第四、五回
4日目
時ならぬ嵐雲がわき上がり、篠突く雨が通りを洗う。町は一転、憂鬱の気に支配される。昨晩もまた行方不明者が発生したとの噂が駆け巡る。PCが調べたところ、身分の低いけちな商人ながら容姿に恵まれたハーマン・オッツローという人物が行方不明らしい。PCはこれもまた聖杯に繋がっていると直感的に理解するが、その糸口が見えない。
PCは更に不穏な噂を耳にする。一つは下水道でミュータントを見たというもの、もう一つは貧民窟全体で疫病が発生しているということだ。加えて新街区の暴動が激化し、市警にも十数名の死傷者が出たらしい。
以前ナルンで"何かが"混ぜられたソーセージの事件(*1)を解決したハルギンはそのときの悪夢を思い出す。気になったPCは貧民窟に向かう。どうやら疫病とは大げさに伝えられた話のようだが、食べ物にあたった人が多数居るようだ。調査を進めると、街角に店を出す最近人気のソーセージ屋が怪しい。主人の人相(*2)を一目見て疑惑を確信したPCは、店じまいする男の後をつけ、自宅にいるところを急襲し拘束した。観念した男はあらいざらいを白状し慈悲を請う。男の名はハンス。見知らぬ男に雇われて死体の運搬と処理を行っていた。雇い主はスミスと名乗る大柄でたくましい感じの男だ。身なりからすると裕福であることを感じさせたそうだ。これはロルフの特徴に一致する。毎晩夜遅くに呼び出されて、一緒に死体を貧民窟にある略奪者の返報亭の地下室まで運び、その後隠滅処理を行っていた。隠匿処理とはすなわち挽肉にしてソーセージを作ると言うことだ。地下室で何が行われていたかは知らないらしい。PCは一先ずハンスを簀巻きにして逃げられないようにした上で、略奪者の返報亭に向かった。
略奪者の返報亭の周りを偵察すると話のとおり地下室への入り口があった。頑丈な鎖と鍵で封鎖されていたが、力尽くでこじ開ける。中を捜索して白骨死体を発見するが、今回の一連の事件とは無関係のようだ。物音に気付いた店主ルドルフ・グラッサーが棍棒を振り回しながらやってきた。楽々無力化して逆に詰問する。店主は悪態をつき何も知らないと繰り返すし、地下室は金を払っている限り、誰が何をしていようと関係ないと言い放つ。地下室の捜索を続けていたエルフの魔術師ラバンディル(PC)は隠し扉を発見した。扉の先はに部屋があり、そこにはどす黒く血で汚れた大きな樫のテーブルと壁一面に描かれた冒涜的な文様があるだけだった。何事かがここで行われていたことは間違いない。グラッサーも言葉を失い立ち尽くしている。詳細に内部を捜索すると新たな隠し扉を発見した。この扉の先は地下下水道網に繋がっている。店主を市警に引き渡し、PCは地下へと歩を進めた。
その扉は最近使われたような様子はなかったが、遺跡荒らしで元下水道調査隊員のハルギンは意気揚々と進む。そして奇妙な場所に出た。ぬらぬらとした背徳的な物質で覆われた小部屋はデーモンとミュータントの巣窟だった。今までの欲求不満を解消するように、目覚ましい戦いぶりで邪悪な集団を瞬殺する。しかし残念ながら現在進行中の事件の手掛かりとなるようなものを発見することは出来なかった。最後の望みを掛けて、スミスと名乗る男を捕らえるため、ハンスの家で夜通し待ち伏せることにした。
5日目
結局スミスは現れなかった。ハンスを市警に引き渡した後、レディ・ベッカーの屋敷に向かった。彼女には出征して帰還していない士官4人の行方を調査するよう依頼していたのだ。屋敷の門は閉ざされ何時に無く静まり返っている。ラバンディルは魔法で空を飛び、扉の閂を内側から開ける。一行は慎重に屋敷を調査する。内部は酸鼻を極め、使用人は動物も含め全員酷たらしい方法で殺されている。邸宅の壁には血の暗黒神コーンのシンボルが描かれ、"遠からずシグマーが再臨を果たすであろう"という文言が血で書かれている。レディ・ベッカーは切り落とされた片腕を除き、その姿は消え失せてしまった。(*3)
ハンスは連続殺人事件の犯人と言うことで鉄の塔の外壁に吊され、女候の布告官が犯人は捕らえられ処刑されたことを町中に知らせた。
次にPCは先日面会できなかったセムンド・トルゼンに会うため、シグマー神殿へと向かった。彼は会うなりすぐに天主シグマーの美徳を称揚し、シグマー昇天の神学論的解釈を滔々と語り出す。話を遮り、戦場でのことを聞き出した。剣は自宅に保管してあり、聖アベラール修道院に立ち寄ることはなかったそうだ。すでにロルフが全ての核心だと確信しているPCは早々に話を切り上げ別れを告げた。
6日目
結局ロルフを見つけなければ話が進まない。とはいえ今晩はエマニュエル女帝が主催する仮面舞踏会だ。この日のために準備をしていたフリューゲル男爵とラバンディルは高価な仮面を身につけ出席した。他のPCは召使いと称して別室に控えることにした。ナルンの権力者が一堂に会する場で、フリューゲルは自信満々に振る舞っている。ロルフの消息に関して手掛かりがないかと参加客に聞き回っていると、当のロルフが現れた。示された方を見るとロルフとヴォルフハルト・フォン・リーベヴィッツ、新しいナルン軍総司令官、容貌と口先だけの無能者と連れ立って2階のバルコニーへ向かうところだった。急いで近づくが到着する前にロルフは懐から短剣を取り出し電光石火の早業でヴォルフハルトの喉をかき切ると、返す刀で鼻を削ぎ落とし逃走した。
PCは急いで後を追う。気がつくとロルフを追いかけて暗い街を進むのはPCだけだ。一瞬彼の姿を見失うが、そこにいた市民が路地の方向を指差している。フリューゲルとドルギンは間髪を容れずに路地へと駆け込むが、ハルギンとラバンディルはその人物に違和感を感じ立ち止まる。落ち着いて観察すると男の太鼓腹の辺りがもぞもぞと動いているような気がする。ハルギンが問答無用に男の服をめくり上げる。男の腹には醜怪な禿頭とほとんど役に立たない片腕だけの姿に成り果てたリーベニッツが寄生していた。男には自身の心とリーベニッツの精神が同居しており、その言動は混乱している。殴りかかってくる哀れな男を倒し、先行した二人の後を追う。
一方、路地を進んだ二人は窮地に陥っていた。アルトドルフで生き残ったカルロットと彼女に雇われたミュータントの暗殺団が待ち伏せていたのだ。暗殺団は俗魔法の使い手一人と戦士が三人。しかし暴れ足りない二人の獅子奮迅の戦いの前にあえなく全滅。
7日目
PCは夢を見た。(*4)
漆黒の闇の中、純白のテーブルクロスに覆われた長方形のテーブルの上に、骨で作られた大皿が13枚並べられている。上座には周囲の闇よりなお暗い影がわだかまっている。合図と共に終末を告げる轟音と火柱が天を突き、獲物が隠れ家から飛び出してくる。軟弱でけばけばしい出で立ちの腐肉漁りも、おこぼれを頂戴しにあらわれるが、召使いは目もくれない。つぎはぎだらけの奇妙な服を纏った召使いは、煙を吹き出す鉄の家を出て、4本の腕をふるい、獲物の神髄を引き抜き大皿の上に並べていく。満たされた杯を飲み干すと、影は実体を得て立ち上がり、こちらに近づいてくる。その姿は・・・。
夢の解釈を巡って侃々諤々。最終的に意見は二つに分かれた。一つはエマニュエル女帝を守るため彼女が陣取るエンペラー・ヴィルヘルム号に乗船する。もう一つは"召使い"を倒すため"煙を吹き出す鉄の家"すなわち工場街の傍で待機するべきという案だ。どちらとも決められずマグナス砲発射の時刻が迫る。"煙を吹き出す鉄の家"についてビッショフ船長に意見を聞くと鋳造所のことではないかという回答を得ていたため、メタ的に工場街へと急いで向かうが、到着する前にマグナス砲が発射される。そして大爆発。辺りは大混乱。パニック状態の市民をかき分け先を急ぐが、フリューゲル一人が遅れる。混乱に乗じて下水道から大勢のミュータントが出現し、市民の殺戮を始める。右往左往する民衆をかき分け、立ちはだかるミュータントを倒しなんとか鋳造所付近まで到着したハルギン、ドルギン、ラバンディルの三人の前には、異様な怪物が市民を虐殺している光景が広がっていた。
その怪物"忌まわしきもの"は死人の肉体を繋ぎ合わせて作った人造人間であり、邪神の魂魄を内部に宿すことで動いているようだった。上背は7フィート以上あり、一見したところ木と骨で出来た骸骨に死者の体からはぎ取った腐肉がぶら下がっているように見える。魔法使いのラバンディルの目には"忌まわしきもの"が人々を殺すたびに、怪物から伸びるダハール、すなわち暗黒の魔力の風に乗って犠牲者の魂がどこかに送り込まれているのが見える。三人は怪物が発する畏怖すべきオーラに耐え、果敢に立ち向かう。ドルギンが繰り出した会心の一撃を受けてもなお怪物は動きを止めない。しかし彼は、あたかもシグマー神が乗り移った如く必殺の攻撃を再度繰り出す。これにはさすがの怪物も耐えきれず、元のガラクタの山に帰った。
遅れて到着したフリューゲルと共にダハールの流れる先へと向かう。それはビッショフ船長が言ったとおり、鋳造所へと続いている。赤く熱した鉄が周囲照らす工場の中へ進むとロルク・フォークトが待ち構えていた。
「見よ!我が手にある聖杯を。これこそが真なる聖槌、ガール・マラッツなのだ。ここに13人の無垢なる血を満たし真の姿を取り戻した暁には、我、ロルフ・フォークトがシグマー神の生まれ変わりであることが証明されるのだ。そしてその時、唯一神シグマーであるロルフ・フォークトが選帝侯および全帝国市民の信任を得て、エンパイア皇帝となる。従ってカール・フランツは皇帝を退位しこの私に玉座を明け渡すべきである。カール・フランツは混沌の嵐において、ヴァルテンなるいかさま師にまがい物の頭蓋砕きを授け、忠実な兵士を謀り、みすみす死地赴かせている。こうして無為に数万人のエンパイア市民が死に続けている。カール・フランツはその命を殺す者であり道徳退廃により帝国を腐敗させ、滅亡させる者である。よってカール・フランツは腹を切って死ぬべきである。またカール・フランツは只死んで終わるものではない。唯一神シグマーの生まれ変わりであるロルフ・フォークトがカール・フランツを地獄の火の中に投げ込むのだ」(*5)
ロルフの両脇には有角のデーモンが1体ずつ控えている。PCには必要な生け贄のうち11人は既に捧げられていることが分かる。すなわち残り2人の魂でザスルードックスが復活してしまう。一人は当然ロルフだ。デーモンは生け贄になり得るのか?当然俺たちは死なない、なぜなら神が・・・いや運命点が言っている、ここで死ぬ定めではないと。
そしてロルフの魂は骨の大皿に載せられ、デーモンは元居た暗い穴蔵に帰った。憤怒の聖杯を確保しPC達の長い探索の旅は終わった・・・。彼らはお互いの顔を見合わせる。ラバンディルがゆっくりと邪悪な聖杯に手を伸ばす。すると頭の中にこの世の暴力の化身、憤怒の炎を滾らせた赤い瞳がこちらを見つめているイメージが浮かび上がる。慌てて手を離す。・・・どうするか?・・・。
第三回
0日目(到着)
憤怒の聖杯を示す僅かな手掛かりを元にPC一行はナルンに到着した。エンペラー・ヴィルヘルム号船長ビショップはPCの船上での活躍に感謝して、謝礼と共にナルンの有力者、レディ・エリザベエート・ベッカーへの紹介状を手渡した。
早速PCは聖杯の探索を開始した。手始めに山形模様が刻印された剣についての手掛かりを求めて、町一番の武器商人、"リッカードの武器庫"を目指す。その途中、アヴァー島に駐在する非番の兵士との世間話で剣についての情報が得られた。話によるとこの剣は出征する士官達にエマニュエル女候から直々に下賜されたものらしい。そしてその製作者であるドワーフの武器鍛冶職人グルンバーは少しばかり欲を出して同型の剣を市場に出したことで、女候の怒りを買い鉄の塔に収監されたと言うことだった。又、リッカードの武器庫では製作者が収監される原因となった剣が数本所蔵されていた。
次いで、出征した兵士の情報を得るため帝国砲術大学に向かった。ここでは内陣騎士であるフリューゲル男爵の威光とそれにも劣らぬ輝きを放つ丸い物の力で、渋る担当者から必要な情報を引き出すことが出来た。そして剣を授かった士官は7人で3人がナルンに帰還していることが判明した。
最後にビショップ船長からの紹介状を使い、レディ・ベッカーに面会した。訝しむ彼女に探索の目的を伝えることで、協力の約束を取り付けると、早速帰還した3人の士官についての情報を求めた。そしてロルフ・フォークトは今回の出征でめざましい活躍をし、英雄として帰還したこと。ゲルラッハ・ベーアは臆病風に吹かれ不面目な行いをしたことでむち打ちの刑を受けて送還されたこと。3人目のセムンド・トルゼンは以前より高潔で敬虔な騎士であったが、戦争から戻るとすぐに、シグマー司祭となるべく僧門を叩き現在修行中であることが分かった。また、剣についての更なる情報を得るため、鉄の塔に収監されている武器鍛冶職人グルンバーとの面会の手続きを依頼した。
一通りの情報収集を終え、PCは宿を探し始めた。フリューゲル男爵(PC)はレディ・ベッカーに勧められた超高級宿の黄金の槌亭(*1)に宿泊し、見栄を張る必要のない庶民である他のPCは中流の宿に分宿することにした。黄金の槌亭の宿泊料やサービス料は、貴族とはいえ庶民的な感覚を持つフリューゲル男爵にとっては目をむくものだったが、それだけの価値はあった。奇しくもレストランでロルク・フォークトと同席する機会を得たのだ。
共に有力な一族の出で、強力な戦士である二人はすぐに意気投合した。フリューゲル男爵は礼を失さない程度に探りを入れる。下賜された剣は現在も所有しており、聖アベラール修道院に立ち寄ったこともないことが確認できたため、その晩は和やかに別れた。
1日目(*2)
全市が黒色火薬週間の初日を祝い、熱い祝賀ムードに包まれている。今年は祭りの最終日にナルンが誇る新型兵器、マグナス砲の試射式があることで例年になく盛り上がっている。一方で下水道調査隊がミュータントの一団と遭遇したという不穏な噂も流れる中、PCは探索を継続する。
フリューゲル男爵は昨晩のロルフとの会見の内容を他のPCに伝え、他の二人についての消息を訪ねることにした。ゲルラッハ・ベーアとは新市街の貧民窟で会うことが出来た。彼は先の戦で面目を失ったことで貧民窟にある盲いた豚亭で飲んだくれていた。ハルギン(PC)は彼の主張-臆病風に吹かれたのではなく、ビーストマンの邪悪な魔術のために戦場を離れざろう得なかった-に共感する態度を見せることで信頼を得た。そして彼が授かった剣は酒の飲み代として見ず知らずの人物に売り払ったということ、戦争中聖アベラール修道院に立ち寄ることはなかったことを聞き出した。
セムンド・トルゼンに会うため、シグマー神殿に行くが、彼は特別な修行のため4日後まで面会できないことを知らされた。
他のPCもロルフに会うため、彼と父親が暮らす屋敷を訪れるが、彼は外出しており会うことは出来なかった。代わりに父親であるランドルフ・フォークト、元ナルン軍総司令官でありマグナス砲計画の推進者と面会した。彼は要職を解任されたことで落胆しており、覇気が感じられない。有用な情報も得られず暇乞いすることになった。
町中ではミュータント騒動のため強化された警備に反発した住人が、煽動者に率いられあちらこちらで抗議行動を行っている。
2日目
武器鍛冶のグルンバーに会うため、鉄の塔に向かう。彼は病で死にかけていることから自暴自棄になっており、とりつく術もない。そこでドルギン(PC)がエンペラー・ヴィルヘルム号の船上でキスレフ人貴族との飲み比べで勝ち取った最高級のキスレフ酒を与えた。効果覿面、一時的ではあるが血色が良くなり、上機嫌となったグルンバーから話を聞くことが出来た。しかしその内容は今までの話を裏付けるだけのもので新しい事実を見いだすことはなかった。
夜には新街区で大規模な暴動が発生したという噂が巡る。
3日目
祭りによる高揚した気分と暴動やミュータント騒動などが交錯する中、エーアハルト家が娘の失踪に関して、無事連れ戻したものには200gcを進呈するという知らせが全市を巡る。時を同じくして、クーン家も2日前から息子が見当たらず、何かの事件に巻き込まれたのではという懸念を発表した。しかしクーン家の発表に関しては、学生である息子は大方どこかで飲みつぶれているだけなのだろうという見方が強く、不用意に町を騒がせたという理由で、父親の財務長官はエマニュエル女帝の不興を買い解任されてしまう。
聖杯の探索が行き詰まる中、PCはその性としてエーアハルト家の娘の失踪に関する調査を行った。その結果、その娘は過去にロルフ・フォークトと良い仲であったことが判明した。疑惑を強めたPCはロルフとの面会を求めるが、屋敷に行っても不在を告げられ捕まえることが出来ない。
思うように事態が進行せず、PCにいらだちが募る。
第二回
前回の冒険で憤怒の聖杯に関する手掛かりがナルンで得られそうだと言うことが分かり、都合の良いことにカタリーネという貴婦人をナルンまで護衛することになったPCは豪華客船エンペラー・ヴィルヘルム号に乗り込むことになった。
出港初日は何事も無く、豪華客船の旅を満喫した一行だったが、当然このまま穏やかな旅が続くはずがない。二日目の夕食時、ビーストマンの襲撃を受ける。PCの活躍により撃退。三日目の午前には襲撃され、凄惨な状態になった旅行者の馬車を川辺に発見。船長と共に様子を確認に行く。犠牲者の身元を表す手掛かりは見つからなかったが、ナルンのエマニュエル女公爵主催の仮面舞踏会の招待状を入手する。
そして三日目の午後、乗客の一人ライノルト・ライトドルフというアルトドルフの役人が殺されているのが発見される。先日の活躍により船長より絶大な信頼を得ていたPCが探偵役に指名される。とはいえ何の手掛かりはない。奇妙なのは偏執的に顔を傷つけている点(実際顔だけでは誰か分からないほどになっている)と部屋のクローゼットに大量の水棲甲殻類が詰め込まれていたことだ。これを片付けていた客先乗務員の一人が、鋭い殻で怪我をしてしまった。
船長は1日目の夕食時に殺されたライトドルフ氏と激しく言い争っていたマシアス・アルプトラウムという男を容疑者とみなすが、あまりに簡単すぎるためPCが待ったをかけ、全乗組員のアリバイを確認しようとした。名探偵気分になったPCには申し訳ないが今回のシナリオは推理ものではなくホラーであることを伝え、所謂捜査活動は自粛して、次の事件が発生するのを待って貰った。
夕食時、マシアスに食事を持って行く客室乗務員が、殺人現場で怪我をした人物であることに気付いたPCは一緒について行くことにした。客先乗務員は体調が悪いようで足下がふらついている。乗務員から食事を受け取ったマシアスはその際に何故か手を切ってしまう。怪しんだPCの魔術師が魔法感知能力を働かせると、その傷口にかすかな魔力を感じる。客先乗務員のほうを確認すると全身から奇妙な魔力に覆われている。マシアスの傷口は周囲の肉を切り取り処置するとその魔力が消失した。乗務員の方は手の施しようがないので、監禁して様子を見ることにした。また他の客についても魔力感知するが、おかしな物は見つからなかったが、各自客室から極力外に出ないように指示する。
その晩、絶叫と共に乗務員は扉を破壊して通路に躍り出てきた。見張りに立っていたPC、ドワーフの古参兵はフジツボのようなものに全身を寄生されたようなおぞましい姿の客室係を見た。すぐさま反応し、その怪物を切り倒す。
いままで半信半疑だった船長も驚きを隠せない。PCは改めて全乗員に最近切り傷が出来たり、具合が悪くなった者がいないかを問いただす。するとキスレフ貴族の従者の一人が手を挙げた。魔法使いが確認すると右腕全体が邪悪な魔力に浸食されていることが分かる。切断するより方法がないことを伝えると、彼は漢らしくやってくれと言う。この凄惨な処置をみた他の客は誰も名乗りでない。絶対他にも感染者がいると確信している魔法使いはもう一度全員を魔力感知で確認した。その結果、パーサーとシグマー司祭の2名が感染していた。二人を監禁し、PCが見張りに立つ。
二人は朝方に変身し、PCに倒される。疑心暗鬼となった乗員、乗客はお互い接触を避けるようになったが、その後新たな犠牲者は現れず、無事ナルンに到着した。
| プレイヤー |
キャラクター |
種族 |
キャリア |
メモ |
| ravagon |
ハルギン |
ドワーフ |
遺跡荒らし |
岩で出来たドワーフ |
| Mabelode |
フレーゲル男爵 |
人間 |
内陣騎士 |
気位の高い門閥貴族 |
| 葵 |
ラバンディル |
エルフ |
中堅魔術師 |
金貸しスミスから多額の借金し魔導書を入手 |
| Cane |
ドルギン |
ドワーフ |
古参兵 |
* |
第一回
PCはユル・クショームの短剣を首尾良く発見し、これに封じられた赤き鞭打ち人”ザスルードックスの神髄の一部を滅ぼした。この功績によりフレーゲル男爵は内陣騎士に列せられた。アルフレッドはフレーゲル家の召使いとして礼儀作法を学びながら、キャリアアップを目指す。
遺跡荒らしに精を出していたハルギンは"敬虔帝"マグナス時代の羊皮紙の切れ端を見つける。そこにはアベラールという名の托鉢修道士がシグマ-の祝福の印とおぼしき聖杯を偶然発見した経緯がつづられていた。
仲間の元へ羊皮紙を持ち帰り、早速聖アベラール修道院を調査することにした。修道院は"混沌の嵐"により破壊され、廃墟となっていた。しかしそこにはビーストマンの一団が巣くっており、PCと激しい戦闘となった。ビーストマンを全滅させた後、冒涜された祭壇の背後で隠し部屋を見つけた。そこはイコンを収納した宝物庫であったが、全てのイコンは壊され血で汚されていたが、奥にある壁龕は血が数滴だけ残され、その前には山形模様が刀身に刻まれたすばらしい造りの剣が残されているだけだった。
アルトドルフに戻るとフル-ゲル男爵へ食事の誘いの招待状が届いていた。宛主は帝都で最も縁談の多い独身淑女と言われるカタリーネであった。彼女は独立独歩の気概を持った男が好みのようで、フル-ゲルに冒険譚を聞かせてくれるよう請うた。そして近くナルンに行く用事があるのだが、PC一行が同行してくれれば非常に心強いのだがと懇願され、これを快諾した。
| プレイヤー |
キャラクター |
種族 |
キャリア |
メモ |
| 皇帝 |
アルフレッド |
ハーフリング |
召使い |
首に無数の重い聖印を掛けている |
| ravagon |
ハルギン |
ドワーフ |
遺跡荒らし |
岩で出来たドワーフ |
| Mabelode |
フレーゲル男爵 |
人間 |
内陣騎士 |
気位の高い門閥貴族 |
| 葵 |
ラバンディル |
エルフ |
中堅魔術師 |
金貸しスミスから多額の借金し魔導書を入手 |
| Cane |
ドルギン |
ドワーフ |
古参兵 |
* |
最終更新:2012年03月18日 20:14