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森の奥へと進むと小さな小屋があった
しかし、決して物置ではなく、お洒落な雰囲気があるまるで喫茶店だ
…そして雨は止んでいた

………
……

カルノ:「・・・変な家」
RED:「本当にこんな場所に家が・・・」
久月:「随分シャレた家だな」
宍戸・玲緒:「でも・・・こういう場所で暮らせるなら、相応の腕がある・・・って事だよね」


祥子:「人の大事な家を見て変とはなんだい?変とは?」


高原 細斗:「・・・おわぁ!?」
カルノ:「誰かいた!?」
カルノ:「おばあさんの家なの?」

髪結・茶織:「失礼だぞ! 祓い人の祥子叔母さんだよ!」

カルノ:「そうなの!?」
宍戸・玲緒:「叔母さん・・・親戚だったの・・・?」
信二:「へー?」
高原 細斗:「そ、そうだったのか・・・」
カルノ:「ティティの親戚!」
篝火:「あ、こんにちは」


祥子:「ううん、ティティちゃんがずっとそう呼んでるだけよ」
祥子:「可愛らしいものでしょう」


髪結・茶織:「かぁーっ! 鳥肌がどんどん立つ!! それより話!話!」
RED:「そうでした!私達、貴方に教えて欲しいことがありまして・・・」
宍戸・玲緒:「あ・・・そうだったね・・・白い虹の事なんですけど・・・」
RED:「白い虹について・・・何かご存知でしょうか?」


祥子:「ええ、ええ 話は聞いてるけど… その前にあなた達『雁影』を払ったんだね」


カルノ:「がんえい?」
久月:「雁影?さっきの忘れ神のことか?」
高原 細斗:「あれは一体何だったんですか?」
カルノ:「・・・倒さなかったほうがよかった?」


祥子:「ええ、あいつは『雁影』と言ってね」
祥子:「昔小さな子供が病に掛かると、森から降りて行きその子の病を自ら受け、」
祥子:「そしてまた山に戻り、大地の気を使い病を浄化させそれを祓い去る、この地方の土地神様だった… ものだよ」


RED:「それが忘れ神となり・・・歪んでしまった。ということでしょうか・・・」
久月:「(くそっ、それならカルノの頭の病気を持って行ってもらうべきだったな…)」
篝火:「だった、ですか…」
カルノ:「へー・・・」


祥子:「森は廃れ信仰は薄らぎ。。。 病を浄化させれぬほど大地は不浄となってしまってからも病を被り続けた」
祥子:「もはや、誰も 『雁影』を敬う事がなくなってからもずっとずっと………」
祥子:「やがて己こそが病をふりまくて『忘れ神』 となったことにすら気付かず、」
祥子:「………この森を徘徊し続けているとても哀れなものさ」


高原 細斗:「・・・なるほど」
宍戸・玲緒:「それで、バケツの水が溢れるように・・・って所ですか・・・」
カルノ:「・・・」


祥子:「そういうことだね ただ…とても悲しくてね… 祓うのを躊躇っていたんだよ」
祥子:「私にはもしかしたら祓えなかったかもしれない …お礼を言うよ、ありがとう」


高原 細斗:「・・・!いえ、とんでもない!」
高原 細斗:「まさか、そんな事があったとは・・・」
RED:「いえ、お礼なんて・・・余計なことをしてしまったかと思いましたが・・・」
カルノ:「・・・どういたしまして!」
宍戸・玲緒:「ええ・・・自分達の身を守るので精一杯だっただけですから・・・」
螢火:「そうだったんですね…」


祥子:「今でも本能で探してるのさ… 『病気を頂きにうかがいました』………ってね」
祥子:「あの声を聴くと… とても…… そうだね? 白い虹の話だったかい?」


高原 細斗:「それにしても病気なんて・・・一体誰が・・・」
宍戸・玲緒:「(・・・もしかして・・・信二さんの恋の病・・・とか・・・)」
宍戸・玲緒:「(・・・いやいやいや、まさか、そんな・・・)」人知れず赤くなったりする

久月:「あ、ああ…そうだった。白い虹のことを聞きたいんだ」
信二:「はい! 白い虹! もし知っていれば教えてください!」
RED:「えぇ・・・お聞かせ、できないでしょうか?」


祥子:「……それはね、虹なんかじゃないよ」


カルノ:「そうそう、白い虹!」
カルノ:「違うの?」
久月:「虹じゃない?」
宍戸・玲緒:「(我に返って)・・・じゃあ一体・・・?」
RED:「ではそれは一体・・・」


祥子:「『海千山千』って言葉を知ってるかい?」


カルノ:「???」

信二:「何の事だろう?」

宍戸・玲緒:「海と山に千年住み続けた蛇は竜になる・・・って故事・・・ですか?」
篝火:「よく海千山千の強者とかいう意味?」
RED:「すいません。私にはわかりません・・・」
高原 細斗:「俺にもさっぱりだ・・・」


祥子:「海で千年暮らし… 山で千年暮らしたヘビ達が集まり1匹の龍になるんだよ」
祥子:「その日、仙蛇達の色は染み落ち… 悟りを持ち白く美しい姿のまま一か所に集まり続ける」
祥子:「世の中の疎みを知り…」
祥子:「世の中の穢れを千年掛けて身に染み続けた蛇達は各々が色と下界に決別し天界へとその身を委ねに行くのさ」
祥子:「その様子はまるで空へと続く 『白い虹』 に相変わらぬと聞く」


カルノ:「ヘビってすごいんだねぇ・・・」
宍戸・玲緒:「・・・という事は・・・」
螢火:「信二さんが見たのは…」
信二:「あれは蛇だったってことか? 虹じゃなくて?」
高原 細斗:「・・・そうだったのか・・・」


祥子:「恐らくそうでしょう …それは不定期に行われる、場所も、時間も、数も、何も決まっていない」
祥子:「でも、偶然に人がその 『白い虹』 に出会ってしまう事もあるらしい」


宍戸・玲緒:「とすると・・・探す為の条件がなかったのも・・・」


祥子:「ええ、触れたら最後… そのヘビの群れと共に龍となる」
祥子:「そして数年、数百年、天界を彷徨い、またこの地へと舞い降りる」
祥子:「そしてまた大地の育みとなる、儀式のようなものだね…」


カルノ:「すごい!」目をキラキラさせながら
髪結・茶織:「ん、んー? ねぇ? もしかしてその恋人さんって?」
宍戸・玲緒:「・・・話からすると・・・無性に追いかけたくなったって言うのも、ちょっと分かったかな・・・」
高原 細斗:「!そうか・・・!」
信二:「……………」
久月:「……そうか」
RED:「信二様、貴方は・・・」


祥子:「見続けてはならぬ…」
祥子:「触ってはならぬ…」
祥子:「話かけてはならぬ…」

祥子:「そして探してはならぬ…」

祥子:「それは世界が織りなし、世界が育み、そして世界を見捨てた者達の道標なのだよ…」
祥子:「これが昔から伝わる『白い虹』の言い伝えだよ」


信二:「で、でも…… でも………」

高原 細斗:「・・・」
カルノ:「へー・・・」


祥子:「それでも…… それでもどうしても見たいなら朧が重なる刻、西の山を只管昇るといい」
祥子:「恐らく近々、そこでもう1度その虹は見れるだろうさ」
祥子:「勿論、あんたが見た物とは違う 別種の群れだよ」
祥子:「それが戻って来るのは明日かもしれないし、まだまだきっと先かもしれない」


久月:「朧が…重なる刻…」
カルノ:「おぼろ・・・?」
RED:「・・・信二様、この話を聞いても尚・・・白い虹を追うのですか?」

信二:「ああ… 俺はもう一度、もう一度探してみたい そして確かめたいんだ」


祥子:「そうかい… …ただ、これだけは覚えておいて」
祥子:「『雁影』は如何に穢れ堕ちた世だとしても、奴がすべき事を全うした」
祥子:「待ち続ける道を選んだのだよ 信じた人の優しさを忘れない為に… それはそれは険しい道と…」
祥子:「…さてお主は如何な道を選ぶかい?」


信二:「…………」
高原 細斗:「・・・」

髪結・茶織:「んー… 難しいけどとりあえず西の山…行ってみるべきじゃない?」
髪結・茶織:「それからでも遅くないでしょう?」
久月:「…そうだな、行ってみよう」
宍戸・玲緒:「・・・少なくとも、目的の物を見つけるまでは、依頼を完遂したことにはならないから・・・ね」

信二:「………あ、ああ、そうだな… それもそうだ」
カルノ:「見れるといいなー!」
RED:「そうですね・・・信二様、もう少しつき合わせて頂きます」
高原 細斗:「・・・当然、俺も着いていきます」

GM(リラ):それでは移動しましょうか
久月:うい
宍戸・玲緒:あいさ


最終更新:2013年08月30日 17:13