カレン、コゲる。
どっか――ん!!!
大爆発音。
「またアプカレルンちゃんか。」
「きっと・・・いや、絶対そうだろう。」
街の人々は口々に言う。
ある少女の名前を。
-一方-
「あちゃー」
「あちゃー・・・で済むかよばかやろうっ!!」
お城の隣、アルカディア国立魔法学校実験工作室。
煤で黒くなった男女二人がもめている。
「何だ何だ、また、アプカが爆発させたのか?」
校長先生がきた。
「ガガガガガッッ・・・、ガルロット校長!」
「で?今回は何を爆発させたんだい?」
ユイ先生も入ってきた。
「ユユユユユッッ・・・、ユイ先生!」
「水を・・・・」
「そそそそそそうなんです!お騒がせしてすみません!」
見事なあわてっぷり。
校長は帰っていった。
「アプカ、・・・とゼルク。掃除したら帰っていいから、
広場で魔法の練習をしなさい。」
「!?なななな、何でオレがぁ~?」
「しょうがないじゃないか。アリス君1人で練習したらコレの二の舞になってしまうだろう。」
「はっ!確かに・・・。」
ゼルクはカレンの怒りを目じゃなくて肌で感じると、冷や汗を滝のように流した。
―1時間後―
どうやら綺麗になったらしい。話し声が聞こえる。
「こうなったのは、アプカレルンせいだかんな!」
「あーはいはい。すみませんねぇ、ゼルク様様大統領閣下。」
アプカレルンはため息を吐きながら言う。爆発に反応して見に来るお前が悪い、と思っていたけれど。
「む、何か言ったか?」
「いいえなんでも。」
「ふうん。そもそもアンはなんであの超初級の魔法で失敗するのか・・・・」
「だーまーれー!!ていうかアンって呼ぶなばかやろぉー!!」
カレンは持っていた箒で強烈な打撃をゼルクにくらわした。
「ぐはっ!そ・・・こ、みぞお・・・ちいぃ・・・ぃ」」
「フッ・・・かっ・・・・」
ガチャリとドアノブの音がした。
「た・・・・・・・!?」
ユイ先生が入ってきた。
「声がするけど綺麗になったのかな?」
「はい!!勿論ですわユイ先生。」
「あ、確かにピカピカ光っているね。」
「そ・・・?そうですか・・・」
「うん。次は練習を、と言いたいところだけど、自分をきれいにしておいで。」
「・・・・・あーーー!!」
どうやら二人ともすっかり忘れていたらしい。
「女の子は身だしなみが重要なのに!」
「?お前、身だしなみの前にそのガサツな性格をッ・・・・」
「なーんーのーこーとーかーなー?」
精一杯の力&自分の全体重をかけ、カレンはゼルクの足を踏んだ。
「っっ!!ってーーー!!!何しやがるっそういうところがガサツなんっっいってえぇぇ!!」
二回も踏みやがった。しかも二回目はブーツの先っちょでごりっと骨逝ったんじゃね?ってぐらいの鈍い音がする程おもいっきり踏んづけやがった。
オレの足になんてことしやがる。と思いながらゼルクがカレンの方を見ると、カレンは満面の笑みを浮かべていた。
怖い方の笑顔で。
「こわっ・・・・」
カレンはケロリと顔を変え、先生の方に向いた。
「じゃあ先生?ワタクシ寮に帰ってきますわッ」
「(この多重人格めが・・・・)」
ゼルクは思うのであった。
カレン、コゲる。 完
最終更新:2008年08月30日 21:55