572 名前:進め!
ヨーツンヘイム社!~ナンパ編~投稿日:2008/02/20(水) 00:44:30 ID:???
ガロード「ハァ……」
マイ 「おや、どうしたんだいガロード」
ガロード「あ、マイ兄さん。いや、ティファとの仲がどうも進展しないなあって」
マイ 「ほほう」
ガロード「別に仲が悪いわけじゃないんだけどさ、そろそろもう一段階進みたいなあと」
マイ 「なるほど、つまり童貞を捨てたいというわけだね」
ガロード「ブーッ! な、なに言い出すんだよ兄さん!?」
マイ 「照れなくてもいい。こういう願望を持つのは、君ぐらいの年の男性ならごくごく普通のことだ」
ガロード「い、いや、俺はそこまで……! せめて手ぐらいは繋ぎたいなーとか」
マイ 「そんなガロードにオススメなのがこれ。ヨーツンヘイム社製のコンドームだ」
ガロード「話聞けよ! っつーか、そんなもんまで作ってんの、兄さんの会社!?」
マイ 「もちろん
空中分解率100%」
ガロード「意味ないじゃん!」
マイ 「そうでもない。人気商品でね。昨日もベルトーチカさんとチェーンさんが箱買いを」
ガロード(……アムロ兄さんも年貢の納め時かな、こりゃ……)
マイ 「しかし、これがおきに召さないとなると……うん、ナンパの指導をしてもらうしかないな」
ガロード「な、ナンパ? なんで?」
マイ 「女性に甘く愛を囁いて、二人の感情を昂ぶらせるのさ……
とは言え、そういった事に関して僕は門外漢……ここは同僚に頼んでみるか……」
ガロード「……なんか、スゲー嫌な予感が……」
と、思った瞬間、家の壁を突き破って何か巨大なものが侵入してくる。
ガロード「うわぁ、壁を突き破って戦車が!?」
ソンネン「ヘッへッへ……どうだ、この戦果を見れば、上層部だってこのヒルドルブの性能を見直すはずさ!」
ガロード「人の家壊すのが戦果だってのかよ!」
573 名前:進め! ヨーツンヘイム社!~ナンパ編~投稿日:2008/02/20(水) 00:45:26 ID:???
ホルバイン「同僚の家にエントリィーッ!」
カスペン「待たせたな、童貞ども!」
デュバル「よろしく頼むぞ、少年」
ガロード「うわぁ、なんかいっぱい来たし……」
カスペン「ぐぐぐぐぅ……」
ガロード「うわ、なんか眉間にしわ寄せて睨んでる……!?」
カスペン「小僧!」
ガロード「は、はい!?」
カスペン「年は!?」
ガロード「じゅ、十四です!」
カスペン「女と寝たことはあるか!?」
ガロード「あ、ありません!?」
カスペン「実際にアレを見たことはあるか!?」
ガロード「ブッ……あ、ありません!」
カスペン「こんな童貞の指導……! これはわたしの栄光に対する侮辱である!」
デュバル「まあまあ。どんな兵にも初陣はあるものです、大佐」
カスペン「むう……まあ、それもそうか」
マイ 「それじゃ、行きましょうか」
ホルバイン「歓楽街にエントリィィィィッ!」
ガロード「……不安だ……」
574 名前:進め! ヨーツンヘイム社!~ナンパ編~投稿日:2008/02/20(水) 00:46:08 ID:???
~歓楽街~
デュバル「さて、では早速始めようか」
カスペン「フフン。わたしの腕前をよく見ておくのだな!」
ガロード「……」
カスペン「そこの貴様!」
女 「キャアッ!? な、なんですかあなた!?」
カスペン「貴様がわたしの女か!?」
女 「い、イヤァァァァッ、変態ーっ!」
カスペン「……わたしのナンパテクには癖があってな」
ガロード「いや、癖とかそういう問題じゃないだろこれ!?」
ソンネン「へっへっへ……じゃ、次は俺だな。おーい、そこの姉ちゃん」
女1 「はい?」
ソンネン「ちょいと、こいつでドライブしねえか?」
女2 「なあに……うわっ、戦車? マジ!?」
女1 「キモーイ!」
女2 「戦車が許されるのはガンタンクまでだよねー!」
ソンネン「な、なんだとテメエ……い、いやいや、そう馬鹿にしたもんでもねえぜ!
ほら行こうぜ、ドロップやるからよ」
女1 「うわ、このおっさんラリッてんだけど」
女2 「さいてー。いこいこ」
ソンネン「……俺は、まだ戦える……」
ガロード「もういいよ! 見てて心が痛いよなんか!」
ホルバイン「さて、次は俺だな……漁師の一本釣り、見せてやるぜ」
ガロード「……なんかもう、結果が見えてるような……」
ホルバイン「おーい、そこのお嬢さん」
女 「はい?」
ホルバイン「一緒にホテルにエントリィィィィィッ!」
ガロード「やっぱりそれかよぉぉぉぉぉっ!」
女 「いやーっ、変態、変態がいまーすっ! 助けてーっ!」
シロー 「変態がいると聞いて署の方から飛んできました」
ガロード「仕事熱心だな兄さん!」
デュバル「わ、わたしたちが変態だと……!? ハッ、そうか、分かったぞ!
これはジオニック社の陰謀だ! 連中はヅダとのコンペのときもありとあらゆる汚い手を」
サンダース「隊長、これは……」
シロー 「うむ……重度の被害妄想。どうやら精神病患者が大量脱走したらしいな。
エレドア、今すぐ
ハロ長官を呼んでくれ。全員まとめて白い部屋に……」
マイ 「……ヨーツンヘイム社、ナンパ試験技術報告書。
やはり、あの男臭いメンバーで女性を誘うのは困難だったと結論付けざるを得ず……」
ガロード「呼ぶ前に気付いてくれよ、頼むから……」
最終更新:2019年05月21日 22:10