252 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/04/01(火) 23:53:14 ID:???
刹那「
ガンダム…」
ジュドー「あれ?刹那兄、アムロ兄さんのRX78-2見つめちゃってどーしたの?」
刹那「似ている…」
ジュドー「何が?」
刹那「俺が求めるガンダムだ」
ジュドー「兄貴にはエクシアがあるじゃない?あれじゃ不満なのか?」
刹那「そんなことはない…!エクシアは
ガンダムだ!だが、それとは別の話だ。
色が少し違う気もするが、俺はあのガンダムを見て、ガンダムになると決意した」
ジュドー「初代だからね。後発のシリーズが出てもなんだかんだで一番有名なガンダムだし」
刹那「そうじゃない。このガンダムは飛べないのか?」
ジュドー「古い型だからなぁ。可変式でもないし、飛べないだろ。そういや飛べないのに空中戦やったことが
評価されたってのを聞いたことがあるな」
刹那「粒子は飛ばさないのか?」
ジュドー「νだったらそれっぽいの出せるぜ。死亡フラグだけど。刹那兄さん、それ妄想じゃないよね?」
刹那「そうか…やはり色が…」
ジュドー「(一体何なのよ)何でもいいけどさ、そろそろウチに戻んねーと夕飯食いっぱぐれるし、
ロラン兄にも叱られるぜ?」
刹那「…そうだな。それではガンダムになれない。刹那・F・セイエイ、帰宅する」
ジュドー(ガンダム馬鹿と電波をプラスしたヒイロ兄みたいだ。ゼロが自爆するとこなんか見たら発狂するんじゃないか?w
いや、それよりΖザク見せた方が面白いかも?)
アムロ「…」
ロラン「アムロ兄さん、どうしたんですか?難しい顔して」
アムロ「ああ、俺のRX78-2が全体的に白っぽい色に塗り替えられてたんだ。
分解されるなり、その物自体がなくなればガロードかジュドーの仕業かとも思えるが、
塗り替えられてるだけで抜き取られたパーツもない。一体誰が何の目的で…?」
ロラン「それは確かに妙ですね…」
ジュドー「…それ、俺ちょっと心当たりあるかも…」
アムロ「そうなのかジュドー?」
ジュドー「うん。実は…」
アムロ「刹那、そんなところで何をしている?」
刹那「(両手を挙げて困り顔で)僕、何も知りません。あの…ちょっと迷ってしまっただけです…」
アムロ「無意味な一般人演技をするな。むしろ怪しすぎるだろ。それに指先が白い塗装で汚れてるぞ。
そこは隠すところだ」
刹那「…怒っているのか?」
アムロ「…怒られると思うのなら始めからすべきじゃない。しかし、これだけ手間隙かけて隠れてまで
やるってことは、何かしら理由があるのだろう?話はそれからだ」
刹那「実は…」
刹那は自身の生き方を運命付けた0ガンダムに対する情熱を切々と語った。
しかし、刹那のガンダム愛には電波がたぶんに含まれているので、兄弟がどこまで理解したかは定かではない。
253 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/04/01(火) 23:53:43 ID:???
ジュドー「つまり、その0ガンダムがどこにあるかわからないけど、会いたくても会えないから
似ているアムロ兄のRX78-2を塗り替えて再現してみたかったってこと?」
アムロ「塗り替えたところで性能が変わるわけじゃないぞ。飛べないモンは飛べない。どこぞの赤い変態みたいな考えはよせ。
それにしても随分と丁寧に塗ったな。愛情と言うより通り過ぎて怨念じみたものを感じる…」
刹那「当然だ。寝る間も惜しんで塗った」
アムロ「誇らしげに言うな」
ジュドー「粒子とかそれっぽい奴飛ばして飛ぶガンダムならウッソのV2とかロラン兄の∀とかならあるけどなぁ」
アムロ「光の翼はともかく、月光蝶は危険すぎるだろう」
ジュドー「νのサイフレ使うとかは?」
アムロ「俺に死ねと言ってるのか?」
ジュドー「この世界じゃ
ミンチだって復活するんだし…」
アムロ「あれは唯の死亡フラグじゃない。ヤツとの心中フラグだ。俺にアイツと心中しろと?」
ジュドー「…やだなぁ、マジにならないでよ。冗談だってジョーダン」
アムロ「…そういうことにしておくか。…で、どうだ刹那?」
刹那「…(V2、∀を見るがいまいちピンと
来ない様子)」
ジュドー「じゃあV2のミノクラ無理やり取り付けるとか?」
アムロ「型が合わないな。Ζザクとはわけが違う。そもそも俺たちのガンダムはそれぞれ形は違うがすでに完成を成している。
パーツの入れ替えなんてするもんじゃない。だから飛べなくてもRX78-2はあれが完成なんだ。
それに近年ガンダムといえば当たり前のように空を飛ぶが、こいつは飛ばないところに味があってry」
ジュドー「こうして見るとV2って結構小さいんだな(そういえば刹那兄で忘れてたけどアムロ兄もガンダム馬鹿だった…)」
アムロ「時代だろうな。時代が流れれば求めるものも変わっていくものさ」
ジュドー「ところでなんで俺たちは
こんなことに真剣になってんの?」
アムロ「そこはネタだと割り切れジュドー。人は流れに乗ればいいんだ」
ジュドー「そのまま流れに乗ってたら俺のファミリーネームがカーンになりそうなんだけど」
アムロ「ファミリーネームどころかファーストネームもガンダムになりたがるような奴がいる中で、
対象が女性なだけむしろ喜ばしいことじゃないか」
ジュドー「そこ受け入れちゃうの!?」
アムロ「いい歳してAIだの
空中分解だのに入れ込んで浮いた話の1つも出てこない奴らよりはマシだ」
ジュドー「そりゃあ、あれはあれで問題あると思うけどさ。そういや刹那兄は?なんか空気ry」
刹那「…(RX78-2を見上げて妄想…もとい思いを馳せてる模様)」
ジュドー「だめだこりゃ…ん?何も完璧にその0ガンダムとかって奴を再現しなくても、それっぽいのを演出すればいいんだよな?」
アムロ「そうは言うが、それが出来れば苦労しないだろ」
ジュドー「まぁま、刹那兄の話聞いてると、ワンシーンしか覚えてないみたいだし、物は試しにってね」
アムロ「?」
254 名前:通常の名無しさんの3倍投稿日:2008/04/01(火) 23:54:08 ID:???
アムロ「本当にそんな子供だましで刹那が満足するのか?」
ジュドー「だから物は試しにって言ったじゃない。それに普段からガンダムガンダム言い触れ回ってんだから大丈夫だって」
アムロ「それは暗に刹那が子供だと言ってるのか?」
ウッソ「僕もそれで通用するとは思えませんが、放っておくとV2があらざる物に成り代わりそうなので協力します」
アムロ「ジュドー…もといΖΖには前科があるからなぁ…(Ζザク)」
ジュドー「なーんか引っ掛かる言い方だけど、とりあえずやってみようぜ」
刹那「ガンダァーーーームッッッ!!!!」
ジュドー「へへ、やっぱ何でもやってみるもんだよな」
ウッソ「刹那兄さんが吼えてる…まさかこんな子供だましが通用するなんて…」
アムロ「V2がRX78-2を前に抱えて光の翼を出して飛ぶだけで満足するとは…刹那…(遠い目)」
刹那「…(感激のあまり、キラキラと目を輝かせて放心状態)」
アムロ「………ソウカ、キミニトッテボクハカミカ……ハッ、重力に魂を引かれるところだった…!」
ウッソ「重力というより大気圏外に引かれてる気がしますよ、アムロ兄さん」
アムロ「今回はジュドーに一本取られたな」
ジュドー「そこまでじゃないけど、兄貴たちは物事難しく考えすぎるんじゃない?」
アムロ「そうかもしれないな。しかし、若いお前たちが柔軟な思考を持っているなら未来は明るいさ」
ジュドー「それは誉めすぎだって。なーんて、悪い気はしないけど」
アムロ「調子に乗りすぎるのは玉に瑕か?」
ジュドー「ちぇ、しっかり釘を刺すのは忘れないんだから」
刹那「俺は、ガンダムになる…!!」
アムロ「そうか。それはともかく、RX78-2はちゃんと元に塗り直せよ」
刹那「…俺は…ガンダムになれない…」
アムロ「電波飛ばして誤魔化すな」
最終更新:2020年02月15日 08:33