「ここが・・・倉庫ね。」
ゲルトルートにもらった地図を頼りに病院地下の倉庫にたどり着いた。
「行くわよ。」
「ええ。」
「電気は付いてるけど・・・不気味ね。」
「アリサ!上!」
コロンが指をさす。
「アレは・・・何?」
天井に奇妙な生物が張り付いていた。
上半身は人間なのだが下半身から足が6本蜘蛛のように生えている。
「何やら奇妙なヤツが現れたもんね・・・アリサ!こんな奴ちゃっちゃと片づけちゃいなさいよ。」
「分かってるって!」
イフリートに弾丸を装填し法衣を身にまとう。
「さあて、アンタたちには悪いけどいい的になってもらいましょうかね!」
イフリートから弾丸が放たれる。
「キィィィィッ!」
足が多くてすばしっこく、さらに壁や天井まで走れるため非常に狙いが定めにくい。
それに地下倉庫のため使い魔の咆哮を放てば天井が崩落して必要なものが壊れる可能性がある。
「厄介ね・・・だったら・・・。」
私はイフリートを刀に変化させると構える。
「行くわよ、秘剣有沢流奥義!「氷柱落とし!」」
炎を天井に飛ばし、ゾンビが落ちてきたところを切りつける。
ゾンビを冬の氷柱に見立てた奥義だ。
「うわ~、綺麗に焼けちゃってるわね~、中身無事だといいけど。」
コロンが法衣の状態から人間の状態にに戻った。
コロンは服の埃を払うと箱の中身を開けた。
「お、ラッキー、中身は無事見たいよ。」
「そう、じゃあ早いとこゲルトルートに渡しちゃいましょう、それにアレの報告もしたいし。」
「そうね、さっさと帰りましょう。」
最終更新:2011年03月16日 15:12