韓国チームがチャンスボールを返す状況にだった。
ラストボールを返した韓国の選手は日本チームのコートをよく見ていて、
アタックラインの中央付近にボールを返してきた。
人がいなかったからではない。
日本の
センタープレーヤーはいたが、速攻に入りたいため
ファースト
レシーブを嫌うのだ。
案の定、ファーストレシーブをしたくないらしく、
さっとよけて、チャンスボールを後ろの人に任せていた。
ちょっと意表をつかれた形になったがリベロの佐野選手が
風のように現れてボールの下に入り正確なレシーブを返していた。
一見、普通に見えるプレーだったが、
単純なアンダーレシーブだったが動きながらのレシーブなので
ボールのコントロールがとても難しいと思う。
それを簡単にやってしまうところが佐野選手のすごいところだ。
アンダーレシーブでボールをコントロールする方法は
組んだ両手を一枚の面のようにしてそこにボールがくるようにすることだ。
これがいわゆる基本の形。
止まっていればさほど難しくないが、動きながらやるのはなかなか難しい。
なぜなら下半身の動きによって体がぶれてしまうからだ。
佐野選手は強靱な下半身でボールを
コントロールできる位置まで素早く移動し、
最後は倒れ込みながらレシーブしていた。
下半身は崩れているのに、
上半身はぴたっと静止してしっかり面を作っていた。
チャンスボールなので
スパイクボールコントロールが難しいボールではないが
そんなチャンスボールだからこそ大事に、
基本に忠実にボールコントロールする姿勢が素晴らしかったです。
最終更新:2010年09月25日 12:19