経済主体

経済学には主人公とも呼べる行動の主体がいくつか存在する。
それらにはどのような特徴があり、どのようなふるまいをするのかを簡単に紹介する。

  • 経済主体とは


経済主体とは

経済主体とは、様々な経済行動を行う基本的な単位のことである。
家計、企業、政府の3つの経済主体が存在し、それぞれが合理的に行動を行う。

家計

企業に労働を提供したりし得られた賃金や利潤を元に企業の生産した財やサービスを購入し消費する。
その財やサービスの消費を通して得られる効用をより大きくするために行動する。
政府には税金を支払い、その見返りとして行政サービスを受ける。
また、所得から消費を差し引いた分を貯蓄する。
そしてその貯蓄分は金融機関を通じて企業に貸し出される。

企業

家計からの労働などの生産要素から財やサービスを生産し供給する。
利潤(売上−費用)を最大化するために行動する。
家計から賃金などと引き換えに労働などの生産要素を受け取る。
政府には税金を支払い、行政サービスを受ける。

政府

経済においてある特別な役割を果たすために経済活動を行う経済主体。
課税などによって資金を調達し、政府支出や行政サービスを供給する。
市場秩序の維持、公共財の供給、所得再分配、経済安定化などを行う。

外国

貿易において登場する場合が多い。為替レートやその国のGDPなどによって輸出入の量が変化する。
外国とひとまとめにしてはいるが、もちろん細かく見ていけば家計も企業も政府も存在する。
どこまで細かく設定するかはモデルに応じて必要であれば登場させればよい。
最終更新:2013年12月17日 08:09