも言える存在
しかしこの豹変ぶりはかなり怖い…
62 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:38:43 ID:???そして授業も終わり家路につくシーブック
しかしここでいつものように鳴り響く携帯のメール
そのメールの内容は・・・
『悪いけどドモン兄さんが食料を食いつぶしそうなので米2キログラムと牛肉800gと
キャベツ1玉、日本酒を適当にを買ってきてください』
ロラン
シーブック「(マタカヨ…)」
シーブックは近くのスーパーへ向かった
しかしここにも地獄が待っている
シーブック「えーと牛肉は買ったし米も買ったし、キャベツも買ったし・・・
後は日本酒か・・・」
???「ははは、久しぶりだなシーブックよ!」
シーブック「て、て鉄仮面さん!」
ガロッゾ「最近はバイトにこなくて心配していたぞ、働き手が少なくなってな、
それとガロッゾと呼んでくれないかね?」
シーブック「あ・・・はい」
ガロッゾ「実は先程新しいパンを開発したのだ!名付けて『クロスボーンパンX1』
……と言う訳で試食してくれないかね?」
シーブック「は・・・はぁ・・・(食す)・・・うまいじゃないですか!」
ガロッゾ「ふははははは!うまかろう!!この際だ、15個ほど持っていけ!そして兄弟に食わせてやれ!」
シーブック「ど・・・どうも・・・」
ガロッゾ「さーて!続いてX2の開発でもするか!わははははは!!」
シーブックはガロッゾが苦手だった、外見の割に優しい人であり
付き合っているセシリーの実親でもあり、バイト先の店長
しかしこの人、元々バク開発に関与したテロリストである
刑務所内で反省して、今のようになったようだが・・・
シーブックにとっては頭を抱える
シーブックはこの人には頭が上がらないのだ・・・
ちなみにこの人の趣味はパン作りとラフレシア(植物)の栽培である
63 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:41:37 ID:???
帰宅してもシーブックの苦悩は終わらない
買い込んできたスーパーの袋を下げ、F91から降りる
ロラン「お帰りなさい」
シーブック「ただいま・・・はいこれ、スーパーで買ってきたよ、後、パンも貰ってきたから後で配っておいてください」
ロラン「いつもすみませんね、いつもドモン兄さんが食いつぶしてしまって・・・」
シーブック「・・・今度から前もって買い込めばいいんじゃないか?」
ロラン「それもそうですね」
シーブックはそっと部屋に戻る、ベットに倒れこみ虚空を見上げる
兄のシローは帰っていない、1人ですごせる僅かな時間
シーブック「(シロー兄さんがいたらウルサイからなぁ・・・)」
シローも兄貴だとは言うが、充分問題のある兄である
以前ガロードが嘘をついてるかどうか確かめるために、両手を光らせガロードの腹を突き抜けたこともある
朝、MSに乗り込む時も「ファイナルフュージョン!!!」などと叫びつつ乗り込む
ときどき家に仲間を連れこんだりもした
以前はこの家の近くで激戦があった
64 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:42:25 ID:???
ココヨリ回想ニ入リマス
シロー「
ザビーネ・シャル!逮捕する!!」
ザビーネ「貴様等の秩序と社会では・・・この世は一向に良くならん!」
シロー「ふざけた事を!!!」
ザビーネ「愚かな理想に囚われし弱き者よ・・・我が力・・・受けよ!!」
シロー「そんなことで!負ける俺ではない!!」
ザビーネ「愚かな・・・ここまでだ・・・ゴッド・アンド・デビル!!」
シロー「おおおおおおおっ!!ヘル・アンド・ヘブン!!!」
ザビーネ「ぬおおおぉぉぉぉっ!!」
シロー「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!」
ザビーネ「滅びを告げる悪魔よ・・・去れぇぇぇーーーーっ!!!」
シロー「俺の・・・勇気が・・・」
シロー「まだだぁぁっ!!!」
ザビーネ「何?!家を持ち上げただと?!」
シロー「F91!もってくれよ!!」
シーブック「(なんで僕のF91gaコネクト役なんだ・・・)」
シロー「ゴーーーールディン・クラッシャーーーーーーッ!!!!」
ザビーネ「こ、これ・・・、も・・・貴族、社・・・会の掟・・・」
回想オワリデス
シーブック「酷かったよなぁ・・・」
シロー「何が?」
シーブック「おわっ?か、帰っていたんですか?シロー兄さん?」
シロー「今さっきな、とりあえず飯だぞ?」
シーブック「は、はぁ・・・」
65 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:46:08 ID:???しかし夕食も戦場だ
シロー「うわぁぁっ!誰だ?俺の牛丼に蒟蒻を入れたのは?!」
カミーユ「俺だよ、コウ兄さんが人参食べないのもシロー兄さんの影響だ」
シロー「おおおおおおおっ!!!ゴルディオン・ハンマーーーーッ!!!」
アムロ「マズイ!各自茶碗を持って退避!!」
シロー「ハンマーヘル!」
カミーユ「ぐわっ!」
シロー「ハンマーヘブン!!」
カミーユ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁーーーっ!!」
シロー「光になれぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇーーーーーーーっ!!!!!!」
コウ「・・・というわけで人参食ってくれ」
シーブック「わかってますよ・・・」
アムロ「そういえばガロード、テストはどうだった?」
ガロード「お、俺?、ご覧の通り」
アムロ「85点とはなかなかじゃないか」
ガロード「へへ・・・」←かなり怪しい
アムロ「ウッソはどうした?」
ウッソ「お、僕はその・・・」
カミーユ「ゲホゲホ…学校行くフリしてパンチラ写真や女子更衣室盗撮写真撮りまくってたたってさ」
ウッソ「ゲ!」
カミーユ「お前の心に入れば簡単だ」
ウッソ「勘弁してくれよ・・・とりあえず本当に凄いウラ物だからさ、無修正だし・・・」
ヒイロ「くだらん話をするならば俺は席を外す」
ウッソ「ヒイロ兄さんは素直じゃないなぁ・・・」
66 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:47:50 ID:???
その直後、ヒイロはどこからともなくツインバスターライフルを取りだし銃口をウッソの顔に付ける
ヒイロ「ふざけるなと言っているのが聞こえなかったか……?!!!!!」
ウッソ「……ゴメン」
ガロード「見せてみろよウッソ・・・あれ・・・おい、まさかこれ・・・」
ウッソ「(イ…イヤナヨカーン…)」
ガロード「ティファに手を出すなっていったろう!」
ウッソ「か、可愛かったんでつい・・・ていうかなんで分かったんです?」
ガロード「この野郎…!!!」
ウッソ「ゲ!」
ハロ(ウッソ作)「ヤバイゼアニキ!」
アムロ「…ウッソの奴ハロに自己学習能力でも付けたのか?…ってガロードがキレた!各自茶碗を持って退避!!」
ガロード「レーザー・進路クリア!サテライトキャノン逝けぇぇぇぇぇぇっ!!!!!」
ウッソ「うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
アムロ「・・・カミーユは人の心に勝手に入るなとあれほど行ったろう・・・!!」
カミーユ「何で僕まで・・・」
アムロ「うおぉぉぉぉぉぉぉぉっ!ビルド・アーーーップ!!!」
コウ「アムロ兄さんがキレた!各自茶碗を持って退避・・・!」
アムロ「愚かな弟達めぇっ!死ねぇぇっ!スピン・ストーーーーーーーム!!!!」
カミーユ「ぐわぁぁぁぁぁっ!!」
アムロ「まだ終わらないぞ!必殺魔球大リーグボール2号を受けろ!!」
カミーユ「ぐわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!!!!!」
ジュドー「そういえばカミーユ兄さん、俺がこないだ貸したAV返してくれよ」
カミーユ「ごめん、こないだ録画ミスで・・・」
ジュドー「消したって言うのかよ?!数少ない無修正なんだぞ!」
カミーユ「ゴチャゴチャ五月蝿いな、ジュドーの奴一本背負いで伸ばしてやる」
ジュドー「うおおおおおおおおおおおっ!!!!やぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーってやるぜぇっ!!!!!!!!!」
コウ「ゲ!ジュドーまでキレた!各自茶碗を持って退避・・・!できればMSで脱出を!半径数十メートルは破壊され・・・!」
ジュドー「愛の心にて悪しき空間を断つ!!!!名付けて断空光我剣!!!やぁぁぁぁぁぁぁぁぁーーーーーーってやるぜぇっ!!!!!!!!! 」
カミーユ「(消滅)」
シーブック「今日も酷いな・・・」
67 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2005/10/02(日) 22:49:55 ID:???
夕飯も終わり部屋で一息付くシーブック
宿題のレポートを書き終えるとシローが部屋を出ようとする
シーブック「どこへ行くんです?」
シロー「ちょっと夜勤だ、帰りは明日の朝だ」
シーブック「そ、そうですか、それじゃあ夜勤頑張ってくださいね」
シロー「ああ、お前もそのレポート、提出期限を守れよ!」
シーブック「わかっています」
シロー「それじゃあ行ってくる」
シローは部屋を出て行った・・・
シーブックは1人部屋で思う
シーブック「(僕の春がきたーーーーーーーーーーーっ!!!)」
数十分後…
シャワーを浴び終え部屋に戻るシーブック
ベッドに横になりさぁ寝るぞ、と思ったその時
携帯電話のメール着信履歴が気になり確認した
『ごめんねシーブック、父のガロッゾが調子に乗ってパンを大量生産してしまったの
明日の夕方、もう一度スーパーに来てくれる?お願い』
セシリー
『先日教えてもらった二次方程式が難しいのでもう一度教えてください、
お願いしますキンケドゥさん』
トビア
『こないだワシが預けておいた盆栽を明日の夕方に持ってきてくれ』
ウモン
シーブック「……束の間の春だったな…ん?これは??」
最も新しい着信、それは聞いた事のない名前だった
『貴様がベラ様と付き合うのは勝手だがベラ様におかしな影響を与えるな!
そもそもただの平民にすぎない貴様がお付き合いできる方ではないのだ
本来あのお方は貴族の頂点に立つ事になるかもしれんのだからな!!
もし妙な事をしたならば私が貴様を殺しに行く、覚悟しておくがいい』
宇宙の独眼竜
シーブック「…誰だ?イタズラか・・・?」
今日も慌しい1日が終わった
しかし、明日もまた想像した以上に騒がしい未来がシーブックを待っている・・・
最終更新:2019年01月24日 14:15