サザンクロスによる圧力はトールハンマーの威力の前に一時的とは言え減少した。しかし南の境界線上ではサザンクロス軍による略奪が続いている。西方及び北方でもならず者による襲撃が絶えない。
ピラルク評議会はそれらの対策として多数の冒険者達を雇い入れた。しかし中には略奪者とほとんど変わらない者や、敵勢力の手の者が入り込み評議会の努力を無に返すような事態も生じている。
また、肝心のトールハンマーは一撃を発した後、地下深くに延びる謎のエネルギーパイプからの魔力供給が途絶え使用不能に陥っていた。ピラルクの秘術師達は懸命の努力を続けているが、原因はいまだ解決されていない。地下に存在しているであろう、何らかの魔道装置にトラブルが生じていることは容易に想像できるのだが、そこへ至る道を発見できないでいる。
PCは表向きはピラルクのために働く冒険者のいちグループだ。ピラルク、サザンクロス、裏ピラルク、バータタウンの中からひとつの勢力を選択する(世界設定に記述された他の勢力を選んだり、新たな勢力を創造することも可能だが、有効に活きるかどうかはPL次第)。この選択は生まれ或いは今までの経歴によって得たコネを表している。選択した勢力のエージェントであるとしても良いし、ただ何らかのコネを持っているとしても良い。ゲーム的な処理は未決定。フレーバーとして処理するかもしれないし、何らかの技能的な処理をするかもしれない。
PC達は様々な思惑を抱えながらピラルクのために働いてる。ピラルクの理想を信奉している者や仇なす者も居る。その実力は文句なく優秀であり、今回も何か重要な仕事のために呼び出されたようだ。君たちの前に現ピラルク評議員達が勢揃いしている。泰山流道場主の
牙の兄貴、飲食遊興ギルド長
ピピニーデン、商工組合議長
ドップ、守備兵隊長ビンセント、長老リハク、秘術師協会長ガーフィールド、ペイロア教会エルメス司祭、開拓民協力援助会主宰トライセリオン教会
ブラス神父。彼らはじっとPC達を見つめている。
「ブラス、いつまで鼻をほじれば気が済むんだ」牙の兄貴が苛立ちを隠そうともせず言った。ゆっくりと周りを見回し、やれやれという仕草をしながらブラス神父は話し始めた。
「どうやら俺様が説明しなくてはならんようだ。お前ら、ちょいと北の方へ行って、パッパと辺りを片付けてこい」それで十分だと言うような顔をして、今度は耳の掃除を始めた。
「・・・このリハクが詳細をお伝えしよう。諸君には北方の緑牙森林へ向かい、その地のエルフ達との協力の道を探って欲しいのだ。緑牙森林には無法者のゴブリン族が跋扈しておって、ピラルクの北方の開拓村がいくつも壊滅的被害を被っている。恐らくエルフ達も同様の被害を受けているはずだ。そこで彼らとは協調できるのではないかと考えたのだ。緑牙森林のエルフ達は排他的で容易に協力が得られるとは思えない。しかも彼らの中心都市が何処にあるかも我らは知らぬ。この任務は非常に困難が予想される。しかし君たちなら必ずや達成してくれるものと信じておる」
「諸君らの頭上に、恵みの光が降り注がれんことを」とエルメス司祭がPCに祝福を与え、この面会は終了した。
最終更新:2013年07月06日 23:59