254オールアムロVSシャア軍団VS
ガンダム兄弟2021/08/13(金) 03:18:00.91ID:bei980Qn0
AM08:01
月光蝶の虹色の光の中、アクシズは見る間に砂になっていく。
ミネバ「やった! アクシズがどんどん小さくなっていくぞ」
マリーメイア「これで、町は救われたんだな!?」
喜んでいるのはミネバたちだけではない。
戦艦に避難した住人達、MSで戦っていた人々もみな、歓声を上げながらアクシズを見上げている。
その中で、一人
ハロ長官だけが険しい――マスク越しではわからないかもしれないが――顔でその光景を見つめていた。
ハロ長官「おかしい……」
リリ「どうなさいましたの、長官?」
ハロ長官「いや。この状況、少し違和感があってな」
リリ「違和感?」
ハロ長官「ああ。フル・フロンタルはここまでずっと周到に立ち回っていた。
それこそ、幾重にも保険と策を巡らしてな。だが、彼の目的がアクシズ落としだったとすれば、
もっとも重要である最後のツメを、こんなあっさりと失敗するものか?」
リリ「確かに。ホワイトドールの月光蝶なんて一番に警戒すべきものですからね」
ギャバン「では、この状況さえもフル・フロンタルの計画の内かもしれない、というわけですか?」
ハロ長官はこくりと頷いたあと、小さく首を振った。
ハロ長官「私の考えすぎならよいのだが……」
だが、ハロ長官の予感は、最悪の形で的中することになる。
最初に“それ”に気づいたのは、アクシズをモニタリングしていたマイだった。
マイ「これは……!」
マイはモニターから目を離すことなく、慌てた様子で通信を開く。
マイ「ロラン、聞こえるかロラン!」
ロラン「あれ? どうしたんですかマイ兄さん」
マイ「緊急事態だ。今すぐ月光蝶を解除してくれ!」
いつも冷静さとはまるで違う、切羽詰まった声。
その様子に気づいた他の兄弟たちも、続々と回線を開く。
セレーネ「ちょっとどうしたのよマイ」
シーブック「いきなり月光蝶を解除しろだなんて……なにかあったんですか?」
キオ「いま月光蝶をやめたら、またアクシズが落ちてきちゃうじゃない」
マイ「それどころじゃないんだ。あのアクシズの中には……『ヅダエール』がある!」
イオ「あ? ヅダエールって……」
三日月「なんだっけそれ? どっかで聞いた気はするけど」
マイ「『ヅダエール』は僕が昔作った洗剤だ。もっとも、汚れだけでなく服そのものまで分解してしまうからお蔵入りしてたんだけど」
フリット「フロンタルはそれを使ってアムロ兄さんたちの理性を奪い、暴走させたんだよね」
カミーユ「改めて聞くと、無茶苦茶な発明だなそれ……」
ガロード「マイ兄の発明が無茶苦茶なのは今に始まったことじゃないでしょ」
255オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/13(金) 03:19:04.31ID:bei980Qn0
シロー「話を戻そう。それで、アクシズに『ヅダエール』があるからって何が問題なんだ?」
マイ「『ヅダエール』はもともと、月光蝶のナノマシンを改良して作ったものなんです。
ですが『ヅダエール』のナノマシンと月光蝶のナノマシンがぶつかった場合……」
アセム「ぶつかった場合?」
マイ「月光蝶のナノマシンがヅダエールによって汚染・変質することで全ての衣服が分解され……全人類が全裸になります!」
セイ「 全 人 類 が 全 裸 に !!? 」
マイ「それだけじゃない。『ヅダエール』は人間の精神にも影響してナチュラルハイにする。
もしも全裸になった状態で精神汚染が起こったら……」
コウ「起こったら?」
マイ「人が全裸であることを当たり前の状態だと認識し……人類から、衣服という概念が消滅します!」
セカイ「 衣 服 と い う 概 念 が 消 滅 !!?」
ベルリ「なんじゃとて! 無茶苦茶ヤバイでしょそれ!!」
マイ「ええ。ヤバいんです。だからナノマシンが汚染される前に、急いで月光蝶を止めないと!」
ジュドー「おおーい! 今の会話聞こえただろロラン兄!」
バナージ「このままだと全人類の服が消えてなくなるんだ! 今すぐ月光蝶を止めてくれ!」
ロラン「全人類の……服がなくなる?(ピク つまり、みんな全裸になるってことですか?」
ヨナ「そうだ! 今アクシズには大量の『ヅダエール』があるんだ!」
リタ「それが∀の月光蝶と反応したらナノマシンが汚染されて、この世界から服が消えちゃうの! だから今すぐ……」
ロラン「そ、そんな……そんな世界……な ん て 素 晴 ら し い ん だ」
リタ「……え?」
ロラン「ユニヴァアアアアアアアアああああああああああああああス!!」
突如告げられた全人類の衣服の危機。だがそれを聞いたロランは月光蝶を止めるどころか、
ナノマシンの放出量をさらに倍増させる!
シン「なにやってんだロラ―――――ン!!?」
アル「ロラン兄ちゃん逆だよ逆!」
シュウト「ナノマシンを増やすんじゃなくて止めてってお願いしてるんだよ!」
ヒイロ「……残念だが、今のロラン兄さんには何を言っても無駄だ」
ドモン「無駄だと? お前なにを言って……」
ヒイロ「思い出してくれ、今の季節はなんだ?」
カミーユ「今の季節って……そりゃ夏だけど」
シーブック「それとこれと、何の関係が……ハッ!?」
シーブックとカミーユは同時にある恐るべき事実に気づき、顔を見合わせた。
シーブック「今の季節は夏。てことは……」
カミーユ「あの∀に乗ってるロランも、当然“夏のロラン”。つまり……」
ヒイロは今まで見たことも無いような絶望の表情でモニターに視線を移した。
そこには、全裸に金魚の貯金箱一つというあられもない格好でコクピットに座る、ロランの姿があった。
ヒイロ「今のロラン兄さんにとって、全人類が全裸になっても全くのノーダメージ。むしろ……望むところなんだ」
256オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/13(金) 03:19:27.37ID:bei980Qn0
ナ ゝ ナ ゝ / 十_" ー;=‐ |! |!
cト cト /^、_ノ | 、.__ つ (.__  ̄ ̄ ̄ ̄ ・ ・
ミミ:::;,! u `゙"~´ ヾ彡::l/VvVw、 ,yvヾNヽ ゞヾ ,. ,. ,. 、、ヾゝヽr=ヾ
ミ::::;/  ゙̄`ー-.、 u ;,,; j ヾk'! ' l / 'レ ^ヽヘ\ ,r゙ゞ゙-"、ノ / l! !ヽ 、、 |
ミ/ J ゙`ー、 " ;, ;;; ,;; ゙ u ヾi ,,./ , ,、ヾヾ | '-- 、..,,ヽ j ! | Nヾ|
'" _,,.. -─ゝ.、 ;, " ;; _,,..._ゞイ__//〃 i.! ilヾゞヽ | 、 .r. ヾ-、;;ノ,.:-一'"i
j / ,.- 、 ヾヽ、 ;; ;; _,-< //_,,\' "' !| :l ゙i !_,,ヽ.l `ー─-- エィ' (. 7 /
: ' ・丿  ̄≠Ξイ´,-、 ヽ /イ´ r. `ー-'メ ,.-´、 i u ヾ``ー' イ
\_ _,,......:: ´゙i、 `¨ / i ヽ.__,,... ' u ゙l´.i・j.冫,イ゙l / ``-、..- ノ :u l
u  ̄ ̄ 彡" 、ヾ ̄``ミ::.l u j i、`ー' .i / /、._ `'y /
u `ヽ ゙:l ,.::- 、,, ,. ノ ゙ u ! /_  ̄ ー/ u /
_,,..,,_ ,.ィ、 / | /__ ``- 、_ l l ``ーt、_ / /
゙ u ,./´ " ``- 、_J r'´ u 丿 .l,... `ー一''/ ノ ト 、,,_____ ゙/ /
./__ ー7 /、 l '゙ ヽ/ ,. '" \`ー--- ",.::く、
/;;;''"  ̄ ̄ ───/ ゙ ,::' \ヾニ==='"/ `- 、 ゙ー┬ '´ / \..,,__
、 .i:⌒`─-、_,.... l / `ー┬一' ヽ :l / , ' `ソヽ
ヾヽ l ` `ヽ、 l ./ ヽ l ) ,; / ,' '^i←ガンダム兄弟
257オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/13(金) 03:22:06.65ID:bei980Qn0
それは通称“夏のロラン”と呼ばれる現象だった。
いつも優しくて穏やかなロラン・セアックだが、なぜか夏の間だけ、彼は常に全裸の露出狂に変身する。
それはここ数年の異常な暑さのせいだとか、
シャアやグエンをはじめとする変態共に狙われ続けたせいだとか色々言われているが、確かな原因はわからない。
だが、今や夏の風物詩と化した奇行が、まさかこんな事態を引き起こすとは!
フロンタル「ふ、ふふ、ふはは、ふははははははは!!」
その時、∀が出現してからずっと黙りこくっていたフル・フロンタルが、急に哄笑しだした。
フロンタル「私の勝ちだなガンダム兄弟。私はこの時を、ずっと待っていた!!」
シロー「なんだと?」
ヨナ「どういう意味だ!? お前の目的は、アクシズ落としじゃなかったのか!?」
フロンタル「違うな。アクシズ落としは目的の前段階に過ぎない。
私の本当の目的は、『ヅダエール』と月光蝶による衣服の浄化! 全人類を、全裸にすることだ!
そう、この私のように!!」
フル・フロンタルは全ての枷から解き放たれたように、生き生きと語り始めた。
そして
フロンタル「クロス・アウッ(脱衣)!!」
フル・フロンタル
身に着けていたノーマルスーツを一瞬のうちに脱ぎ捨てると、彼はその名の通り 全裸 と化した!
そして、ああ、なんということだろう! 彼が脱ぎ捨てた服が月光蝶から落ちてきたナノマシンに触れると、
一瞬でポロポロと砂になっていく!!
フロンタル「見るがいいガンダム兄弟。ヅダエールによって汚染された月光蝶が、私の服を分解していく様を!
これこそ私が思い描いた『IMD計画』――いや、『In My Dream計画』の真の姿!
そう、さながらブレンパワードのOPのように、全人類が全裸となる世界だ!!」
ガンダム兄弟「ちょっと待てぇぇぇぇぇぇぇぇ!!」
高らかに宣言する全裸のフロンタルに、ガンダム兄弟たちは思わず総ツッコミを入れる!
ヨナ「なんだそれなんだそれ! 全然理解が追い付かないぞ!」
キラ「え、なに? マジで言ってるの? じゃあ今までの無駄シリアス展開って全部冗談だった訳?」
フロンタル「冗談ではない。私は100パーセント、真剣に人類の未来を考えて行動している!」
キラ「あ、この無駄にキラキラした目、完全にマジだ。マジでイカレた人の目だ」
ウッソ「いやおかしいでしょ! ならあなたの作戦目標ってなんだったんですか!」
フリット「そうだよ! “人類を一つ上の存在へ進化させ、世界から争いを永遠に無くす”って中二臭い目的はなんだったのさ!」
フロンタル「人類を(全裸という)一つ上の存在へ進化させ、(ありのままの姿を見せあうことで)世界から争いを永遠に無くすという意味だが?」
フリット「省略しすぎだろ!!」
258オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/13(金) 03:25:30.51ID:bei980Qn0
カミーユ「じゃ、じゃあ“ZがZZになる。それこそが進化の道である”っていう資料の文句は?」
全人類 全日全裸
フロンタル「ふっ、よく知っているな。君たちの言う通り Z が Z Z になる。それこそが正しい進化の道だ」
ウッソ「だからなんで大事なところを略すんですか……!」
刹那「よかった。やはりZガンダムはZガンダム、ZZガンダムにはならない。それが真理だったか」
ジュドー「うん、悪いけど刹那兄はちょっと黙っててくれるかな? 余計話がややこしくなるから」
フロンタル「そうだ。それに私はZもZZも、どちらもガンダムのことだなんて一言も言っていないが? 資料にもガンダムのガの字も書いてないだろう」
ウッソ「うん! ホントだ!!」
ナナイ(レウルーラで通信傍受中)「あの資料を見て、ZガンダムとZZガンダムが計画の鍵だって初めに言い出したのは、確かあなたじゃありませんでしたか、デュランダル社長」
デュランダル「あ、
サボテンが花をつけている……」
ギュネイ「都合が悪いからって人のセリフで現実逃避すんなオッサン!」
バナージ「だ、だめだ……やっぱり全然理解できない。このスレの>>207であなた言いましたよね?
このままだとイデオ――もといサイコジムによって世界は破滅する。それを阻止できるのはIMD計画だけだって。
あの言葉はウソだったんですか?」
フロンタル「ウソではないよバナージ君。巨神による力の発動、それを止められるのは私の『In My Dream計画』のみ。
それがゼロシステムが導き出した答えだ」
セレーネ「いや、いったい
どうすれば全裸で世界の破滅を食い止められるのよ」
フロンタル「フッ、思い出してみたまえ諸君。『伝説〇神イ〇オン発動編』のラストシーンを」
ベルリ「とうとう具体的な作品名出して説明始めちゃったよこの人」
キャプテン「それはもはや今更なツッコミだベルリ」
フロンタル「巨神とガンド・ロワが
相討ちになり、人類とバッフ・クラン全てがイデに飲み込まれた後、因果地平の彼方で君たちは何を見た?」
そう、
主人公であるコ〇モをはじめ、全裸になった人々の魂が新天地へと旅立っていく姿だ。
つまり、全裸こそが、全ての罪を洗い流された正しき姿なのだよ!」
シン「それはト〇ノ作品でよくあるただの演出だろうがアアアアア!!(激怒」
ヒイロ「やはり貴様のゼロシステムはぶっ壊れている! 今すぐ自爆スイッチを押せ!」
バナージ「もうやだこのライバル……(涙」
ロラン「フロンタルさん……僕、あなたのこと誤解してました」
シュウト「ロラン兄ちゃん……」
ロラン「初めは地球を寒くするなんて何を考えているんだろうと思いました。
でも違った。あなたは、本当に僕たちと、地球と、そして全裸のことを考えていてくれたんだ!」
アル「ロラン兄ちゃん?」
フロンタル「わかってくれるか
ロラン君。やはり君こそが私の協力者……いや、同士だ!」
キラ「え、『同士』って……」
ベルリ「まさかシャアさん(一年戦争)が言ってたヤツのこと!?」
フロンタル「そうだ。ロラン君こそ私の同士。この計画の遂行に必要な、最後の協力者だ!」
イオ「なんだと!?」
シロー「協力者って、ギニアスさんのことじゃなかったのか!?」
ベルリ「た、確かに僕たち兄弟のよく知る人物って条件には当てはまるけれども!」
キオ「だからってあの優しいロラン兄ちゃんが僕たちを裏切るなんてこと……」
ロラン「思い出しますね。あの夏の草原で朝まで二人で語り合ったことを……全裸で」
フロンタル「そうだな。“世界から衣服と戦争を無くすことは可能か”。そんなことを全裸で熱く語り合ったあの日のことを、私も忘れていないよ」
ウッソ「うん、今のロラン兄さんなら普通にフロンタルさんに手を貸しますね」
ロラン「“今日一日、なにが起こっても決してホワイトドールを動かさないで欲しい”
昨日あなたがそう言った理由、今ならわかります」
フロンタル「そうだ。全ては……今日、この瞬間のために!」
259オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/13(金) 03:33:23.88ID:bei980Qn0
∀の放出する月光蝶はますます激しさを増し、アクシズを溶かしていく。
そのただならぬ様子に、遂に∀の両隣にいた二機が動いた。
ノレド「ちょっとやめなさいよ! よくわかんないけど、このままだと私たちみんな全裸になっちゃうんでしょ!」
ギンガナム「ターンX、∀を止めて見よ! それがお兄さんの役割だ!」
同じく月光蝶を展開しながら∀に迫るG-ルシファーとターンX。だがしかし
ロラン「邪魔を……しないでくださああああああい!!」
ギンガナム「なにっ!?」
ラライヤ「チュチュミィ!?」
∀から散布された月光蝶のナノマシンは、対抗する二機の月光蝶を食い破り、
一瞬で機体の装甲をズタズタにした。
二機は一切抵抗できないまま、バラバラになって地上へと落ちた。
ノレド「きゃあああああああ!」
ギンガナム「ターンXがやられるだと!? オ・ノーレーーーーーーー!!」
ベルリ「ノレド! ラライヤ!」
セレーネ「ギム!」
曹操「おのれヒゲの機械人形め、調子に乗るな!」
ドズル「ワシのかわいいミネバも全裸にするつもりか? このロリコンめ!」
続いて機駕の武将たち、そしてドズルのビグザムが∀に突撃を仕掛けた。だがしかし
ドズル「なんだ!? 近づくにつれてワシのビグザムがドロドロに溶けていく!? ワシの服まで!(全裸」
曹丕「うわあああ! 父上にいただいた余の鎧と剣が溶けてしまったーー!(泣」
広域展開された月光蝶は、機体どころか乗っていたパイロットの衣服や鎧、武器まであっという間に分解していく。
全裸?になった三璃紗の武将たちやドズルはなすすべなく地上に落ちた。
それだけではない。学校上空に浮かぶ戦艦やMS、それに防衛線外に退避していたデビルトミノ軍団までもが
月光蝶の影響を受けて、見る間に分解されていった。
ナトーラ「マ、マリュー先生! 格納庫からの報告で、皆さんの服がどんどん消えていっているって……」
ナタル「ドミニオンのメインエンジンが停止!? ナノマシンにやられたのか!」
マリュー「いけない! 住民の脱出は一時停止! 高度を落として∀ガンダムから離れて!」
途端に周囲が騒然とする中、マイはモニターから目を離すことなく叫ぶ。
マイ「まずいぞ、すでに『ヅダエール』による月光蝶の汚染は始まっている!」
シーブック「なんてひどい光景……前回の予告の大団円ってのはなんだったんだ!?」
ドモン「どうやら「大団円(ただし、真マジ〇ガー的な意味で)」だったらしいな」
コウ「でもおかしいよ、三璃紗のみんなはともかく、同じ月光蝶システムをもつターンXとG-ルシファーまであんなあっさりやられるなんて……」
フロンタル「それは元々の機体スペックの差もあるだろう。だがもっとも大きいのは、パイロットの差だ」
アセム「パイロットだと?」
フロンタル「そうだ。今のロラン君には一切の迷いが無い。
私たちの理想である、全人類の全日全裸計画――『In My Dream計画』成就のため、∀の全ての力を使うつもりでいる。
すなわち、あそこにいるのは、かつて
黒歴史を引き起こしたあの頃の∀ガンダムそのものなのだよ!」
260オールアムロVSシャア軍団VSガンダム兄弟2021/08/13(金) 03:35:59.22ID:bei980Qn0
全裸のまま勝ち誇るフル・フロンタル。そこへ、町の外からオープン回線で連絡が入る。
ドゥガチ『ついに始まったなフロンタル』
イゼルカント『貴様のネオ・ジオングがやられたときはどうなることかと思ったが』
カガチ『ひとまずはご苦労といっておこう』
ロラン「この人たちはなんです?」
フロンタル「ああ、紹介がまだだったな。彼らは私のスポンサー。この計画に出資してくれた3人だよ」
マリア「説明しなさいカガチ! あなたはいったいなにを企んでいるのですか!」
カガチ『ご理解ください。全人類を全裸にすること、それはつまり生まれたての赤ん坊に近い状態に戻すこと。
それこそが人々から闘争本能を取り除く近道であると気づいたのですよ』
イゼルカント『キオ君のような可愛らしい子供たちが全裸で野に遊ぶ世界……それこそ私の思い描くエデン!』
ゼハート「イゼルカントさま……やはりあなたは……orz」
ジラード「根っからのショタコンだったねえ、あのジイさん」
ベルナデット「どうしてですかお父様!? なぜこんな恐ろしい計画に手を……」
ドゥガチ「黙れテテニス!」
ベルナデット「!?」
ドゥガチ「覚えているか。いい加減カツラを被るなんてみっともない真似はやめろといった、貴様の言葉を」
トビア「そんなこと言ったのベルナデット?」
ベルナデット「それは確かに……。でも、それは夏場は蒸れてとても大変そうだったから! それにみっともないなんて一言も」
ドゥガチ「だがワシは知っているぞ。テテニス、お前が小僧の前でつける用に、パッド入りの下着を通販で買っているのをな!」
ベルナデット「!?」
ドゥガチ「ワシは許せなかった! 人には禿げ頭を隠すなと言っておきながら、自らの乳の小ささを下着で隠そうとする貴様の矛盾が!
いいだろうならばカツラは外してやる! だが貴様も一緒だ! 貴様もワシと共にありのままの自分を晒して生きていくがいい! 貧乳の自分をな!」
ベルナデット「な、なんでそんなこと大声で言うの!」
トビア「大丈夫、俺は胸の大きさなんて全然気にしないよ」
フロンタル「わかっただろうロラン君。服があるからこそ人は苦しみ、憎み合う。この世の全ての争いの原因は服なのだ」
ロラン「そうですね。今こそ、世界から衣服と戦争を無くす時なんだ!」
イオ「やばい! あの二人、ワケわからん理屈で完全に意気投合してやがる!」
ヨナ「くそッ! 俺のせいだ。アクシズに入った時、プラントで見た液体の正体がヅダエールだって気づいてれば」
リタ「いまさらそんなこと言っても仕方ないよヨナ」
シャア「……そうだ。今我々がしなくてはならないことは」
アムロ「全人類を全裸にするという、フロンタルの計画を阻止することだ」
ガロード「アムロ兄! シャアさん!」
カミーユ「元にもどったんですね!」
アルレット「ええ。ヨナたちがCCA版を連れてきてくれたからね。パパッと元に戻しておいたわ」
刹那「アムロ兄さん……!」
アムロ「すまないみんな、遅くなった」
シャア「分裂していたときのことはなんとなくだが覚えている。随分迷惑をかけたようだな」
セレーネ「いいのよ。こうしてちゃんと戻ってきてくれた。今はそれで充分」
ドモン「それでアムロ兄さん、やるんだな?」
アムロ「ああ。みんな、手を貸してくれ。俺たちの全ての力を使って、∀を、俺たちの兄弟を止める」
アムロの言葉に、ロランを除くすべてのガンダム兄弟たちは力強く頷いた。
アムロ「行くぞ。これが正真正銘、最後の戦いだ」
次回、最終章
ガンダム兄弟
VS
ロラン・セアック【全力全開あの頃∀ガンダム】開戦――!!
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最終更新:2023年05月16日 10:56