396 名前:1/4 :2014/10/13(月) 18:48:21.15 ID:zS2PQbiq0
 レストラン『コウサカ』
ユリン「ねえ、私達がメインヒロインになるにはどうしたらいいのかな?」
ミネバ「……私達?」
ユリン「そう、私達」
ミネバ「ち、ちょっと待って!私は間違いなくバナージと結ばれるメインヒロインだわ!」
ユリン「でもこのアンケートの結果によれば」
ミネバ「『UCのメインヒロインは誰だと思いますか? ZMR社作成』……これは」
ユリン「得票率68%でマリーダさんの圧勝」
ミネバ「そんな!?」
ユリン「2位はミコットさん、3位はロニさん」
ミネバ「私はその次……」
ユリン「いえ、間にユニコーンガンダムとリディが入っているわ」
ミネバ「ガンダム以下!?○○でも無いのに……」
ユリン「伏字のつもりが全く隠れていないわ。ちなみにその作品はエクシア、クアンタ、ダブルオーの順で、後はその他カウント」
ミネバ「人間は!?人間は何処に!?」

ユリン「そんな事は置いといて、私達は何とかしないといけないわ」
ミネバ「MS以下……MS以下……」
ユリン「やっぱり誘拐かな?」
セイ「何いきなり物騒な提案してるの!?」
ユリン「乙女の会話に急に入ってくるの?」
セイ「自分の兄さんを誘拐するって相談してたら普通は止めるよ!っていうか乙女の話す内容じゃないよね!?」
チナ「イオリ君を誘拐……アリかも///」
ユリン「あなたは自分の彼女が乙女じゃないって言うの!?」
セイ「委員長帰ってきてー!?」
ユリン「じゃあセイ君、フリットを拉致するのに協力して」
セイ「悪化してるよ!?分かった、ユリンさんのフリット兄さんへの気持ちは分かったから別の方法を考えようよ、それでいいよね」
ユリン「交渉って、難しいね……」
セイ「そんな軽々しく名セリフ使っちゃダメー!!」

397 名前:2/4 :2014/10/13(月) 18:49:01.30 ID:zS2PQbiq0
セイ「うん、確かにフリット兄さんは原作の人間関係を置き去りにしている。
   でもこれは寧ろエミリーさんが真剣に考えるべき問題だと思うんだ」
ユリン「あの、私のしたい事はアスノの髪を紫色にする事だから」
セイ「黒いよ!ガンダムMk-Ⅱくらい黒いよ!」
ユリン「ありがとう」
セイ「どこに褒める要素あったの!?
   と、とにかくさ、ユリンさんはどういう立ち位置が良いの?それによって僕がどうすれば良いかも変わってくるよね」
ユリン「まずは出番が欲しい」
セイ「で、出番……!」
ユリン「130。今まで私の名前が出た回数。セイなら1スレで軽く超えるわ」
セイ「うう、実際言われると胸が痛い……」
ユリン「あっ、このまま精神攻撃を続ければ私の出番が増えるかも……」
セイ「増えないよ!っていうかなんでそんなに黒いの!?」
ユリン「キャラ付け」
セイ「言い切った!何のためらいも無く言い切ったよ!」
ユリン「セイ君。今の私はキャラに恵まれていない」
セイ「うわあ批判来たよ……」
ユリン「言うなればガロードに相手にされないティファ」
ミネバ「それを変えたいから……気持ちは分かります」
ユリン「チラッ)でもへっぽこヒロインになるのは嫌なの!」
セイ「今見たよね!どこか僕じゃない方見てから言ったよね!?」
ミネバ「つまりユリンは私みたいなヒロインになりたいんだわ!」
セイ「気付いてないー!?」

セイ「ユリンさんの気持ちは分かった。痛いほど良く分かった。
   でも、毒をばら撒いたって皆不幸になるだけだと思うんだ」
ユリン「じゃあ、どうすればいいの?」
セイ「もっと愛される様なキャラにしよう。病んでるとか刃物系とは無縁のキャラだよ」
ミネバ「となると、やっぱり最初に浮かぶのは……よく似た外見のあの人?」
ユリン「チナさん!私ここで住み込みのアルバイトをします!
    いつまでも研修中の外れないアルバイトになります!」
チナ「断ります!」
ユリン「生きるのって……難しいね……」
セイ「当然だからね!?割れた皿と赤字をばら撒くキャラだからね!?」

398 名前:3/4 :2014/10/13(月) 18:50:26.93 ID:zS2PQbiq0
セイ「やっぱり定番ネタはダメだ。このスレって定番から外れる事が多いし」
ユリン「他の紫髪は……」
セイ「まずそこから離れようよ!そもそもキャラを変える必要があるの!?」
ユリン「それは……」
セイ「無いよね?ユリンさんはありのままで登場してつまらないって言われる様な人なの?」
ユリン「でも、ティファと被っているし……」
セイ「それは勝手な想像だよ。皆違うって分かってる。
   登場回数が少ないのだって偶然だし、ユリンさんの出番がルナマリアさん並みになっていた世界だって幾つもあるはずだ」
ユリン「……(あれ?もしかしてフリットより優しい……?)」キュン
セイ「(良かった、この調子で行けば妙な事には……)」

フェリーニ「彼女の前で別の女性を口説くとは、やるようになったな、セイ!」
ミホシ「成長したわねー☆」
セイ「え゛!?」
フェリーニ「おおっと、言わなくても分かるぜ。なんで俺達がここにいるか、だろ?
      キララちゃんのお忍びデートにこれ以上の場所は無いからな」
ユリン「ふうん……」シラケー
セイ「そういう事じゃなくて!せっかくうまくいっていたのに!!はっ!?」
チナ「『 う ま く い っ て い た 』?」
セイ「い、いいいいいい委員長!違うよ!!意味が全然違うよ!!変な方向に行かないように必死で……!!」
チナ「バカー!!!!」
 ばちこーん
セイ「誤解だあああああああああ!!」
チナパパ「セイ君が屋根を突き破って……修繕費はガンダム家に出せばいいのかな」
ユリン「(今どこかでガッツポーズが聞こえたような……)」

チナ「うう……ぐすっ」
フェリーニ「チナ、セイがそんな事するわけないだろ?冗談だよ」
ミホシ「そうそう、下心なんて無くて、本気でユリンちゃんの事を考えてただけよ」
フェリーニ「ヒソヒソ(あのままだとユリンがセイに懐きそうだったからああ言っただけだ、本気にするなよ)」
チナ「だったら最初からそう言ってくださいよぉ……」
セイ「うわああああああああああああああっ!?」
 ずどーん
ミネバ「セイ、大丈夫?」
フェリーニ「綺麗に真上に飛んだからな。しっかり戻ってきたな」
セイ「ひ、酷いですよフェリーニさん……」
フェリーニ「すまんな。からかっただけだったんだが」

ユリン「私は今のままでもいい……」
フェリーニ「そうだ。自分に自信を持てよ。お前は10年経ったら俺が放っておかないほどの美人になる顔だぜ」
ミホシ「あら、浮気は許さないわよ?」
フェリーニ「ははっ、まいったなあ」
セイ「何この茶番……」

399 名前:4/4 :2014/10/13(月) 18:51:08.22 ID:zS2PQbiq0
ミネバ「結局、良い答えは見つからなかった」
ユリン「ありのまま、って難しいよね」
ミネバ「でも、ありのままでメインヒロインになれる。それが大切な事なのかもしれません。
    例えアンケートで否定されていたとしても……」
ユリン「だったら、私はそれを倒す事から始めないと……」
セイ「ねえ、そういえばさっきからアンケートって言ってるけど……どういう事?」
ユリン「これ。今朝配っていたから貰ったの」
セイ「ふうん、ZMR社作成……ZMR社!?」
ユリン「知っているの?」
ミネバ「教えて。私はフェネクスで粛清しなければいけない」
セイ「知ってるも何も……ジオンマーケティングリサーチ……」
ミネバ「ふふ、ふふふ……そうか、そう来たか。よもや叔父上が偽のアンケート結果を配布していようとは」
セイ「お、落ち着いてオードリーさん!家族なんだから仲良くしないと……」
ミネバ「大蜘蛛の子は親の身を食い尽くしその巣の新たな主になると言う。ザビ家の女性もまた同じ」
ユリン「……私はどうすれば」
フェリーニ「着いていけば出番が増えるんじゃないか?」
ユリン「!? お供します!」
ミネバ「ありがとう、ユリン。
    今が最終決戦の時なのですね、分かりました。ミネバ・ザビ。出陣いたします!」
セイ「止めてよフェリーニさん!ねえ誰か!?助けて!!
   バナージ兄さん!フリット兄さーーーーーーーん!?」

 終わり

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最終更新:2016年04月25日 07:15