「着いたわ、一応ここが一時的な避難所になってるけど・・・。」
体育館前にはゾンビの山が出来上がっていた。
「何が起こったというんだい?」
「いや、私が出て行った時にはこんなに倒れてなかったけど・・・」
「俺が片づけた。」
声のした方を向くとジョーカーが歩いてきた。
「ジョーカーが?」
「ああ、ちょっと暴れたくなってな。」
「そう、強いのね、貴方。」
「有沢さん、この方は?」
「私も説明し辛いのだけど・・・私達の味方。」
「そうですか、では、私は体育館に避難しておきます。」
「しかし人助けか、ずいぶん大変だな。」
「でも私にできる事ってこれくらいしかないから・・・。」
「そうか、なら俺は限られた生活の改善に努めるよ。」
「それに、これからモールにカーテンとワイヤー、あと配線と薄型テレビをかっさらいに行くんだ。」
「何に使うの?そんな物。」
「ワイヤーとカーテンで部屋を区切って暫定的な個室にする、1部屋に1台
テレビを配置して配線を端子に繋ぐ、そして毛布と机を置く、そうするといくつか個室ができる。」
「TV?こんな状況で映るの?」
「ゲルトルートが確認している、配線も任せるつもりだ。」
「そう、頑張ってね。」
最終更新:2011年03月07日 11:17