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「白銀の序曲」 Guild Wiki
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口に人差し指あてて、内緒だよって笑ってた

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hakugin_ts

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朝、目が覚めた。

今日はいつかと確認するとカレンダーには赤い丸印

「今日でちょうどかー」

誰にともなくつぶやいて、重い体にいいきかせどっこいしょ、とベッドを立つ。

「どうしよ・・・」

カレンダーとにらめっこ。

にらめっこ・・・。

やれやれとため息をついて荷物をまとめ始める。

「また戻ってこれるといいんだけど」

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「リヴォさん、ちょっといいですか?」

「ん?構いませんよ」

暇そうにしてるリヴォさんをとっ捕まえて

ちょっとお話。

リヴォさんにだけでも言っておかなきゃ、ね




「どうされたんです?」

「帰らなきゃ、ならないんですよね」

「?」

脈絡のない話の仕方に疑問符を並べるリヴォさん

「えーと・・・元の世界に。」

そう付け加えると目を丸くするリヴォさん。

「なんでまた・・・」

「うーん、ちょっとね・・・」

黙っておくのもアレだから全部話すことにしたよ。


「僕はテルさんと違って流れ着いてきたんじゃないんですよね

船に乗って船に揺られて。

好奇心っていうのかなー、カバリア島への。

で、船に乗ってきた。

カバリア島は本当にあった。

今日はちょうど半年。

そろそろ戻らないと、浦島太郎にはなりたくないんですよね」

へへ、って笑う

ほんとはもっといろんな理由があるんだけど、話さなくってもいいよね

「他の皆さんにはお話されたんですか?」

「あー・・・してないんですよね」

リヴォさんを直視できなくてふと眼を逸らす

「だから、内緒に・・・。うまくなんとかならないかなって」

内緒、って言いながら口に人差し指あてて「しー」って。

「そうですか・・・私からうまく伝えておきますね」

リヴォさんは優しく笑ってくれた

だから僕は安心して帰ることにした

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『カバリア島行き、出港しますよ~!』

ぼー、っと低い音を立てながら大きな船は煙を上げる

「わー!待って待って!僕も乗るから!」

『あれ?あなたはこの間カバリア島から帰ってきたんじゃ・・・』

「うん。でもね、また行くことにしたんです」

『残念ながら同じ名前では入場できないの・・・』

「あー・・・そっか・・・」

『どうします?』

「あ、じゃあネーヴェで!僕は獅槻じゃなくて、ネーヴェ!」

『では、そのようにしておきますね」

係の女性はふわりと微笑む

僕は、ネーヴェ。



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「こんにちわ!と、はじめましてっ」

白銀色の扉を開ける

久しぶりに見る面々。

不思議そうにこっちを見てて

誰も僕が獅槻なんて思ってないんだろうなあ

でも、それでいいんだ

そんなことを考えていた。

「「「おかえりー」」」

一斉に「おかえり」が聞こえた。

おかしいな、って思ってリヴォさんを見ると

ばつが悪そうにあっち向いてる。

それからこっちに向かってきて

僕に耳打ち

「おかえりなさい、獅槻さん。帰ってくると思っててね、皆には言っちゃいました」

「で、でもわかるわけ・・・」

「解るんです。ね?なんでかは内緒ですよ」

ってリヴォさんが言ったら

みんなこっちを見て笑ってた。

口に人差し指あてて、「ないしょ」のポーズ

それがなんだかおかしくて、僕はくすくす笑ってた





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