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  • 涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki(避難所)
  • こんな長門が欲しい

涼宮ハルヒのSS in VIP@Wiki(避難所)

こんな長門が欲しい

最終更新:2020年03月13日 12:09

haruhi_vip2

- view
だれでも歓迎! 編集
「はぁ……はぁ……」
俺がこの道を自転車で全力疾走するのは今回で一体何度目だろうか。
しかも呼び出されるのは決まって夜、おかげで俺の貴重な睡眠時間は
鰹節の如く削られていく一方だ。呼び出すなら昼に、学校を合理的に
早退できる理由もセットでお願いしたいものだね。とはいっても相手
も同じくうちの学校の生徒なんだから叶わない話だが。
事の始まりは今から約三十分ほど前、珍しく(というか初めてか?)
長門の方から俺に電話がかかってきた。あの超無口宇宙性人造人間は
電話を持っているくせに自分からは全く活用しないのだ。俺としては
あいつのクラスの連絡網がどうなっているのか非常に気にかかるとこ
ろだが。そしてその長門が俺にかけてきた記念すべき初電話、その内
容は「時間がない。早く来て」と来たもんだ。しかも直後に人間大の物
体が床に倒れこむようなダイナミックな音が付属してるんだから急が
ないわけには行かないだろう。

時間が時間なだけに(現在夜の十一時)親が心配してきたが、「谷口
の家に宿題を忘れてきた、ついでにやっていくから一晩かかるかもし
れない」と言っておいたので多分大丈夫だろう。いざという時には我
が友人の臨機応変な対応に期待するとしよう。
そうこうしている間に俺を乗せた自転車・小泉京子号(ハルヒ命名)
は俺の自己ベストを塗り替える速さで長門のマンションの前に到着し
た。俺は小泉京子号を厳重なロックを施して公園の隅に停車し、その
まま長門の部屋へと赴いた。長門が手回しをしてくれたのだろう。部
屋やマンション自体の鍵は開いていた。
「長門……!?大丈夫か!!」
俺が部屋に入って最初に見たものは、電話を握り締めたままその場
に倒れこんでいる長門の姿だった。俺はすぐさま長門のもとへと駆け
寄りその小さな体を抱き上げた。額に手を当ててみるも大きな体温の
変化は感じられない。いや、ぐったりはしているが瞳にはいつも通り
のなんともいえない力強さがある。

「大丈夫か長門!何があったんだ!!」
問い掛ける俺に長門はか細く、だが確りとした口調で答えた。
「大丈夫ではない。私がこのインターフェイスに留まれるのは後二十
時間が限界。」
「どういうことだ?」
「地球における人間という生き物の、遺伝子レベルでの生体情報が不
足している。このままではこのインターフェイスの現在の形状を維持
することができない。」
いつも通り細かいところまでは伝わってこないが。大まかな意味は取
れた。要するにこのままだと後二十時間程で長門は死んでしまうとい
うことだろう。そして俺を呼んだということは、それを回避すること
が俺には出来るということだ。
「つまりその生体情報というのが必要なんだな?長門、俺に何が出来
る!何が必要なんだ。」
気のせいでなければ長門は一瞬てれたような表情をし、いつも通り
の口調で……こう言った。

「精液。」
……は?俺は聞き違えたのだろうか?いや、しかし俺が聞き違えたと
は思えなければ、同様に長門が言い違えるとも思えない。まさか精液
なんて……。えーっと長門さん、もう一度言って貰えると……
「あなたの聴覚は正常に機能している。私は精液といった。人間の雄
の精巣より分泌される遺伝子情報を多分に含んだ良質のタンパク質で……」
そんな詳しく説明されなくても、そんなことは誰よりも理解している。
それよりも何で俺なんだ?
「あなたの保有している遺伝子情報量は常軌を逸している。あなた自
身は力を有してはいないが、涼宮ハルヒにあの能力を与えたのはあな
た。だからあなたは涼宮ハルヒに選ばれた。」
全く理解が出来ん。つまりは何だ?ハルヒが世界を自分の思い通りに
する能力を身に付けたのは俺が原因で、宇宙人でも未来人でも超能力
者でもない俺がSOS団にいるのはそれが理由って事か?今まで現実
離れした体験をいくつもしてきたがこの話が一番現実離れしている。
だいいち……ん?何か下腹部の辺りでもぞもぞと動いているのだが何
だろうか?

俺が首を下の方へと傾けると、長門の小さな白い手が俺のズボンの
チャックを開けているところだった。
「な、長門……」
長門は無言で俺自身を取り出すと、まだ起ち上がっていないそれを柔
らかな手で軽く撫で回し始めた。
背筋を走るゾクリする何か。これまでで一度も感じたことがないほ
どの快楽。物の数秒でオレは起ち上がっていた。
「……」
長門いつも通り無言で、いつも通りじゃない恥ずかしそうな表情でオ
レをしごき始めた。コレは、正直、かなり、クる。
心なしか長門の呼吸が荒くなってきた気がする。長門の小動物のよ
うな瞳は、もうオレしか捉えていない。そして、十年前から、あるい
はもっと前から定められていたかのような自然な動きで、長門の口は
オレを受け入れた。

生暖かい口膣の感触がさらにオレの感覚を鋭敏なものとする。あぁ、
そろそろヤバいかも……
「長門、出……!」
俺が言い切る前に、俺が後ろに腰を引く前に、オレは長門の口内で爆
発してしまった。……言い訳をするなら長門の手が俺のオレを握った
まま放してくれなかったからなのだが。それにしても早かったな、我
ながら。
「スマン、長門。……大丈夫か?」
一瞬間をおいて、長門の喉もとから小さく、何かを嚥下した音がした。
「問題ない。それよりこっちにも。消化器からの吸収だけでは不十分。」
長門は軽く姿勢をずらすと、着ていた制服のスカートを捲り上げた。女
の子らしい可愛い下着がチラチラと見え隠れしている。
「そんなこと言ったって……。長門はそれで納得できるのか?」
「できる。ここで私が消えてしまえば今日現在までのことが全て無意味
になる。それだけは避けたい。」
……そうか、長門自身もSOS団での思い出を大事に思うところがある
のだろう。俺にしたってこのまま長門と生き別れてしまうのはゴメンだ。

「ああ、わかった。お前のためなら協力してやるとも。それでだ、もし
途中でイヤになったりしたら早めに言えよ。じゃないと俺も中断できる
自信がない。」
「その仮定はありえない。私はあなたを欲している。だから現在仮定で
きるのはあなたがこの申し出を拒否すること。強制はしない。あなたが
決めて。」
何を今更言っている。俺だってもう腹を括った。俺は肯定の意思を行動
を起こすことで明確にした。正座していた長門を抱きしめるようにして
押し倒し、俺は自らの手を長門のスカートの中へと忍び込ませた。
スカートの中は長門自身の体温で何とも形容し難い不思議な空間にな
っていた。汗で少しジトッとしている太ももなんかを愛撫していると、
普段から表情の薄い長門の顔に明らかな羞恥の色が見えて、俺も少し照
れてくる。戯れあうような愛撫もいい加減お開きにして、俺は手を太も
もから下着の方へとずらしていった。下着越しに触る長門はふにふにと
柔らかく、そして湿っていて、とてつもなく官能的だった

下着が濡れていくにつれ、長門の吐息もまた大きなものとなっていく。
俺は愛撫を中断して長門の下着を脱がせ、スカートの中に頭を突っ込んだ。
発音と味の判断にしか使われてこなかった俺の舌が、長門を責めるため
の道具として縦横無尽に這い回る。
「はぁ……この行為は……ん……性交に当たって……不要な行為のはず……」
途切れ途切れに長門が話し掛けてくる。まぁ無くても支障は無いが、あった
ほうがスムーズに事が運ぶ。
「…そう……」
そうして長門は息を荒くしたまま押し黙ってしまった。
さて、一体どれほどの時間が経過したのだろうか。長門の吐息には微かに
喘ぎ声が混じるようになり、オレもまた大分切羽詰ってきている。そろそろ……かな。
俺は体勢を立て直し、いわゆる正常位のかたちで長門にオレをあてがった。
「あ……」
全身がそのまま飲み込まれてしまうような肉の感触に早くも果てそうにな
るが、どうにかこうにかそれを耐える。破瓜の証で少し朱色に染まった長門
を見て、気の毒そうに思うと同時に、俺は興奮した。
「長門、痛くないか?」
「へいき。」
「じゃあ、動くぞ?」
「……」

無言を肯定と受け取った俺はゆっくりと腰を動かし始めた。うねるような襞に
擦れて飛びそうになる意識を何度も取り返して、前後運動を続ける。
空間を支配する水の滴る淫靡な音と、パンパンという肉のぶつかり合う音。
「ふぁ……ん……ぁ……ん……」
そしてか細くもそれらに負けなく優美で誘惑的な長門の声に。俺は正常な思考が
出来なくなる。
「長門、どうだ?気持ち良いか?」
「……」
長門は答えない。変わりに俺と同気するように規則的に揺れるシャギーの入った
銀髪とセーラーのリボン。汗ばみよがる長門の顔を見て、俺の我慢は限界へと達
した。
「長門……出すぞ……!!」
「…………!!」
長門のスラリとした足が俺の腰を周り、確りと身体を固定する。そして俺はオレの
白い欲望を、長門の白い肉体の中に一滴残らず吐き出した。
…………
………
……
…

「長門、これでお前は大丈夫なんだな?」
「大丈夫。これで向こう三年間はこのインターフェイスの維持が可能。」
「そうか。そいつは良かった」
俺は本当にこれで良かったのだろうか。長門がこれで死ななくて済むのは嬉しいが、
気になる事がいくつか出来てしまった。

“涼宮ハルヒにあの能力を与えたのはあなた。だからあなたは涼宮ハルヒに選ばれた”

ハルヒの過去と俺の過去、俺自身の特異、長門に聞こうかとも思ったが流石にそうい
う空気じゃないよな。こう見えて俺は結構空気が読めるほうなんだ。それに俺自身も
う少し余韻に浸っていたい。どうせ近い未来、全ての欠片が合致することもあるだろ
う。その時にSOS団が今のような関係を維持できているとは限らない。今は今、過
去は過去、未来は未来。俺は今、自分に出来ることを精一杯楽しむことにしよう。


~end~

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