900 名前:激闘!町内運動会 永遠のエメラルドグリーン投稿日:2006/04/20(木) 23:23:28 ID:???「それでは、ダイクン社町内支店とソロモン幼稚園との対戦です!」
「キサマ如きに、ウチの可愛い園児たちはやらせはせん!ヤらせはせんぞー!!」
『くみちょうせんせいがんばってー』
どて
○ソロモン幼稚園
●ダイクン社町内支店
「ダイクン社町内支店と新聞社記者クラブとの対戦です!」
「ミハル……俺はダイクン社を叩く!徹底的にな!」
ぽき
○新聞社記者クラブ
●ダイクン社町内支店
「海底農園との対戦です!」
「僕だって映像作品の主人公なんだ!」
ぐしゃ
○海底農園
●ダイクン社町内支店
「ナナイ!この機体ではさっぱり勝てんぞ!」
「会長!なかなか無様です!」

シャアがゾゴジュアッジュで町内の笑いものになっている頃、
次の対戦まで間の開いているガロードはティファに呼び出されて海辺に来ていた。
ネオトピアの美しいエメラルドグリーンの海には多数のイルカの姿があった。
「どうしたんだティファ?試合を観ていようぜ?って……ティファ!?」
突然ティファは服を脱ぎ全裸になった。
「お、おい!こんな所で……!誰かに見られちゃうぜ!」
「お願いがあるの。これから何があっても驚かないで。私を信じて。私は私だから」
そう言うと海に飛び込んでしまった。
「ちょっと待ってくれよ!ティファーっ!」
ガロードに行為の準備もさせずに沖へ泳いでいくティファ。
明らかにガロードを誘ってはいない。
一頭の白いイルカがティファを先導する。
「一体どうしちまったんだ!?」
やがて、沖合の海底から巨大な何かが姿を現した……!

901 名前:永遠のエメラルドグリーン投稿日:2006/04/20(木) 23:25:07 ID:???「続きまして好調なクラインカンパニーと、もはや完全なボケ役のダイクン社町内支店との対戦です!」

「……この感じは……!」
「どうしたの?アムロ兄さん?」

「やめてよね、ゾゴジュアッジュ如きでこのスーパーフリーダムに勝てる訳ないだろ?」
「ですから、その機体はストライクフリーダムですってば」
スーフリとゾゴジュアッジュが対峙する。
ちなみにインフィニットジャスティスはラクスが乗りこんでいるだけのオマケである。
ゾゴジュアッジュが圧倒的に不利なのは変わりないが。
その時ダイクン社側に新たな機体が現われた。
エメラルドグリーンの機体色のMA、MAN-08 エルメス。
某有名ブランドにクレームをつけられて生産中止となった伝説のモビルアーマー。
「おおーっと!ダイクン社の出場者リストにはアズナブル氏の名前しかなかったハズですが……
…… ギ ャ ッ ! !」
司会のストーカーは驚愕した。
出場者リストに血文字が現われ、顔写真の欄に人の顔のシミができていたのだ。
その血文字はこう読めた。
──ララァ・スン
「そんな10年以上も昔のMAでこのスーパーフリーダムに勝てる訳ないだろ?」
キラの駆るスーフリは虹色ビームと呼ばれる一斉射撃とドラグーンを展開しての一斉掃射を行おうとした。
しかしエルメスから射出されたビットはドラグーンを総て撃ち落し、ライフルとレールガンを破壊してしまった。
「そ、そんな……!ならば接近戦で!懐に飛び込みさえすれば!」
スーフリはビームサーベルを抜き放つと、エルメスのコックピット部にそれを突き立てようとした。
「ララァをやらせはせん!」
シャアはゾゴジュアッジュをオーバーブーストで飛び上がらせると、
三本の触手を束ねたなけなしの「必殺の一撃」をスーフリの先程撃ち損ねた虹色ビームの一部──
腹部ビーム発射口に叩き込んだ。
PS装甲とビームシールドを併せ持つ厨MSの唯一の弱点を衝かれ、スーフリは爆散した。
MSの操縦が苦手なラクスはそのまま降参してしまった。

○ダイクン社町内支店
●クラインカンパニー

902 名前:永遠のエメラルドグリーン投稿日:2006/04/20(木) 23:27:00 ID:???シャアがエルメスに駆け寄ると、彼を迎え入れるように搭乗口が開いた。
「ララァ!」
「……大佐」
そこにララァはいた。
かつてシャアが贈った黄色い服を着て。
姿形は違っていたけれど、NT能力がやや弱いシャアでもララァ以外の何者にも感じなかった。
彼の心の目には褐色の肌とエメラルドグリーンの瞳を持つ少女が写っている。
二人は十数年振りに熱い抱擁を交わした。

「……昔、奴が赤い彗星、俺が白い悪魔と呼ばれていた頃の話だ……」
アムロは弟たちに昔話を語り始めた。
二人はネオトピアでも有名な暴れん坊で、皆は対決したらどちらが強いかを噂しあった。
そして1人の少女を巡って遂に激突する事となる。
「俺は何度も奴を倒した。しかしララァを射止めたのはシャアだった。俺は奴を倒しただけで、勝ってはいなかったんだ……」
しかし二人の幸福な時間は永くは続かず、S2型インフルエンザでララァはこの世を去ってしまう。

「私はもう行かなくては」
「待ってくれ、ララァ!また、会いに来てくれるのだろう……?」
「私がこの娘の身体を借りるのには、結構な力を使ってしまうの。もう当分は無理……でも……
私はいつも大佐の傍にいるから……それに貴方を想う女性は私だけじゃないから……気付いてあげて……
 あ あ … 刻 が 見 え る … 」
気が付くと、アムロの弟の彼女と抱き合っていた。
「……!アズナブルさん……!?」
「すまないが……もうすこしだけこうしていてくれないか……?」
「……はい……」

「いいのか、シャア」
「ああ……」
シャアは再びエルメスをララァが好きだったネオトピアの海に──彼女の瞳と同じ色の海に沈めた。
思い出とともに。
「シャア」
「なんだアムロ」
「ララァはいつもお前の傍にいたんだ……お前が気付いていなかっただけで……」
「……そうか……」
「……アズナブルさん、この服は……?」
「それは君が着てくれてかまわない。ララァからの礼だと思ってほしい」
「……はい……」

「ララァ・スン……!貴方はずるいわ……貴方はいつだって昔のままの姿で会長を虜にする……!
私たちは永遠に死者には勝てないというのか……?」
「ナナイ」
「……会長」
「次の対戦相手はどこだ?」
「スペースウルフです」
「ゾゴジュアッジュの準備はできているんだろう?」
「あれは当分使えません。代わりに社用機のジオングを陸戦仕様で用意しています」
「……!そうか」

うあ゛ぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ
「キラ……まだ次の試合がありますから、いつまでも落ち込まないで、ね?」
「よりによってゾゴジュアッジュに負けたぁあ ・゚・(´Д⊂ヽ・゚・ あ゛ぁあぁ゛ああぁぁうあ゛ぁあ゛ぁぁ」

「次はダイクン社町内支店とHGバー「スペースウルフ」との対戦です!」
「ララァ、私を導いてくれ……!」

903 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2006/04/20(木) 23:33:17 ID:???和田はキラの所有機ではなく、あくまでクラインカンパニーの社用機として扱いました。

ララァが使っていた大佐という呼び名は当時のシャアの渾名で、
何故そう呼ばれていたかというと……
ttp://anime.2ch.net/test/read.cgi/x3/1134050614/742
どうせ広めたのはアムロだろうけど。



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最終更新:2019年02月21日 14:21