103 : ケミカルミコット!2015/11/08(日) 21:58:32.93 ID:/sEim5QZ0
ミコット「ミネバ、マリーダ、ロニ……バナージの恋人になるには障害が多すぎるわ……
     しかも肝心のバナージが鈍感なら戦っても無駄じゃない!?」
ベルリ「なんで僕に言うんだよ!?」
ミコット「そこで私は考えました。バナージが私を選んでしまえば勝負は一瞬で終わると」
ベルリ「惚れてからが微妙に面倒くさい性格なのに……」
ミコット「つまり惚れ薬を盛ってしまえば解決する!!」
ベルリ「なんじゃとて!?」
ミコット「という訳でガンダム家の屋根裏の一部が漂流していたので勝手に使う事にしたわ」
ベルリ「ああ……ツッコミ所が多すぎる……」
ミコット「細かい事を気にしたら駄目でしょ?」
ベルリ「しかも僕の知らない屋根裏が……」
ミコット「なんかここって薬品系が多いのよね。ノートも綺麗に付けてあるし。誰の字だったっけ……
     繭とか寺とか書いてあるけど……ベルリってネオジャパン好きだったよね?」
ベルリ「なして僕がそんな事するんだよ!?しかも成功してたらこんな寂しい思いはしてないでしょ!?」
ミコット「そう言われりゃそうね。ま、気にせず進めましょ」
ベルリ「はあ……なんでこんな事に巻き込まれたんだろう……」
ミコット「フラグが立つと思って安易に手伝ったからじゃない?」
ベルリ「薄々感じてた事をはっきり言われるのは嫌だって思わないんですか!?」
ミコット「さーて、暗号だらけだけど解読した惚れ薬のレシピを見てみましょう」
ベルリ「無視!?」

ミコット「はい。まず第1の材料。デビルガンダムヘッドの舌!」
ミコット「気候問わず広く自生する大型の山菜なので入手も簡単。やったね♪」
ミコット「って出来るかああああ!!!」ベシッ
ミコット「なんで作る人の基準がガンダムファイターなの!?もしくはエースパイロット!」
ミコット「はあ、平凡な女子高生が惚れ薬は無理が……エースパイロット……」
ミコット「ベルリ、ちょっと採ってきてくれない?」
ベルリ「そんな簡単に!?」
ミコット「実際簡単でしょ?」
ベルリ「だって首を先に刈ったら効果が無くなるって書いてあるでしょ。小手先の事をやるのは難しいんですよ」
ミコット「嫌なの?」
ベルリ「誰が好き好んで弟に飲ませる惚れ薬の材料を取りに行きますか……」
ミコット「彼氏のいない3年生の先輩紹介しましょうか?」
ベルリ「行ってきます!」

104 : ケミカルミコット!2015/11/08(日) 21:59:18.32 ID:/sEim5QZ0
ベルリ「ただいま!」
ミコット「遅かったわね」
ベルリ「嘘でも早いと言って下さいよ……未来の家族と思えば好感度だって上げるでしょ……」
ミコット「さあ、次の材料行ってみよう!」
ベルリ「また無視!?」
ミコット「シドの足の爪!!」
ミコット「ステルス機能で捕まえるのは大変ですが頑張ってください!頑張ります!!」
ミコット「無茶言うなあああああああ!!!」ゲシッ
ミコット「なんでまたラスボス級なの!?しかもこれ書いた時点で存在して無いでしょ!?屋根裏は時間を越えるの!?」
ミコット「はあ、こうなれば歴史的に全てを知ってる時代の人物に……」
ミコット「ベルリ、お願いね♪」
ベルリ「断ります!」
ミコット「可愛い後輩のお願いが聞けないの!?」
ベルリ「そんな不純な動機で刈れるものじゃないんだから!それに……
ミコット「2人」
ベルリ「任せてください!!」

ベルリ「はあ、はあ……何とか持ってきた……」
ミコット「お帰り、麦茶ならそこにあるわよ」
ベルリ「ペットボトルの麦茶で労わったつもりですか!?」
ミコット「うん、もう十分に」
ベルリ「……もう手伝いませんからね」
ミコット「そんな事言わないで、採ってくる物はあと1つなんだから」
ベルリ「どうせまたラスボスの一部なんでしょ……」
ミコット「伝説巨神の核の欠片」
ベルリ「もっと駄目だああああああああ!!!!」
ミコット「良い人にはきっと自分から渡してくれるよ☆」
ミコット「なんと!今回はエースパイロットが必須条件ではありません!」
ミコット「ぐっとハードル下がったわ。という訳でベルリ、レッツごー!」
ベルリ「黒歴史でしょ!?リセットなんでしょ!?渡されたらアウトって、皆いなくなってしまうんだぞ!?」
ミコット「ベルリは白系の出身だから大丈夫なはず!」
ベルリ「大福が真っ白の食べ物だって言うのかよ!?」
ミコット「そういう事で頼んだわ」
ベルリ「投げたでしょ!?大福餅を全力で外野スタンドに投げたでしょ!?」
ミコット「ベルリ、行ってらっしゃい」
ベルリ「行きません!」
ミコット「ハーレム合コン」
ベルリ「スコード!!!」

105 : ケミカルミコット!2015/11/08(日) 21:59:51.33 ID:/sEim5QZ0
ベルリ「やってしまった……ついにやってしまった……」
ミコット「ご苦労さん。大福食べる?」
ベルリ「そんな条件出してくるからでしょ……そんなものでモテようとするからでしょ……
    こんな小手先の重力に引かれるから……」
ミコット「あー、こりゃ重症だわ」
ミコット「ま、でも関係無いわ。惚れ薬を少し渡せば収まるでしょ」
ミコット「ほら、先にベルリの分を作ってあげるから、落ち着きなさい」
ベルリ「はい!」
ミコット「立ち直り早いわね……」
ミコット「じゃあ、最後のレシピ!」
ミコット「黒魔術的な幾つかの材料と……」
ベルリ「この辺スルーなんですね……イモリとかガマの冷や汗とか……」
ミコット「普通じゃん」
ベルリ「   」
ミコット「で、あとは……」
ミコット「使用者本人の大切な所からの体液!!」
ベルリ「……」
ミコット「……」
ベルリ「……」
ミコット「あっれー?わたしこどもだからわかんなーい!キャハ☆」
ベルリ「分かった上での反応でしょ!?」
ミコット「飲ませれば惹かれる。ある意味理屈の分かる材料ではあるわね……ほら、出して」
ベルリ「なして俺!?」
ミコット「先に作ってあげるって言ったでしょ。すぐ出せるものなんだから」
ベルリ「嫌だよ!幾ら惚れ薬でも嫌なものは嫌なんですよ!!だいたいアレをすぐ出すってどんだけ……
ミコット「尿でも煮詰めれば可って書いてあるけど。何想像したの?」
ベルリ「ウン、タシカニ大切ナトコロカラノ体液ダネ……それでも嫌ですけど」
ミコット「じゃあ、ベルリはここで退場ね」
ベルリ「それで良いよ……あ、使い終わったらこの部屋渡してくださいね」
ミコット「何?ベルリが自分で使うの?」
ベルリ「埋めるんだよ!もう存在していいものじゃないんだから!」
ミコット「はいはい。じゃあベルリはバナージが私にメロメロになるのを見ていなさいね」
ミコット「もし誰かに言ったら……」
ベルリ「言ったら?」
ミコット「エステルさんに惚れ薬を作ってあげる」
ベルリ「嫌じゃああああ!!」

106 : ケミカルミコット!2015/11/08(日) 22:00:28.44 ID:/sEim5QZ0
 それから……
ミコット「ちょっと!バナージに飲ませてから2週間経っても3週間経っても効果が無いじゃない!!」
ベルリ「そんな事言われたって……しかも知らない内に飲まされてるし……」
ミコット「こんな事言いたくないけど、ズルしたんじゃない?その辺の物持ってきて本物だって言ったり……」
ベルリ「そんなかぐや姫なんてやるわけ無いでしょ!?」
ミコット「レシピ間違えたとか」
ベルリ「一字一句覚えてその通り揃えましたよ!」
ミコット「ちゃんと調べ直して、レシピのコピーと一緒に持ってきたんだから。さあ、答え合わせするわよ」
ミコット「デビガンヘッドの舌」
ベルリ「書かれたとおりの方法で採りましたよ。映像だってここにあります」
ミコット「シドの足の爪」
ベルリ「きっちり採りました」
ミコット「伝説巨神の核の欠片」
ベルリ「ぼくはころしてはいけないものをころしてしまいました」
ミコット「その他もろもろ」
ベルリ「ありますね」
ミコット「おかしいわね?なんでだろ?」
ベルリ「ねえ、この注意書きって何ですか?」
ミコット「これ?これは……」
ミコット「※全て製作者が自分の手で採取しないと効果がありません」
ベルリ「……」
ミコット「あれ?え?」
ミコット「あはは……なんで気付かなかったんだろ」
ミコット「ごめんね」
ベルリ「こんな事に付き合わされてたなんて……」ヘナヘナ
ミコット「謝ってるじゃん。ほら、ちゃんと合コンは開くから!」
ベルリ「もうそんなやる気も起きませんよ……」ガクッ


 居酒屋「ざくれろ」
シド「いやー今回は酷い目に遭いましたねー」
イデ「#$%&」
デビガン「うごー(本当ですよ。僕なんて子どもをあんな残酷な方法で刈られて……)」
結晶鳳凰「それにしても最近の若いもんは困ったことするがね」
イデ「(‘%#%$」
スペドラ「惚れ薬のレシピに『※ただし製作者本人が採った物に限る』と付け加えておいて正解だったな」
結晶鳳凰「そうだぎゃあ、薬なんかに頼らず自分の力でやるもんだぁーに」
デビガン「うがー(レシピまで消さないのは良心ですかねー?)」
スペドラ「それ程本気なら応援したくなるだろうからな」
シド「確かに、ガロード位になら足の先くらいいいやって思いますからねー」
結晶鳳凰「ま、あの2人にゃあ必要ないもんなんだがね」
 おわり

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最終更新:2016年05月15日 07:56