ここでは、ニュートン法とテイラー展開という異なる技法について紹介する。
経済学において使ってる場面を見たことがないので、あまり使われないのかもしれない。
しかし、せっかくなので紹介しておきたいと思う。
ニュートン法
ニュートン法は解がわからない方程式について、その解を求めようという方法である。
ある解が不明の方程式

がある。ここで、そのグラフを考える。
グラフ上の適当な点

をとり、その接線を引く。
その接線とx軸の交点を

とすると、その

は

よりも

の解の一つに近づく。
さらに、

での接線を引いて

を求める……この繰り返しで解の近似値を得られる。
極限的に繰り返せば、この方法で解を求めることができる場合がある。
テイラー展開

や

、

などは、普通の多項式と比べ少々扱いづらい。
そこでこれらの式を多項式で表すことができないか、ということで生み出されたのがテイラー展開だ。
例として

を、

という形で表せると仮定する。
すると、

①が成り立つ。

を代入すると

より、
①を微分すると、

②となる。
また

を代入すると、

より、
②を微分し、

③を得る。

を代入し、

を得る。
これを繰り返していくと係数の数列

が決定できる。
よって

と表現できることになる。
これがテイラー展開と呼ばれる技法である。
最終更新:2013年07月20日 07:52