640 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/05/01(木) 16:19:16.24 ID:???
今日のジュドーはTV局のスタジオへと来ていた。
なんでもイーノがTVの番組収録に出るらしい。
ルーやエル、ビーチャやモンドと一緒に客席に座っているのだが……。
アナウンサー「さて皆さん、今日は『このスレの奇人変人ショー』に
ようこそいらっしゃいました」
ルー「あ、あれ、私と同じ声のネオホンコンのアナウンサーよ」
ジュドー「そんな番組のネーミングでいいのか? うーん」
さっそく舞台にイーノが現れた。
イーノ「今日は僕が催眠術をかけようと思います」
ジュドー「あ、
イーノだ」
ルー「いつの間に催眠術なんて覚えたのかしら」
イーノは客席を指すと周囲を見渡して言った。
イーノ「そこの客席の方。そう、赤い服の方です」
ルナマリア「私?」
メイリン「お姉ちゃんのことだよ」
イーノ「今からこの椅子に座ってください」
641 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/05/01(木) 16:21:17.54 ID:???
ルナマリアは椅子に座った。
イーノはひもがついた5円玉を用意するとルナマリアの目の前で揺らし始めた。
イーノ「今から僕が催眠術をかけます。まず眠ってください」
ルナマリア「眠くないわよ」
イーノは5円玉をさらに揺らした。
イーノ「カレーライスはカレーライスと呼ぶべきかライスカレーと呼ぶべきか」
ルナマリア「うーん」
なんとルナマリアは寝てしまった。
イーノ「あなたが好きなのはZザク、Zザク。
Zザクが好きになーる。
TVを見ているお茶の間の皆さん、Zザク、Zザクですよ」
ジュドー「イーノに催眠術ってそういうことかよ」
ルー「Zザクの話題を持ち出そうとするのね……」
イーノ「あなたが好きなのはZザク。はい、あなたが好きなのは?」
ルナマリア「シン……」
イーノ「あなたが好きなのはZザク。もう一度。あなたが好きなのは?」
ルナマリア「シン」
イーノ「あなたが好きなのはZザクのはず。はい、もう一回。あなたが好きなのは?」
ルナマリア「シン」
イーノ「あなたが好きなのはZザク!」
ルナマリア「シン」
アナウンサー「あ、あのー」
イーノ「わかりました。ちょっとやり方を変えましょう。起きてください」
642 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/05/01(木) 16:22:42.93 ID:???
イーノが拍手するように手を叩くとルナマリアは起きた。
ルナマリア「あ、あれ?」
イーノ「今からまた僕が催眠術をかけます。まず眠ってください」
ルナマリア「眠くないわよ」
イーノは5円玉を揺らした。
イーノ「にわとりは卵が先かにわとりが先か」
ルナマリア「うーん」
なんとルナマリアは寝てしまった。
イーノ「あなたが好きなのはZザク、Zザク。
Zザクが好きになーる。はい、あなたの好きなのは?」
ルナマリア「シン」
イーノ「あなたが好きなのはZザク! はい、あなたが好きなのは?」
ルナマリア「シン」
イーノ「あなたが好きなのはZザク! もう一度! あなたが好きなのは?」
ルナマリア「シン」
イーノ「あなたが好きなのはZザク! もう一回! あなたが好きなのは?」
ルナマリア「シン=アスカ=
ガンダム」
メイリン「ああ、やっぱり……。お姉ちゃんにはそんな催眠術は効かないのね。
こうなると思ってた」
643 名前:通常の名無しさんの3倍 :2014/05/01(木) 16:25:58.24 ID:???
当然のことだがイーノの場面は番組収録の編集の際にカットされ
お茶の間に放送されることはなかった。
視聴者にZザクを広めるというイーノの野望は打ち砕かれた。
ところかわってガンダム兄弟家。
シン「なんでさっきから俺の方を見てニヤニヤしてるんだ?」
ジュドー「いやあ、なんでもない」
最終更新:2016年03月21日 08:58