Naa, naa, naa, naa
「We will never die・・・」
Naa,naa, naa, naa
「my little world・・・」
Mutual sight, mutual sound
Mutual struggle, for shared ground
It's safe to say, they'll try to take from me
I'm just another one for them to break down・・・
ヘッドホンがら流れる大音量の音楽を聴きながらジョーカーは
ショッピングモールの中を歩いていた。
当たり前だが、ジョーカーというのはインターネットでのハンドルネームで、本名ではない。
白いパーカーを着て帽子の上からフードを被り、その上からヘッドホンを付けた奇妙な格好を誰も咎める者はいなかった。
謎の生物の襲撃によって人々が避難してしまい、この階どころかこのエリアには人は誰もいないためである。
居るのは怪物と化した「人間」だけだった。
歩いていると不意に何かと肩がぶつかった。
「おっと!悪いな。」
ジョーカーは今の事態に気付かなかった。
ヘッドホンから流れる大音量の音楽のせいでアナウンスも悲鳴も全く聞こえなかったためである。
「・・・。」
返事は帰ってこない。
「・・・どうした?」
「ウガアアアアアアアアアアアアアアアッ!!!」
ぶつかったのは人間ではなくゾンビだった。
ゾンビはジョーカーの肩をガッシリと掴み、その首元に噛みつこうと牙をむいた。
しかし、銃声と共にゾンビの胴体に巨大な風穴が空き、ゾンビはそのまま倒れた。
「全く・・・どうやら面倒臭いことになりやがった。」
最終更新:2011年06月18日 10:57