「は~い、今日のご飯はうどんですよ~」
ヴォルフさんが一人に1杯のうどんを配っていた。
「有難う。」
丼の中には何か黄色い物にまみれたうどんが入っていた。
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ヴォルフ特製釜玉うどん、味は平凡だけど工夫すればいい味出せる、作者のお気に入り。
材料(2人前)
冷凍うどん 2玉
玉子 2個
麺つゆ、海苔、胡麻、生姜、ネギ、天かす 適量
作り方
冷凍うどんを鍋に入れ、茹でる。
少し早めに丼に揚げ、玉子を落として混ぜる
麺つゆと海苔、胡麻、生姜、ネギ、天かすを乗せる
ヴォルフのワンポイントアドバイス
うどんの麺は太めの方がいいわね、あと乾麺はお勧めしないわ。
お好みで旨み調味料をかけてもいいわね。
作者は削り鰹節かけてたわよ。
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「特製釜玉うどん、冷めないうちに食べてね。」
「はい。」
もう暗くなってはいるものの、ランタンの明かりで手元は明るかった。
「隣、いいか?」
エーリヒが隣に座った。
「ええ、いいわよ。」
「いつも悪いわね、御馳走になって。」
「いいんだよ、ヴォルフは自分の料理を食べてもらうのが嬉しいんだ。」
「そうなの?じゃあ遠慮なくいただくわ。」
「なあ、有沢。」
「何?」
「帝国軍の士官学校に入るつもりはないか?お前なら優秀なフリーガーになれると思うんだが。」
「軍隊?別にいいけどフリーガーって何?」
「フリーガーを知らないのか?帝国軍で今一番志願者数が多い部隊なのだが・・・。」
「フリーガーの正式名称は航空機動歩兵、つまり昔の戦闘機乗りだ。」
「ちょっと違うな、あくまで歩兵だ、飛行機は主に物資輸送だな。」
「え?つまり生身で飛ぶってこと?」
「まあそうなるな、だが心配するな、酸素も風圧も気圧も心配いらない、全部コレで解決出来る。」
エーリヒは機関銃を取り出した。
「フリーガーユニット、これが俺達が飛ぶのに必要なものを全て作りだしてくれる。」
「俺の場合は武器に内蔵されているが通常の場合はユニット本体を持ち歩く事になりそうだ。」
「だがフリーガーは軍隊の花形だぞ、ちゃんとした訓練と教練を積めばエースにだってなれる、それに佐官以上になるにはある程度の実績が必要になるから早めに専門知識を積んでおけば昇進もスムーズに行える、規則さえ守っていれば安定した収入と生活は保証されるしこれほどいい話は無いと思うぞ?」
「でも戦争をするんでしょう?」
「問題はそこだ、極端にいえば合法的に人殺しをすることになる、スコアが伸びれば伸びるほど罪悪感に苛まれて軍を辞める者も多いのも事実だ。」
「うん・・・考えとく。」
「そうか、無理にとは言わない、自分で考えろ。」
最終更新:2011年03月14日 11:39