理科室に着いた私達はPCでゲルトルートが解析したゾンビの血液を見ていた。

「ほら、これ、このウイルスよ。」

「これか?これが今回のゾンビを動かしてる奴か。」

「そうとも言えるし、そうとも言えないわ。」

「えっとね、簡単に説明させてもらうとゾンビになった人間には元の人間にはない2つの物を持ってるの。」

「1つはこのウイルス、そしてこのウイルスが生成する毒素よ。」

「毒素?」

「そう、この2つがおそらくゾンビ化の原因よ、まだ推測の域を出ないけどゾンビ化の原因を説明するわ。」

「この毒素はある程度の量を注入すれば即死レベルの威力があるわ、でもそれだとただ死ぬだけ、ここからはウイルスの出番ね。」

「このウイルスはおそらく死んだ人間を生き返らせる作用があるわ、でも元通りに死ぬ直前の状態に戻る訳じゃない、脳の損傷して走ることもほとんど出来ないし喋ることも不可能ね、でもそれにしては統率が取れているのが不思議だけど。」

「なあ、ゲルトルート・・・。」

「なあに?マーク。」

「ゾンビを統制してる存在あるとは考えられないか?そいつがゾンビを操れるとしたら・・・。」

「ボス格がいるってこと?でもそうだとすればもっと軍隊みたいに行動できるんじゃない?」

「脳が損傷してるんだろ?だとしたらボスも思い通りに操れないんじゃないか?」

「成程、その発想はいいと思うわ、でも確定したわけじゃない。」

「どうやって確認するんだ?その・・・ウイルスが原因だって。」

「だからそのために今友人が資料を持ってきてくれるのを待ってるのよ。」

「友人?誰なんだそれは、しかもどうやってこの島に来るんだ?」

「知らないわ、本人に聞いてちょうだい、もうすぐ来るだろうから。」

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最終更新:2011年03月08日 10:24