屋上でコーヒーを飲んでいると有沢が話しかけてきた。

「ねえガーランドさん、ガーランドさん達の使い魔ってどういう存在なの?ガーランドさん達は魔術師や魔女じゃあなさそうだし。」

俺は腕を組んだ

しばらく考えた後、気になっていた疑問を解決することにした

「難しい質問だな、確かに使い魔を従えてるのは魔女や魔術師だが・・・俺達は何なんだろうな?そこの姿隠してるお嬢ちゃんはどう思う?」

「うわ!バレてる!!」

有沢の隣から魔女が姿を現した。

「やっぱりいたのか、籠崎んとこの小娘。」

「こ、小娘って言うな!もう私も14歳だ!」

「まだ14歳だ、俺は十分小娘だと思うけどな。」

「ムキ~ッ!これだからオルトロスの連中は嫌いなのよ!」

「知り合いなの?」

「兄貴の友達がコイツの部下なだけよ。」

魔女は頬を膨らませた。

「まあそうカッカするな、それに・・・。」

その時俺の携帯が鳴った。

「何だ?こんな所で携帯が鳴るなんて・・・誰からだ?」

とりあえず電話に出る。

『ハロー、俺だ。』

思いがけない声だ、まさかここで聞くとは。

「陛下?どうして携帯に・・・いや、どうしてこの状況で携帯を?」

「ねえ、陛下って・・・。」

「皇帝陛下ね、ガーランドならおかしくないわ。」

「こ、皇帝?」

「ええ、皇帝。」

『久しぶりだな、ガーランド、元気か?』

「元気じゃなかったら電話には出られないと思うが?」

『まあいい、俺も少々暇だったんでな、今この島に着いた所だ。』

「ちょっと待て、この島を廃墟にしたいのか?」

『どういう意味だ、それは。』

「そのままの意味、だ。」

剣山を思いっきり突き刺したような皇帝の怒号を聞き流しながら俺は電源を切った。

「全く、冷酷な奴だと思っていたが・・・結婚してから変わったな、アイツは。」

「皇帝と知り合いなんですか?」

「ま、知り合いか友人か・・・どっちだろうな?どちらにしても赤の他人ではなさそうだ。」

俺は軽く笑顔を作るとショットガンと弾薬を担いだ。

「どこに行くんですか?」

「ちょっと皇帝に会いに行って来る、ああいう馬鹿は放っておいたら一番厄介だ。」

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最終更新:2011年06月21日 08:33