164オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/23(日) 23:55:00.95ID:+Qaq6qkb0
 AM 07:33 日登町中央区:学校の校庭

 ヨナたちが感じ取ったアクシズの異変は、地上のマイたちも既に察していた。
 アクシズが日登町に落ちるまで、あと30分足らず。
 その事実に、誰もが同様を隠せない。

リディ「どういうことだ! アクシズが落ちるまでまだ時間があるんじゃないのかよ!?」
アルレット「そのはずだったんだけどね。どうやらもう余裕のよっちゃんとはいかないみたい」
マイ「仕方ないバナージ。リディさんと二人ですぐにワームホールを閉じてくれ!」
バナージ「ワームホールを……? アムロ兄さんたちを待たなくていいんですか?」
アルレット「そっちは大丈夫。さっきラー・カイラムから無事に二人を保護したって連絡が来たわ」
マイ「これでワームホールを通らなくても、兄さんたちは戻ってこれる。だからすぐに!」
バナージ「わかりました。……やりましょう、リディさん!」
リディ「了解だ、バナージ!」

 マイの指示を受け、ユニコーンとバンシィ、二機のフルサイコフレーム機はふわりと宙に浮かび上がった。
 そして両手を掲げ、上空に開いたワームホールを閉じようと試みる。

アルレット「いいわよ……形成されたサイコフィールドがワームホールに干渉を始めた」
マイ「順調にワームホールが収縮していっている。このまま……」

 だが、うまくいったのはそこまでだった。
 一度閉じかけたワームホールは再び拡大し、
 それどころかアクシズ自体の落下速度も上がっていく。

リディ「なっ……! どういうことだ! どうして逆にアクシズが早くなるるんだ!?」
バナージ「誰かが、俺たちを上回る力でアクシズに干渉しているんだ!」
リディ「誰かって、どこの誰だよ!」
バナージ「決まってるじゃないですか! そんなことができるのは一人しかいないですよ!」
リディ「フル・フロンタル……あの全裸野郎か!」
アルレット「まあそうでしょうね。フルサイコフレームのユニコーンガンダム二機を上回るサイコフィールドを張れるのは、
      この町でもアイツのネオジオングくらいでしょうから」
マイ「だけどそれでもおかしい……いくらネオジオングとはいえ、これほど強力に干渉するにはよほど近くにいないと……」

 そこでマイはハッとして顔をあげた。

アルレット「どうしたのマイ? 何かひどくびっくりした顔してるけど」
マイ「ええ。アルレット姉さん、ちょっと一緒に来てくれませんか。もしかするとフロンタルは今……」

165オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/23(日) 23:56:08.45ID:+Qaq6qkb0
 AM 07:35 日登町中央区:学校の地下
 バナージたちを校庭に残し、マイとアルレットは学校の地下に来ていた。

アルレット「知らなかったわ。学校にこんな地下室があったのね」
マイ「正確には地下室ではないそうです。この学校、実は戦艦を改造して作ったって知ってますか?
アルレット「あー……なんか聞いたことあるわ。確か『光の翼』事件で変形して主砲をブッ放したって」
マイ「そうです。そしてここはその変形に備えて掘りぬかれた空間……なので学校の地図にも載っていないんですよ」
アルレット「へ~そうなんだ。しかしよく知ってたわねアンタも」
マイ「僕も仕事でたまたま知っただけで、学校関係者でも知らない人は多いでしょうね。
   でも、だからこそ、そこにフロンタルが目をつけていたとしたら……」

 やがて、地下空間を進む二人の前に現れたのは異様な空間だった。
 壁一面を埋め尽くすように据付けられた大量のモニターが並ぶ広大な空間。
 そこでは日登町のあらゆる場所の映像が今もリアルタイムで流されている。
 そして、そのモニタールームの背後、百メートルを超す巨大な縦穴に佇んでいたのは……

アルレット「ネオ・ジオング……!」
フロンタル「やあ、よく来たなアルレット・アルマージュ、それにオリヴァー・マイくん」
アルレット「フル・フロンタル!」
マイ「その余裕、僕たちが来るのがわかっていたのですか?」
フロンタル「もちろん。聡明な君たちならばいい加減気づくだろうと思っていたよ」

 フル・フロンタルはシナンジュの肩に立ち、余裕のある笑みを見せた。

マイ「ええ、もっと早く気づくべきでした。デビルガンダムに奪われた今の日登町で、どこにいるのが一番安全なのかを」

 対照的にマイは、悔やむような顔で唇を噛み締める。

マイ「あなたは、事件が始まってから、ずっとこの学校の地下空間にいたんですね?」
フロンタル「そうだ。セレーネくんを迎えに行くときなど、何度かシナンジュで抜け出しはしたけれどもね」
マイ「僕らは昨日から、ずっと町の人たちが集まるこの学校を守ってきました。
   でも裏を返せば、それはあなたにとっても非常に都合がよかったんですね」
フロンタル「その通りだよ。なんせデビルガンダムもMAもシドもELSも、全員話が通じる相手ではない。
      だから彼らが暴れている間、誰かに守ってもらいたかったのだ。このネオ・ジオングを」
アルレット「で、その間にアンタはまんまと上空にワームホールを開けて、アクシズ落としを狙ってたってワケ?」
フロンタル「ワームホールを開けるのにはサイコシャードが必要だが、その間はネオ・ジオングも動けない。
      だが、隠れ忍ぶ時間も終わりだ。ワームホールはもう充分開き切ったからな」

 そう言ってフル・フロンタルはシナンジュのコクピットに滑り込んだ。
 するとシナンジュのメインカメラが輝き、巨大なMAが起動する。
 ネオ・ジオングは、周囲の壁を破壊しながらゆっくりと上に向かって上昇を始めた。

フロンタル「あとは唯一ワームホールを閉じられるユニコーンガンダムさえ破壊すれば、この町に私の計画を止められる者はいなくなる」
アルレット「アイツ……! バナージたちを襲うつもり!?」
マイ「カミーユ! ベルリ! 聞こえるか? すぐにこっちに戻ってきてくれ! ネオ・ジオングが現れた、一刻も早く……!」
フロンタル「おっと、それはやめた方がいいなマイ君」

 手持ちの通信機に向かって叫ぶマイに、フロンタルは穏やかに忠告した。

フロンタル「きっと彼らも、今はそれどころではないだろうからな?」

166オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/23(日) 23:57:09.65ID:+Qaq6qkb0
 同時刻 日登町中央区:西防衛線

カミーユ「くそっ……! なんだコイツらは!?」
フリット「ようやくデビルサイコジムを倒したっていうのに……!」

 悲嘆の声を上げるカミーユたちガンダム兄弟。
 残骸と化した100機のデビルサイコジムを踏み越えて現れたのは、
 地平線を埋め尽くす、大小さまざまのマシンたち。

刹那「いったいなんだ。どう見てもMSではない機体も混じっているぞ」
ウッソ「僕知ってます! あれ、他の町で使われてるメカブーストやウォーカーマシン、オーラバトラーですよ」
ベルリ「メガノイドやヘビーメタル、アンチボディにオーバーマンもいるね。みんなDG細胞に侵されてるけど」
フリット「しかも全員富○アニメの敵キャラばっかり。さしずめ、デビルトミノ軍団ってとこかな」
カミーユ「そんな呑気なこと言ってる場合か! あいつら、こっちに来るぞ!」
ジュドー「ていうかデビルガンダムはシロー兄たちが倒したはずだろ。なのにどうしてこんな奴らが出てくるんだよ!?」

 同時刻 日登町西区:マザーバンガード

セレーネ「これはきっと、フル・フロンタルが保険をかけてたのね」
ベラ「保険?」
セレーネ「ええ。もしもデビルガンダムがやられた場合、自動的にあいつらが産み出されるようプログラムを組んでたのよ」

 同時刻、アセムらと合流したシローたち一行もまた、突然現れたデビルトミノ軍団との戦闘に入っていた。
 他の兄弟たちがいる中央区の学校まではあと少し。
 しかし、その間には大量の敵部隊が壁のように立ちはだかっている。

ベラ「で、でもそれにしては数が多すぎます! 明らかに今まで戦ったデスアーミー軍団を上回る数、一体どうやって産み出したの?」
コウ「ああ! チクショウ、そういうことだったのか!」

 デビル青騎士、デビルアシュラテンプルと戦いながら、コウが悪態をつく。

ガロード「なにか気づいたの? コウ兄」
コウ「思い出したんだよ。俺たちがゾルタンを倒したあと、爆発寸前だったヘリウム3をガンダムヘッドが喰いつくしただろ!?」
アセム「あ、ああ。確かに。あのときはやばかった」
コウ「てっきりあのヘリウム3は、デビルガンダム本体を強化するために使われるんだと思っていた。
   だけど違う、あれは、こいつらを産み出すためのエネルギーだったんだ!」
セレーネ「確かに、それなら筋は通るわね」
シロー「待ってくれ! 確かネオジオン社に備蓄されたヘリウム3は、この町10年分以上の電力を賄えるほどの量だったはずだ。
    それがすべて使われたとすれば……いったいあいつらは何体いるんだ!?」

167オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/23(日) 23:58:30.03ID:+Qaq6qkb0
 AM 07:36 日登町中央区:学校の視聴覚室

リリ「新たに現れた敵の数は……およそ100万機……!!」
ハロ長官「それが、人工衛星から分析したデビルトミノ軍団の数か!」
ギャバン「なんてことだ! 敵の数が多すぎて……レーダーがほとんど意味をなさない!」
リリ「各戦線、今はまだ必死にデビルトミノ軍団を抑えています。ですが絶対数が違い過ぎます。このままではいずれ……」
ギャバン「加えて、上からはアクシズが速度を増して迫っている。もはや手はないのか?」
ハロ長官「ダメだ諸君、我々が弱気になってどうする!? ここにはこの町の全住民がいるんだぞ! それに今もS.D.G.のみなが……」

 その時、突然襲ってきた激しい揺れと共に、視聴覚室の壁が崩れる!

リリ「きゃ……」
ギャバン「危ない!」
ハロ長官「くっ、無事か諸君!」
リリ「わたくしは大丈夫です。ですが、わたくしをかばってギャバン隊長がミンチに……!」
ハロ長官「ギャバン隊長……!」

 ハロ長官はミンチになったギャバンから目をそらすように、崩れた壁を見た。
 その砕かれた穴からは、ネオ・ジオングが校舎を破壊しながら上昇する姿が見えた。

ハロ長官「あれはネオ・ジオング! フル・フロンタルか!!」
リリ「まさか、ずっとこの校舎の下に!?」

マリュー「みなさん慌てないで! すぐにシェルターへ避難を……!」
ナトーラ「だ、だめです! 既にシェルターの大部分はネオ・ジオングに壊されちゃってます!」
ルペ「情けない声を出すんじゃない! 作業用のMSでもなんでも出して壁にするんだよ!」
パトリック「れえのぉぉああああぁぁぁぁぁああああああ! 君だけでもシェルターに避難するんだああぁぁぁぁあああああ!」
レノア「ダメよぱぁぁぁとりっっっっくぅぅぅぅぅぅぅうううううう! あなたをおいていけないわあああぁぁぁああぁああ!」
キース「こんなところでまで馬鹿ップルしてんじゃないよ! 後ろがつかえてんだろ!」

 突然のMAの出現に混乱する人々。
 だが彼らの存在などまるで気に留めることなく、
 ネオ・ジオングは悠々と学校上空へ浮上した。
 その様子を、ハロ長官は表情の読めないハロマスクからじっと見つめていた。

ハロ長官「……リリくん、これより私の持つ権限を、全て君に譲り渡す」
リリ「え?」
ハロ長官「そのうえで、今も各戦線で戦っているみなに伝えてほしい。アクシズ落下阻止まで、各員、なんとか奮戦してほしいと」
リリ「長官、一体何を……」
ハロ長官「フル・フロンタルは私が倒す! この、命に代えても!!」

 そう言ってハロ長官は立ち上がり、帽子を脱ぎ捨てた。

168オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/23(日) 23:59:14.92ID:+Qaq6qkb0
 AM 07:37 日登町中央区:学校の校庭

バナージ「ああっ……学校が……!」
リディ「ちくしょう、フロンタルめ!」

 ワームホール制御に必死のバナージとリディ。
 その目に飛び込んできたのは、学校を真っ二つに引き裂きながら上昇する、赤く巨大なネオ・ジオングの姿だった。
 突然の惨事にパニックになる学校。だが、聞こえてくる悲鳴にも、今のバナージたちにはどうすることもできない。

フロンタル「やあ、頑張っているようだねバナージくん、リディくん」
リディ「フル・フロンタル!」
バナージ「地下にはマイ兄さんとアルレット姉さんが向かったはず。二人はどうしたんですか!?」
フロンタル「さあ? ネオ・ジオングを起動するとき瓦礫に巻き込まれたようだが。その後は知らないな」
リディ「貴様!」

 その物言いに激昂して飛び出そうとしたリディを、バナージは慌てて制止した。

バナージ「ダメですリディさん! これがあの人のやり方なんだ! こうやって俺たちを怒らせて戦わせようとしている。それじゃダメなんです!」
リディ「ぐっ……!」

 バナージの言うことはもっともだった。
 今、上空に開いたワームホールおよびアクシズは、ユニコーンガンダム二機の力でなんとか抑え込んでいる。
 もしも挑発にのって戦闘を仕掛ければ、アクシズは数分後には地上に落下してくるだろう。

フロンタル「おやおや、成長したなバナージくん。昔の君ならすぐに飛び掛かってきただろうに」

 フロンタルはそう言って意外そうに肩をすくめた。

フロンタル「まあいい。撃ってこないなら、こちらから仕掛けるまでだ」

 フロンタルはネオ・ジオングの武装ユニットを起動した。両腕に装備された計10門のビーム砲が二人を狙う。
 トロワは他の戦線へ応援に行った、頼りのマイとアルレットは地下に生き埋め。
 学校の教職員たちですら人々の避難誘導に忙殺されている。
 今、二人を守ってくれる存在はだれもいないのだ。

リディ「マズいぞバナージ! このままじゃ……!」
バナージ「くっ!」
フロンタル「お別れだ、バナージくん。ミンチのまま日登町にアクシズが落ちてくる様を見届けるといい」

 そして発射されるビーム砲。数秒後に襲ってくる衝撃を想像し、バナージは思わず目を閉じた。
 がその瞬間、ネオ・ジオングとユニコーンガンダムの間に何者かが飛び込んできた!!

169オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/24(月) 00:00:09.17ID:xBhH0reB0
ハロ長官「フンッッッッ!!!」
フロンタル「なに?」
バナージ「ハ、ハロ長官!?」

 バナージが驚くのも無理はない。咄嗟に割って入ってきた人影の正体はハロ長官その人だった。
 その上彼は、頭のハロマスクで、放たれた全てのビームを弾いて見せたのだ!

フロンタル「これは驚いた。まさかここであなたが助っ人とは」
リディ「ちょ、長官! どうしてここに!?」
ハロ長官「無論! 君たちを助けるためだ!」
フロンタル「助ける? まさか生身で、このネオ・ジオングとやり合うつもりかね?」
ハロ長官「貴様など、生身で充分だ!」

 啖呵を切るとハロ長官はジャケットを脱ぎ捨てた。
 そして、ネクタイを緩め、突然シャドーボクシングを始める。
 飛び散る汗は、徐々にオーラとなってハロ長官の身体を包み込んでいく。

バナージ「ハッ! ま、まさかあの技は!」
リディ「知っているのかバナージ?」
バナージ「以前ドモン兄さんに聞いたことがある。
     今川町に住む一部の長官やダイナミックなロボットだけが使える、禁断の技があると!」
ハロ長官「そう! これこそ地上最大の爆発力を誇る技、その名もビッグバンパンチ!!」

 高らかに宣言したハロ長官。そのハロマスクの隙間からは、ニトログリセリンのような液体が激しく迸る!

リディ「地上最大の爆発力って、まさかハロ長官がそんな技使えるなんて……」
バナージ「でも待ってください! その技は、確か命と引き換えに放つモノのはず!」
フロンタル「命と引き換えにだと? あなたは私と刺し違えるつもりか?」

 その疑問にハロ長官は答えなかった。ただ独り言のように漏れたのは、ずっと隠していた後悔の言葉だった。

ハロ長官「事件が始まって以来、ガンダム兄弟、警察の諸君、この町の住民皆が必死に戦ってきた」
ハロ長官「だが私は、長官として誰も救えなかった。友として、何もしてやれなかった!」
ハロ長官「そんな自分に、腹が立つぅぅぅうううううう!!!」

 そしてオーラは足の先から炎となって噴きあがり、
 ハロ長官はロケットのようにネオ・ジオングに向かって飛翔する!

フロンタル「面白い。このネオ・ジオングとそのビッグバンパンチ、どちらが上か確かめてみるか」
ハロ長官「もうこれ以上の犠牲は沢山だ!!」

 次の瞬間、ネオ・ジオングのサイコフィールドとハロ長官のマスクが激しくぶつかり合う!
 衝撃が学校に残った窓ガラスを次々と割り、校庭のヨルムンガンドは見る間にスクラップと化していく。

170オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/05/24(月) 00:02:00.47ID:xBhH0reB0
バナージ「ハ、ハロ長官!」
ハロ長官「うおおおおおおおオオオオオオオオ!!」
フロンタル「くうっ……!」

 徐々に弱まっていくサイコフィールド。一方ハロ長官のマスクにもまた、少しずつヒビが入っていく。
 果たしてこの対決、どちらが砕け散って終わるのか。それは見ているバナージにもわからなかった。
 だがここで、またしても予想外の闖入者が割って入った!

東方不敗「そこまでだああああ!」
ハロ長官「なにっ!?」
バナージ「ド、ドモン兄さん!?」

 その闖入者の正体は言わずと知れた東方不敗とドモン・カッシュの子弟コンビ。
 彼らはハロ長官の身体を抱え上げると、
 ネオ・ジオングから無理やり引き離してビッグバンパンチの発動を防いだ。

ハロ長官「どうして邪魔をするのですかマスターアジア! もう少しでネオ・ジオングを倒せたものを!」
東方不敗「フン! その砕けかかった仮面でよく言うわ! ワシらが止めねばおぬし、確実に死んでおったぞ」 
ハロ長官「それでもやらねばならなかったのです! ガンダム兄弟もだれも戦えるものがいない今、フロンタルを止められるのは私しか……」
東方不敗「馬鹿めが! おぬしがいなくなったら、一体だれがこの事件の後始末をするというのだ?」
ドモン「そうです。それに、フロンタルを止められる者なら、まだ残っています」
ハロ長官「なに?」

 その時、地面が揺れ、半壊した校舎の裏からMAが二体、その巨体を現した。

アルレット「そうよ~ガンダム兄弟はまだ私たちが残ってるんだから」
マイ「待たせてすまない、バナージ!」
バナージ「アルレット姉さん! マイ兄さん! 無事だったんですね!」
アルレット「あったり前田のクラッカーよ! 姉さんがこんなアッサリやられるわけないでしょ」
バナージ「あ、この言語センスの古さ、間違いなく姉さんだ」
フロンタル「ふ、まさか生き埋めから出てくるとはな」
アルレット「その節はよくもやってくれたわねフロンタル! わたしMK5だから! マジで切れる五秒前だから!!」
マイ「フル・フロンタル。あなたの野望は、僕たちが止めてみせる!」

アルレット・アルマージュ【アハヴァ・アジール】&オリヴァー・マイ【ビグ・ラング】
VS
フル・フロンタル【ネオ・ジオング】開戦。

 時刻はAM07:41
 アクシズ落下まで、あと20分――!  


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最終更新:2023年05月11日 13:05