「凄いですね、オルトロスの人たちって」
「まあ一個師団相当その戦力が6人に凝縮されてると思えばあの強さも納得いくもんだけどな。」
「まあ凄いって事は分かるよ、来夏もあの人たちも。」
「何で俺が凄いと?」
「だって皇帝だし、それに強いし。」
「何だ、それだけか?」
「でも十分凄いよ?私なんかよりもずっと。」
きっと自分ならこの巨大すぎる国を引っ張ってゆくことは出来ないだろう。
その役割をまだ若い彼女が担っているという事実は私にとって衝撃でもあり尊敬の念を抱かせる理由にもなっていた。
でも。
やっぱり来夏は。
「どうした?俺の顔に何か付いてるか?。」
「ううん、なんでもない。」
来夏は私の友達なんだろうって。
でも私は気が付かなかった。
自分に銃口が向けられていたことを。
そしてそこから発射されたのが銃弾ではなくこの事件の原因となった物だということを・・・。
最終更新:2011年08月28日 10:22