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「白銀の序曲」 Guild Wiki
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共闘!激戦!ガチバトル!

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hakugin_ts

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最近白銀にきたアイツ。

どうも気に食わないぜ

アイツってどいつ?って

アイツ。コウ。

僕とおんなじ職業。

髪の毛とか同じ色にしたらわかんねーなー、と思う。

ギルドバトルん時は一弥さんに二刀習ったとかって話だし。

つえーんだろうなあ。


あ、お客さん。



コンコン、とアネの部屋の扉をたたく音。

「はーい?」

そっと扉を開けるとそこにいたのは

噂をすればなんとやら。

アネとそっくりの女性。

にかっと歯を見せて笑う。

アネはこの笑顔が苦手。理由は本人にしか解らない。

「・・・何の用?」

「お手合せ願いたいっす!」

パンッと顔の前で両手を合わせて頭を下げるコウ。

「は?」

なんだこいつ。

いきなり押し掛けてお手合せ願いたいとか・・・

信じらんないぜ。

アネより微妙に小さい彼女は怪訝そうにアネの顔を覗き込む。

「だめっすか・・・」

ふ、とその視線に気づいて応じる。

「別にかまわないぜ?」

なんだかな、と口を尖らせながらも了解するとコウはぱっと笑顔になる。

「まじっすか!今すぐ来るっす!いい場所を貸し切ったんっすよ!」

「あ、うん?どこ?」

「アイスダンジョンっす!」

「は?・・・あんた、そこバトルフィールドじゃないっしょ・・・」

「だ・か・ら!貸し切ったんっす!」

はい?

アイスダンジョン?

スノーヒルのあそこだって言ってんのか。

先ず、貸し切ったってどういうこと?

どんな権力もってんだよ・・・

「先いってるっす!」

バン、とやや乱暴に扉をしめるとコウの走る音が遠ざかるのを確認してアネはため息を一つ。

「寒いの嫌いなんだよな・・・」

やれやれ、とまたため息をついて支度する。

まさか拳で、なんて訳じゃないだろうし、剣と盾もばっちり用意して。

メンバー掲示板には「ブルーアイスダンジョン」と残して本拠地を発つ。



アイスダンジョンにした理由がなんとなくわかった気がする。

外は

猛暑。

糞あちい・・・

動くだけで汗が噴き出る。

ぐ、と腕で汗をぬぐいルドルフの場所へ。

「鼻探してきてやるぜ」

真っ赤な嘘だけどね。

「わあ~ ありがとう!それじゃあ、しっかりつかまっててねー」

ルドルフのぽやんとした声がメガロの雑踏に掻き消され

雑踏の中からアネは姿を消し、スノーヒルフィールドへ。


「おお、涼しい~」

ひんやりと顔に当たる冷気に目を細めながらアネは雪を踏み固めていく。

ギシギシと雪を踏み固める音だけが広いフィールドに響いて。

歩くこと20分弱。

かまくらのような入口を発見するとそれをくぐりぬけ

ついた先はブルーアイスダンジョン。

あまりの寒さに思わずぶるると身震いしてギルドチャットを使う。

ただの携帯電話だけれども。

「お、もし~?コウ?今着いたぜー」

『あ、ほんとっすか!そっち行くっすよ~』

「おう 待ってる」

ぴ、と通話を切るとまた一つため息。

息は白くきらきらと光る。

座るにも冷たくて座ることなんて出来ず、ただ棒立ちしている。

「あ、アネさーん!いくっすよー!」

遠くからぶんぶんと手を振る人影を見つけた。

ピンクの花飾りをつけたコウ。

えーと武器は・・・あれ?

二刀じゃない。

ラッキーっちゃラッキーか。

ふん、と鼻で笑うとコウのもとへ。



そこからさらに数分。

アイスダンジョンの奥地へ到着する。

「モンスター出ないのかよ?」

「出ないっす」

「へえ」

「んじゃ、一戦」

「うす!」

ぶる、と体が震えたのにアネ自身は気付いただろうか

それが寒さからか武者震いかは、謎のまま。


がしゃあん、と金属のぶつかる音。

キーン、と金属がまたぶつかる音。

何度目かの刃を交えながらアネが訊いた

「なんでまたこの時期に?」

へへっとコウは笑って答えた。

「なんとなくっす!でも、コウさんと闘ってみたかったんすよ」

「へえ」

それだけ聞くと、ぐぐと力をもっともっと、込める。

安心した。

こいつは僕と似たようなやつだ。

ふっと笑うと力を更に込めた。

が、コウが何かつぶやく。

「火力だけじゃ話になんないっすね」

コウは歯を見せて笑った後、新たなスキルを発動した。

「―!」

クイックアクション。

普通チャンピオンは取得しないスキルの筈なのに―

なんだ、こいつ・・・

敏捷をぐっと下げたコウはアネの懐に飛び込んだ。


追いつかねえ!



時すでに遅し

コウは刀の柄の方でアネの腹部に強打を。

「ってぇ・・・」

けほけほとむせているところにさらに追い打ちをかけるように、コウは刀を振りかざす。

避けるのが無茶だと判断したアネは剣を盾代りに構えた―



ピリリリリリリリリリリリ、と警報音が鳴り響く。

「!?」

「なんだ?」

『―ネさん! ・・・アネさん!』

ギルドチャットからリヴォさんの声がする。

「なに?なんなの?」

『ボスモンスターが出現したらしいですよ!どうかお気をつけ―』

電波状況がよろしくないのか、最後まで聞けないままぷつりと切れてしまった。

「っおい!コウ!ここにモンスターは出ないんじゃないのか!」

「手違いがあったみたいっす。一度わいたモンスターは倒さないことにはどうにも・・・」

ふとコウの視線がアネの頭上を越す。

「アネさ・・・あれ・・」

「ん?」

コウが指さす方向のその先に。

「クイーン・・・オディニア・・・」

「なんすか・・・あれ・・」

「どうみたってオディニアだろ?知らないのか・・・

コウに向き直ると

コウは震えていた

かたかたと小さく

「おい・・・何を・・・震えてる場合じゃないぜ?」

「解ってるっすよ・・・」

それでもなお震えるコウを余所にアネはオディニアの方へ

「おい!オディニア!人様の勝負中に邪魔するたあ、いい度胸してんなあ!」

オディニアの冷たい瞳は何かを見据えたまま動じない。

「ちぇ。化け物に言ってもダメか~」

ぽり、とアネは頭を掻いて飛び上がる。

一気に、オディニアの頭上へ。

「責任重大だぜ?」

上から剣を振り落とせば、女王の脳天に直撃。

「っしゃ!・・・あれ?」

ピクリともしないオディニアに嫌な予感を覚える。

コウの横にふわりと降り立つと、すぐさま尋ねる。

「どうなってるんだぜ?あいつ。びくともしないぜ?」

「あいつは、相当強いっすよ」

へへ、と少し弱弱しく笑ってコウはスキルを発動させた。

「こっからは共闘っすよ」

「解りきったことを言っちゃいけないんだぜ?」

二人は軽々と飛び上がり再び女王のもとへ。

「彼女の弱点は、あの冠っす」

コウがアネに耳打ちすると一斉に冠へ。

ピシ、と冠に亀裂が入ったかと思った瞬間、冠が真中から真っ二つに。

『貴様ラ・・・ニも・・・呪い・・・ヲ』

気持ちの悪い声を出しながら女王はその場に消え去った。

「ふわあ・・・」

「緊張感ねえなあ・・・」

「しかたないっすよ~」

「はあ。」

「ほらほら!アネさん、帰るっす!」

「は?勝負はどうなって・・・」

「あたいの負けっす!あんなの相手に物おじしてちゃあたいもまだまだっす!」

「ふうん。んじゃ、帰りますか」

「うす!」





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