「しかし何で沖合にこんなデカイ島を作ったのかしらね・・・皇帝陛下は。」

ゲルトルートが悪態をついた。

「作ったのは皇帝じゃないさ、軍の上層部だって聞いてるぜ?」

「だけどこんな街・・・作る必要があったのかしら?」

「多分何か理由があるんじゃないの?そうじゃなかったらこんな島作る必要が無いわよ。」

ゲルトルートが呆れた表情で言った。

「理由か・・・とても俺には把握できんな。」

ジョーカーは笑う。

「しかし、この光景は目に毒だな、ピンクやら黄色やらの電灯とネオンの山だ、消費電力は半端ないだろうな。」

「まあ、目に毒なのは確かね、特に店が。」

「ねえジョーカー、ソープって何?」

「・・・。」

二人とも言葉を失う。

「ねえ!一体何なのソー・・・」

「それ以上言うな!」

冷や汗を流しながらジョーカーが答えた

「ふ、風呂屋みたいなものだ、うん、お前もいつか分かるときが来る。」

「変なの。」

ジョーカーもゲルトルートも無言で街を歩く。

「・・・怖いな、知らないって。」

「ええ、そうね。」

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最終更新:2011年03月21日 13:12