516 名前:その1 :2012/12/12(水) 23:56:54.25 ID:???
青い巨星
マリュー「それでは、教師女子会を始めます!」
一同「「かんぱ~い!!」」
マリュー「やっぱ仕事の後のビールは最高ね」
ナトーラ「というか……飲み屋で教え子にビールを持ってこさせて乾杯するというのは
教師としてどうなんでしょうか……?」
ルペ「アーミアの事かい?心配だからこうやって視察に来てるんじゃないか」
マリュー「そうそう。堅い事は言いっこ無し!」
ハマーン「ナトーラ先生、教師生活には慣れたか?」
ナトーラ「いえ、まだ全然……戸惑う事ばかりです」
ハマーン「ふふ、初めは誰しもそんなものだ。ゆっくり慣れていけばいいさ」
マリュー「あら、誰しもの例外が言いますね」
ナタル「何かあったんですか?」
ファラ「着任の挨拶で大演説、からかわれて俗物発言……他に何があったっけねえ?」
ハマーン「ファラ先生。人の過去を話さないでください。ほら、生徒も聞いている事ですし……」
マリュー「大丈夫、アーミアさんだってきっとそんな事あったんだろうなって思ってますから」
ハマーン「どういう意味ですか!?」
アーミア「お待たせしました、するめの松前漬けです」
ルペ「頼んだ覚えはないけど……どうやらアタリ目って事だね」
ハマーン「アーミア!!」
517 名前:その2 :2012/12/12(水) 23:57:26.45 ID:???
マリュー「それにしても……教え子が立派にアルバイトしてるのを見ながら飲むお酒は格別ですねー」
ハマーン「うむ、臨時バイトのザコ達も上手く使っている。ナトーラ先生の教育の成果だな」
ナトーラ「えっ!?いえ!そんな事は無いです!!」
ファラ「そうは言っても、ナトーラ先生が来てからアーミアの動きが良くなった気がするけどねえ」
ナトーラ「ファラ先生までからかわないでください……」
アーミア「お待たせしました、野菜と果物のサラダです!」
ルペ「また頼んだ覚えの無いものが来たけど……」
ナタル「青果と成果を掛けたのでしょうか」
ナトーラ「アーミアさんまでこんな事して……」
ハマーン「良いじゃないか、生徒に慕われている証拠だ」
マリュー「あら、自分の時は大声出してたのにね」
ハマーン「心に土足で入られ、むき出しの心を吐き出す。それも過ぎれば楽しみと言う事さ」
ナタル「深いですね……」
ファラ「これで手に持ってるのが梅酒ソーダじゃなければもっと良いんだけどね」
ルペ「テイク2だよ。アーミア、今の台詞に合う酒を持って来な!」
アーミア「ええっ、ここで私に振るんですか!?」
ハモン「ひそひそ」
アーミア「(分かりました!)店長、ミリオン・ダラーお願いします!」
ハマーン「くっ、ずけずけと言ってくれる……!」
518 名前:その3 :2012/12/12(水) 23:58:43.81 ID:???
ナタル「少し気になっていたのですが……ナトーラ先生、今日は飲むペースが速いですね」
ナトーラ「皆さんのペースが速いから、つい合わせちゃって……」ゴクリ
ハマーン「大丈夫か?無理は良くないぞ」
ナトーラ「いえ、大丈夫です。元々強い方ですし」ゴクリ
マリュー「飲み会で自分から強いと言うのはフラグなんだけど……」
ナトーラ「あ、これ美味しい」ぐぐーっ
ルペ「それ私の……」
ナトーラ「……」
ハマーン「一気に飲んでしまった……」
ナトーラ「……ふう」
マリュー「アーミアさん、水!ピッチャーで水!!」
アーミア「はい!今持ってきまs
ナトーラ「馬鹿にするなーっ!!」
アーミア「ひえっ!?」
ナトーラ「私だって25なの!ちょっと飲んだくらいで心配されるって何?大学生!?」
アーミア「そ、そういう訳では……」
ナトーラ「アーミアさん!」
アーミア「はい!」
ナトーラ「座椅子持って来てください。ドクロ付きのやつ!」
アーミア「そ、そんな無茶な……」
ナトーラ「緊急事態ですので、好きにやらせてもらいます。やりなさい!!」
アーミア「はいい!!」ダダダダダ
ハマーン「はあ、結局こうなったか……(片手でメール)」
ファラ「この子、目が据わってるよ……」
519 名前:その4 :2012/12/12(水) 23:59:21.49 ID:???
30秒後…
アーミア「こ、これでよろしいでしょうか……?」
ナトーラ「悪くないわ」
マリュー「よ、よくあんな短時間で見つけてきましたね……」
ハマーン「(こんな事もあろうかとマシュマーを待機させておいて正解だったな)」
ナトーラ「私は25なの!高校生じゃないんだからお酒飲んだくらいで心配される年齢じゃないの!」
ルペ「(さっきと同じ事言ってるよ……)」
ファラ「(しかも年齢が下がってるね……)」
ナトーラ「それとも何?カワイイ系?友達系?言われた方は屈辱なの!分かる!?」
アーミア「はい、すごくよく分かります……」
ナトーラ「だいたいね、あなたいつも同じ男の話してるけど恋なんて破れるものなの。
年上のいい男なんてみんな奥さんと子供がいるの!どーせホレてフラれる脇役なのよー!!」
アーミア「は、はい。ありがたい言葉ありがとうございます……」
ルペ「(何かあったみたいだね……)」
ファラ「(あったんだろうね……)」
マリュー「ナ、ナトーラ先生?周りの目もある事ですし……」
ナトーラ「周りの目!?私は先生です!これくらいの視線、授業に比べれば何ともありません!」
マリュー「そういう事じゃなくて……」
ナトーラ「私は私の好きなようにやる!アクリル絵の具を捨てろ!明日からはクレヨンだー!!」
ナトーラ「ぐうzzz」
ナタル「……寝ましたね」
ハマーン「……明らかに酔った後寝るのは惨劇の前触れだな。
アーミア、手洗い場を借りるぞ」
アーミア「は、はい」
ハマーン「それと……今日のナトーラの事は全て忘れてやれ。
お前に掛けた言葉だって、自分の過去を押し付けただけに過ぎん」
アーミア「分かりました」
マリュー「代わりに謝っておくわ、ごめんね」
520 名前:その5(終) :2012/12/12(水) 23:59:55.80 ID:???
翌日…
ナトーラ「うう……頭が痛い……記憶が無いってどれくらい飲んだのだろう……
誰に聞いてもはぐらかされるだけだし……」
ナトーラ「あ、アーミアさん。昨日の青い巨星の事で質問があるんですけど……」
アーミア「わ、わわわ私は何も知りません!!知りませんったら知りませんよー!!」ピュー
ナトーラ「本当に何があったのだろう……」
おわり
最終更新:2015年12月01日 19:45