221オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/07/28(日) 18:45:06.39ID:CWR1hg9w0
日登町東区

チボデー「止まりやがれえええ!!」
ジョルジュ「ローゼス・ビット!」
( ゚∀゚ )/「ワッショイワッショイ!!」
\( ゚∀゚)「マツリダワッショイ!!」

 進撃を続ける巨大MA──に擬態したELSたち。
 ドモン達シャッフル同盟は町への侵攻を止めるべく、必死の抵抗を続けていた。
 しかし、あらゆる物質を同化・吸収するELSに対し、
 近接主体のガンダムファイターは圧倒的に不利。

サイ・サイシー「ダメだ、全然止まんねえよアニキ!」
アルゴ「やはり遠距離攻撃だけでは限界が……!」
アレンビー「でも、このままじゃもうすぐ街だよ!」
チボデー「大体なんでコイツら暴れてんだ!」
ジョルジュ「彼らとは和解したのではなかったですか?」
ドモン「確かにそのはずなんだが……」

 眉間に皺を寄せるドモン。
 だが、そんな劣勢の中でも二人、気を吐く者たちがいた。

東方不敗「十二王方牌、大車併ィィィ!!」
シュバルツ「どうしたどうしたどうしたぁ!」

ドモン「すごい、ELS相手に全くひかず……!」
アルゴ「やはりあの二人は俺たちより一段レベルが違う」
アレンビー「ていうかどうして普通に殴れるのあの人たち!?」
東方不敗「知れたことぉ! ただ同化されるより迅く拳を突き出し」
シュバルツ「吸収されるより迅く拳を引く、それだけのことよ!」
アレンビー「なにその左足が沈む前に右足を出せば水の上を走れる理論!?」
ジョルジュ「な、なるほど!」
チボデー「その手があったか!」
ドモン「さすがは師匠!」
アレンビー「あれ、なにこのカンジ? ひょっとしてアタシの方がおかしいみたいになってる?」

222オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/07/28(日) 18:46:36.21ID:CWR1hg9w0
 しかしマスターガンダムとガンダムシュピーゲルの奮戦にもELSは怯む様子はない。
 それどころか、ますます勢い盛んに街へ向かって歩を進める。

∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩
ジョルジュ「しかし、先ほどからELSが発してるこのチャントは何なのでしょうか」
サイ・サイシー「なんかのお囃子に聞こえるけど」
ドモン「確かに祭囃子にも似ているが……ELS、貴様たちは一体何がしたいんだ」

日登町中央区

アーミア「全部、全部わたしのせいなんです!」

 ドモンたちのいる東区に向かう道中で、
 アーミアは堰を切ったように話し出した。

シロー「大丈夫だ。誰も君を責めたりはしない。落ち着いて、何があったか教えてくれ」
刹那「ELSとは対話によってわかりあったはずだ。なぜ今更町を襲うような真似をする」
アーミア「それは……一昨日のことでした」

~~アーミアの回想~~

ELS(´・ω・`)「モットコノホシノ、ブンカヲシリタイ」
アーミア「そうね~じゃあ夏だし、今年はお祭りでも見にいこっか」
ELS(`・ω・)「オマツリ~?」
ELS(´・ω・`)「ッテナァニ?」
アーミア「お祭りっていうのは……なんていうかな」

アーミア「こう、人形?とか花?とかで飾ったおっきな……なんていうんだっけ、なんとか車で町を練り歩いたり」
ELS(`・ω・´)「ネリアルク!」
アーミア「おみこしっていう、こう、三角のアレをみんなでもちあげてワッショイワッショイって」
ELS(`・ω・´)「Wasshoi!!」
アーミア「で、たまにケガ人が出るほど過激で……」
ELS(`・ω・´)「カゲキ!」

ELS(`・ω・)「オマツリタノシソウ!」
ELS(´・ω・`)「ボクタチモヤッテミタイ!」
アーミア「あはは、そうだねELSも参加したらきっと楽しいね」
ELS(`・ω・)「ジャア、スグニミニイコ?」
アーミア「ごめんね、わたし明日からちょっと泊りがけで研修なんだ」
ELS(´・ω・`)「エ~」
ELS(´・ω・`)「ハヤクオマツリシタ~イ」
アーミア「って言われてもなあ」
???「お嬢さん。たまたま話を聞いてしまったのだが、よければ私が彼らを引率しようか?」
アーミア「え、いいんですか!」

~~回想終わり~~

アーミア「……ってことが」
シロー「あ~一応聞くんだけどその声をかけてきた男の特徴は何か」
アーミア「はい、なぜか全裸でした」
シロー「フル・フロンタルか……」
ガロード「これもあいつの仕業かよ」
ウッソ「薄々そんな予感はしてましたけどね」
刹那「つまり、ELSはフル・フロンタルによって誤った祭りの情報を刷り込まれ、暴れているという訳か」
アーミア「ごめんなさい! わたしがもっとちゃんとお祭りについて説明していれば……!」
シン「ともかくさっさとELSの誤解を解いて……なんだ、急に通信障害が!?」

223オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/07/28(日) 18:48:13.13ID:CWR1hg9w0
 東区に近づくにつれ、またしても激しい通信障害が発生した。
 それに伴い、刹那とアーミアは苦しそうに頭を抑える。

シロー「どうした刹那!」
刹那「これは……!」
アーミア「ELSの叫び声が……!」

∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ

 ELSの叫び。それは賑やかな祭囃子。
 祭りによってテンションの上がりきったELSの脳量子波は
 通信障害すら引き起こしていたのだ。

シロー「ドモンと連絡がつかなかったのはこのせいか」
シン「大丈夫か二人とも」
刹那「問題ない……! とにかく、すぐにELSのもとへ急ごう」
フリット「あ、見えたよ。ドモン兄さんたちだ!」

アルゴ「む……」
サイ・サイシー「アニキ! 援軍だ!」
シロー「ドモン、遅くなってすまない」
ドモン「シロー兄さん、来てくれたのか。刹那も!」
アレンビー「やったね。彼がELSと対話してくれるんでしょ」
刹那「すまない。GNドライブが故障してトランザムバーストはもうできない」
チボデー「Shit! なんてこった」
アーミア「ごめんなさい! これはわたしの責任なんです。だからわたしがELSと対話します!」
ジョルジュ「貴女が?」
シロー「彼女も刹那と同じイノベイターなんだ。そしてこの街におけるELSの保護者兼代理人でもある」
ドモン「気をつけろ! このELSたちは普通ではない!」

 確かにドモンの言う通り、擬態したELSたちは普通ではなかった。
 サイコガンダムやデストロイガンダムといった巨大な機体が列をなし、
 四角錐型のMAであるユグドラシルを担ぎ上げている。

∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ

フリット「なるほどね。確かにお神輿を担いでるように見えるよ」
ウッソ「変に感心してる場合じゃないでしょ!」
アーミア「ELS~~!! 私の話を聴いて! あなたのそれはお祭りじゃないのよ!」

 アーミアはELSの神輿行列の前に立つと、精一杯声を張り上げた。
 ELSも足を止め、彼女を不思議そうに見下ろす。

ELS(`・ω・)「ワッショイワッショ……?」
アーミア「ちゃんと説明しなくてごめんね。でも、お祭りはこんな風に皆に迷惑をかけてやるものじゃないの」
ELS(`・ω・´)「…………」
アーミア「今度は、わたしがちゃんと本物のお祭りを教えてあげるから。ね? だからこんなことはもうやめて」
ELS(´・ω・`)「…………」

 アーミアの説得に反応し、ELSの動きが止まった。

224オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/07/28(日) 18:50:47.54ID:CWR1hg9w0
シロー「やったか?」
シュバルツ「いや!」
東方不敗「いかん!!」
( ゚∀゚ )/「ワッショ~~~~~~イ!!」
\( ゚∀゚)「マツリダワッショイ!!」
アーミア「きゃあああ!」

 アーミアの声は届かなかった。
 それどころか、再び暴走を始めたELSはそのまま彼女を踏み潰そうとする!
 間に合わない、誰もがそう思った。しかし!

アーミア「……あれ。わたし、まだ生きてる?」

 アーミアは恐る恐る目を開けた。
 すると目の前には、ELSが擬態したサイコガンダムの足の下で踏ん張る、
 マスターガンダムとガンダムシュピーゲルの姿があった。

シロー「あの二人、一瞬で足元に飛び込んでかばったのか!」
アーミア「あ、ああ……」
シュバルツ「何をぼんやりしている!」
東方不敗「ワシらが支えている隙に、さっさと逃げんか!!」
アーミア「は、はい!」

 アーミアはハッと我に返り、慌てて足の下から逃げ出した。
 それを刹那の00ガンダムが拾い上げる。

刹那「アーミアは保護した! あなたがたも早く離脱を!」
シュバルツ「いや、それは難しいようだ」

 シュバルツは首を振った。
 見ればサイコガンダムの足を支える二機の両腕は、
 すでに手首までELSに同化・侵食されている!

東方不敗「フン、ワシとしたことがとんだブザマよ」
ドモン「師匠! ならばすぐに機体を捨ててお逃げください!」
シュバルツ「いやダメだ。思った以上に機体の侵食が早い」

 シュバルツはコクピットの足元から徐々に身体に這い上がってくるELSの触手を見た。
 どうやらDG細胞とELSは思った以上に相性がいいらしい。
 ガンダムシュピーゲルとマスターガンダムはどちらも機体にDG細胞が含まれている分、
 その侵食スピードは通常の機体より遥かに早い。

ドモン「!? ……ならば、俺たちがELSを倒す!」
サイ・サイシー「アニキ! シャッフル同盟拳だ!」
ジョルジュ「そうですね。我々最大の奥義ならば、完全に同化される前に殲滅することも可能なはず……!」
チボデー「やろうぜドモン!」
アルゴ「ドモン!」
ドモン「ああ、行くぞ!」

 ドモンが頷き、五機はシャッフル同盟拳の態勢に入った。
 だが、しかし!

東方不敗「この……大馬鹿共があああああ!!」
ドモン「!!?」

225オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/07/28(日) 18:57:26.85ID:CWR1hg9w0
 突如響く東方不敗の罵声。
 ドモンは修業時代を思い出し、思わず身を固くした。

東方不敗「今ハッキリわかったぁ! 貴様ら尻の青いヒヨッコに、こやつらを止めるなど絶対不可能だと!」
ドモン「し、師匠!? いきなり何を」
東方不敗「うるさい! もはや貴様の言葉など聞く耳もたん! 顔を洗って出直して参れぇ!!」

 ドモンは訳が分からない、とばかりに天を仰いだ。
 こうしている間にもELSの侵食は進み、肩までもが呑み込まれている。
 なのに、顔を洗って出直せとはどういうことか。
 シュバルツもまた、東方不敗に同意する。 

シュバルツ「ドモン、ここは我らの言葉を聞け。一度引き、頭を冷やすのだ」
ドモン「しかし! それでは師匠とシュバルツが!」
東方不敗「ふん、貴様に心配される道理は……ないわ!」
シュバルツ「我らもただではやられん! 呑み込まれると同時に体内へと飛び出し、中からELSを攪乱する!」
アレンビー「そんな無茶苦茶な……」
ガロード「この人らがいうと、あんまり冗談にも聞こえないんだよなあ」
シロー「ドモン。ここは彼らの言うとおりにしよう」
ドモン「シロー兄さんまで……!」
フリット「そうだね。アーミアさんの説得が失敗した以上、一度引いて態勢を整えた方がいいと思うよ」

 なおも食い下がろうとするドモン。
 すると遂に業を煮やしたのか、東方不敗は愛馬風雲再起を呼んだ。
 風雲再起はゴッドガンダムを軽々と担ぎ上げ、そのまま戦場を離れていく。

ドモン「く、くそっ! 降ろせ、降ろせえええ!!」
アレンビー「ドモン!」
シュバルツ「さあ、お前たちも早く退け!」

 サイ・サイシーたちは不可解そうに顔を見合わせた。
 だが、有無を言わせぬ迫力に押され、一人、また一人とドモンに続いて戦場を離脱する。

刹那「俺たちも戻ろう」
アーミア「ELS……ごめんね」
フリット「せっかく来たのに、何もできないで逃げるなんて」
シロー「きっと東方先生には、先生の考えがあるんだ……うん?」

 殿を務めるシローのEz8が振り返った時、
 マスターガンダムたちはほとんど全身をELSに同化され、見えなくなっていた。
 だがシローには、“ドモンをよろしく頼む”という東方不敗とシュバルツの声が聞こえた気がした。
 コクピットの中、シローは無言で敬礼し、東区から撤退した。

∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ
∩(´∀`∩) ワショーイ∩( ´∀` )∩ワショーイ (∩´∀`)∩ワショーイ

 後には、勝ち誇ったように祭囃子をチャントするELSが残された。

日登町東区での戦闘結果

シャッフル同盟……敗北、撤退

東方不敗……ELSに機体ごと呑み込まれ、生死不明
シュバルツ・ブルーダー……同上

227オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/07/29(月) 02:10:13.40ID:DIIPNFbx0
日登町西区

 シロー達が東区に向かっている頃、バナージとベルリは西区へ向かっていた。
 目的はMAハシュマルに襲撃された、ソロモン幼稚園の救援だ。

ベルリ「それでどうなの? 通信は繋がった?」
バナージ「いや、まだだ。おかしいよな、通信障害は解消されたはずなのに」
ベルリ「まさかもうやられちゃったってコトは……」
バナージ「あのドズルさんがそんな簡単にやられるはずないと思いたいけど」

 そうこうしている内に二人はソロモン幼稚園に着いた。
 だが幼稚園はガランとして、MAどころか子供たちの姿すら見えない。

ベルリ「ちょっと、本当にやられちゃったんじゃないでしょうね?!」
バナージ「いや、もう避難したのかもしれないし。少し探してみよう」

 周囲には戦闘の痕跡がまだ生々しく残っていた。
 しかし、破壊されたプルーマの残骸が転がっているのは
 すべて幼稚園の敷地の外。 
 幼稚園本体はいつも通りきれいなままだ。

バナージ「幼稚園はちゃんと守り切ったんだな、ドズルさん……」

 バナージはポツリとひとりごちた。

ベルリ「建物のなか見て来たけど、やっぱり誰もいないみたいね」
バナージ「となると、やっぱり気になるのはアレか」
ベルリ「うん。僕もここに来た時からずっと気になってた」

 二人は同時にグラウンドの中央に目をやった。
 そこにはドムが一機、ぽつんと立ち尽くしている。

ベルリ「てっきり戦闘で使われた後、放棄されたMSだと思ってたけど」
バナージ「その割には全然動体反応とかがないんだよな」

 バナージはドムの前に立ち、不思議そうに頭部をまざまざと覗き込んだ。
 すると突然、ドムのカメラアイがガラッと窓のように開いた!
 そして中からぬうっと、傷だらけのイカツい男が顔を出す。

バナージ「わあっ!?」
ドズル「ん? さっきから五月蠅いと思ったら、なんだ小僧か」
バナージ「ド、ドズルさん!?」
ベルリ「なんでドムの中に! ていうかなんで目のとこ開くのソレ!?」
セイ「それはこれがドムではなく、ドム型のシェルターだからです!」

 そう言ってドズルの横から、ひょいとセイが顔を出す。

バナージ「セイ!? なんでここに」
ドズル「この小僧は幼稚園が襲われたと聞き、駆けつけてくれたのだ」
セイ「こんなこともあろうかと、ガンプラ技術の粋を結集して作り上げたドムシェルターですよ!」

 あっけにとられるバナージたちをよそに、セイは自慢げに胸を張った。

228オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/07/29(月) 02:12:37.98ID:DIIPNFbx0
デラーズ「このシェルターは素晴らしい。まるでジオンの魂が形になったようだ」
ガトー「ハッ、おかげで園児たちも全員無事です」

 続けて出てきたデラーズ、ガトーが口々にセイをほめそやす。
 見ればドムの中にはキッチンや風呂といった生活設備も完備しており、
 スカート部には運動用のトラックまで備わっている。
 ソロモン幼稚園の園児たちはそこで楽しそうに遊んでいた。

ベルリ「だからってなぜドムの形に……?」
セイ「なぜって、ドムは物を隠すのに最適な形だからですよ。昔から言うじゃないですか、木を隠すならドムの中って」
ベルリ「うん、森ね。ドムじゃなくて」
バナージ「お前って最近、ただドム好きな人になってるよな、セイ……」
セイ「やだなあ。そんなに褒めないでくださいよ」
ベルリ「褒めてないし」
バナージ「ともかく、早くここから脱出しましょう。オード……ミネバも心配して」
ドズル「貴様がミネバの名を口に出すなこのロリコンめ!」
ゼナ「もう、せっかく助けに来てくださったのにケンカして。親バカなんだから」
ベルリ「まあ、あの二人のことはほっとくとして、僕もさっさと逃げた方がいいと思いますよ」
デラーズ「それは勿論だ。小型MAは倒したが、本体は未だ健在だからな」
ガトー「しかし我々にもうかつに動けぬ理由があるのだ」
ベルリ「理由って?」

バルチャー1「ヒャッハー! 幼稚園から略奪だ~!」
バルチャー2「バケモノがサツどもをぶっ倒してくれたおかげで、安心して暴れられるぜ~!」
クダル「逃げ遅れた子供はとっ捕まえろ! 捕まえてヒューマンデブリよ!」

 そこへ口汚い言葉と共に現れたのは、日登町近郊を根城にするバルチャーと宇宙海賊の一団だった。
 彼らはこの混乱に乗じ、火事場泥棒をやっているのだ。

229オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2019/07/29(月) 02:13:15.30ID:DIIPNFbx0
ガトー「あの下郎ども、また来たか!」
デラーズ「先ほど散々痛めつけてやったというのに、懲りぬ奴らだ」
ドズル「MAからも守り切ったこの園と子供たちだ! やらせはせんぞ!」

 威勢のいい言葉と共に、ドズルたちはマシンガン片手に生身で飛び出していく。

「がんばれ~組長せんせ~!」

 園児たちはドムシェルターの腹部に設けられた窓から、その戦いを無邪気に応援していた。

ベルリ「あれ、これひょっとして僕らの救助とかいらなかった?」
ゼナ「いいえ、逆よ。助かったわ」
バナージ「というと?」
ゼナ「彼らはさっきから何度も襲撃と撤退を繰り返してるの。小型MAを撃退したタイミングを狙ってね」
バナージ「それってもしかして……」
ゼナ「そう。こちらの疲弊を狙っているのだわ。警察署も墜ちて外部からの救援も見込めないこの状況では」
ベルリ「いずれジリ貧になるってことか」
ゼナ「いくら主人たちが超人的でも数の差はどうしようもない。いずれは力尽きるわ。そうなれば子供たちは……」

 ゼナは不安そうな目で園児たちを眺めた。

ゼナ「それにMA本体だっていつ襲撃してくるかわからないもの。そうなる前に」
バナージ「なんとしても逃げなきゃですね」
ゼナ「とはいえ子供たちの安全が第一よ。そのためにもまずはあの賊を徹底的に叩かないと。力を貸してくれる?」
バナージ「何か考えがあるんですね。わかりました、勿論協力します」
ゼナ「ありがとう。さすがミネバの見込んだボーイフレンドね」
バナージ「い、いやあ。ボーイフレンドなんてそんな(照」
ベルリ「イラッ ドズルさ~ん。なんかロリコンがちょっと調子に乗ってますよ~」
ドズル「なにぃっ!」
バナージ「ちょ、やめろベルリ!」

バナージ・リンクス【ユニコーンガンダム】&ベルリ・ゼナム【G-セルフ(パーフェクトパック装備)】withドズル・ザビ
VS
野良バルチャーと宇宙海賊ブルワーズ連合、開戦――!


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最終更新:2023年02月24日 11:34