唐突にゲルトルートがボクに質問をした。

「オレンジはこれからどうするの?」

僕は少しの間考えると、呆れたように少しだけ笑った。

「今までと変わらないさ、「あと一人」を探して君の研究の手伝い。」

「ああ、すっかり忘れてたわ、後何回だっけ?」

「別に何回でも手伝うよ、君は僕の「作品」なんだから。」

「分かったわ、それじゃあ帰ってからも十分こき使わせてもらうわよ?」

「その前にお風呂に入ろうよ、不衛生だろ?」

「私はあんまり気にならないわよ?一ヶ月風呂に入らないなんてザラだし。」

そんなやり取りを交わす僕らを乗せて船は進んでゆく。

そしてそれと共に島はどんどん遠ざかり小さくなってゆく。

「・・・あの島が復興したらまた顔を出そうかな、僕にとっても色々思い入れがあるし。」

「PCと一生懸命格闘したけどけど無駄な努力に終わった事とか?」

「それは言わないでくれ。」

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最終更新:2011年10月25日 11:50