688 : 通常の名無しさんの3倍2016/04/04(月) 20:59:07.41 ID:gqMzUly/0
ジンネマン「バナージ、砂漠と言うのは興味深いな」
ジンネマン「照りつける太陽と気温が奪われ続ける星空。星であれば当たり前の環境を、俺達は特別な場所だと思っている」
ジンネマン「俺達の常識ってのは所詮そういう例外の偏見を重ねたものなんだ……」
バナージ「で、今度はなんで砂漠に墜落したんです?」
ジンネマン「地上波放送記念だ」
バナージ「嘘でも許せるかあああああ!!」

ジンネマン「地上波だから地上に降りた、粋な演出だろう?」
バナージ「いいや墜落ですね。今度も絶対墜落だ!」
ジンネマン「何故そう言い切れる?」
バナージ「キャプテンの情けない音声が全部記録に残ってる」
ジンネマン「機械に頼る様になっちまったら人は人である意味を失う」
バナージ「なら、生きて帰ったら聴いて貰いましょう。オードリーやシャアとかガルマさんに」
ジンネマン「バナージ、一人で判断を下せないのは迷いがある証拠だ」
バナージ「俺の判断を無理やり迷わせてるのはあんただ!」
ジンネマン「……嫌な男に育ったな、人に責任を押し付けるとは」
バナージ「言うに事欠いて……今度はどういった理由で墜落する操縦をしたんです?」
ジンネマン「……」
バナージ「?」
ジンネマン「怒らないと約束してくれるな?」
バナージ「えらく神妙な顔ですね。まあ、そこまで言われれば……」
ジンネマン「土日に娘が友達とトーキョーデスティニーランド(TDL)に泊まりで遊んできた事を思い出して自棄になった」
バナージ「却下!!」

ロニ「それでこれがまた並んでてね、だけど2回も乗ったんだ」
マリーダ「最後の落ちる所の写真をQRコードにしてくれるのか」
ロニ「そうそう。新機能なんだって」
バナージ「しかも何でそっちはそんなに和気藹々としているんですか!?」
マリーダ「予定の内だ」
バナージ「そんな予定早く捨てたいですよ……」
ロニ「こっちの方が楽しいでしょ?」
バナージ「……ウン、ソウダヨネ、ロニサンハソウイウヒトダヨネ」
ロニ「ねえバナージも見て。この前TDL行ってきたんだ」
バナージ「TDL……?いやいやまさかそんな事は……」
マリーダ「マスターの娘もいるらしいな。前にオープンキャンパスで知り合ったって言っていた……」
バナージ「という事は……」
ロニ「ん?何か不味い事でもあったのか?」

689 : 通常の名無しさんの3倍2016/04/04(月) 20:59:46.06 ID:gqMzUly/0
バナージ「……かくかくしかじかざくぐふげるぐぐと言う訳なんです」
ジンネマン「くっ……怒るに怒れん……」
ロニ「そうか、私が原因か。悪かったよ」
バナージ「良いんです。友達と遊びに行く位普通なのに、コルレル並みの強度しかないキャプテンの心が悪いんですから」
ロニ「ここは責任を取ってバナージの子どもを産むしかないな」
バナージ「だからなんでそうなるんですか!?」
ロニ「昔から女の責任の取り方はそうだとカークスが言っていた」
バナージ「あの人がそんな教育する筈無いでしょう!?」
ロニ「……本当だ(;;・3・)~♪」
バナージ「目を逸らすなあああああ!」
ロニ「じゃあ何をすれば良い!?お前と結婚すればいいのか?嫁げばいいのか?籍を入れろというのか?」
バナージ「意味が全く変わって無いんですよ!!」

マリーダ「シャンブロなら呼べば来るんじゃないか?サイコフレームだし」
ロニ「さらっと言わないでよ」
ジンネマン「(マリーダの奴、珍しく妬いてるな)」
ロニ「じゃあ行くよ√√」
バナージ「……どうでした?」
ロニ「砂蒸しエビは簡便だってさ」
バナージ「自分をどこで何やったMAだと思ってるんだあああ!?」
ロニ「サンゴ礁の海で揺蕩う魚だと言ってる」
バナージ「知りませんよそんな事!?」
マリーダ「バナージ、お前も早く呼べ」
バナージ「あっ、はい√√√」
ジンネマン「で、お前の方の言い訳は?」
バナージ「地上波用のメイクを崩したくないそうです」
ジンネマン「どこで何やるか知ってて言ってるんだよな!?」
ロニ「でも、今回はクシャトリヤも残ってるよね。真面目な子だからきっと来てくれる」
マリーダ「それが……」
バナージ「それが?」
マリーダ「熱には強いが乾燥に弱いらしい」
バナージ「ピーマン!?」

ジンネマン「まったく役立たず共め。最近のガキは機械もひ弱になってきやがった」
バナージ「元はと言えばキャプテンのメンタルがモヤシ未満だからでしょう!?」
ジンネマン「親となれば心配もする。1週間は引きずるのが一般的な家庭だ」
ロニ「カークスは『楽しんで来い』って」
マリーダ「ハマーンから楽しそうな顔でお土産のリクエストを渡された」
ジンネマン「……薄情な家庭だな」
バナージ「逆でしょ!?」

690 : 通常の名無しさんの3倍2016/04/04(月) 21:01:21.80 ID:gqMzUly/0
マリーダ「ここは正攻法をやろう。素直に携帯電話で助けを呼ぶんだ」
バナージ「そうですね。今回は無事だったし」
 ppp
バナージ「返信が来ましたよ」
ジンネマン「どれどれ?」

アムロ『女の子2人か、上手くやれよ』
シン『ツッコミ力の成長に期待してるぞ』
カミーユ『修羅場でそれどころじゃないんだよ!(キレ顔)』
シロー『キンケドゥを捕まえてから行く』
シーブック『ボスケテ』
アセム『ゴメン、今すぐ助けに行きたいのは山々だけどそれよりもっと先にやるべき事が以下長文』
キラ『誰か来て何とかなるんじゃない?』

ジンネマン「……薄情な家庭だな」
バナージ「……一緒に泣いてください」
ロニ「やっぱりここはもっと広く助けを求めるべき。そうだと思わない?」
バナージ「もっと広く?」
ロニ「そう、例えばFAITHBookでこんな風に」パシャ
ロニ「『彼氏と』遭難なう」
ロニ「そうしーn
バナージ「待てええ!!」
ロニ「何?私何かした?」
バナージ「俺とロニさんの2ショットで!世界に何を!発信しようというんですか!?」
ロニ「そりゃあこの状況だろう?」
バナージ「添削させて下さい!どうせあんたの事だからロクでもない文字が入っているんでしょう!?」
ロニ「未来の妻を疑うの!?」
バナージ「そうやって堂々と願望を言い放つから疑うんでしょう!?」
マリーダ「ロニ?」
ロニ「ん?」

マリーダ「 余 計 な 言 葉 を付けてないだろうな?」ゴゴゴゴゴ

ロニ「……」
バナージ「*1)」
ロニ「モチロンダヨー、ホラ」
マリーダ「『友達と』遭難なう、か。若干軽いがまあ良いだろう」
ロニ「はい、送信」

ジンネマン「で、1時間ほど経った訳だが……進展はあったのか?」
ロニ「いいねが500個くらい」
バナージ「全然良くねえよ!!」バンッ
マリーダ「バナージ、気持ちは分かるが落ち着け」

691 : 通常の名無しさんの3倍2016/04/04(月) 21:02:00.68 ID:gqMzUly/0
バナージ「それにしても……マリーダさん、今日は冷たくないですか?」
ロニ「確かに。いつもよりクールだよね」
ジンネマン「(こいつら気付いていないのか……!?)」
ロニ「ガランシェールが墜落したからかな?」
バナージ「いつもの事でしょう?幾らキャプテンを慕っていたって、慣れてる筈……」
マリーダ「……墜落ばかりする船に乗っていたら嫌にもなる」
ロニ「やっぱりジンネマンが原因だ」
ジンネマン「仕方ないな。バナージ、隣に行ってやれ。女ってのは信頼できる男が側にいると心が落ち着くものだ」
バナージ「俺が?」
ジンネマン「墜とした奴が慰めるのも変な話だろう?」
バナージ「分かりましたよ。何か怪しいけど、キャプテンはマリーダさんには素直に従うんだから信じますよ」
ジンネマン「何か言ったか?」
バナージ「言ってません!」

バナージ「良いんですか?俺なんかで」
マリーダ「たまには、な。
     安心するよ。誰かに体を預けるというのは。強化人間の体質かもしれないな」
バナージ「話が重いですよ……」
ロニ「私はこっち側だな」
バナージ「ち、ちょっと……!?」
ロニ「嫌か?」
バナージ「嫌じゃないですけど……」
マリーダ「……」
ロニ「またその目をして……姫様じゃなくて私との距離が近付くのを嫌ってるの?
   独り占めしそうだから戦うけど、私は誰がバナージが好きだろうと関係無いってのに」
マリーダ「どういう意味だ?」
ロニ「世の中には一夫多妻という便利な制度があるって事」パシャ
ロニ「ハーレム誕生なう」
バナージ「だから何やろうとしてるんですかあああ!?」
マリーダ「わ、私を巻き込むな!!ひひひ姫様に失礼だろ!?」
ロニ「ジョークだよ、ジョーク」
バナージ「そのジョークが争いを生むってなんで分からないんです!?」
マリーダ「そ、そうだろ!しかもそんな事をしたらますます非常事態だと思われなくなる!」
バナージ「俺はアムロ兄さんやカミーユ兄さんと同類と思われたら殺されるんですよ!?
     虚無の世界に突き落とされて魂すら残らないんですよ!?
     それがどれだけ悲しい事か知っているでしょう!?」
 ゴゴゴゴゴ
バナージ「ほら、もう殺しに来た!!」
ロニ「まだ送信してないのに!?」
マリーダ「いや、違う……誰?」

692 : 通常の名無しさんの3倍2016/04/04(月) 21:02:28.32 ID:gqMzUly/0
三日月「無事か?」
マシュマー「遅くなったな」
バナージ「ミカ!来てくれたのか!」
三日月「オルガが『遭難している仲間はすぐ助けろ』って言ったから」
バナージ「常識人バンザイ!」
マリーダ「マシュマー、ありがとう」
マシュマー「ハマーン様の命令を仰せつかったのでな」
ジンネマン「さすがに教師だな。手は尽くしてくれた」

バナージ「今回も何とかなりましたね」
ジンネマン「俺の人徳だな」
ロニ「バナージとマリーダの伝手でしょ?」
ジンネマン「そういう連中を引っ張ってこれるのが俺の力だ」
バナージ「助かると分かった途端この調子なんだから」
ジンネマン「何か言ったか?」
バナージ「言いましたよ、しっかりと」
三日月「でも、遭難って大変なんだろ?オルガが教えてくれた」
バナージ「誰かさんのお陰で慣れたけど、それって間違ってるよな」
ジンネマン「フ、危機管理の教育だ」
マリーダ「しかし、三日月はよくオルガという人物の名前を口にするな」
ジンネマン「無視か!?無視なのか!?」
三日月「オルガは俺に色んな事を教えてくれる。次にやる事とか」
マシュマー「導いてくれる人物か。ハマーン様の様だな」
三日月「きっとハマーン先生より凄いと思うよ」
マリーダ「それは禁句……」
マシュマー「何だと!?ハマーン様を侮辱するのか!?」
三日月「侮辱はしてない。けど、喧嘩を売られたなら買うしかないね」
マシュマー「決闘だ!」
三日月「仕方ないな、みんなは降りて」
バナージ「何でそうなるんだよ!?」
マリーダ「ダメだ、きっともう止まらない」
ロニ「あっ、戦いながらどっか行っちゃった」
ジンネマン「おい、物資全部積んだままだぞ!?」
バナージ「こんなの無いでしょ!?オチの付け方じゃありませんよ!!嘘だと言って下さいよ!!!」
ロニ「またのんびり待てば良いじゃないか」むぎゅっ
マリーダ「……」イラッ
ジンネマン「ああ、こっちでも……」
バナージ「助けてええええええええ!!!」
 終わり

693 : 通常の名無しさんの3倍2016/04/05(火) 00:05:17.13 ID:8mdc+ZOl0
相変わらずバナージの遭難ネタは面白いな!GJ!

そしてその頃のオルガ
オルガ「よし、今日の前髪の切れ味良し!」
ビスケット「そのためだけにわざわざMS用意したの?っていうか切れ味って物理的な意味?いやその前に前髪で何でMS切れるの?」
レイ「気にするな、俺は気にしない」
ビスケット「そんで君はいつからいたのさ?」

694 : 通常の名無しさんの3倍2016/04/05(火) 07:29:02.66 ID:/DkD0/DX0
バナージ遭難ネタ乙! いつもいつも大変だなバナージw

オードリー「………」
ミコット「………」
ハマーン「(鳥肌が立っている…このプレッシャー、ミネバ様からか!?)」

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最終更新:2016年05月19日 11:22

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