247 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/11/12(火) 04:21:00.64 ID:???
機械音『お菓子の国ステージ』

ガチョンガチョーン

コウ「どこだ……どこにいる……? 後ろか? 上か?」
ジュドー「答えはケーキの中だ!」ドン!
コウ「うわっ!!」
ジュドー「このガンダムヴァサーゴのクローを改造したショベルアームならスポンジも楽々掘り進めるってね!」
コウ「くそっ! これはガンプラなんだぞ、勇者じゃないのに!」
ジュドー「何言ってんの!、ショベルの先にはちゃーんとホイルシール張って強度アップしてますってば! そらっ……おでこから、ハイパーメガハンマー!!」ブン!!
コウ「うわぁ!!」
ジュドー「どうよ、このブル・ゼータガンダムの性能は!」

ドボン!

アル「コウ兄ちゃん!」
ジュドー「よっしゃ追撃追撃!!」ガッションガッション!
アセム「ジュドー、ノせられすぎだ!!」
ジュドー「わわ!?」ベタベタ
コウ「甘いな、ジュドー! このジャムの池じゃ、俺の寒冷地用ジムの方が機動性は上だ」
ジュドー「ジャムだけに甘かったの!?」
コウ「俺のジムは下地から合わせて五重塗装! それに寒冷地用のディテールアップとして
    関節部を塗料に浸したティッシュペーパーで覆うことで、ウォーマーを再現している。
    だから水中でも浸水率が低くて機動性が失われないんだ!!」
ジュドー「ヤバッ……ただでさえコウ兄が有利な改造してんのに、こっちはハンマーを釣り用の重りに取り替えたせいで重量……沈む!!」
コウ「沈む前に仕留める!!」
アセム「させるか!」ガキーン!!
シーブック「アセム兄さんがプラネットディフェンサーでジュドーのガンプラを釣り上げた!?
        なんて命中力とパワーなんだ。いや、命中させたというより、勝手にプラネットディフェンサーが吸い寄せられたような……」
アセム「コイツの中には磁石が仕込んであるのさ。だからジュドーの重りにくっついたってワケだ!!」
刹那「後ろ……貰った!!」バッ
シュウト「アセム兄さん!刹那兄さんのG3ガンダムが!!」
アセム「大丈夫だ、シュウト!!」
刹那「避けられた……まさかイノベーターなのか!!」
アセム「違う、俺はスーパーパイロットだ!!」
ジュドー「アセム兄、シールドの裏にミラーシール張ってるぜ、セコッ!」
アセム「用意周到って言えよ!!」
刹那「アセム兄さんもガンダムだ!!だがッ!!」ガガガガ!!
アセム「くっ……バルカンなのになんて威力なんだ!俺のスーパーメリクリウスが!!」
刹那「ピンバイスで穴を空け、筋彫りと汚しを加えれば頭部バルカンでもこの威力になる。これがガンプラの深みだ!」
アセム「まだだ……! ミラーシールを貼ったのはシールドだけじゃない!!」

パカッ

コウ「プラネットディフェンサーにもミラーシールを仕込んでいたのか! だけどあの改造に何の意味が……」
シーブック「ハッ! いけない、刹那逃げろーーー!!」
アセム「背面に仕込んだ電球のスイッチをオン!!」

カッ!!

刹那「何の光ッ……!!」
シーブック「刹那がやられた!!」
コウ「まさかガンプラでソーラレイを再現するなんて!」
アル「でも……電球を仕込んでるってことは速さが犠牲になってる筈!!」
ジュドー「アルッ!!」
アル「兄ちゃん達が建っている場所、一見堅そうなクラッカーの上だけどッ!!」

ボン!ボン!ボン!!

アセム「クラッカーにクラッカーを仕込んでいたのか、アル!!」

248 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/11/12(火) 04:24:48.26 ID:???
ジュドー「ヤバイって、足場崩れるッ!!」
アセム「そんなこと言ったって、俺達のガンプラには飛行能力が……うわぁっ!!」

ボヨーン!!    

ジュドー「って、下がマシュマロで助かったぁ!!」
シーブック「そうでもないぞ!! ジュドーがさっき掘り進んだお陰て倒れかけているケーキの蝋燭を蹴り倒せばッ!!」ドン!

ボウッ!!

ジュドー「うわっ熱ッ! 俺たちパンじゃないっての!!」
アセム「いや、そんなことより熱で炙られたマシュマロが溶けて俺達のガンプラにまとわりついて……ッ」グニグニ
ジュドー「う、動けないのぉ!?」
シーブック「LOブースターのスラストビームキャノンでトドメだぁぁ!!!」

ブォォーーーーーーーン!!

シュウト「アセム兄さんとジュドー兄さん二人纏めてログアウトか……シーブック兄さんのあのビームの威力
      多分、PET樹脂でエフェクトパーツを作成したんだ! 多分、出力に合わせて複数用意してある筈……ッ」
ガロード「シュウト、聞こえるか! きのこの山ゾーンに逃げ込むんだ!」
シュウト「ガロード兄さん!!」
コウ「あ、待てシュウト!」
アル「足にローラーを仕込んであるシュウトのリアルキャプテンガンダムには僕達のガンプラじゃ追いつけないよ」
シーブック「人数ではこっちが勝ってるんだ。全員で一緒に向かおう。南東……きのこの里ゾーンに向かってるのか?」
アル「一面の平原にきのこの里が無数に生えてる場所だっけ?」
コウ「きのこ以外の視界は広いから、コッチが有利だな。改造組の強みは奇襲だし」
アル「最後は僕達作り込み派が勝つってことだね!!」
シーブック「いたぞ、シュウトのリアルキャプテンガンダムだ!!」

シュウト「でやぁぁぁぁ!! 獅子の牙ーーー!!」

コウ「うわっ!?」
シーブック「ゴッドガンダムのパーツで再現した必殺技か。それにしてもよく動く。どれだけ関節を仕込んでるんだ!」
アル「それだけの技術を持ちながら、どうして作り込み派の同士にならなかったんだよ、シュウト!!」
シュウト「ガンプラはどう楽しんでもいいんだから! ユニヴァァァァァァス!!!」
コウ「捕まえたぞシュウト! アル、シーブック……ファイエル!!」ガシッ

ボンッ!!

シーブック「な…」
コウ「にぃぃぃぃ!!」
ガロード「パンパカパーン!! 真打ち登場ッ!!」ギュイーン!!
アル「きのこが……動いた!!?」
ガロード「BB戦士覇利丸を改造した頑駄無輝鋸だぜ!!」シャキン!!
シーブック「擬態ってこういうことかよ!」
コウ「それよりキノコヘッドから刃がッ!!」
ガロード「いわゆるシュトゥルム・ウント・ドラングってやつ!!!」グルングルン

バッサー!!

コウ「うわぁ!」
シーブック「ここまでかよ!」

249 名前:通常の名無しさんの3倍 :2013/11/12(火) 04:28:08.79 ID:???
ガロード「ちっ……3人纏めてって思ったのに!!」
アル「ガロード兄ちゃんのダミー作戦、バーニィがよく使う戦法だったのに……」グググ…
ガロード「流石アルの作ったガンプラだ。切断しきれねぇ!!」
シュウト「アルは内部メカまで作り込んでいるんだ!!」
アル「ぼ、ぼく一人ではやられないよ……ガロード兄ちゃんのガンプラも……持っていく!!」ジャコン!!
ガロード「げぇ、シュツルムファウストで自爆するつもりかよ!!」
アル「シュウトには教えられたよ、魔改造もまたガンプラなんだって……」
シュウト「アルゥゥゥゥ!!」
アル「ガンプラバトルをして良かったよ……楽しい改造ができて……」


カッ!!!


機械音『 勝者 シュウトチーム 』

ガロード「ふー…参った参った」
ティファ「ガロード、大丈夫?」ギュッ
ガロード「だ、大丈夫だってティファ、これゲームなんだからさ」
ロマリー「アセム、なんか甘い匂いがするわ」
アセム「マシュマロだからね」
ルー「ジュドーっては調子のって負けちゃうんだから」
ジュドー「偶にはコウ兄にも花持たせてあげないとね」
シーブック「あれ? コウ兄さんは?」
セシリー「シーマさんに連れて行かれたわよ。そろそろバイトの時間じゃない?シーブック、行きましょう」
アル「あーあ、負けちゃった」
クリス「今度はアレックスを使ってみたらどう?」
バーニィ「クリス……実はアルがザク党なのを気にしてたのか?」
リリ姫「しかし不思議な機械ですね……ガンプラが動くなんて。マナの力は感じませんが、一体どういう原理なのでしょう?」
シュウト「プラフスキー粒子って言うんだよ。といってもプラフスキー粒子がなんなのかよく判ってないけど」











オルバ「ふふふ……プラフスキー粒子の売り上げは順調だよ、兄さん」
シャギア「まさか砂糖とプラスチックを混ぜるだけであのような粒子が生まれるとはな。オルバよ、これで……」
オルバ「わかってるよ兄さん。もうモヤシ生活はしなくていいんだね。それにしても本当に不思議だ。どうして砂糖でガンプラが……」
シャギア「オルバよ、まだ若いな……」
オルバ「兄さん!? 兄さんは気づいているの!!砂糖とガンプラの共通点に」
シャギア「ふっ……それは愛だ、オルバよ」
オルバ「うわ、気持ち悪いよ兄さん。グラハム菌にでも頭をやられたのかい?」
シャギア「頭…やられる……ラダムかっ!!」
オルバ「はいはいボルテッカボルテッカ」
シャギア「オルバよ、プラフスキー粒子さえあればガンプラだけじゃなく、レイズナーやテッカマン、ヴィクトリーマグナムとて動き出すのだ」
オルバ「後ろ2つはバンダイ的に無理だよ、兄さん」

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最終更新:2016年02月07日 20:51