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&aname(top) [[FrontPage]]へ  [[イベント]]へ #contents [[上>イスパIb#top]]へ *物語 *序章:旅立ち あらすじ イベリアより、イスラム勢力を駆使した余勢を駆り、大国への道をひた走るイスパニア王国。 その古都セビリアにて、&color(ff3333){プレイヤー名}は航海者としての第一歩を踏み出したのだった。 &color(77dd33){2,000Dを入手する。} &color(77dd33){ダガーを入手する。} &color(77dd33){帆塗料を入手する。} &color(77dd33){望郷のカリヨンベルを入手する。} &color(77dd33){北大西洋の入港許可を入手する。} [[上>イスパIb#top]]へ *1章:黒鯱の威容 あらすじ セビリアの街を引き回される、虜囚となったバルバリア海賊たち。人々は、海軍の手柄を誉めそやすが、そのかたわらには、彼らを冷笑する若い傭兵がひとり。 海賊を捕らえたのは自分たち傭兵艦隊で、軍は手柄を横取りしただけだと、語る。 そのとき、突如響き渡る人々の悲鳴。海賊が脱走したのだ。 海賊は海軍の将官を人質に、新造艦を占拠。民間人を使いに、食糧を積み込むよう要求する。 食糧の引き渡し役として、船に乗りこんだ&color(ff3333){プレイヤー名}。 だが、海賊は&color(ff3333){プレイヤー名}をも人質に取り出航しようとする。 その時、船室に威風堂々とした軍人が出現。その手に握られた短銃が火を吹き、海賊は反撃の間もなく絶命する。 軍人は、銃声に腰を抜かした将官を、豪快に笑いとばす。 彼の名はバルタザール。イスパニアが誇る海賊狩りの精鋭・黒鯱傭兵艦隊の隊長であった。そこへ王城からの使者がやってくる。 &color(ff3333){プレイヤー名}とバルタザールは、事情聴取のため、王城へと召喚される。 王城で待ち受けていた大貴族・アルバ公は、貴族である将官に銃をむけた非礼を責める。 だが、バルタザールはどこ吹く風。逆に、海賊脱走の原因を作ったアルバ公を叱りとばし、部下の待つ酒場へと&color(ff3333){プレイヤー名}を誘い、その場を立ち去る。 酒場にはバルタザールの部下たちが待っていた。バルタザールの世渡り下手を語るのは、艦隊の若き斬込隊長エドゥアルド。 それをたしなめるのは、義理人情にあつい、古参の傭兵アゴスティノである。 アゴスティノによれば、海軍を統括するアルバ公は、バルタザールが一傭兵隊長にも関わらず、多くの支持者をもつことが気に食わず、何かと難癖をつけてくるのだという。 愚痴るアゴスティノに、バルタザールは久々の陸の酒をたのしむよう諭す。 &color(ff3333){プレイヤー名}と傭兵たちの宴の夜は、こうしてふけていった。 [[上>イスパIb#top]]へ *2章:赤髭の海賊 あらすじ 数日後、&color(ff3333){プレイヤー名}は、セビリアの交易所より呼び出される。 どうやら、海賊立てこもり事件での活躍を見こまれたらしい。 荷を取り違えたままマラガへむかった商船の追跡を依頼される。 &color(77dd33){西地中海の入港許可を得る。} &color(77dd33){3,000Dを入手する。} &color(ff3333){プレイヤー名}が商船を発見し、ようやく追いついた時、商船は赤髭のイスラム海賊の襲撃を受けた後だった。 すでに船員は全滅。かろうじて生きていた船長もマジョルカ島パルマの酒場にいるバルタザールへの通報を依頼し、絶命する。 艦隊への戦力補充を渋るアルバ公に、うんざりしている傭兵艦隊の面々。 しかし、&color(ff3333){プレイヤー名}が商船略奪の件を報せると、にわかに空気が緊迫する。 &color(ff3333){プレイヤー名}が見た赤髭の海賊は、バルタザールの宿敵にして、悪名高きバルバリア海賊の首領ハイレディンであることが判明した。 ハイレディンが残した「合流地点に急ぐ」との言葉から、次なる企みを察知したバルタザールは、現場周辺の哨戒に出ていく。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、アゴスティノから、情報をつかんだら、マラガ近海にいるバルタザールに報せるよう依頼される。 [[上>イスパIb#top]]へ *3章:手駒不足の奇襲 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}はパルマの港で、海賊との取引に遅れる、と会話する少年たちに出会う。 年上のほうの少年アルヴェロによれば、彼らはバルバリア海賊の人質となった大物貴族の身柄を買い戻す、大切な仕事の途中なのだという。 &color(ff3333){プレイヤー名}はその話をバルタザールに報告する。 バルタザールは表情を曇らせる。取引なぞ口先だけ。使者を自らの勢力圏に誘い出し、思いのままに略奪する。それが、バルバリア海賊のいつもの手口なのだ、と。 バルタザールは、戦力不足を押し、掠奪から帰還するハイレディンに奇襲をかけようと決意する。 エドゥアルドは、&color(ff3333){プレイヤー名}にも奇襲作戦に参加しろ、と強制する。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、その強引な物言いに押され、彼の指揮下で戦いに加わることになる。 伝令から報せが届き、ハイレディンの居場所が判明。艦隊は、ハイレディンが目撃されたマラガから東南東、北アフリカ沿岸へ船を進める。 突然の奇襲に、混乱する海賊たち。だが、その守りは堅く、ハイレディンの旗艦は逃してしまう。悔やむバルタザールに、戦力不足ゆえの限界をぼやくエドゥアルド。 やむなく艦隊は、本拠地パルマへの帰途につく。 帰還後、押収した積荷の中から捕虜が見つかる。捕虜はポルトガルの王族であるという。 &color(77dd33){ソンブレロを入手する。} バルタザールは、この捕虜こそが、取引の対象となった人質貴族だろうと推察。 バレンシア官庁内の執務室にいる、アルバ公に報告するよう、&color(ff3333){プレイヤー名}に依頼する。 [[上>イスパIb#top]]へ *4章:用心棒時代 あらすじ バレンシアにて、&color(ff3333){プレイヤー名}は、アルヴェロと再会する。 彼は、バルタザールたちの予想通り、海賊たちの待ち伏せに遭い、身代金を奪われていた。だが、海賊たちが始めた内輪もめのどさくさで、命だけは助かったのだという。 人質の身柄を傭兵艦隊が預かっていることを知ったアルヴェロは、パルマまで連れて行ってくれと懇願する。 パルマで、アルヴェロと&color(ff3333){プレイヤー名}はバルタザールと対面する。 人質引渡しの際、バルタザールは、アルヴェロの船旗についた紋章を指差し、問いかける。 「貴様、サルミエント商会の者か」 アルヴェロは、商会代表ディエゴ・サルミエントの息子であることを、しぶしぶ告白する。やおら笑い出すバルタザール。 「まさか、こんなところでヤツの息子に会おうとはな」 そこに、伝令がハイレディンがマルセイユ沿海に出現したと報せにくる。 バルタザールは、アルヴェロに来たる日の再会を約し、宿敵の待つ海へと船出する。 しかし、現場にハイレディンの姿はない。バルタザールは、偽報を流したアゴスティノを問い詰める。 「私がお願いしたのよ」 声の主は、バルタザールの昔馴染みの酒場女イレーヌであった。 イレーヌの酒場で、ウイスキーを傾ける傭兵艦隊の面々。 イレーヌは、十七年前、バルタザールが、アルヴェロの父・ディエゴの用心棒をしていたころのことを回想する。だが、バルタザールは不機嫌顔を隠せずにいる。 サルミエント商会といえば、ポルトガル随一の大商会である。その創設期の一員であったというバルタザールが、なぜ、しがない傭兵隊長をしているのか、エドゥアルドは詮索する。 しかし、それがバルタザールを怒らせることに。 イレーヌのとりなしで、なんとか怒りを納めたバルタザール。 彼は&color(ff3333){プレイヤー名}に何かあればパルマの酒場まで来るように告げ、去っていった。 &color(77dd33){15,000Dを入手する。} [[上>イスパIb#top]]へ *5章:十七年目の邂逅 あらすじ バレンシアの港にて、アルバ公の邸宅を探す男から声をかけられる&color(ff3333){プレイヤー名}。 アルバ公に客分として招かれていたその男こそ、サルミエント商会の代表ディエゴ・サルミエントその人であった。 ディエゴは、&color(ff3333){プレイヤー名}の折り目正しさに感じ入り、将来有望な航海者として、アルバ公に売りこむのだった。 大物二人の会談が始まろうとしたその時、バルタザールが、突如邸内に乱入して来る。 ディエゴを目にしたバルタザールは旧友との思わぬ再会に驚くが、すぐさま我に返りアルバ公に食ってかかる。 なぜ、自分をバルバリア海賊の討伐の任務から外し、ネーデルランド反乱軍の鎮圧をしろと命じたのか、と。 「昔の私と同様、ハイレディンだけを追っていれば済む立場でなくなったということだ」 そんなディエゴの説得には耳も貸さず、バルタザールは命令拒否を一方的に告げると、出て行ってしまう。 ディエゴは、変わらぬ旧友の姿に呆れつつも、改めて&color(ff3333){プレイヤー名}に礼をのべ、アルバ公と共に、執務室へと消えていくのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *6章:北海の戦雲 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、イスパニアの重鎮タベラ枢機卿の招きで、セビリアへと呼び出される。 セビリアの港では、リスボンから来た商人がポルトガルの提督ガマが、東廻りの航路を使い、インディアスから少量のコショウを積んで帰還した、と吹聴していた。 だが人々は、そんな噂など気にも留めない。 なぜなら、イスパニアには、クリストバル・コロン提督が数年前にひらいた、西廻り航路がすでにあったからである。 王城にて、&color(ff3333){プレイヤー名}は、臨時の傭兵契約を持ちかけられる。 タベラ枢機卿によれば、&color(ff3333){プレイヤー名}をバルタザール指揮下の傭兵に迎えるように、とアルバ公より推薦されたのだという。 契約を受けた&color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールの駐屯するパルマへ向かうよう、命じられる。 &color(77dd33){5,000Dを入手する。} &color(77dd33){任命状を入手する。} パルマの酒場に着くなり、&color(ff3333){プレイヤー名}は、エドゥアルドとアゴスティノが言い争いをする場面にでくわす。 バルタザールが断ったネーデルランド行きの話をエドゥアルドが勝手に受けてしまい、艦隊の遠征が決まってしまったのだ。 アゴスティノは、隊長の意思を無視したエドゥアルドを責めるが、当の本人は、反省の色すら見せようとしない。 そこにバルタザールが帰ってくる。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールに、王城で受け取った任命状を見せる。 バルタザールは、アルバ公が勝手に&color(ff3333){プレイヤー名}を傭兵契約して、艦隊の補充にあてたことを悟る。 しかし、ヘタな軍人よりも役に立つと、&color(ff3333){プレイヤー名}を歓待。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、火薬5樽を購入し、アントワープで本隊と合流するよう命じられる。 &color(77dd33){3,000Dを入手する。} &color(77dd33){北海の入港許可を得る。} [[上>イスパIb#top]]へ *7章:重なりし芳酒の記憶 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}が火薬を渡すと、複雑な顔をするバルタザール。 マッチロック式射撃銃を得る。 今回は、これを使うことになって欲しくないというつぶやく。 この反乱は、アルバ公がネーデルランドにかけた重税が原因であるから、と。 だが、エドゥアルドは、反乱軍を攻めるなら、内部対立を繰り返している今しかないと、強く主張する。 しかし、バルタザールはこれを却下。 エドゥアルドは、イレーヌの酒場に酒を届けろと命じられる。 戦線を外されたエドゥアルドは面白いはずもない。しかし、絶対の隊長命令には逆らうこともできず、&color(ff3333){プレイヤー名}を同伴させることを条件に、これを受け入れる。 海に出るなり、エドゥアルドは、舵の修理のためカレーに寄港したいと言い出す。 だが、修理などは、真っ赤な嘘。 エドゥアルドは、今回の戦いが、世間に認められる最後の機会かもしれないと、&color(ff3333){プレイヤー名}に酒樽をまかせ、勝手に戦線復帰してしまう。 取り残された&color(ff3333){プレイヤー名}は、ひとりイレーヌの酒場のある、マルセイユへむかうことになる。 マルセイユに着いた&color(ff3333){プレイヤー名}は、さっそくイレーヌに酒を届ける。 するとイレーヌは、樽の帯鉄に彫られた文言を見つける。 『戦ばやりのイダルゴに忍従の酒を』 ディエゴとバルタザールが共に仕事をしていた頃ディエゴは戦いにはやるバルタザールに酒を送りその苛立ちをしずめていた。 バルタザールは、それにならい、功をあせるエドゥアルドをしずめようとしたのである。 イレーヌは、バルタザールが他人にかけていた苦労を、彼自身が味わっている皮肉に思わず苦笑してしまう。 その時、二人連れの客が、店内に入ってくる。 客によれば、ネーデルランドの反乱勢力が一本化し、大規模な迎撃艦隊が誕生。鎮圧に向かったイスパニア艦が次々に沈められているのだという。 色を失ったイレーヌは、&color(ff3333){プレイヤー名}にバルタザールの身を案じる手紙を託す。 [[上>イスパIb#top]]へ *8章:暴挙の勲章 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}がアントワープに戻ると、アゴスティノが頭を抱えていた。 エドゥアルドが命令を無視し、反乱軍艦隊『海の旅団』を倒そうと出撃してしまった。しかも、バルタザールもこれを引きとめなかったのだ、という。 イレーヌの手紙を読み「見くびられたものだ」と笑うバルタザール。 &color(77dd33){20,000Dを入手する。} そこに伝令が駆けつける。アムステルダム沖で、エドゥアルドが『海の旅団』らしき艦隊に包囲されたらしい。 バルタザールは、エドゥアルド救出のため、&color(ff3333){プレイヤー名}を連れて出撃する。 突然の援軍襲来に、算を乱す『海の旅団』。無事エドゥアルドを救出したバルタザールは、逃げる敵を深追いせず、アントワープへと帰還する。 死刑か艦隊追放かと、隊長からの制裁に恐れおののくエドゥアルド。だが、バルタザールは、鉄拳の一撃を見舞っただけで、処分を終えてしまう。彼の暴挙のおかげで、『海の旅団』の強さの秘密が、地形を利用した包囲戦術にあったことが判ったからである。 戦線が落ち着く見通しも立ったため、バルタザールは、早期の停戦をアルバ公に進言すべく、アゴスティノを使いに立てる。 そして、&color(ff3333){プレイヤー名}に、従軍を終え、本国に帰還するよう、うながすのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *9章:白昼の狙撃 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、見知らぬ軍人より、アントワープにいるアゴスティノに渡してくれと、一通の書簡を託される。 アントワープで再開したアゴスティノは、不機嫌な様子。 アルバ公が、バルタザールの提言をしりぞけ、直属の艦隊に反乱軍の徹底鎮圧を命じたのだ。反乱平定後の統治をかえりみようとしない、アルバ公の戦略眼のなさに、バルタザールも怒りを隠せない。 &color(ff3333){プレイヤー名}が渡した書簡が、二人の怒りを助長させる。 書簡には、バルバリア海賊の首領ハイレディンがアレクサンドリアで行われる式典に、トルコの皇帝(スルタン)と列席する、と書かれている。 ハイレディンの狙いが、自らを北アフリカの事実上の支配者として、世に認めさせることにあるのは、明らかであった。 力を強めていくハイレディンに対し、それと渡り合う戦力を与えられる見込みのないバルタザールたち。 バルタザールは状況を打破するため、アレクサンドリアに乗り込み、式典に現れるハイレディンを狙撃することを決意する。 そしてジェノヴァの酒場で密売している狙撃用の特殊銃・螺旋溝銃を買い、アレクサンドリアへ持ち込んでくれと、&color(ff3333){プレイヤー名}に依頼する &color(ff3333){プレイヤー名}は、無事、螺旋溝銃を手に入れ、アレクサンドリアに到着。バルタザール、エドゥアルドと合流すべく、街へ急ぐ。 バルタザールは、すでに民家の二階で準備を整えていた。 そして、式典が始まった。 バルタザールは人波の中からハイレディンを見つけ、引金をひく。銃弾に貫かれたハイレディンは地に倒れた。 しかし、そのかたわらから、もうひとりにハイレディンが現れる。 バルタザールは再び銃を取るが、警備兵たちが追ってくる。やむなく狙撃を中断し、パルマへ帰還することにする。 アゴスティノによれば、ハイレディンは、自らの身を守るため、影武者を持っているとの噂があったのだという。バルタザールは自らの打つ手が、とうの昔から読まれていた事実にほぞを噛むのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *10章:審問の贄 あらすじ パルマの酒場に戻った傭兵艦隊を待ち受けていたのは、物々しいイスパニアの兵士たちだった。 バルタザールの戦線離脱の罪を質すため、審問会を行うのだという。 抵抗もせず、連行されていくバルタザール。その身の上を案じたアゴスティノは、審問会の行われるセビリアへと向かう。 後日、&color(ff3333){プレイヤー名}は、セビリアでアゴスティノ、エドゥアルドに再会。 バルタザールが黙秘を続けていること、判事がアルバ公びいきであることで、審問会は圧倒的に不利な状況にあるという。 そして&color(ff3333){プレイヤー名}たちもまた、重要参考人として、審問会の行われている大聖堂への出頭を命じられる。 審問会では、バルタザールが相変わらず黙秘を続けていた。アゴスティノは、エドゥアルドが勝手に契約したことを根拠に、バルタザールを弁護。 だが、エドゥアルドは、証言を拒否し、バルタザールの立場はいっそう悪化する。 やがて判決の時がくる。判事が判決を下そうとしたその時、思わぬ人物が現れる。 その人物とは、インディアス発見の英雄クリストバル・コロン提督である。 コロンは、アルバ公がこれまでバルタザールに対し行ってきた再三の契約違反を指摘。 さらに、バルタザールをバルバリア海賊討伐から外したことで、了解防衛をおろそかにした落ち度にも言及する。 英雄の言葉にどよめく聖堂内。 静粛をもとめる判事の槌の音もむなしく、審問会は混乱と紛糾のうちに閉廷を余儀なくされる。 アルバ公は、バルタザールに後日の報復を誓い、立ち去っていく。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、コロンとバルタザールに誘われ、酒場へとむかう。 酒場でバルタザールとの思い出を語るコロン。 ーー十七年前、ポルトガル王室からの援助を打ち切られたコロンは、バルタザールの船に便乗し、イスパニアに亡命。 その後、イスパニア王室の援助で見事にインディアスを発見し、一躍、かの地の副王の座に昇りつめたのである。 それから数年。近頃は、リウマチに悩まされるようになり、隠退を考えているのだという。 そんなコロンは&color(ff3333){プレイヤー名}とエドゥアルドを気に入り、イスパニア国王への推薦を約束する。 必ず大物になって見せると張り切るエドゥアルドの若者らしく、野心あふれる姿を、コロンは頼もしげに眺めるのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *11章:Hasta la vista(アスタラビスタ) あらすじ 後日、&color(ff3333){プレイヤー名}はセビリアの王城より召喚を受ける。 そして、同じように呼び出されていたエドゥアルドと、国王から命令を受ける。 命令は、アフリカ沖カーボヴェルデに潜伏する、『海の旅団』首領エグモント伯の捕縛であった。 西アフリカの入港許可を得る。 エドゥアルドは思わぬ大仕事に張り切っている。 だが、『旅団』のアジトに潜入してみれば、エグモント伯は新たな寄港地を求め、すでに旅立った後だった。 しかもエドゥアルドの話すオランダ語になまりがあったことから、イスパニアからの侵入者であることがバレてしまう。 遁走を余儀なくされた二人は、出航所で出会ったポルトガル艦隊の一行に紛れ込み、なんとか追手をやりすごす。 酒場で出会ったポルトガルの士官に、任務の失敗を愚痴るエドゥアルド。 仕官は、うだつのあがらなっかた自分が、ガマ提督の下につくなり、インド到着の英雄の一員となれた幸運を語り、慰めようとする。 インドがどんな場所かを話したがる士官にエドゥアルドは、もう知っているとばかりに、コロンから聞いたインディアスの様子を披露。 だが、士官は、自分の見てきたインドとは異なるその風景描写に、首をかしげるばかりだった。 それを見たエドゥアルドは、突然、何か思いたったように席を立ち、セビリアに帰還すると言いだす。 エグモント伯の捕縛を断念し、おめおめと戻ってきた理由を問いただす国王。 これに対しエドゥアルドは、コロンの到着したインディアスが、実際のインドではない疑いがある、と報告する。 インド進出競争が、敗北の危機にあることを知った国王は、がくぜんとして、二人を下がらせる。 まんまと、任務失敗の責任を逃れることに成功したエドゥアルド。そんな彼にアルバ公が声をかける。 エドゥアルドは、&color(ff3333){プレイヤー名}に先に帰るように告げ、アルバ公とともに王城の奥へと消えていくのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *12章:時代への反逆 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、インディアスにからむ騒動が、セビリアで起こったと聞きつける。 セビリアでは、インディアスとインドとは、まったく別の土地であるとの噂が広まっていた。 疑惑の渦中に立たされたコロンは、セビリアの一等地に構えた邸宅をも売りに出し、汚名返上を賭けた最期の航海に出ようとしていた。人々は、それを老獪とあざ笑うのだった。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、コロンからバルタザールがセビリアの酒場に来ていることを聞く。 酒場では、アゴスティノがコロンへの中傷に腹を立てていた。 &color(ff3333){プレイヤー名}の話で、噂をふりまいたのがエドゥアルドであることを知った、アゴスティノは激昂する。 だが、バルタザールはこう言ってアゴスティノを諭す。 コロンが英雄だった時代が過ぎ去ったことは、コロン自身が一番よく知っているはず。しかしそれでも信念に殉じようとするコロンを、止める理由はないのだ、と。 コロン出航の報せを聞いたバルタザールは、友の最後の船出を見届けようと、ゆっくりと港へむかう。 カリブ海の入港許可を得る。 船に乗り込もうとするコロンの元に、兵士が駆け寄ってくる。国王に無断で出航するコロンを連れ戻そうというのだ。 だが、バルタザールはこれを一喝、追い返す。 コロンは、旧友の友誼に感謝しつつも、偏屈をつらぬくあまり、アルバ公の報復を受けぬように、と忠告する。 これに対し、バルタザールは、偏屈はお互い様と笑うだけだった。 やがてコロンは、遥か西の海へと、船を漕ぎ出していった。 [[上>イスパIb#top]]へ *13章:昨日と、今日と、明日と あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、ジブラルタル海峡でパルマの傭兵艦隊が暴れているとの話を聞きつける。 古参の傭兵によれば、エドゥアルドが若い傭兵たちを引き連れ、傭兵艦隊を脱退。艦隊の戦力が激減したのだという。 アゴスティノは、バルタザールの留守を狙ったアルバ公の陰湿な報復に苛立っていた。 だが、傭兵たちの怒りの矛先は、アルバ公ではなく、エドゥアルドにむかっており、裏切り者を殺してやる、と血気にはやっているという。 まずは、傭兵たちの暴走を止めるのが先決だというアゴスティノは、一緒に傭兵たちの行方を探してくれと、&color(ff3333){プレイヤー名}に依頼する。 しかし、エドゥアルドは古参傭兵たちに捕縛されていた。傭兵たちはパルマに戻り次第、彼をなぶり殺すと息巻いている。 そこへ、バルタザールからマルセイユに来るようにとの命令が届く。傭兵たちは、エドゥアルドの処分をバルタザールに一任する。 バルタザールの前に引き出されたエドゥアルドはアルバ公の権威を盾に開き直る。 アルバ公と対立しながらも、結局、その力を借りて戦っているバルタザールを嘲笑し、そんなことで手下の将来を保障できるのかと、罵倒する。 バルタザールは、その言葉を聞き、無言で剣を抜き、一閃! だが、剣はエドゥアルドの体をかすめるのみだった。 バルタザールは、次に会う時は叩き斬る、と脅したのみでエドゥアルドを釈放してしまう。 たちまち、傭兵たちから不満の声があがる。だがバルタザールは、耳を貸さずに近海の監視に出ていく。 その態度に古参の傭兵までもが、愛想を尽かして艦隊を離れていく。 バルタザールの真意を図りかねたアゴスティノは疑問を口にしかけるが、思いなおし、近海の監視に出て行く。 一部始終を見ていたイレーヌは語る。 バルタザールはエドゥアルドに、過去の自分自身を重ね見ていたのかもしれない、と。 十七年前、バルタザールは、彼の大切な『明日』を奪ったハイレディンを倒すため、何もかもを捨ててディエゴのもとを飛び出したのだという。 「だから、あの人は『昨日』に生き続けようとしている。目前の『今日』なんかより、もっと大切な、あの人の絆、憧れに――。でも、そういう人だから、他人の『明日』は大切にするのかもしれないわね…」 イレーヌは、そういって話を結ぶと、静かに杯を傾けるのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *14章:インドへの誘い あらすじ リスボンの大商人ディエゴの商館へと呼び出された&color(ff3333){プレイヤー名}。 ディエゴは、アルバ公が&color(ff3333){プレイヤー名}を勝手に傭兵艦隊に送りこんでしまったことを謝罪した。 そして、その埋め合わせとして、インドからのコショウの運搬を&color(ff3333){プレイヤー名}に任せたいと申し出る。 依頼を引き受けた&color(ff3333){プレイヤー名}に、さっそくポルトガル王宮より呼び出しがかかる。 カリカットに開かれる機関・通商院に赴任する役人を船に同乗させてくれ、との依頼である。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、役人を船に乗せ、インドへの旅路につくのだった。 &color(77dd33){南大西洋の入港許可を入手する。} &color(77dd33){アフリカ東岸の入港許可を入手する。} [[上>イスパIb#top]]へ *15章:航路の代価 あらすじ ようやく、喜望峰を越え、アフリカ東岸に到達した&color(ff3333){プレイヤー名}。 だが、地元の商人によれば、インドへの渡航には領主コリタンの認可が必要なのだという。 コリタンは、航路使用の代価として、砂金5袋を差しだすよう要求。断った場合には、軍船を差しむけると脅迫する。 ポルトガルのガマが支払ったのだから、他国の航海者も支払というのが、その言い分であった。 &color(ff3333){プレイヤー名}は仕方なく、砂金を供物として差し出すが、コリタンは渡航を認めようとしない。 季節風が吹かなければ、渡航はできないというのだ。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、しばらくの間、東アフリカの地に逗留するよう命じられる。 [[上>イスパIb#top]]へ *16章:疑惑の渦中で あらすじ 数日後、コリタンから呼びだされた&color(ff3333){プレイヤー名}。 コリタンは、ようやく、インドへの渡航を許可する。 &color(77dd33){インド洋の入港許可を入手する。} 広大なインド洋を超えて、&color(ff3333){プレイヤー名}は、ようやくカリカットに到着。 だが、待ち受けていたのは、ポルトガル商人たちの敵意にみちた視線だった。 通商院の役人と、サルミエント商会のせいで、コショウが、以前のように、自由に買えなくなったことを嘆く商人たち。 しかし、彼らのせいで左遷されたガマ提督が、近いうちにカリカットに帰還し、通商院を追い払ってくれるはずだと、互いに励ましあっていた。 通商院の役人は、事実関係を確かめるために、ポルトガルの駐在商館へとむかう。 話によれば、交易の全権委譲とカリカットからの退去という王命が下り、ガマは命に服したものの当然、不満を抱く者は多いという。 通商院の役人は、ゴアに駐在するガマの動静を探ってくるよう、&color(ff3333){プレイヤー名}に命じる。 ゴアで、ガマと対面した&color(ff3333){プレイヤー名}。 ガマは、自分が反乱など企むはずがないと明言。 貿易は、適任者が適切に流通を取り仕切るべきと非難するどころか、逆に弁護に回るほど。 その事実を伝え聞いた通商院役人は、安心して警戒をとく。 そして、通商院役人は&color(ff3333){プレイヤー名}に専売品であるコショウ50袋を渡し、マディラへ届けるよう命じるのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *17章:コショウを巡って あらすじ マディラのポルトガル王立商館にコショウを納入しようとする&color(ff3333){プレイヤー名}。 だが、何を勘違いしたか、「サルミエント代表からの贈り物」として、50袋のコショウを渡される。 そして「近日中に始まるインドとの通商にむけ、次はお約束の場所にて」との言葉を、アルバ公に伝えるよう託されるのだった。 母国へと戻った&color(ff3333){プレイヤー名}は、何者かより、セウタ東方の岸部に呼びだされる。 そこには、兵士を従えた商人が待ち伏せをしていた。 &color(ff3333){プレイヤー名}はコショウの返却を強引に迫られる。 と、その時。一発の銃声が響き渡る。兵士は倒れ商人は慌てて逃げ散っていく。 救いの主は、バルタザールとアゴスティノであった。彼らは、怪しげな商人を尾行してきたのだという。 バルタザールは、事件の背後に、サルミエント商会とコショウが絡んでいることを知ると、くわしい事情を聞くため、&color(ff3333){プレイヤー名}をマラガの酒場に誘うのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *18章:眼前の疑惑に あらすじ マディラの商館で扱われるコショウは、ポルトガル王室の専売品である。 それを、なぜ&color(ff3333){プレイヤー名}が手にすることになったのか、とアゴスティノはいぶかしむ。 そして、ディエゴとアルバ公が何らかの裏取引をしているのではないか、と推理する。 それに対して、バルタザールは、裏が取れたわけではないと不快げに、席を立つ。 アゴスティノは、&color(ff3333){プレイヤー名}に、何か動きがあれば、パルマまで報せにくるよう告げ、バルタザールの後を追うのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *19章:孤狼の時代は去りぬ あらすじ 地中海の街々は、バルバリア海賊とイスパニア国王の間で、講和条約が結ばれたとの噂で持ちきりだった。 これで本当に、海賊の掠奪行為がおさまるのか、不安がる人々。 突然の停戦に激怒したバルタザールは、すでにアルバ公への抗議にむかっていた。 アゴスティノは、バルタザールがはやまって、アルバ公を殺してしまわないか気が気でない。 とはいえ、彼自身は血気にはやる部下をおさえることで手一杯。 そこで&color(ff3333){プレイヤー名}が、バルタザールの後を追ってバレンシアへむかうことになる。 バルタザールと合流した&color(ff3333){プレイヤー名}は、バレンシア官庁前で、兵士たちに包囲される。 そこにやってきたアルバ公は、『特別な賓客』を迎えるための警備だったとうそぶき、二人から武器を取り上げ、官庁内へと連行する。 現れた『賓客』。それはバルタザールの宿敵ハイレディンだった。 「長い戦いの過去は水に流し、これからは共に栄えようではないか」 ハイレディンのあざけるような申し出を、バルタザールは、にべもなく拒絶。アルバ公に傭兵契約の解除を迫る。 だが、アルバ公は、これを認めない。 怒ったバルタザールは、隠し持っていた短銃をハイレディンにむける。 だが、ハイレディンは、撃てばパルマの傭兵たちの命もないぞ、とせせら笑う。 やむなく銃を下げたバルタザールは、憤怒の表情で部屋を出て行くしかなかった。 官庁を出た&color(ff3333){プレイヤー名}は、大砲の音を耳にする。 バルタザールの逆襲かと慌てふためくアルバ公。 ハイレディンは、その音が空砲だと見抜き「行き場を失った孤狼の末期の遠吠え」と嘲笑。 「ヤツには、自滅の道しか残されておらん」と砲火の響きを背に、不敵な笑みを浮かべ、条約の調印に戻っていった。 [[上>イスパIb#top]]へ *20章:罠か、恥辱か あらすじ 後日、&color(ff3333){プレイヤー名}は、バルバリア海賊との講和は不平等条約だ、との声を耳にする。 その数日後、&color(ff3333){プレイヤー名}はバルセロナで何者かが自分を探していた、との噂を聞く。 むかってみると、そこには見知らぬ商人が一人。 彼は黒鯱傭兵艦隊に救出を頼みたいので、どうかバルタザールに会わせて欲しい、と懇願してくる。 &color(77dd33){50000Dを入手する。} パルマの酒場に着くと、アゴスティノは困惑の表情である。 この手の救助依頼は、すべて断っているのだと騙るアゴスティノ。 講和条約は、あくまでバルバリア海賊とイスパニア海軍の間での講和であり、民間船の掠奪は、その限りではなかったのだ。 海軍の指揮下にある彼らも、当然バルバリア海賊との戦闘を禁じられているため、救出依頼があっても、引き受けられない。 この状況にバルタザールは怒り心頭。ひとまず、マルセイユにあるイレーヌの酒場で落ち着いてもらっているとのことだった。 だが、この話をドア越しに聞いていた商人は、マルセイユへむかってしまう。 &color(ff3333){プレイヤー名}とアゴスティノは、バルタザールがはやまらないよう、説得にむかうことにする。 マルセイユの酒場では、すでに商人以外にも、肉親の救助を求める先客たちがいた。 汚辱と怒りに身を震わすバルタザールは、罠と知りながらも、人質交換が行われる、シチリア沖へ出撃しようとする。 その背にイレーヌがささやくように語りかける。 「どうして、そこまでして、敵討ちに拘るの? たとえ、ハイレディンを倒しても、あの人は帰ってこなくてよ――」 無言のまま扉を閉めるバルタザール。イレーヌは絶望の表情で立ちつくすのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *21章:義理も情けも あらすじ 単艦で出撃したバルタザールを見送ったまま、港に立ちつくすアゴスティノ。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、彼からバルタザールの救出にむかわないかと誘われる。 重ガレー1隻、大型ガレー3隻との戦闘。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールの援軍に入り、ハイレディンの乗艦を撃破。 人質を救出する。 バルタザールは、ハイレディンの死を確かめるべく、拿捕船をシラクサへ曳航する。 だが、船の中には、ハイレディンの骸が見当たらない。 そこに、アルバ公指揮下の艦隊が近海で待機中との報せが届く。 一行は、バルタザールの乗艦を囮として残し、&color(ff3333){プレイヤー名}の船で、マルセイユへと帰還することにする。 人質にとらわれていた民間人は、肉親との再会に歓喜する。 だが、それもつかの間、アゴスティノが、バルタザールが隊長から解任され、賞金首として手配されたとの情報を持って、駆け込んでくる。 バルタザールを匿ってくれる者を募るアゴスティノ。 だが、民間人たちは、それまでの感謝はどこへやら、急によそよそしい態度をとる。 その薄情ぶりに、あぜんとするアゴスティノ。 バルタザールは、「隠れ場所など自分で探す」と出ていこうとするが、イレーヌが呼び止める。 「この酒場の奥に部屋があるわ」 イレーヌの強い決意に押され、バルタザールは、しばらくの間、酒場に留まることにする。 [[上>イスパIb#top]]へ *22章:Prisionero Del Pasado (過日の虜) あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、アゴスティノからパルマの酒場にくるよう言伝を受ける。 パルマに行くと、今度は、バルセロナの酒場にくるよう伝言される。 アゴスティノによると、このようなまわりくどい連絡方法を取らなければならないのは、アルバ公がバルタザールの行方を突き止めるため、周辺各国に捜索の手をのばしているためだという。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールとイレーヌに注意するよう、言伝を頼まれる。 マルセイユには、すでにバルタザールの姿はなかった。 イレーヌは、自分の言葉のせいで、バルタザールが出ていってしまったと悲嘆に暮れている。 彼女はディエゴに協力を依頼しようと提案したのだった。だが、バルタザールはこれを拒否。 イレーヌが拒む理由をたずねると、重い口調で「今のヤツに弱みを見せれば足元をすくわれかねん」と答え、翌朝には姿を消していたという。 バルタザールとディエゴの完全な決裂を、いまだに信じられないイレーヌは、二人の過去の絆について、語りはじめる。 十七年前、二人は、ポルトガルの交易商として、時に海賊まがいの手段も使いながら、地中海にその名を轟かせていた。 孤島マディラに莫大な富を蓄え、王権の介在できない別天地を築きあげた彼らの夢は、海の続く限りの世界を制することであった。 だが、降誕祭を間近に控えた日、海賊ハイレディンが不戦の盟約を破って、マディラ島を襲撃。 商館は焼かれ、財産が奪われ、かつて二人に等しく愛され、ディエゴの妻となった女、ナタリアまでもが、殺されてしまった。 こうして、夢見ていた『明日』を奪われたバルタザールは、ハイレディンへの復讐を決意。 だがディエゴは自らの商会と息子を守ることに専念し協力しようとしなかった。 バルタザールが、友情も名誉もすべて捨てて、イスパニアに亡命したのはそのためである、以来、傭兵としてハイレディン打倒のみに生きるようになったのだという。 イレーヌは、過去の二人の絆に賭け、ディエゴにとりなしを依頼する手紙をしたためる。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、イレーヌからその手紙を託され、ディエゴのもとへ。 手紙を受け取ったディエゴは、アルバ公のやり口に怒りを見せるものの、とりなしの依頼についてはできないと断ってくる。 仕方なく商館を去る&color(ff3333){プレイヤー名}を、呼び止めるディエゴ。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、とりなしの件を考え直したのかと期待する。 だが、単に物珍しい瓶積めの葡萄酒を、バルタザールに会ったら渡してくれ、という頼みだった。 &color(77dd33){宝石箱を入手する。} ディエゴに協力を拒まれ、嘆き悲しむイレーヌ。 そこに、ディエゴを信じるのは危険だという忠告の声が響く。 入ってきたのは、官憲に追われているはずの、アゴスティノであった。 バルバリア海賊の船から、ディエゴがハイレディンに資金提供していたことを示す書簡が見つかったことがあるという。 バルタザールが八方塞がりの状況にあると知ったイレーヌは、急ぎ、その行方を探そうとする。 だが、アゴスティノはその必要はないと止める。 バルタザールは、彼の勧めで、大西洋を越え、インディアスに逃避したのだ。 アゴスティノは、これから、最後の隊長命令に従い、残った傭兵たちと共に、アルバ公に投降するという。 彼は、バルタザールからの伝言を、イレーヌへ伝える。 「達者で」 それは、復讐に生きるため、大切な人間ほど自分から遠ざけてきた男ゆえの、あまりに不器用すぎる離別の言葉であった。 [[上>イスパIb#top]]へ *23章:熱き拳 あらすじ は、バルタザールを追討すべく、 アルバ公がその精強な精鋭部隊を、インディアスに差し向けたと知る。 ほどなく、イレーヌより呼び出しがかかる。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールを助ける事を嘆願され、 インディアスにおもむく事に。 戦闘用ガレオン4隻との戦闘。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、サンフアン沖で、バルタザールを追討する艦隊と遭遇する。 艦長は、衆目に触れぬインディアスの海にいる事に乗じ、略奪を許可する。 と、そこに見慣れた船旗をかかげた船が駆けつける。バルタザールである。 私設艦隊の一群を撃破したバルタザールは、&color(ff3333){プレイヤー名}の用件を聞くべく、サンフアンへ寄港する。 &color(ff3333){プレイヤー名}の訪問が、イレーヌの差し金と察したバルタザールは、 「余計なことを」と言わんばかりの表情をする。 街の中に入った二人は、見張りをしていた追討艦隊の兵士と遭遇。 同行を命ずる兵に対し、バルタザールは、力ずくでの脱出を決断する。 だが、そこに上官らしき男がやってくる。 それは、アルバ公の元に寝返ったエドゥアルドであった。 エドゥアルドは、部下たちに立ち去るよう命令。 以前の借りを返すべく、バルタザールに、街の広場での決闘を申し入れる。 街の広場。 武器を抜けと急かすエドゥアルド。だが、バルタザールは拳で充分と余裕を見せる。 見くびられたエドゥアルドは、渾身の斬撃を放つが、バルタザールは難なくこれをかわし、顔面に鉄拳を叩き込む。 無様に地に倒れるエドゥアルド。 バルタザールはエドゥアルドを「未熟者め」と叱りつける。 屈辱に耐えかねたエドゥアルドは、殺せと叫ぶ。帰ってきたのは「百年早い」との言葉だった。 「チクショオォォォォッ! 殺れッ! 俺をッ・・・俺を殺ってくれェェッ!」 悲痛なエドゥアルドの絶叫がこだまする。駆けつけた兵士は彼の異変にあぜんとするばかり。 混乱に乗じ、バルタザールは脱出。 「ハイレディンを獲るまでは、くたばる事はない」とイレーヌへの伝言を残し、去っていく。 取り残されたエドゥアルドは、もはや、抜け殻の状態で、その場を動こうとしなかった。 [[上>イスパIb#top]]へ *24章:超えたいがゆえに あらすじ ジャマイカ近海で、空が真昼なのに赤く光っていたとの噂を聞きつけた&color(ff3333){プレイヤー名}。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、ジャマイカの酒場でバルタザールを捕らえたという、追討艦隊の提督と士官たちに会う。 彼らの表情は暗い。 なぜなら、バルタザールとの戦いで、甚大な被害を出していたから──。 彼らは全艦隊で、ジャマイカを包囲。圧倒的戦力差でバルタザールの逃げ道を完全に封鎖した。 だが、バルタザールは正面から切り込みを敢行。 不意を突かれた艦隊は、密集して動きもとれずバルタザールが占拠した船からの砲撃で大火災を起こしてしまう。 鎮火後も、バルタザールは、砲門室に立てこもり、人間ばなれした戦いぶりで抵抗。 最後は仁王立ちのまま気絶しているところを捕われ、追討艦隊の兵士たちに、深い恐怖心を植えつけたのだった。 サントドミンゴに移送されたバルタザールの身柄は、本国に送られ、処刑される予定だという。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、急ぎサントドミンゴへむかう。 サントドミンゴには、エドゥアルドがいた。 彼は、&color(ff3333){プレイヤー名}に街の空き家まで来いと告げる。 追討艦隊の兵士に支給される鎧を渡し、唐突にバルタザールを逃す計画を持ちかけてくるエドゥアルド。自分が大貴族に出世し、足元にひざまずかせるまで、バルタザールの命をあずけておきたいというのが、その言い分だった。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、鎧を着て、出航所まで来るよう、命じられる。 &color(77dd33){テルシオスプレートを入手する。} 船に乗り込んだエドゥアルドは、見張りの兵士たちを次々に騙し討ちにし、バルタザールの囚われている船室へと潜入。意識のないバルタザールを救い出すと、船室に放火して、自分の凶行の証拠隠滅を図る。 甲板に出ると、ふいにエドゥアルドは&color(ff3333){プレイヤー名}に一通の書簡を渡す。 それは、ハイレディンとアルバ公の講和が、実はディエゴの手引きによるものであることを示す証拠だという。 だが、次の瞬間、エドゥアルドの脇腹を予期せぬ凶刃が貫く。先刻、騙し討ちにした、追討艦隊兵士の復讐の刃だった。 エドゥアルドは逆上して、兵士にとどめを刺すが、出血おびただしく、甲板にひざをつく。 そして、&color(ff3333){プレイヤー名}に『隊長』のハイレディン打倒を手伝え、とだけ言い残し、たちこめる黒煙の中にその姿を消すのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *25章:昏睡の帰還 あらすじ 大西洋上で目を覚ましたバルタザール。だが、体の傷は癒えておらず、再び深い眠りにつく。 マルセイユに帰還した&color(ff3333){プレイヤー名}。 イレーヌは、昏睡したままのバルタザールを酒場の奥の部屋に運びこむと、&color(ff3333){プレイヤー名}に深く感謝する。 イレーヌは、&color(ff3333){プレイヤー名}がエドゥアルドから託された書簡に目を留める。その文面はまさしくディエゴの名義で、アルバ公にハイレディンとの講和条約を進める内容であった。 妻ナタリナの仇であったはずのハイレディンと、バルタザールを陥れた張本人であるアルバ公。 この二人と手を組んでバルタザールを窮地に追い込んだディエゴの仕打ちに、イレーヌは絶望。 これからは、ディエゴの手を借りず、自分の力でバルタザールの身を守りぬくことを、固く心に誓うのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *26章:災いの日 あらすじ イレーヌの酒場を訪れた&color(ff3333){プレイヤー名}。 運んで以来、バルタザールは一度も目を覚まさないのだという。 だが、その時奥部屋から、大きな物音が響く。 部屋に賭けこむと、バルタザールが目を覚ましており、ノドの乾きを訴える。イレーヌは急いで水を持ってこようとする。 だが、酒好きのバルタザールは、ディエゴが託した葡萄酒に目をつけ、奪い取ると一息に呑み干してしまう。 毒が入っていないか心配するイレーヌ。バルタザールは、呑みなれたマジョルカ島の葡萄酒だったと、声を上げて笑う。 だが、その贈り主がディエゴであると知るや、にわかに表情が険しくなる。 そして、カラになった瓶を、改めてまじまじと眺めると、突然、何かに気付いた様子で立ち上がるのだった。 瓶底には、葡萄酒の色に隠すかのように、ラテン語の一文が焼きつけられていた。 『災いの日 すみやかにきたるべし』 その警告とも嘲笑ともとれる、謎めいた一文を、バルタザールは、実にディエゴらしいと笑う。 だが、イレーヌは、ディエゴの講和に関する書簡を見せ、もはや彼が信用に値しないことを諭す。 今のディエゴは、すっかり変貌して、地位と金のことしか考えていないと、悲嘆するイレーヌ。 だが、バルタザールは、その言葉をきっかけに、瓶の底の文言について、ある心当たりに気付く。 それは、十七年前、彼がイスパニアに亡命を決めた頃のことだった――。 商館をリスボンに遷したディエゴは、無頼の道を捨て、地位と商会経営に血道をあげるようになっていた。その姿に失望したバルタザールは傭兵として戦い続けることを宣言。 だが、ディエゴは動じもせず、独力では勝ち目がないと諭す。その際に、聖書の文言を引用し、こう説いたのだった。 「旧約聖書「申命記」にて、神はかく語れり。 『復習と報いは、我のもの。それは、彼らの足、よろめくときのため。その災いの日は近く、来るべきこと、すみやかに来るべし』 …いずれ 裁きは連中にも下る。私は、そのときが来るのを待つ。それだけだ――」 この悠長で、神頼みともとれる言葉に激怒したバルタザールは、商会を脱退。イスパニアへ亡命したのだという。 だが、改めて過去を振りかえるに、ディエゴがバルタザールに酒を贈るのは、常に謀りごとが進むのを黙って待つよう、諭すときだった。 今回も、ディエゴが、何らかの企てを進めているのではないかと察したバルタザールは、怪我も忘れて、酒場を飛び出していく。 [[上>イスパIb#top]]へ *27章:遠き誓いに あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、葡萄酒の伝言の意味を探ろうとするバルタザールを乗せ、パルマへとむかう。 だが、パルマの港には、相変わらず、アルバ公の厳戒な捜査網が敷かれている。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールから手がかりを探ってきて欲しいと頼まれる。 最近、酒場に、珍しく海軍軍人の客がきていたことを聞きつけた&color(ff3333){プレイヤー名}。 その行方についてたずねると、軍人たちは「下見は終わり」などと話しており、先日、任地へ戻っていったとのこと。 決定的な手がかりこそ得られなかったものの、バルタザールは、その軍人の行方を探すため、近隣の港をあたろうと提案する。 バレンシアに入港すると、そこには、アルバ公のものと思しき、おびただしい数の軍船が集結していた。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、軍船が何の目的で集められているのか、探りにむかう。 だが、士官たちですら、艦隊が集められた目的を知らされず、待機状態が続いているのだという。 やがて、&color(ff3333){プレイヤー名}は、アゴスティノらしき兵士がアルバ公の邸宅近くをうろついていたとの情報を得る。 そして&color(ff3333){プレイヤー名}はアゴスティノと再開する。 突然の再会に驚き喜ぶアゴスティノ。バルタザールが来ていることを知るや、連れていって欲しいと懇願する。 バルタザールと同様に、アルバ公の艦隊の集結に疑問を抱いていたアゴスティノは、その身辺を探った結果、ある極秘情報を入手していた。 ディエゴが、ハイレディンと、マジョルカ島パルマにて会見。その警護をアルバ公の艦隊が行うというのだ。 しかし、単なる警備の任務が、なぜ極秘で進められているのか、一同は腑に落ちずにいた。 不意に、会談の予定日をたずねるバルタザール。それが、降誕節の三日前だと知るや大笑いする。 実は、その日こそ、マディラの商館が奇襲を受けディエゴの妻ナタリナが殺された命日であった。 「ディエゴのヤツめ。会談など、真っ赤な嘘。油断させ、誘きよせたハイレディンを、アルバ公に奇襲させるつもりだ」 ディエゴの真意を解き明かしたバルタザールは、軍備を整え、参戦を決意。 &color(ff3333){プレイヤー名}とアゴスティノは、ネーデルランド戦線にむかった元・傭兵たちを結集した後、セウタの酒場で合流することとした。 [[上>イスパIb#top]]へ *28章:綻び あらすじ アントワープでは、元傭兵たちが、傷だらけになっていた。 反乱軍艦隊の一斉反撃により、ネーデルランドを包囲していたイスパニア艦隊が壊滅。彼らの艦隊もまた、壊滅的な打撃を受けたためである。 それでも、アゴスティノが、事情を説明すると、元傭兵たちは喜び勇んで、戦線を脱走。バルタザールの元へとむかう。 地中海への帰途、アゴスティノは、水平線の彼方に大艦隊らしき影を見たという。 セウタに戻った二人は、バルタザールに、ネーデルランドでの艦隊壊滅の一件を報告する。 すると、バルタザールは、「あの艦隊は、そういうわけか…」と声を震わす。 実は、アゴスティノが帰還中に見た艦影こそが、ハイレディンを奇襲するために、パルマに集結させていたはずの、アルバ公の艦隊であった。ネーデルランドでの敗戦に焦ったアルバ公は、ディエゴとの盟約を破り、艦隊を北海へと送ってしまったらしい。 ディエゴのハイレディン妥当計画が、実現を前に頓挫しつつあることを察したバルタザールは、計画たてなおしのため、リスボンへと急行する。
&aname(top) [[FrontPage]]へ  [[イベント]]へ #contents [[上>イスパIb#top]]へ *物語 *序章:旅立ち あらすじ イベリアより、イスラム勢力を駆使した余勢を駆り、大国への道をひた走るイスパニア王国。 その古都セビリアにて、&color(ff3333){プレイヤー名}は航海者としての第一歩を踏み出したのだった。 &color(77dd33){2,000Dを入手する。} &color(77dd33){ダガーを入手する。} &color(77dd33){帆塗料を入手する。} &color(77dd33){望郷のカリヨンベルを入手する。} &color(77dd33){北大西洋の入港許可を入手する。} [[上>イスパIb#top]]へ *1章:黒鯱の威容 あらすじ セビリアの街を引き回される、虜囚となったバルバリア海賊たち。人々は、海軍の手柄を誉めそやすが、そのかたわらには、彼らを冷笑する若い傭兵がひとり。 海賊を捕らえたのは自分たち傭兵艦隊で、軍は手柄を横取りしただけだと、語る。 そのとき、突如響き渡る人々の悲鳴。海賊が脱走したのだ。 海賊は海軍の将官を人質に、新造艦を占拠。民間人を使いに、食糧を積み込むよう要求する。 食糧の引き渡し役として、船に乗りこんだ&color(ff3333){プレイヤー名}。 だが、海賊は&color(ff3333){プレイヤー名}をも人質に取り出航しようとする。 その時、船室に威風堂々とした軍人が出現。その手に握られた短銃が火を吹き、海賊は反撃の間もなく絶命する。 軍人は、銃声に腰を抜かした将官を、豪快に笑いとばす。 彼の名はバルタザール。イスパニアが誇る海賊狩りの精鋭・黒鯱傭兵艦隊の隊長であった。そこへ王城からの使者がやってくる。 &color(ff3333){プレイヤー名}とバルタザールは、事情聴取のため、王城へと召喚される。 王城で待ち受けていた大貴族・アルバ公は、貴族である将官に銃をむけた非礼を責める。 だが、バルタザールはどこ吹く風。逆に、海賊脱走の原因を作ったアルバ公を叱りとばし、部下の待つ酒場へと&color(ff3333){プレイヤー名}を誘い、その場を立ち去る。 酒場にはバルタザールの部下たちが待っていた。バルタザールの世渡り下手を語るのは、艦隊の若き斬込隊長エドゥアルド。 それをたしなめるのは、義理人情にあつい、古参の傭兵アゴスティノである。 アゴスティノによれば、海軍を統括するアルバ公は、バルタザールが一傭兵隊長にも関わらず、多くの支持者をもつことが気に食わず、何かと難癖をつけてくるのだという。 愚痴るアゴスティノに、バルタザールは久々の陸の酒をたのしむよう諭す。 &color(ff3333){プレイヤー名}と傭兵たちの宴の夜は、こうしてふけていった。 [[上>イスパIb#top]]へ *2章:赤髭の海賊 あらすじ 数日後、&color(ff3333){プレイヤー名}は、セビリアの交易所より呼び出される。 どうやら、海賊立てこもり事件での活躍を見こまれたらしい。 荷を取り違えたままマラガへむかった商船の追跡を依頼される。 &color(77dd33){西地中海の入港許可を得る。} &color(77dd33){3,000Dを入手する。} &color(ff3333){プレイヤー名}が商船を発見し、ようやく追いついた時、商船は赤髭のイスラム海賊の襲撃を受けた後だった。 すでに船員は全滅。かろうじて生きていた船長もマジョルカ島パルマの酒場にいるバルタザールへの通報を依頼し、絶命する。 艦隊への戦力補充を渋るアルバ公に、うんざりしている傭兵艦隊の面々。 しかし、&color(ff3333){プレイヤー名}が商船略奪の件を報せると、にわかに空気が緊迫する。 &color(ff3333){プレイヤー名}が見た赤髭の海賊は、バルタザールの宿敵にして、悪名高きバルバリア海賊の首領ハイレディンであることが判明した。 ハイレディンが残した「合流地点に急ぐ」との言葉から、次なる企みを察知したバルタザールは、現場周辺の哨戒に出ていく。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、アゴスティノから、情報をつかんだら、マラガ近海にいるバルタザールに報せるよう依頼される。 [[上>イスパIb#top]]へ *3章:手駒不足の奇襲 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}はパルマの港で、海賊との取引に遅れる、と会話する少年たちに出会う。 年上のほうの少年アルヴェロによれば、彼らはバルバリア海賊の人質となった大物貴族の身柄を買い戻す、大切な仕事の途中なのだという。 &color(ff3333){プレイヤー名}はその話をバルタザールに報告する。 バルタザールは表情を曇らせる。取引なぞ口先だけ。使者を自らの勢力圏に誘い出し、思いのままに略奪する。それが、バルバリア海賊のいつもの手口なのだ、と。 バルタザールは、戦力不足を押し、掠奪から帰還するハイレディンに奇襲をかけようと決意する。 エドゥアルドは、&color(ff3333){プレイヤー名}にも奇襲作戦に参加しろ、と強制する。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、その強引な物言いに押され、彼の指揮下で戦いに加わることになる。 伝令から報せが届き、ハイレディンの居場所が判明。艦隊は、ハイレディンが目撃されたマラガから東南東、北アフリカ沿岸へ船を進める。 突然の奇襲に、混乱する海賊たち。だが、その守りは堅く、ハイレディンの旗艦は逃してしまう。悔やむバルタザールに、戦力不足ゆえの限界をぼやくエドゥアルド。 やむなく艦隊は、本拠地パルマへの帰途につく。 帰還後、押収した積荷の中から捕虜が見つかる。捕虜はポルトガルの王族であるという。 &color(77dd33){ソンブレロを入手する。} バルタザールは、この捕虜こそが、取引の対象となった人質貴族だろうと推察。 バレンシア官庁内の執務室にいる、アルバ公に報告するよう、&color(ff3333){プレイヤー名}に依頼する。 [[上>イスパIb#top]]へ *4章:用心棒時代 あらすじ バレンシアにて、&color(ff3333){プレイヤー名}は、アルヴェロと再会する。 彼は、バルタザールたちの予想通り、海賊たちの待ち伏せに遭い、身代金を奪われていた。だが、海賊たちが始めた内輪もめのどさくさで、命だけは助かったのだという。 人質の身柄を傭兵艦隊が預かっていることを知ったアルヴェロは、パルマまで連れて行ってくれと懇願する。 パルマで、アルヴェロと&color(ff3333){プレイヤー名}はバルタザールと対面する。 人質引渡しの際、バルタザールは、アルヴェロの船旗についた紋章を指差し、問いかける。 「貴様、サルミエント商会の者か」 アルヴェロは、商会代表ディエゴ・サルミエントの息子であることを、しぶしぶ告白する。やおら笑い出すバルタザール。 「まさか、こんなところでヤツの息子に会おうとはな」 そこに、伝令がハイレディンがマルセイユ沿海に出現したと報せにくる。 バルタザールは、アルヴェロに来たる日の再会を約し、宿敵の待つ海へと船出する。 しかし、現場にハイレディンの姿はない。バルタザールは、偽報を流したアゴスティノを問い詰める。 「私がお願いしたのよ」 声の主は、バルタザールの昔馴染みの酒場女イレーヌであった。 イレーヌの酒場で、ウイスキーを傾ける傭兵艦隊の面々。 イレーヌは、十七年前、バルタザールが、アルヴェロの父・ディエゴの用心棒をしていたころのことを回想する。だが、バルタザールは不機嫌顔を隠せずにいる。 サルミエント商会といえば、ポルトガル随一の大商会である。その創設期の一員であったというバルタザールが、なぜ、しがない傭兵隊長をしているのか、エドゥアルドは詮索する。 しかし、それがバルタザールを怒らせることに。 イレーヌのとりなしで、なんとか怒りを納めたバルタザール。 彼は&color(ff3333){プレイヤー名}に何かあればパルマの酒場まで来るように告げ、去っていった。 &color(77dd33){15,000Dを入手する。} [[上>イスパIb#top]]へ *5章:十七年目の邂逅 あらすじ バレンシアの港にて、アルバ公の邸宅を探す男から声をかけられる&color(ff3333){プレイヤー名}。 アルバ公に客分として招かれていたその男こそ、サルミエント商会の代表ディエゴ・サルミエントその人であった。 ディエゴは、&color(ff3333){プレイヤー名}の折り目正しさに感じ入り、将来有望な航海者として、アルバ公に売りこむのだった。 大物二人の会談が始まろうとしたその時、バルタザールが、突如邸内に乱入して来る。 ディエゴを目にしたバルタザールは旧友との思わぬ再会に驚くが、すぐさま我に返りアルバ公に食ってかかる。 なぜ、自分をバルバリア海賊の討伐の任務から外し、ネーデルランド反乱軍の鎮圧をしろと命じたのか、と。 「昔の私と同様、ハイレディンだけを追っていれば済む立場でなくなったということだ」 そんなディエゴの説得には耳も貸さず、バルタザールは命令拒否を一方的に告げると、出て行ってしまう。 ディエゴは、変わらぬ旧友の姿に呆れつつも、改めて&color(ff3333){プレイヤー名}に礼をのべ、アルバ公と共に、執務室へと消えていくのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *6章:北海の戦雲 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、イスパニアの重鎮タベラ枢機卿の招きで、セビリアへと呼び出される。 セビリアの港では、リスボンから来た商人がポルトガルの提督ガマが、東廻りの航路を使い、インディアスから少量のコショウを積んで帰還した、と吹聴していた。 だが人々は、そんな噂など気にも留めない。 なぜなら、イスパニアには、クリストバル・コロン提督が数年前にひらいた、西廻り航路がすでにあったからである。 王城にて、&color(ff3333){プレイヤー名}は、臨時の傭兵契約を持ちかけられる。 タベラ枢機卿によれば、&color(ff3333){プレイヤー名}をバルタザール指揮下の傭兵に迎えるように、とアルバ公より推薦されたのだという。 契約を受けた&color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールの駐屯するパルマへ向かうよう、命じられる。 &color(77dd33){5,000Dを入手する。} &color(77dd33){任命状を入手する。} パルマの酒場に着くなり、&color(ff3333){プレイヤー名}は、エドゥアルドとアゴスティノが言い争いをする場面にでくわす。 バルタザールが断ったネーデルランド行きの話をエドゥアルドが勝手に受けてしまい、艦隊の遠征が決まってしまったのだ。 アゴスティノは、隊長の意思を無視したエドゥアルドを責めるが、当の本人は、反省の色すら見せようとしない。 そこにバルタザールが帰ってくる。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールに、王城で受け取った任命状を見せる。 バルタザールは、アルバ公が勝手に&color(ff3333){プレイヤー名}を傭兵契約して、艦隊の補充にあてたことを悟る。 しかし、ヘタな軍人よりも役に立つと、&color(ff3333){プレイヤー名}を歓待。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、火薬5樽を購入し、アントワープで本隊と合流するよう命じられる。 &color(77dd33){3,000Dを入手する。} &color(77dd33){北海の入港許可を得る。} [[上>イスパIb#top]]へ *7章:重なりし芳酒の記憶 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}が火薬を渡すと、複雑な顔をするバルタザール。 マッチロック式射撃銃を得る。 今回は、これを使うことになって欲しくないというつぶやく。 この反乱は、アルバ公がネーデルランドにかけた重税が原因であるから、と。 だが、エドゥアルドは、反乱軍を攻めるなら、内部対立を繰り返している今しかないと、強く主張する。 しかし、バルタザールはこれを却下。 エドゥアルドは、イレーヌの酒場に酒を届けろと命じられる。 戦線を外されたエドゥアルドは面白いはずもない。しかし、絶対の隊長命令には逆らうこともできず、&color(ff3333){プレイヤー名}を同伴させることを条件に、これを受け入れる。 海に出るなり、エドゥアルドは、舵の修理のためカレーに寄港したいと言い出す。 だが、修理などは、真っ赤な嘘。 エドゥアルドは、今回の戦いが、世間に認められる最後の機会かもしれないと、&color(ff3333){プレイヤー名}に酒樽をまかせ、勝手に戦線復帰してしまう。 取り残された&color(ff3333){プレイヤー名}は、ひとりイレーヌの酒場のある、マルセイユへむかうことになる。 マルセイユに着いた&color(ff3333){プレイヤー名}は、さっそくイレーヌに酒を届ける。 するとイレーヌは、樽の帯鉄に彫られた文言を見つける。 『戦ばやりのイダルゴに忍従の酒を』 ディエゴとバルタザールが共に仕事をしていた頃ディエゴは戦いにはやるバルタザールに酒を送りその苛立ちをしずめていた。 バルタザールは、それにならい、功をあせるエドゥアルドをしずめようとしたのである。 イレーヌは、バルタザールが他人にかけていた苦労を、彼自身が味わっている皮肉に思わず苦笑してしまう。 その時、二人連れの客が、店内に入ってくる。 客によれば、ネーデルランドの反乱勢力が一本化し、大規模な迎撃艦隊が誕生。鎮圧に向かったイスパニア艦が次々に沈められているのだという。 色を失ったイレーヌは、&color(ff3333){プレイヤー名}にバルタザールの身を案じる手紙を託す。 [[上>イスパIb#top]]へ *8章:暴挙の勲章 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}がアントワープに戻ると、アゴスティノが頭を抱えていた。 エドゥアルドが命令を無視し、反乱軍艦隊『海の旅団』を倒そうと出撃してしまった。しかも、バルタザールもこれを引きとめなかったのだ、という。 イレーヌの手紙を読み「見くびられたものだ」と笑うバルタザール。 &color(77dd33){20,000Dを入手する。} そこに伝令が駆けつける。アムステルダム沖で、エドゥアルドが『海の旅団』らしき艦隊に包囲されたらしい。 バルタザールは、エドゥアルド救出のため、&color(ff3333){プレイヤー名}を連れて出撃する。 突然の援軍襲来に、算を乱す『海の旅団』。無事エドゥアルドを救出したバルタザールは、逃げる敵を深追いせず、アントワープへと帰還する。 死刑か艦隊追放かと、隊長からの制裁に恐れおののくエドゥアルド。だが、バルタザールは、鉄拳の一撃を見舞っただけで、処分を終えてしまう。彼の暴挙のおかげで、『海の旅団』の強さの秘密が、地形を利用した包囲戦術にあったことが判ったからである。 戦線が落ち着く見通しも立ったため、バルタザールは、早期の停戦をアルバ公に進言すべく、アゴスティノを使いに立てる。 そして、&color(ff3333){プレイヤー名}に、従軍を終え、本国に帰還するよう、うながすのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *9章:白昼の狙撃 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、見知らぬ軍人より、アントワープにいるアゴスティノに渡してくれと、一通の書簡を託される。 アントワープで再開したアゴスティノは、不機嫌な様子。 アルバ公が、バルタザールの提言をしりぞけ、直属の艦隊に反乱軍の徹底鎮圧を命じたのだ。反乱平定後の統治をかえりみようとしない、アルバ公の戦略眼のなさに、バルタザールも怒りを隠せない。 &color(ff3333){プレイヤー名}が渡した書簡が、二人の怒りを助長させる。 書簡には、バルバリア海賊の首領ハイレディンがアレクサンドリアで行われる式典に、トルコの皇帝(スルタン)と列席する、と書かれている。 ハイレディンの狙いが、自らを北アフリカの事実上の支配者として、世に認めさせることにあるのは、明らかであった。 力を強めていくハイレディンに対し、それと渡り合う戦力を与えられる見込みのないバルタザールたち。 バルタザールは状況を打破するため、アレクサンドリアに乗り込み、式典に現れるハイレディンを狙撃することを決意する。 そしてジェノヴァの酒場で密売している狙撃用の特殊銃・螺旋溝銃を買い、アレクサンドリアへ持ち込んでくれと、&color(ff3333){プレイヤー名}に依頼する &color(ff3333){プレイヤー名}は、無事、螺旋溝銃を手に入れ、アレクサンドリアに到着。バルタザール、エドゥアルドと合流すべく、街へ急ぐ。 バルタザールは、すでに民家の二階で準備を整えていた。 そして、式典が始まった。 バルタザールは人波の中からハイレディンを見つけ、引金をひく。銃弾に貫かれたハイレディンは地に倒れた。 しかし、そのかたわらから、もうひとりにハイレディンが現れる。 バルタザールは再び銃を取るが、警備兵たちが追ってくる。やむなく狙撃を中断し、パルマへ帰還することにする。 アゴスティノによれば、ハイレディンは、自らの身を守るため、影武者を持っているとの噂があったのだという。バルタザールは自らの打つ手が、とうの昔から読まれていた事実にほぞを噛むのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *10章:審問の贄 あらすじ パルマの酒場に戻った傭兵艦隊を待ち受けていたのは、物々しいイスパニアの兵士たちだった。 バルタザールの戦線離脱の罪を質すため、審問会を行うのだという。 抵抗もせず、連行されていくバルタザール。その身の上を案じたアゴスティノは、審問会の行われるセビリアへと向かう。 後日、&color(ff3333){プレイヤー名}は、セビリアでアゴスティノ、エドゥアルドに再会。 バルタザールが黙秘を続けていること、判事がアルバ公びいきであることで、審問会は圧倒的に不利な状況にあるという。 そして&color(ff3333){プレイヤー名}たちもまた、重要参考人として、審問会の行われている大聖堂への出頭を命じられる。 審問会では、バルタザールが相変わらず黙秘を続けていた。アゴスティノは、エドゥアルドが勝手に契約したことを根拠に、バルタザールを弁護。 だが、エドゥアルドは、証言を拒否し、バルタザールの立場はいっそう悪化する。 やがて判決の時がくる。判事が判決を下そうとしたその時、思わぬ人物が現れる。 その人物とは、インディアス発見の英雄クリストバル・コロン提督である。 コロンは、アルバ公がこれまでバルタザールに対し行ってきた再三の契約違反を指摘。 さらに、バルタザールをバルバリア海賊討伐から外したことで、了解防衛をおろそかにした落ち度にも言及する。 英雄の言葉にどよめく聖堂内。 静粛をもとめる判事の槌の音もむなしく、審問会は混乱と紛糾のうちに閉廷を余儀なくされる。 アルバ公は、バルタザールに後日の報復を誓い、立ち去っていく。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、コロンとバルタザールに誘われ、酒場へとむかう。 酒場でバルタザールとの思い出を語るコロン。 ーー十七年前、ポルトガル王室からの援助を打ち切られたコロンは、バルタザールの船に便乗し、イスパニアに亡命。 その後、イスパニア王室の援助で見事にインディアスを発見し、一躍、かの地の副王の座に昇りつめたのである。 それから数年。近頃は、リウマチに悩まされるようになり、隠退を考えているのだという。 そんなコロンは&color(ff3333){プレイヤー名}とエドゥアルドを気に入り、イスパニア国王への推薦を約束する。 必ず大物になって見せると張り切るエドゥアルドの若者らしく、野心あふれる姿を、コロンは頼もしげに眺めるのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *11章:Hasta la vista(アスタラビスタ) あらすじ 後日、&color(ff3333){プレイヤー名}はセビリアの王城より召喚を受ける。 そして、同じように呼び出されていたエドゥアルドと、国王から命令を受ける。 命令は、アフリカ沖カーボヴェルデに潜伏する、『海の旅団』首領エグモント伯の捕縛であった。 西アフリカの入港許可を得る。 エドゥアルドは思わぬ大仕事に張り切っている。 だが、『旅団』のアジトに潜入してみれば、エグモント伯は新たな寄港地を求め、すでに旅立った後だった。 しかもエドゥアルドの話すオランダ語になまりがあったことから、イスパニアからの侵入者であることがバレてしまう。 遁走を余儀なくされた二人は、出航所で出会ったポルトガル艦隊の一行に紛れ込み、なんとか追手をやりすごす。 酒場で出会ったポルトガルの士官に、任務の失敗を愚痴るエドゥアルド。 仕官は、うだつのあがらなっかた自分が、ガマ提督の下につくなり、インド到着の英雄の一員となれた幸運を語り、慰めようとする。 インドがどんな場所かを話したがる士官にエドゥアルドは、もう知っているとばかりに、コロンから聞いたインディアスの様子を披露。 だが、士官は、自分の見てきたインドとは異なるその風景描写に、首をかしげるばかりだった。 それを見たエドゥアルドは、突然、何か思いたったように席を立ち、セビリアに帰還すると言いだす。 エグモント伯の捕縛を断念し、おめおめと戻ってきた理由を問いただす国王。 これに対しエドゥアルドは、コロンの到着したインディアスが、実際のインドではない疑いがある、と報告する。 インド進出競争が、敗北の危機にあることを知った国王は、がくぜんとして、二人を下がらせる。 まんまと、任務失敗の責任を逃れることに成功したエドゥアルド。そんな彼にアルバ公が声をかける。 エドゥアルドは、&color(ff3333){プレイヤー名}に先に帰るように告げ、アルバ公とともに王城の奥へと消えていくのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *12章:時代への反逆 あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、インディアスにからむ騒動が、セビリアで起こったと聞きつける。 セビリアでは、インディアスとインドとは、まったく別の土地であるとの噂が広まっていた。 疑惑の渦中に立たされたコロンは、セビリアの一等地に構えた邸宅をも売りに出し、汚名返上を賭けた最期の航海に出ようとしていた。人々は、それを老獪とあざ笑うのだった。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、コロンからバルタザールがセビリアの酒場に来ていることを聞く。 酒場では、アゴスティノがコロンへの中傷に腹を立てていた。 &color(ff3333){プレイヤー名}の話で、噂をふりまいたのがエドゥアルドであることを知った、アゴスティノは激昂する。 だが、バルタザールはこう言ってアゴスティノを諭す。 コロンが英雄だった時代が過ぎ去ったことは、コロン自身が一番よく知っているはず。しかしそれでも信念に殉じようとするコロンを、止める理由はないのだ、と。 コロン出航の報せを聞いたバルタザールは、友の最後の船出を見届けようと、ゆっくりと港へむかう。 カリブ海の入港許可を得る。 船に乗り込もうとするコロンの元に、兵士が駆け寄ってくる。国王に無断で出航するコロンを連れ戻そうというのだ。 だが、バルタザールはこれを一喝、追い返す。 コロンは、旧友の友誼に感謝しつつも、偏屈をつらぬくあまり、アルバ公の報復を受けぬように、と忠告する。 これに対し、バルタザールは、偏屈はお互い様と笑うだけだった。 やがてコロンは、遥か西の海へと、船を漕ぎ出していった。 [[上>イスパIb#top]]へ *13章:昨日と、今日と、明日と あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、ジブラルタル海峡でパルマの傭兵艦隊が暴れているとの話を聞きつける。 古参の傭兵によれば、エドゥアルドが若い傭兵たちを引き連れ、傭兵艦隊を脱退。艦隊の戦力が激減したのだという。 アゴスティノは、バルタザールの留守を狙ったアルバ公の陰湿な報復に苛立っていた。 だが、傭兵たちの怒りの矛先は、アルバ公ではなく、エドゥアルドにむかっており、裏切り者を殺してやる、と血気にはやっているという。 まずは、傭兵たちの暴走を止めるのが先決だというアゴスティノは、一緒に傭兵たちの行方を探してくれと、&color(ff3333){プレイヤー名}に依頼する。 しかし、エドゥアルドは古参傭兵たちに捕縛されていた。傭兵たちはパルマに戻り次第、彼をなぶり殺すと息巻いている。 そこへ、バルタザールからマルセイユに来るようにとの命令が届く。傭兵たちは、エドゥアルドの処分をバルタザールに一任する。 バルタザールの前に引き出されたエドゥアルドはアルバ公の権威を盾に開き直る。 アルバ公と対立しながらも、結局、その力を借りて戦っているバルタザールを嘲笑し、そんなことで手下の将来を保障できるのかと、罵倒する。 バルタザールは、その言葉を聞き、無言で剣を抜き、一閃! だが、剣はエドゥアルドの体をかすめるのみだった。 バルタザールは、次に会う時は叩き斬る、と脅したのみでエドゥアルドを釈放してしまう。 たちまち、傭兵たちから不満の声があがる。だがバルタザールは、耳を貸さずに近海の監視に出ていく。 その態度に古参の傭兵までもが、愛想を尽かして艦隊を離れていく。 バルタザールの真意を図りかねたアゴスティノは疑問を口にしかけるが、思いなおし、近海の監視に出て行く。 一部始終を見ていたイレーヌは語る。 バルタザールはエドゥアルドに、過去の自分自身を重ね見ていたのかもしれない、と。 十七年前、バルタザールは、彼の大切な『明日』を奪ったハイレディンを倒すため、何もかもを捨ててディエゴのもとを飛び出したのだという。 「だから、あの人は『昨日』に生き続けようとしている。目前の『今日』なんかより、もっと大切な、あの人の絆、憧れに――。でも、そういう人だから、他人の『明日』は大切にするのかもしれないわね…」 イレーヌは、そういって話を結ぶと、静かに杯を傾けるのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *14章:インドへの誘い あらすじ リスボンの大商人ディエゴの商館へと呼び出された&color(ff3333){プレイヤー名}。 ディエゴは、アルバ公が&color(ff3333){プレイヤー名}を勝手に傭兵艦隊に送りこんでしまったことを謝罪した。 そして、その埋め合わせとして、インドからのコショウの運搬を&color(ff3333){プレイヤー名}に任せたいと申し出る。 依頼を引き受けた&color(ff3333){プレイヤー名}に、さっそくポルトガル王宮より呼び出しがかかる。 カリカットに開かれる機関・通商院に赴任する役人を船に同乗させてくれ、との依頼である。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、役人を船に乗せ、インドへの旅路につくのだった。 &color(77dd33){南大西洋の入港許可を入手する。} &color(77dd33){アフリカ東岸の入港許可を入手する。} [[上>イスパIb#top]]へ *15章:航路の代価 あらすじ ようやく、喜望峰を越え、アフリカ東岸に到達した&color(ff3333){プレイヤー名}。 だが、地元の商人によれば、インドへの渡航には領主コリタンの認可が必要なのだという。 コリタンは、航路使用の代価として、砂金5袋を差しだすよう要求。断った場合には、軍船を差しむけると脅迫する。 ポルトガルのガマが支払ったのだから、他国の航海者も支払というのが、その言い分であった。 &color(ff3333){プレイヤー名}は仕方なく、砂金を供物として差し出すが、コリタンは渡航を認めようとしない。 季節風が吹かなければ、渡航はできないというのだ。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、しばらくの間、東アフリカの地に逗留するよう命じられる。 [[上>イスパIb#top]]へ *16章:疑惑の渦中で あらすじ 数日後、コリタンから呼びだされた&color(ff3333){プレイヤー名}。 コリタンは、ようやく、インドへの渡航を許可する。 &color(77dd33){インド洋の入港許可を入手する。} 広大なインド洋を超えて、&color(ff3333){プレイヤー名}は、ようやくカリカットに到着。 だが、待ち受けていたのは、ポルトガル商人たちの敵意にみちた視線だった。 通商院の役人と、サルミエント商会のせいで、コショウが、以前のように、自由に買えなくなったことを嘆く商人たち。 しかし、彼らのせいで左遷されたガマ提督が、近いうちにカリカットに帰還し、通商院を追い払ってくれるはずだと、互いに励ましあっていた。 通商院の役人は、事実関係を確かめるために、ポルトガルの駐在商館へとむかう。 話によれば、交易の全権委譲とカリカットからの退去という王命が下り、ガマは命に服したものの当然、不満を抱く者は多いという。 通商院の役人は、ゴアに駐在するガマの動静を探ってくるよう、&color(ff3333){プレイヤー名}に命じる。 ゴアで、ガマと対面した&color(ff3333){プレイヤー名}。 ガマは、自分が反乱など企むはずがないと明言。 貿易は、適任者が適切に流通を取り仕切るべきと非難するどころか、逆に弁護に回るほど。 その事実を伝え聞いた通商院役人は、安心して警戒をとく。 そして、通商院役人は&color(ff3333){プレイヤー名}に専売品であるコショウ50袋を渡し、マディラへ届けるよう命じるのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *17章:コショウを巡って あらすじ マディラのポルトガル王立商館にコショウを納入しようとする&color(ff3333){プレイヤー名}。 だが、何を勘違いしたか、「サルミエント代表からの贈り物」として、50袋のコショウを渡される。 そして「近日中に始まるインドとの通商にむけ、次はお約束の場所にて」との言葉を、アルバ公に伝えるよう託されるのだった。 母国へと戻った&color(ff3333){プレイヤー名}は、何者かより、セウタ東方の岸部に呼びだされる。 そこには、兵士を従えた商人が待ち伏せをしていた。 &color(ff3333){プレイヤー名}はコショウの返却を強引に迫られる。 と、その時。一発の銃声が響き渡る。兵士は倒れ商人は慌てて逃げ散っていく。 救いの主は、バルタザールとアゴスティノであった。彼らは、怪しげな商人を尾行してきたのだという。 バルタザールは、事件の背後に、サルミエント商会とコショウが絡んでいることを知ると、くわしい事情を聞くため、&color(ff3333){プレイヤー名}をマラガの酒場に誘うのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *18章:眼前の疑惑に あらすじ マディラの商館で扱われるコショウは、ポルトガル王室の専売品である。 それを、なぜ&color(ff3333){プレイヤー名}が手にすることになったのか、とアゴスティノはいぶかしむ。 そして、ディエゴとアルバ公が何らかの裏取引をしているのではないか、と推理する。 それに対して、バルタザールは、裏が取れたわけではないと不快げに、席を立つ。 アゴスティノは、&color(ff3333){プレイヤー名}に、何か動きがあれば、パルマまで報せにくるよう告げ、バルタザールの後を追うのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *19章:孤狼の時代は去りぬ あらすじ 地中海の街々は、バルバリア海賊とイスパニア国王の間で、講和条約が結ばれたとの噂で持ちきりだった。 これで本当に、海賊の掠奪行為がおさまるのか、不安がる人々。 突然の停戦に激怒したバルタザールは、すでにアルバ公への抗議にむかっていた。 アゴスティノは、バルタザールがはやまって、アルバ公を殺してしまわないか気が気でない。 とはいえ、彼自身は血気にはやる部下をおさえることで手一杯。 そこで&color(ff3333){プレイヤー名}が、バルタザールの後を追ってバレンシアへむかうことになる。 バルタザールと合流した&color(ff3333){プレイヤー名}は、バレンシア官庁前で、兵士たちに包囲される。 そこにやってきたアルバ公は、『特別な賓客』を迎えるための警備だったとうそぶき、二人から武器を取り上げ、官庁内へと連行する。 現れた『賓客』。それはバルタザールの宿敵ハイレディンだった。 「長い戦いの過去は水に流し、これからは共に栄えようではないか」 ハイレディンのあざけるような申し出を、バルタザールは、にべもなく拒絶。アルバ公に傭兵契約の解除を迫る。 だが、アルバ公は、これを認めない。 怒ったバルタザールは、隠し持っていた短銃をハイレディンにむける。 だが、ハイレディンは、撃てばパルマの傭兵たちの命もないぞ、とせせら笑う。 やむなく銃を下げたバルタザールは、憤怒の表情で部屋を出て行くしかなかった。 官庁を出た&color(ff3333){プレイヤー名}は、大砲の音を耳にする。 バルタザールの逆襲かと慌てふためくアルバ公。 ハイレディンは、その音が空砲だと見抜き「行き場を失った孤狼の末期の遠吠え」と嘲笑。 「ヤツには、自滅の道しか残されておらん」と砲火の響きを背に、不敵な笑みを浮かべ、条約の調印に戻っていった。 [[上>イスパIb#top]]へ *20章:罠か、恥辱か あらすじ 後日、&color(ff3333){プレイヤー名}は、バルバリア海賊との講和は不平等条約だ、との声を耳にする。 その数日後、&color(ff3333){プレイヤー名}はバルセロナで何者かが自分を探していた、との噂を聞く。 むかってみると、そこには見知らぬ商人が一人。 彼は黒鯱傭兵艦隊に救出を頼みたいので、どうかバルタザールに会わせて欲しい、と懇願してくる。 &color(77dd33){50000Dを入手する。} パルマの酒場に着くと、アゴスティノは困惑の表情である。 この手の救助依頼は、すべて断っているのだと騙るアゴスティノ。 講和条約は、あくまでバルバリア海賊とイスパニア海軍の間での講和であり、民間船の掠奪は、その限りではなかったのだ。 海軍の指揮下にある彼らも、当然バルバリア海賊との戦闘を禁じられているため、救出依頼があっても、引き受けられない。 この状況にバルタザールは怒り心頭。ひとまず、マルセイユにあるイレーヌの酒場で落ち着いてもらっているとのことだった。 だが、この話をドア越しに聞いていた商人は、マルセイユへむかってしまう。 &color(ff3333){プレイヤー名}とアゴスティノは、バルタザールがはやまらないよう、説得にむかうことにする。 マルセイユの酒場では、すでに商人以外にも、肉親の救助を求める先客たちがいた。 汚辱と怒りに身を震わすバルタザールは、罠と知りながらも、人質交換が行われる、シチリア沖へ出撃しようとする。 その背にイレーヌがささやくように語りかける。 「どうして、そこまでして、敵討ちに拘るの? たとえ、ハイレディンを倒しても、あの人は帰ってこなくてよ――」 無言のまま扉を閉めるバルタザール。イレーヌは絶望の表情で立ちつくすのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *21章:義理も情けも あらすじ 単艦で出撃したバルタザールを見送ったまま、港に立ちつくすアゴスティノ。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、彼からバルタザールの救出にむかわないかと誘われる。 重ガレー1隻、大型ガレー3隻との戦闘。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールの援軍に入り、ハイレディンの乗艦を撃破。 人質を救出する。 バルタザールは、ハイレディンの死を確かめるべく、拿捕船をシラクサへ曳航する。 だが、船の中には、ハイレディンの骸が見当たらない。 そこに、アルバ公指揮下の艦隊が近海で待機中との報せが届く。 一行は、バルタザールの乗艦を囮として残し、&color(ff3333){プレイヤー名}の船で、マルセイユへと帰還することにする。 人質にとらわれていた民間人は、肉親との再会に歓喜する。 だが、それもつかの間、アゴスティノが、バルタザールが隊長から解任され、賞金首として手配されたとの情報を持って、駆け込んでくる。 バルタザールを匿ってくれる者を募るアゴスティノ。 だが、民間人たちは、それまでの感謝はどこへやら、急によそよそしい態度をとる。 その薄情ぶりに、あぜんとするアゴスティノ。 バルタザールは、「隠れ場所など自分で探す」と出ていこうとするが、イレーヌが呼び止める。 「この酒場の奥に部屋があるわ」 イレーヌの強い決意に押され、バルタザールは、しばらくの間、酒場に留まることにする。 [[上>イスパIb#top]]へ *22章:Prisionero Del Pasado (過日の虜) あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、アゴスティノからパルマの酒場にくるよう言伝を受ける。 パルマに行くと、今度は、バルセロナの酒場にくるよう伝言される。 アゴスティノによると、このようなまわりくどい連絡方法を取らなければならないのは、アルバ公がバルタザールの行方を突き止めるため、周辺各国に捜索の手をのばしているためだという。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールとイレーヌに注意するよう、言伝を頼まれる。 マルセイユには、すでにバルタザールの姿はなかった。 イレーヌは、自分の言葉のせいで、バルタザールが出ていってしまったと悲嘆に暮れている。 彼女はディエゴに協力を依頼しようと提案したのだった。だが、バルタザールはこれを拒否。 イレーヌが拒む理由をたずねると、重い口調で「今のヤツに弱みを見せれば足元をすくわれかねん」と答え、翌朝には姿を消していたという。 バルタザールとディエゴの完全な決裂を、いまだに信じられないイレーヌは、二人の過去の絆について、語りはじめる。 十七年前、二人は、ポルトガルの交易商として、時に海賊まがいの手段も使いながら、地中海にその名を轟かせていた。 孤島マディラに莫大な富を蓄え、王権の介在できない別天地を築きあげた彼らの夢は、海の続く限りの世界を制することであった。 だが、降誕祭を間近に控えた日、海賊ハイレディンが不戦の盟約を破って、マディラ島を襲撃。 商館は焼かれ、財産が奪われ、かつて二人に等しく愛され、ディエゴの妻となった女、ナタリアまでもが、殺されてしまった。 こうして、夢見ていた『明日』を奪われたバルタザールは、ハイレディンへの復讐を決意。 だがディエゴは自らの商会と息子を守ることに専念し協力しようとしなかった。 バルタザールが、友情も名誉もすべて捨てて、イスパニアに亡命したのはそのためである、以来、傭兵としてハイレディン打倒のみに生きるようになったのだという。 イレーヌは、過去の二人の絆に賭け、ディエゴにとりなしを依頼する手紙をしたためる。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、イレーヌからその手紙を託され、ディエゴのもとへ。 手紙を受け取ったディエゴは、アルバ公のやり口に怒りを見せるものの、とりなしの依頼についてはできないと断ってくる。 仕方なく商館を去る&color(ff3333){プレイヤー名}を、呼び止めるディエゴ。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、とりなしの件を考え直したのかと期待する。 だが、単に物珍しい瓶積めの葡萄酒を、バルタザールに会ったら渡してくれ、という頼みだった。 &color(77dd33){宝石箱を入手する。} ディエゴに協力を拒まれ、嘆き悲しむイレーヌ。 そこに、ディエゴを信じるのは危険だという忠告の声が響く。 入ってきたのは、官憲に追われているはずの、アゴスティノであった。 バルバリア海賊の船から、ディエゴがハイレディンに資金提供していたことを示す書簡が見つかったことがあるという。 バルタザールが八方塞がりの状況にあると知ったイレーヌは、急ぎ、その行方を探そうとする。 だが、アゴスティノはその必要はないと止める。 バルタザールは、彼の勧めで、大西洋を越え、インディアスに逃避したのだ。 アゴスティノは、これから、最後の隊長命令に従い、残った傭兵たちと共に、アルバ公に投降するという。 彼は、バルタザールからの伝言を、イレーヌへ伝える。 「達者で」 それは、復讐に生きるため、大切な人間ほど自分から遠ざけてきた男ゆえの、あまりに不器用すぎる離別の言葉であった。 [[上>イスパIb#top]]へ *23章:熱き拳 あらすじ は、バルタザールを追討すべく、 アルバ公がその精強な精鋭部隊を、インディアスに差し向けたと知る。 ほどなく、イレーヌより呼び出しがかかる。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールを助ける事を嘆願され、 インディアスにおもむく事に。 戦闘用ガレオン4隻との戦闘。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、サンフアン沖で、バルタザールを追討する艦隊と遭遇する。 艦長は、衆目に触れぬインディアスの海にいる事に乗じ、略奪を許可する。 と、そこに見慣れた船旗をかかげた船が駆けつける。バルタザールである。 私設艦隊の一群を撃破したバルタザールは、&color(ff3333){プレイヤー名}の用件を聞くべく、サンフアンへ寄港する。 &color(ff3333){プレイヤー名}の訪問が、イレーヌの差し金と察したバルタザールは、 「余計なことを」と言わんばかりの表情をする。 街の中に入った二人は、見張りをしていた追討艦隊の兵士と遭遇。 同行を命ずる兵に対し、バルタザールは、力ずくでの脱出を決断する。 だが、そこに上官らしき男がやってくる。 それは、アルバ公の元に寝返ったエドゥアルドであった。 エドゥアルドは、部下たちに立ち去るよう命令。 以前の借りを返すべく、バルタザールに、街の広場での決闘を申し入れる。 街の広場。 武器を抜けと急かすエドゥアルド。だが、バルタザールは拳で充分と余裕を見せる。 見くびられたエドゥアルドは、渾身の斬撃を放つが、バルタザールは難なくこれをかわし、顔面に鉄拳を叩き込む。 無様に地に倒れるエドゥアルド。 バルタザールはエドゥアルドを「未熟者め」と叱りつける。 屈辱に耐えかねたエドゥアルドは、殺せと叫ぶ。帰ってきたのは「百年早い」との言葉だった。 「チクショオォォォォッ! 殺れッ! 俺をッ・・・俺を殺ってくれェェッ!」 悲痛なエドゥアルドの絶叫がこだまする。駆けつけた兵士は彼の異変にあぜんとするばかり。 混乱に乗じ、バルタザールは脱出。 「ハイレディンを獲るまでは、くたばる事はない」とイレーヌへの伝言を残し、去っていく。 取り残されたエドゥアルドは、もはや、抜け殻の状態で、その場を動こうとしなかった。 [[上>イスパIb#top]]へ *24章:超えたいがゆえに あらすじ ジャマイカ近海で、空が真昼なのに赤く光っていたとの噂を聞きつけた&color(ff3333){プレイヤー名}。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、ジャマイカの酒場でバルタザールを捕らえたという、追討艦隊の提督と士官たちに会う。 彼らの表情は暗い。 なぜなら、バルタザールとの戦いで、甚大な被害を出していたから──。 彼らは全艦隊で、ジャマイカを包囲。圧倒的戦力差でバルタザールの逃げ道を完全に封鎖した。 だが、バルタザールは正面から切り込みを敢行。 不意を突かれた艦隊は、密集して動きもとれずバルタザールが占拠した船からの砲撃で大火災を起こしてしまう。 鎮火後も、バルタザールは、砲門室に立てこもり、人間ばなれした戦いぶりで抵抗。 最後は仁王立ちのまま気絶しているところを捕われ、追討艦隊の兵士たちに、深い恐怖心を植えつけたのだった。 サントドミンゴに移送されたバルタザールの身柄は、本国に送られ、処刑される予定だという。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、急ぎサントドミンゴへむかう。 サントドミンゴには、エドゥアルドがいた。 彼は、&color(ff3333){プレイヤー名}に街の空き家まで来いと告げる。 追討艦隊の兵士に支給される鎧を渡し、唐突にバルタザールを逃す計画を持ちかけてくるエドゥアルド。自分が大貴族に出世し、足元にひざまずかせるまで、バルタザールの命をあずけておきたいというのが、その言い分だった。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、鎧を着て、出航所まで来るよう、命じられる。 &color(77dd33){テルシオスプレートを入手する。} 船に乗り込んだエドゥアルドは、見張りの兵士たちを次々に騙し討ちにし、バルタザールの囚われている船室へと潜入。意識のないバルタザールを救い出すと、船室に放火して、自分の凶行の証拠隠滅を図る。 甲板に出ると、ふいにエドゥアルドは&color(ff3333){プレイヤー名}に一通の書簡を渡す。 それは、ハイレディンとアルバ公の講和が、実はディエゴの手引きによるものであることを示す証拠だという。 だが、次の瞬間、エドゥアルドの脇腹を予期せぬ凶刃が貫く。先刻、騙し討ちにした、追討艦隊兵士の復讐の刃だった。 エドゥアルドは逆上して、兵士にとどめを刺すが、出血おびただしく、甲板にひざをつく。 そして、&color(ff3333){プレイヤー名}に『隊長』のハイレディン打倒を手伝え、とだけ言い残し、たちこめる黒煙の中にその姿を消すのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *25章:昏睡の帰還 あらすじ 大西洋上で目を覚ましたバルタザール。だが、体の傷は癒えておらず、再び深い眠りにつく。 マルセイユに帰還した&color(ff3333){プレイヤー名}。 イレーヌは、昏睡したままのバルタザールを酒場の奥の部屋に運びこむと、&color(ff3333){プレイヤー名}に深く感謝する。 イレーヌは、&color(ff3333){プレイヤー名}がエドゥアルドから託された書簡に目を留める。その文面はまさしくディエゴの名義で、アルバ公にハイレディンとの講和条約を進める内容であった。 妻ナタリナの仇であったはずのハイレディンと、バルタザールを陥れた張本人であるアルバ公。 この二人と手を組んでバルタザールを窮地に追い込んだディエゴの仕打ちに、イレーヌは絶望。 これからは、ディエゴの手を借りず、自分の力でバルタザールの身を守りぬくことを、固く心に誓うのだった。 [[上>イスパIb#top]]へ *26章:災いの日 あらすじ イレーヌの酒場を訪れた&color(ff3333){プレイヤー名}。 運んで以来、バルタザールは一度も目を覚まさないのだという。 だが、その時奥部屋から、大きな物音が響く。 部屋に賭けこむと、バルタザールが目を覚ましており、ノドの乾きを訴える。イレーヌは急いで水を持ってこようとする。 だが、酒好きのバルタザールは、ディエゴが託した葡萄酒に目をつけ、奪い取ると一息に呑み干してしまう。 毒が入っていないか心配するイレーヌ。バルタザールは、呑みなれたマジョルカ島の葡萄酒だったと、声を上げて笑う。 だが、その贈り主がディエゴであると知るや、にわかに表情が険しくなる。 そして、カラになった瓶を、改めてまじまじと眺めると、突然、何かに気付いた様子で立ち上がるのだった。 瓶底には、葡萄酒の色に隠すかのように、ラテン語の一文が焼きつけられていた。 『災いの日 すみやかにきたるべし』 その警告とも嘲笑ともとれる、謎めいた一文を、バルタザールは、実にディエゴらしいと笑う。 だが、イレーヌは、ディエゴの講和に関する書簡を見せ、もはや彼が信用に値しないことを諭す。 今のディエゴは、すっかり変貌して、地位と金のことしか考えていないと、悲嘆するイレーヌ。 だが、バルタザールは、その言葉をきっかけに、瓶の底の文言について、ある心当たりに気付く。 それは、十七年前、彼がイスパニアに亡命を決めた頃のことだった――。 商館をリスボンに遷したディエゴは、無頼の道を捨て、地位と商会経営に血道をあげるようになっていた。その姿に失望したバルタザールは傭兵として戦い続けることを宣言。 だが、ディエゴは動じもせず、独力では勝ち目がないと諭す。その際に、聖書の文言を引用し、こう説いたのだった。 「旧約聖書「申命記」にて、神はかく語れり。 『復習と報いは、我のもの。それは、彼らの足、よろめくときのため。その災いの日は近く、来るべきこと、すみやかに来るべし』 …いずれ 裁きは連中にも下る。私は、そのときが来るのを待つ。それだけだ――」 この悠長で、神頼みともとれる言葉に激怒したバルタザールは、商会を脱退。イスパニアへ亡命したのだという。 だが、改めて過去を振りかえるに、ディエゴがバルタザールに酒を贈るのは、常に謀りごとが進むのを黙って待つよう、諭すときだった。 今回も、ディエゴが、何らかの企てを進めているのではないかと察したバルタザールは、怪我も忘れて、酒場を飛び出していく。 [[上>イスパIb#top]]へ *27章:遠き誓いに あらすじ &color(ff3333){プレイヤー名}は、葡萄酒の伝言の意味を探ろうとするバルタザールを乗せ、パルマへとむかう。 だが、パルマの港には、相変わらず、アルバ公の厳戒な捜査網が敷かれている。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、バルタザールから手がかりを探ってきて欲しいと頼まれる。 最近、酒場に、珍しく海軍軍人の客がきていたことを聞きつけた&color(ff3333){プレイヤー名}。 その行方についてたずねると、軍人たちは「下見は終わり」などと話しており、先日、任地へ戻っていったとのこと。 決定的な手がかりこそ得られなかったものの、バルタザールは、その軍人の行方を探すため、近隣の港をあたろうと提案する。 バレンシアに入港すると、そこには、アルバ公のものと思しき、おびただしい数の軍船が集結していた。 &color(ff3333){プレイヤー名}は、軍船が何の目的で集められているのか、探りにむかう。 だが、士官たちですら、艦隊が集められた目的を知らされず、待機状態が続いているのだという。 やがて、&color(ff3333){プレイヤー名}は、アゴスティノらしき兵士がアルバ公の邸宅近くをうろついていたとの情報を得る。 そして&color(ff3333){プレイヤー名}はアゴスティノと再開する。 突然の再会に驚き喜ぶアゴスティノ。バルタザールが来ていることを知るや、連れていって欲しいと懇願する。 バルタザールと同様に、アルバ公の艦隊の集結に疑問を抱いていたアゴスティノは、その身辺を探った結果、ある極秘情報を入手していた。 ディエゴが、ハイレディンと、マジョルカ島パルマにて会見。その警護をアルバ公の艦隊が行うというのだ。 しかし、単なる警備の任務が、なぜ極秘で進められているのか、一同は腑に落ちずにいた。 不意に、会談の予定日をたずねるバルタザール。それが、降誕節の三日前だと知るや大笑いする。 実は、その日こそ、マディラの商館が奇襲を受けディエゴの妻ナタリナが殺された命日であった。 「ディエゴのヤツめ。会談など、真っ赤な嘘。油断させ、誘きよせたハイレディンを、アルバ公に奇襲させるつもりだ」 ディエゴの真意を解き明かしたバルタザールは、軍備を整え、参戦を決意。 &color(ff3333){プレイヤー名}とアゴスティノは、ネーデルランド戦線にむかった元・傭兵たちを結集した後、セウタの酒場で合流することとした。 [[上>イスパIb#top]]へ *28章:綻び あらすじ アントワープでは、元傭兵たちが、傷だらけになっていた。 反乱軍艦隊の一斉反撃により、ネーデルランドを包囲していたイスパニア艦隊が壊滅。彼らの艦隊もまた、壊滅的な打撃を受けたためである。 それでも、アゴスティノが、事情を説明すると、元傭兵たちは喜び勇んで、戦線を脱走。バルタザールの元へとむかう。 地中海への帰途、アゴスティノは、水平線の彼方に大艦隊らしき影を見たという。 セウタに戻った二人は、バルタザールに、ネーデルランドでの艦隊壊滅の一件を報告する。 すると、バルタザールは、「あの艦隊は、そういうわけか…」と声を震わす。 実は、アゴスティノが帰還中に見た艦影こそが、ハイレディンを奇襲するために、パルマに集結させていたはずの、アルバ公の艦隊であった。ネーデルランドでの敗戦に焦ったアルバ公は、ディエゴとの盟約を破り、艦隊を北海へと送ってしまったらしい。 ディエゴのハイレディン妥当計画が、実現を前に頓挫しつつあることを察したバルタザールは、計画たてなおしのため、リスボンへと急行する。 &html(<!--shinobi1-->) &html(<script src="http://j7.shinobi.jp/ufo/07957620h"></script>) &html(<noscript>) &html(<a href="http://x7.shinobi.jp/bin/gg?07957620h" target="_blank">) &html(<img src="http://x7.shinobi.jp/bin/ll?07957620h" border=0>) &html(</a>) &html(<br>) &html(<a style="font-size:80%" href="http://www.shinobi.jp/" target="_blank">無料ホームページ</a>) &html(</noscript>) &html(<!--shinobi2-->)

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