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 後悔する前に

私は中学生。
恋する普通の女の子。
私は、ずっと同じ人が好きなんだ。
それで今日は・・・いよいよ三年間心の中にしまっておいた気持ちを
伝えようと思っている。
顔も、服装も、髪の毛も、全部チェックして、鏡の前で笑ってみる。
今日の私はばっちり。
そう思いながら、かばんを持とうとしたその時。
プルルルルル・・・プルルルルル・・・
電話が鳴った。
普段は親が出るのに、今日はいなかった。
面倒くさいな・・・と思いつつ、電話に出る。
「はい、篠宮ですけど・・・」
電話の相手は、私の親友だった。
「み、美香!?」
すごく、焦った声だった。
「なんだ鈴か。どうしたの?そんなに焦って」
「そんなのんきにしてる場合じゃないよ!!陸月が!!」
「え!?陸月がどうしたの?」
「昨日の夜っ・・・事故で・・・っ!」
「じ・・・こ・・・・?」
「今朝・・・っ・・・息を引き取ったって・・・っ!」
聞いたとき、私は全身から力が抜け、受話器を落とした。
そのうち、座り込んだ私は、泣いていた。
受話器から鈴の声が聞こえていた。
でも、どうしても聞くことが出来ない。
「美香っ!美香っっ!!美っ・・・」
友達が慰めようとしてくれてる。
でも、どうしても静かに泣きたくて。
切ってしまった。
学校には行く気になれなかった。
数日後、陸月の墓へといった。
「もうおそいけど・・・好きだよ・・・うっ・・・」
花を添えて、つぶやいた。
やっぱり、涙はこらえられなかった。
「睦月は・・・あっちに逝っちゃったけど・・・これまでもこれからも、世界で一番好きになったのは睦月だけだよ」
つぶやくほど、涙が止まらなくなる。
その時、温かい風が流れた気がした。
そして・・・確かに聞こえたんだ。
「オレも・・・同じだよ・・・ありがとう美香」
初めて美香と呼ばれた。
次の日、私はいつもの明るさで、いつもの笑顔で、学校へ行った。
そして、自慢したんだ。
「美香・・・元気そうね。」
鈴が言った。
私は・・・・
「昨日ね、お墓に行ったの。そしたらね、確かに聞こえたんだ。」

            睦月の声が。

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最終更新:2008年08月09日 23:03