『Missing-link:File1』シーン5「決着」
辰興は反射的に身体を動かし迫る銃撃を避けると・・・
「アームド・ランサー!」
腕部の腕部外装式連機槍<アームド・ランサー>を振るい、後の先で斬り伏せる。
続いて前方の敵機に目標を定めると大きく踏み込んだ。
「御手杵がベースなら・・・こういう使い方も出来るはずだ!伸びろ、アームド・バンカー!」
アームド・ランサーのジョイントが瞬時に軋んで伸び、さながらパイルバンカーのようにガッツィの装甲を貫いた。
「古谷一尉!」
『驚いたよ・・・しかし助かる、連携して行くぞ!』
「ええ!」
「・・・性能はいいようですね・・・アイゼンメンツだけの心算でしたが、欲しくなりましたよ。
・・・パイロットを片付けて、そちらも頂くとしましょうか!」
それまで個別に戦闘していた敵機が、今度はフォーメーションを組んで襲撃してくる。
両翼に展開し、挟み込むつもりの様だ。
『辰興君、俺が足を止める。その隙に行け!』
「了解!」
『ナパームバズーカ・・・当たれっ!』
「うわっ!火が!火がぁ!」
ナパーム弾による着火に驚いた敵が足を止める。その隙に、2本のアームドランサーを取り外し、両手に携え突入する!
「一撃で仕留めるには・・・これか、エーテルモード!」
ランサーの刃に灯るエーテルの光が、軌跡を残しながら敵機を両断する。・・・道が、開けた・・・!
「今です、ユーフラテスとアイゼンメンツを!」
『ああ・・・討つべきだな!』
「チィッ・・・!この二人・・・戦い慣れているという事ですか・・・!」
見事なコンビネーションで反撃してくる2機に、ヨハネもそれまでの余裕に陰りが見え始める。
・・・が、指揮能力に衰えは無い。即座にアイゼンメンツを前衛に展開し、盾にしつつ応戦する!
『この零式、運動性なら負けはしない・・・そこだっ!』
「お見事・・・ですが、墜ちませんよ・・・その程度の火力では!」
『チイッ・・・パワーが足りないのか?』
零式のリニアライフルを2機のアイゼンメンツが盾で防ぐ。
――しかし、運動性を活かして撹乱する零式に対応するべく、円陣を組んで集まったのが命取りとなる。
「(敵が一箇所に集中した・・・今なら・・・!)古谷一尉!タイミングを合わせて交してください!」
『タイミングを?・・・!了解した、来い!辰興君!』
「アームドランサー、ツインジェネレーターコネクト・・・ファイナルモード、ドライブ!」
音声認識に従い、両手に構えた2本の槍を、1本の巨大な槍へと合体させるリュウガイオー。
それと同時に、内臓ジェネレーターの出力は、単体に比べて倍以上に跳ね上がっていく。
(・・・エーテルジェネレーターを内蔵した槍を合体させた・・・?ならば、この距離に居るのは少々不味いですね・・・!)
「逃がすか!龍!槍!ざあああん!!」
2本分のジェネレーターから発生した巨大な刃が、アイゼンメンツを切り裂いていく。
先に大技を予測して離脱を開始していたユーフラテスも、直撃こそ免れた物の、その余りの出力に中破してしまう。
「クッ・・・作戦は失敗ですか・・・ここはその腕に敬意を表し、潔く退くとしましょう・・・!」
「待て!・・・この距離ならまだ・・・!」
『落ち着け、辰興君。飛行できない零式とリュウガイオーではヤツを追いきれない・・・それに、生存者の保護が先だ。』
「ハァ・・・ハァ・・・そう、ですね・・・。あの親子の事もある・・・。」
そう言ってリュウガイオーを降りようとした時、先程の親子を連れた正勝が戻ってきた。
最終更新:2013年08月07日 00:03