あれからデモ隊を誘導し、夜間のデモ活動の自粛を要請した。
最も、教官がいるだろうからデモ隊も目立った活動は出来ないだろう。
すると、教官の携帯が鳴った。
「何よ、こんな時に・・・」
本土との中継が済んでないため本土とは携帯が通じないから携帯を掛けてきたのは恐らく島の中の誰かだろう。
「もしもし?どちら?」
「・・、・・。」
この距離からでは相手の声はよく聞き取れない。
「来夏?何で携帯掛けられるの?」
「・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・。」
「そ、そう・・・そっちは大丈夫?」
「・・・・、・・・・・・。」
「ならいいのよ、で、何か用なの?」
「・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・。」
「いや、大丈夫、何をすればいいの?」
「・・・・・・・・、・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・、・・・・・・・・。」
「分かった、高校の体育館にいるから来て。」
教官が電話を切った。
「どうかされたのですか?」
「いいや、ちょっと私はここに残るから先帰ってて頂戴。」
「分かりました、お気をつけて。」
私は教官に敬礼すると理科室に向かった。
ゲルトルートが何か発見してくれているといいのだが。
最終更新:2011年04月23日 10:26