怨み屋本舗シリーズの用語一覧

怨み屋関連

  • 名刺
依頼人となる人物に配っている名刺。紙は黒地に白抜きで「あなたの怨み晴らします 怨み屋本舗 ○人探し○社会的抹殺○実質的殺害(価格相談) 〇九〇 - 〇二五九 - ××××*1」(下4桁××××の部分は回によって三四五六など変化している)と書かれている。また、この名刺は感熱紙印刷であり、時間が経つと熱で文字が消えるようになっている。配る地区によって名刺の電話番号が異なる。
  • 携帯電話
連絡用などに使う。使い捨てや他人名義の物が多い。怨み屋は十数台持っており、十二月田の携帯のGPSや警察無線の盗聴などに使用している。
  • 超速乾性指紋コーティングクリーム
旧ソ連も使用したつや消し特殊シリコン。指先に塗る事で手袋無しでも指紋が残らない。速乾性である為、出してからすぐ塗らなければならない。固まると硬くなり、粗悪な銃の銃口をクリームで塞げば、銃が暴発する。
  • 催眠スプレー
クロロホルムが配合されており、標的を眠らせるのに使用。効力は1時間程度。
  • 身分証明書
怨み屋メンバーの写真が貼られた偽の運転免許証や警察手帳。証明書に書かれている名前は死亡届を出してない死人の名前を使っている。
  • ビデオカメラ
標的の悪事を撮影し、警察に提出する。主に情報屋が依頼人や標的の家の中に仕掛けたり、ドローンに取り付けて飛ばしている。第6部では立方体の小型ビデオカメラが登場している。
  • 事務所(アジト)・家
怨み屋は休眠会社の名義で部屋を借りたり、自分が表向きで営んでいる店を事務所にしている。
情報屋や相果川は自宅を事務所や研究所と兼ねており、巣来間と先代怨み屋はダミーの家を所持している。
  • 乗り物
警察の目を誤魔化す為、1967年式フォルクスワーゲン・ビートル(怨み屋)やフィアット500(巣来間)といった怪しくない車に乗っている。相果川はモーターボート、荒羽はヘリコプターを所持している。
  • 骨伝導無線機(こつでんどうむせんき)
コード無しのイヤホン。耳に入れる事で無線機を聞く事が出来る。受信範囲は半径50~500mまで。
  • 替え玉
怨み屋の身代わりとして、用意した替え玉。
  • 当選くじ
「闇の金券屋」から購入した宝くじ。警察に捕まった際、金の出所(依頼人からの報酬)がバレないよう、「税金のかからない宝くじの当選金」として誤魔化している。
  • 厚木支店
第3部から6年前まであった支店。支店長は鎧塚凱夢。元はまともだったが、鎧塚の間違った正義によって無関係な者までも殺害するようになった。本店チーム対厚木支店による抗争が起き、鎧塚は栞(怨み屋)の蹴りで崖から転落、鎧塚の部下達は死亡したり、逃走したり等で厚木支店は壊滅した。しかし、鎧塚は一命を取り留めており、怨み屋メンバーに復讐しようと企んでいる。
  • 怨み屋本舗再起動計画(うらみやほんぽリブートけいかく)
第3部において重要なキーワード。旧工作員世代の隠語で「裏切り者狩り」を意味する。
第3部終盤から4ヶ月前、先代怨み屋の家が全焼し、焼け跡から先代怨み屋の遺体と「裏切り者は○○(○の部分は焼けていた)だ」と書かれた紙が発見された。これを見た由香は怨み屋の関係者がやったと思い、荒羽や泡森と共に調査を開始した。由香は最初、聖福教壊滅の為に10億円を使った怨み屋が怪しいと見ていたが、放火があった日にアリバイがあった為、除外された。泡森からの情報で焼け跡から恨み屋商会の名刺が発見され、本店メンバーの中に恨み屋商会のスパイがいると思い、情報屋や十二月田達にカマをかけた(無論全員シロ)。そして新たな情報が入り、恨み屋商会のボスが鎧塚凱夢である事が判明し、由香達は彼を疑った。しかし、怨み屋は先代怨み屋がすでに裏切っている鎧塚を「裏切り者は○○だ」と書くハズがないと思い、情報屋に再調査を頼んだ結果、その裏切り者はドクターだったことが判明した。ドクターは恨み屋商会に寝返るフリをして鎧塚を殺害しようとするが、刑部に射殺される形で「怨み屋本舗再起動計画」は終了した。
先代怨み屋を殺害したのはドクターだが、ドクターはある人物に「言う事を聞かないと孫娘(杏)の命はない」と脅迫され、先代怨み屋の家を放火した。「裏切り者は医師だ」と書いて脱出した先代怨み屋はドクターと会い、「誰かに操られているのか?」と問うが、ドクターは苦渋の選択の末、先代怨み屋を殺害し、彼女の遺体を燃える家に投げ込んだ。実はドクターを脅迫していた人物こそが鎧塚であり、由香達の予想は当たっていた。しかしドクターは真実を告げずに亡くなった為、その真実は闇の中へと消えていった(ただし、死ぬ直前に怨み屋に「孫娘を頼む」と告げている)。
  • 懐中時計
先代怨み屋が所持しているアザミの絵柄がついた懐中時計。鎧塚は先代怨み屋の息子・姫岸育雄から「懐中時計には大金の在処が示されている」「誰かの手に渡った」と聞き、時計を狙う事を考えた。
実はその時計には10億円もの預金があるスイスにある銀行の口座番号と暗証番号が記されており、先代怨み屋は「この時計を得る者は『恨み』を理解した者」に渡している。その時計を受け取った人物が怨み屋(宝条栞)であり、「巨大な怨みを晴らす時にこの10億を使うがよい」と告げられた怨み屋は自身が因縁のある聖福教を崩壊させる為に、この10億円を麻薬を仕入れるための資金に使った。役目を終えた懐中時計は先代怨み屋が亡くなった現在でも怨み屋が所持している。

施設・地理

  • 長谷矢総合病院(はせやそうごうびょういん)
第1部に登場する病院。初老の男性・長谷矢(はせや)が理事長、その甥・透(とおる)が医師を務めている。
透が医療ミスを4回も犯し、理事長の権限でもみ消していたが、理事長は透に呆れており、自身の後継者を別の人間にしようと考えるも、透も理事長が病院の運営費を横領している証拠(裏帳簿のコピー)を持っており、「俺を後継者から外すならこれを警察に突き出して道連れにする」と脅している*2。医療ミスで亡くなった少女の父親の依頼で怨み屋の標的となり、理事長は横領罪で警察に逮捕、透は依頼人の妻(少女の母親)に殺害された*3
事件後は病院自体が潰れ、建物は廃墟と化しており、不良のたまり場や怨み屋達が標的を抹殺する為の狩場となっている。その為か、跡地で死傷者が出ており、周囲からは「お化け病院」と呼ばれるようになった。
第3部「オトナヤンキー」において再登場し、依頼人が標的に拉致された場所となり、怨み屋が救出に向かうも、標的が仕掛けた罠にかかってしまった。

  • 栗正公園(りっしょうこうえん)
第1部「自己中心的愛犬家」「浦島太郎」に登場する公園。
犬を連れた愛犬家達の溜まり場となっており、「犬の放し飼い禁止」「犬を砂場に入れない」「犬の糞は飼い主が持ち帰る」と書かれた看板があるが、愛犬家の大半はそれらを無視しており、犬が糞尿しても片付けずに帰っている。その為、公園付近に住む住人とマナーの悪い愛犬家との対立が問題となっている。公園内には犬の糞があちこちに放置されており、近所からは「犬のウンコ公園」と呼ばれている。

  • 役所
市役所や区役所。作中に登場する役所(話によって場所が異なる)は職員の対応に問題があり、第1部「一寸先は闇」では居酒屋の煙の計測を午前中に行い、「役所の仕事は5時までだから」と夜の計測を拒否したり、第1部「踏み台人生」では職員のミスで悪人の戸籍偽造を通してしまい、他人事だと思って呑気な態度を取るなどのトラブルが起こっている。その為、被害者達(後に怨み屋の依頼人となる者)から「真面目に税金払ってても、いざとなったら何もしてくれない」と文句を言われている。
巣来間は横浜の区役所(詳しい所在は不明)で職員として働いており、素性を隠そうと冴えない職員を演じている為、周囲から「ボンクラ」と後ろ指をさされている。また、職員が近所トラブルで相談しに来た男に対して「対処法はない」「納税者面して文句を言いに来る奴が一番ムカつく」「なんでも行政に頼るな」と愚痴をこぼす等、こちらも職員の対応に問題がある。

  • ホストクラブ「club JET」
第1部・第3部にてシュウの勤めているホストクラブ。開店時間は午後7時30分。
借金をする女性やヨシエのような富豪が通っている。怨み屋もシュウに会いに訪ねた事もある。
ホストの中にはシュウに逆恨みして抹殺しようと企む者や客の悪事に加担する者もいる。第4部ではシュウがホスト時代にシュウを含む7人のホストから金を騙し取った元ホスト・淵脇真治(ふちわき しんじ)が妻と共に強請りを行っていたが、怨み屋やシュウの策略によって抹殺された。

  • 都立舎人川西高等学校(とりつとねりがわにしこうとうがっこう)
別途記載。

  • ヨシエのアパート
ヨシエが24件もの所有するアパート。空き巣や家賃振り込め詐欺の被害に遭っており、信用失墜の危機になった事がある。シュウからの頼みで怨み屋の標的をおびきよせる為に利用したり、里奈の仮住まいに提供した事がある。

  • ペットショップイヨダ
伊与田マサルの両親が経営するペットショップ。
情報屋はこの店の常連であり、マサルのアドバイスでトメ吉(ミドリガメ)の餌を買っている。

  • オカマバー「ちゅらさん」
沖縄にある、相果川の協力者・ママが経営するオカマバー。店長であるママと店員達はニューハーフ。
ママと店員達はオカマネットワークで沖縄中のオカマ達と情報を取り合っている他、相果川の頼みで標的を人身売買でタイに連れて行ったり、標的の家族が疑われない為にアリバイを作っている。

  • 西海大学(せいかいだいがく)
第2部・第3部にて里奈の通う横浜の大学。情報屋もこの大学の卒業生である。
第3部「窒息ゲーム」では、里奈の友達が標的達の窒息ゲームに巻き込まれて酷い目に遭った。

  • 湘浜埠頭(しょうひんふとう)
第2部に登場する横浜の港。
巣来間が標的を抹殺する狩場として使われており、会社員を溺死に追い込んだ若者3人、事件のもみ消しと逆恨みによる嫌がらせを行う悪徳副署長と愛人、サーベル・エースの指示で何人もの人達を殺害した正田善人を抹殺した。

  • 山下公園(やましたこうえん)
第2部・第3部に登場する横浜の公園。コンテナがアーチ状に建っているオブジェがある。

第2部・第4部に登場する所在不明の寺。
里奈の家族と巣来間の家族の墓がある。第4部のラストでは怨み屋が里奈の墓参りに行っている。

  • 私設刑務所
第3部にて、元怨み屋本舗工作員の早乙女と泡森が運営する刑務所。千葉県の山奥に建っており、その存在を知る者は少ない。金次第で誰でも服役させる、いわゆる監禁施設であり、政治家の隠し子や闇社会の証人、怨み屋の標的が服役している。支払う代金によって部屋の大きさや食事が異なる。
第4部では里奈も刑務所の手伝いをしている。恨み屋商会の襲撃で里奈達3人や刑務所内にいた囚人22人全員が死亡し、刑務所は放火され、刑務所の存在は世間に知れ渡ってしまった。

  • 栗英斗病院(くりえいとびょういん)
第3部・第4部に登場する病院。
爆破事件に巻き込まれた里奈、恨み屋商会に抹殺されたオトナヤンキー、木経に襲われた秦野が入院した。

  • ゲームセンター「GAME」
第3部に登場するゲームセンター。「条例により、18時以降は18歳未満はお断り」という貼り紙がある。
「オトナ未成年」では第3部から約2年前まで営業していたが、18歳未満の子供を店内に入れた事で騒動が起き、潰れてしまった。潰れた後は建物やゲーム機はそのまま放置しており、「ジャンヌ・ジューブ」では由香が標的の波照野を社会的抹殺に追い込む為にこの跡地を指定した。

  • 要生町(かなめぶちょう)
第4部に登場する東京の町。松島署の管轄内。
一見平穏に見えるが、問題のある住人が多い。怨み屋達の工作によって、いらない家電を他人に押し付ける中年女性、信用金庫の顧客を殺害して金を奪う変態趣味を持つ職員、その職員と自身の妻と元恋人を脅すシステムエンジニア、町会長の孫を強請って殺害した前科者、町会費を横領する町会長を社会的抹殺に追い込んだ。

  • ダンスクラブ「CLUB SYU」
第4部にてシュウがオーナーとして経営しているダンスクラブ。

  • スポーツクラブ「SHOW SHOW」
第4部・第5部に登場するスポーツクラブ。第5部時点で開店22年を迎えている。
会員達の中では独特の階級制度があり、入会歴の長い人ほど位が高い。会員の中でのトップはコズエという中年女性であり、彼女はスポーツクラブに土地を貸している地主である為、開店直後に入会し、会員達の間では「主」と称されている。会員の中には入会歴の長いのをいい事に自分より入会歴の短い会員を見下したり、勝手にロッカーを私物化する者もいる。
怨み屋だけでなく、柳海や桜花の母・葉華もこのスポーツクラブに通っていた。
このジムは神アプリの舞台にもなっており、その登場人物の姿もうかがえる。

  • 賃貸マンション
第5部に登場する所在不明のマンション。築44年で家賃が安い。
桜花は住んでいるアパートが雨漏りした為、このマンションに引っ越した。

組織・団体

  • 集英銀行(しゅうえいぎんこう)
作中でよく登場する金融機関。
怨み屋や悪人達(主に怨み屋の標的)はこの銀行の架空口座を持っており、怨み屋の場合は依頼人に口座番号が書かれた紙を渡し、「指定した日時までに振り込まないと貴方の人生が消滅する」と告げている。
  • 集英組(しゅうえいぐみ)
第1部・第3部に登場する暴力団。組長の名前は黒川(くろかわ)であり、第3部では組長の息子・聖人(まさと)が登場している。
第1部では集英組東海連合松澤組に所属する標的を抹殺する為、情報屋が集英組東京本部の木崎(きざき)になりすました。第3部では投資詐欺を行っている集英組元組員である標的を怨み屋と相果川が抹殺している。
  • 集英生命(しゅうえいせいめい)
第1部・第3部に登場する保険会社。加入してから2年以内に自殺すると保険金が支給されないとの事。
ノルマ達成の為に自殺志願者を唆して加入させるセールスレディ・大木(おおき)や加入者に保険金殺人を助言して金を手に入れる保険外交員・波照野といった悪徳社員がおり、両者とも怨み屋達に抹殺された。
  • 090金融
実店舗を持たず、電話一本で指定の口座に振り込んでくれる無許可の賃金業。金利は10日で5割と暴利であり、カード会社からは「決して金を借りてはならない連中」と評されている。
プライドが高く、カード会社の客を街金に紹介して手数料を稼ぐカード会社社員・端下 誠(はしも まこと)を嫌ったり、面子を汚した者にペナルティー(利子は10分で10%など)を与えている。
  • 衆叡教(しゅうえいきょう)
第1部に登場する宗教。信者達は坊主頭が特徴の厳つい男性であり、黒いシャツを着ている。
怨み屋は大探田抹殺後に聖福教と衆叡教に敵対関係を持たせようと中傷文をばらまいた。怨み屋が書いた用紙には「セクハラ教団」「地獄の教団」と書かれていたが、本来の衆叡教はどういう宗教であり、聖福教壊滅後はどうなったのかは不明。
  • イジメ部
第1部に登場する舎人川西高校の虐めグループ。メンバーは里奈の同級生であり、リーダー格の五味沢 翔(ごみさわ しょう)、時村 凌次(ときむら りょうじ)、紙田 舞久(かみだ まいひさ)の3人。
気の弱い生徒や市民を標的として虐めており、周囲から嫌われている(本人達も落ちこぼれと自覚している)。教師と生徒達は彼らの存在や行動に気付いているが、「巻き込まれたくない」という理由で無視している。
里奈のクラスメイト・戸蓑 タカシ(とみの たかし)を虐めて彼の母親と妹を犯そうと企んでおり、警察に通報しようとした戸蓑を自殺を装って殺害した。さらに戸蓑を脅して書かせた嘘の遺書を利用してイジメによる自殺と見せかけて、進路が決まっている生徒達の就職の内定を取り消したり、推薦入学を白紙にするといった悪事を行い、絶望へと陥れた*4
虐めの事実を知った戸蓑の母親の依頼で(虐めの事実を隠そうとした校長と共に)怨み屋の標的となる。怨み屋の策略によって自分達の悪事や個人情報が全国中に拡散され、周囲からバッシングを受ける羽目になった。さらに暴徒化した市民が五味沢の住むアパートに火炎瓶(怨み屋が用意した物)を投げつけ、5世帯が巻き込まれる程の火事が起こった。幸いにも死者は出ず、イジメ部3人は一命を取りとめたが、全身火傷によって皮膚が溶けてしまい指を動かせない程の重体になった。この事件でイジメ部3人と暴徒化して火炎瓶を投げた市民8人が逮捕された。
  • 天国金融(てんごくきんゆう)
創業20年と謳っているがいるが、実は無登録の闇金融。借金のカタとして保険金殺人まで犯している。情報屋の知り合いである峰島一家を不審死に追い込み(長男・達裕は重体となるが、後に回復)、情報屋の依頼で怨み屋の標的となる。
怨み屋達が雇った「闇金狩り」に大金を奪われ、保険金殺人が明るみとなり、警察に逮捕された。

  • 聖福教被害者の会
怨み屋が高校3年生の時まで存在していた団体。聖福教の悪質な勧誘や詐欺等で被害に遭った者達で構成されている。
民事専門の弁護士・宝条夫妻(怨み屋とシュウの両親)が会の顧問弁護士を担当する事になったが、聖福教の企みによって宝条夫妻が死亡し、会も政界の圧力で解散となった。

  • 万引きチーム
第2部に登場する集団。3組の母親・子供から成っており、子供達は中学校の同級生。
子供達はディスカウントショップで万引きを行っており、その盗品をネットオークションで売って金を稼いでいる。母親達も万引きをしたり、車に傷を付けるといった悪事を働いている(子供達はその事を知らない)。6人とも傲慢な性格であり、自分達の悪事を侮辱する者を逆恨みし、嫌がらせを行っている。母親の一人が集英西署の副署長・八坂寺と不倫関係になっており、彼の権限で事件をもみ消したり、部下に指示を出している。
子供達が万引きを注意された事でディスカウントショップの店長・若村や万引きを報告した河原と彼女と一緒にいた巣来間を逆恨みし、嫌がらせを行った。嫌がらせで酷い目に遭った若村の依頼で横浜支店の標的となる。さらに駆けつけて来た本店が八坂寺を標的として抹殺しようとしている事を知り、本店と協力する事になった。
万引きを行っていた子供達は十二月田と接触し、彼の持っている自分達の万引きの画像が記録されたSDカードを奪おうとした。十二月田からSDカードを奪って自宅のパソコンで確認するが、母親達の悪事や不倫を知ってしまい、情報屋が作成したウイルスによってその悪事の画像やネットオークションの転売履歴が全国に拡散し、彼らの知人のパソコンに送られた。その結果、母親達は夫から離婚を言い渡されたり、車の持ち主から修理代と慰謝料を請求される羽目になり、挙げ句の果てには責任の擦り付け合いで仲間割れが起こった。八坂寺も不倫や過去の事件の捏造が署長にバレてしまい、最終的には怨み屋達の策略によって不倫相手に轢き殺された(不倫相手は逮捕された)。その後、八坂寺や親子達の悪事が全国に知れ渡り、連中は周囲からバッシングを受けた。

  • 復讐チームZ
第3部に登場する復讐代行業。代表は大多喜(おおたき)こと中滝 克彦(なかたき かつひこ)。44歳。
復讐代行業であるが、仕事は大雑把であり、依頼人を強請って大金を要求する。工作員はおらず、ネットで募集したバイトを利用している。
落ちこぼれのサラリーマン・興津(おきつ)の依頼で彼の同僚・久里浜(くりはま)を標的とし、ネットで募集した3人のバイトと共に久里浜とその妻を病院送りにした。興津に「500万円払わないと復讐の依頼の事を会社や警察に言う」と脅した事で怨み屋の標的となる。
由香は大多喜や彼に雇われた3人のバイトを唆し、マンションに誘い出して3人に大多喜を殺害させた。
役者志望だった50歳の男、バイト生活をしているネットカフェ難民、取引先の金を盗んだ事で仕事を解雇されたヤンキーの3人。大多喜は「自分の努力が足りなかったのが原因で悲惨な末路を辿っているが、その事を自覚していないクソ虫達」と評している。事実上、彼らは「皆私を見る目がなかった」「社会が悪い」「たかが10万円盗んだぐらいで解雇しやがって」等と他人のせいにしたり、逆恨みしていた。
バイト達は由香に「他のバイト達を始末しろ」と指示され、殴り合いで3人とも重体になり、壊滅となった。大多喜から取り返した脅迫のSDカードを興津に返すが、実は興津も怨み屋の標的(依頼人は久里浜)であり、興津は怨み屋の仕掛けた落とし穴にはまり、ネズミの大群に囲まれて精神が崩壊した。
ちなみに大多喜は鎧塚が「優秀な人材」と気に入る程の人物であり、彼から恨み屋商会に入らないかとスカウトされるも、「一人が好きだから断る」と拒否している。

  • 美依蛇無組(びいじゃんぐみ)
第3部に登場する広域暴力団。
裏でオタク達を強請る「アキバ ビージャン企画」や別れさせ屋「別れさせ総本家」といったフロント企業を掲げている。縄張り意識が高く、自分の縄張りを荒らす者には容赦なく暴行を加えたり、外国へ売り飛ばす。刑務所内にも関係者がいるらしい。

  • アキバ ビージャン企画
「VS.萌え系マフィア」に登場。メンバーは羽田 吾郎(はねだ ごろう)、サトル、女性組員の3人。秋葉原で大金を持っている者をカモにし、盗撮や痴漢をさせて弱味を手に入れ、その弱味をネタに大金や商品を脅し取っている。
被害者の一人・横座輪 翼(よこざわ つばさ)の依頼で怨み屋の標的となる。十二月田の策略によって羽田にエアガンでオタク狩りをしている2人組を襲わせ、サトル達に対しては挑発でカツアゲをさせた(怨み屋がその場面を録画した)。その結果、事務所に警察が駆けつけ、暴行罪で全員逮捕された。

  • 別れさせ総本家
「VS.別離屋本舗」に登場。別離屋本舗の副社長から「3人(別離屋本舗の社員達)が別れさせ総本家の縄張りを荒らしている」という情報と借用書を手に入れ、3人の身柄を拘束した。その後、怨み屋からの情報で黒幕が別離屋本舗の社長と副社長である事を聞き、2人の身柄を拘束し、臓器移植で外国に売り飛ばした。

  • IEL21(アイイーエル21)
第3部「VS.エセエコ軍団」に登場する環境保護団体。
環境保護団体と名乗っているが、環境保護活動を行っておらず、実績がない。その実体は本来定価数百円しかしない商品を業者から発注し、エコ商品と偽って倍以上の高値で押し売りする詐欺集団である。黒幕は元聖福教の幹部・岩近であり、相手を洗脳して購入させる手口は聖福教と共通している。IEL21に属している主婦・長棟(ながむね)と唐木(からき)は30%のマージンを貰っており、エコ商品をPTA役員に売りつけている。エコ商品を買わない者に対しては根も葉もない噂を流したり、自分の子供を使ってその家の子供を虐めている。
長棟達からの嫌がらせを受けた主婦・作場 恵美(さくば えみ)の依頼で怨み屋の標的となる。怨み屋の人心掌握術で「マージンが70%になる」と言われた長棟達は大儲けしようと商品を大量に発注して町内の住人達に押し売りをしたが、数日後にマージンが上がっておらず、嘘である事に気付いた。さらに怨み屋達にエコ商品をインチキ商品(漆を塗った石鹸、異臭がするスプーン、破れやすいエコバック等)に摩り替えられ、長棟達に買わされた町内の住人達から苦情(石鹸で腕が被れる、洗剤で手の指がボロボロになる等)が殺到し、長棟と唐木は顔にレトルト食品や洗剤をかけられ、訪問販売法や食品衛生法違反容疑で警察に逮捕された。さらに岩近を含むIEL21のメンバーも詐欺罪で逮捕された事で壊滅した。

  • 悪党狩り
第3部「VS.セイギノミカタ」に登場。ピエロ、骸骨、フランケンシュタインのラバーマスクを被った中年3人組。
「正義」と語って金属バットで悪人を叩きのめし、悪人の顔にカラースプレーで「正」と書いて制裁を下しているが、やっている事は悪人と変わらず、情報屋から「自分の暴力を正当化させる為に正義を語る小悪党」「親のくせによその子供を殺しても何とも思わないゴミ虫」と評された。3人はスポーツクラブで知り合い、自分達の車が車上荒らしに遭った事で意気投合し、悪人を退治しようと結成(「ストレス解消にいい」「筋トレの成果を見せよう」とも語っていた)。喫煙している未成年や立ち小便している会社員等も襲い、数か月で10人以上が重体で病院送りとなっている。また、退治後に酒を飲んで自転車を運転(飲酒運転)している。
車上荒らしに制裁を下している途中、人違いで情報屋の知人・マサル(バイトの帰りに逃走する車上荒らしとすれ違った)を殺害してしまう。無関係な者を殺害してしまっても、3人は「夜中に出歩いてる奴が悪い」「逃げた車上荒らしと同じ色の服を着ていたから仕方ない」「悪者退治に多少の犠牲は付きものだ」と開き直った態度を取っており、悪党狩りを続けていた。マサルの死で怒りを露わにした情報屋の依頼で怨み屋の標的となる。情報屋の策略によって仲間割れが起こり、3人の体力がボロボロになったところで怨み屋と情報屋が現れ、彼女らから暴力を受けた。さらに怨み屋に呼び出された悪党狩りの被害者やその関係者達も現れ、仕返しとして袋叩きに遭い、3人は歯を折られたり、頬をアイスピックで突かれる等の怪我を負った。その後はどうなったかは不明だが、少なくとも重傷になり、今までの悪事がバレて逮捕されたと思われる。

  • 別離屋本舗(べつりやほんぽ)
第3部に登場する別れさせ代行業。メンバーは女社長・鮫津 瑠璃(さめづ るり)、副社長・峰沢 超次(みねさわ ちょうじ)、社員・竹本 マサル(たけもと まさる)、昭沢 文男(しょうざわ ふみお)、浪谷 薫(なみや かおる)の5人。
「暴力を使わず頭を使って縁を切る」をモットーとしているが、社員達は裏で暴力や強姦で別れさせている。鮫津は男達を駒として利用して大金を稼ぎ、借金させた後で罪を着せて捨て他の地に移るといったやり方を行っている。
別離屋本舗の社員達から暴行を受けたり、金を奪われた女性・住松 圭花(すみまつ けいか)の依頼で怨み屋の標的となる。横浜支店も別離屋本舗の社員達から性的暴行を受けた女性・アヤコの依頼で別離屋本舗と彼らに依頼した元彼・常見野 誠(つねみの まこと)[118]を標的として抹殺しようとしていた為、本店と横浜支店が手を組んだ。最終的に常見野は荒羽に自身の音楽プレーヤーを盗撮動画入りのプレーヤーに摩り替えられ、痴漢の濡れ衣を着せられて逮捕された。竹本と浪谷は巣来間の仕掛けたトラップによって全身大火傷で病院に運ばれた。昭沢は鮫津達の裏切りによって右手を潰され、別れさせ屋「別れさせ総本家」の縄張りを荒らした濡れ衣を着せられ、総本家の連中に拘束された。鮫津と峰沢は昭沢から騙し取った金を持って逃亡するが、怨み屋に拘束され、真実を知った総本家の連中に捕まり、臓器移植で外国に連れて行かれた事で壊滅した。

  • オトナヤンキー
第3部に登場する集団。リーダー格の亜久(あく)一家、無田(なしだ)一家、前藤(まえふじ)一家の3つの家族から成る。
大人は全員30~40代でいわゆるヤンキーのような風貌をしており、その子供も髪を染めている。大人や一部の子供は全員悪人であり、自分達が気に入らない家族を町から追い出す「破滅ゲーム」で嫌がらせを行っており、4件も被害に遭っている。その悪事は少年法が適用されている自分の子供にやらせたり、ホームレス集団や太の後輩達である暴走族を利用している為、「悪知恵が働く連中だ」「決定的な証拠がないと訴える事が出来ない」と警察も困る程である。定職に就いておらず、偽造離婚や悪徳医師から貰った嘘の診断書で生活保護と母子家庭手当などを不正受給し、生活保護で貰った薬を太のパシリに売らせて稼いでおり、1ヶ月で30万円以上を手に入れている。
オトナヤンキー達の被害に遭っている3件の依頼で怨み屋の標的となる。ところが別の被害者が恨み屋商会に依頼し、柳海がオトナヤンキーの一人・綾香を丸刈りにして重体に追い込み、全裸の状態でゴミ捨て場に放置した。それに逆上した夫・修が怨み屋の依頼人の一人を拉致し、誘い寄せた怨み屋をトラバサミで足を負傷させた。怨み屋を襲うも、怨み屋の機転で交通事故を装った抹殺により修は意識不明の重体となり、後に死亡した。残った亜久夫妻と前藤夫妻は怨み屋達の策略でホームレス集団や暴走族からのリンチを受けて重体になった。更に怨み屋達が集めたオトナヤンキー達の悪事が記録された写真や動画が証拠となり、5人とも詐欺罪や薬事法違反など多数の容疑で警察に逮捕された(オトナヤンキーの子供達は児童相談所に引き取られた)。

  • 栗正信販(くりしょうしんぱん)
第4部「偽造離婚の罠」に登場する金融業。入会金30万円を要求し、返済は10日で1.5割であるが、年利換算すると548%であり、年利365%のトイチ(10日で1割)よりも多い。
信販を営む野呂 久と九谷 惇一は元暴走族であり、その先輩・粕島 充政と共に偽造離婚による悪事で粕島が憎む女性達を借金地獄に追い込もうとした。被害に遭った女性やその家族の依頼で怨み屋の標的となる。刑事になりすました怨み屋達によって今まで人を騙して手に入れた借用書を全て奪われた。さらに怨み屋の策略で3人ともチャイニーズ・マフィアの大幹部・王(ワン)の娘達と結婚した事にされ、「粕島達が偽造戸籍で王の娘達と結婚した事にし、450万円を借金して彼女達を保証人にした」と思ったチャイニーズ・マフィアに捕らえられ、行方不明となった(その真実を知らない警察は野呂と九谷を指名手配した)。
悪事の主犯は粕島であるが、粕島は第4部から2~3年前にバーで悪徳弁護士・菊荷と出会い、彼から結婚詐欺の抜け道を教えてもらった(菊荷が悪事の元凶ともいえる)。

  • TDシステムズ
第4部にて藤堂歩が経営するIT企業。SHOWSHOWコミュニケーションといったIT会社と契約している。
派遣でSHOWSHOWコミュニケーションで仕事しているシステムエンジニア・峰塚 浩一(みねづか こういち)やTDシステムズから内定をもらっている大学生・二ッ川 圭司(ふたつがわ けいじ)がこの会社に関わっていたが、2人とも怨み屋の標的となっており、社会的抹殺に追い込まれた。さらに藤堂自身も怨み屋の策略によって警察に逮捕された。

  • 多威我亜連合(タイガーれんごう)
第4部に登場する半グレ集団。振り込め詐欺や違法風俗などの犯罪で荒稼ぎしている。人数は数百人。猿王会(えんおうかい)という集団と敵対している。
初登場時は他人の歯をへし折る寸林やAVENGEで荒稼ぎしている下っ端を標的に怨み屋達が抹殺してきた。逆恨みした由解が恨み屋商会に里奈と泡森の拘束を依頼したが、鎧塚達が里奈達を殺害してしまい、3億円を要求される。やってきた怨み屋本舗に恨み屋商会の抹殺を依頼し、両者を相殺させて金を奪う計画を立てた。
恨み屋商会のアジトに到着した際、数百人の部下が懸賞金目当てで集まり、鎧塚に見捨てられた柳海に襲いかかった。寸林が荒羽から貰ったSDカードで「由解が下っ端が集めた大金を幹部と山分けして下っ端を捨てる」という企みを流し、仲間割れが起こった。実は怨み屋達は里奈達の死に関わっていた多威我亜連合を標的として抹殺する事を計画しており、由解の部下を呼び寄せたのも怨み屋達の策略によるものだった(多威我亜連合の詐欺や暴行で被害を受けていた人達からの依頼を受けている)。さらに怨み屋達が流した多威我亜連合の悪事の証拠を受け取った警察が駆けつけ、全員逮捕された事で壊滅した。

  • 集英商事(しゅうえいしょうじ)
第5部に登場する会社。給料はそこそこ良い。社員は「集」と書かれた円形のバッジを身に付けている。
城東支部や厚木支部が存在するが、「社員全員が金庫の暗証番号を知っている為、誰でも金庫を開けれる」「総務部の管理が甘く、鍵が盗まれやすい」「人事のせいでまともじゃない社員が採用される」といった問題が多く、それが原因でトラブルを招いてしまった。
第6部では城東支部開発部第二課に所属する標的を抹殺する為、桜花がバイトとして入った。

  • 峻斬会(しゅんざんかい)
第5部に登場する能力開発セミナー。塾長・東風谷 峻斬(こちや しゅんざん)と営業部長・薦田 春文(こもた はるふみ)の2人が営んでいる。
表向きは人の潜在能力を引き出してキャリアアップさせるのが目的となっているが、裏では巧みな誤誘導で塾生を洗脳し、その中から選んだ2人を山奥の貸別荘に呼び寄せて脱法ハーブを嗅がせて殺し合いをさせ、生き残った者を脅して金を手に入れている。塾生の殆どが「良い大学を出て良い会社に入社したが、会社内では落ちこぼれのような存在」という境遇を持っており、その中には大地主の家系や給料が高い会社員もいる。EVIL HEARTとも繋がりがあり、偉人が薦田に対象となる人物の個人情報を教えている。
峻斬会によって麻薬中毒となった日沢 進が一家心中を起こした事で進の伯母・松日野 キヌエの依頼で怨み屋の標的となる(報酬は1億2000万円)。薦田達の策略で笹本を殺してしまった落ちこぼれの会社員・屯川 重矢(とんかわ しげや)は薦田達に「母親を殺して遺産を手に入れろ」と言われて自分の母親を殺害しようとするが、巣来間の説得で改心し、警察に自首した。東風谷は深夜のコンビニで酒を買いに行った時に怨み屋に声をかけられ、渡された覚醒剤入りの煙草を吸って麻薬中毒となり、怨み屋から「薦田は貴方を殺害するつもりだ」と告げられ、さらに薦田の本名及び素性を知らされた。東風谷は薦田に騙されたことで怒ってハンマーで薦田を殺害しようとする。その後、薦田と東風谷は事務所で殺し合いとなり、薦田はハンマーで撲殺され、東風谷はナイフで喉を刺されて死亡した。屯川の証言により、2人の悪事は世間に知れ渡り、山奥の貸別荘から8人の死体が発見された。キヌエは怨み屋に残金の支払いを拒否したが、怨み屋は依頼に違和感を感じて真相を話して観念させて、結局はペナルティで本来の残金6000万円より多額の1億円支払うことになった。

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最終更新:2024年11月23日 10:43
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*1 PHS・携帯電話では、090などに続く8桁の番号で0から始まる番号は存在しない。これは固定電話で市内局番が0から始まらないのと同じ。

*2 理事長は子宝に恵まれず、甥の透を病院の後継者にしようと「医師は金になる」と説得し、裏口入学を行った事がある。透は医師に興味がなく、医療ミスが起こっても「医師だって間違える事もある」「他人が死のうが俺には関係ない」と開き直っている。

*3 本来は透を社会的抹殺する予定だったが、依頼人の妻が怨み屋の前に現れて「医療ミスを揉み消した理事長を社会的抹殺してほしい」「娘は自分の体の一部同様であり、自分の体を失ったも同然」と頼んできた為、標的の対象を変更した。妻は娘の死で精神が異常になっており、透殺害後は精神鑑定を受けた(その後の結果は不明)。なお、理事長は透が横領の事実を流したと思い、彼を道連れにする形で医療ミスの真実を告白した。

*4 内容は「自分は五味沢達以外のクラスメイトや教師達に虐められていた。五味沢達は仲良くしてくれた」と書かれていた。学校側は校長の自己保身によって「虐めはなかった」「戸蓑は受験ノイローゼによって虐めの妄想を抱いていており、担任の手塚に相談していた」と強要し、虐めの事実をもみ消そうとした。