アットウィキロゴ
お気に入りまとめ@Wiki
掲示板 掲示板 ページ検索 ページ検索 メニュー メニュー

お気に入りまとめ@Wiki

ネギま!バトルロワイヤル13

最終更新:

匿名ユーザー

- view
メンバー限定 登録/ログイン

【残り18人】

「食事をしたら行くか…お嬢様、待っていてください」
刹那はデイパックからパンを取り出した。
中途半端に食べると、今はよくても後で腹が鳴ってしまう。適量を考えて食べた。
(足りないな)
そんなことを考えて水を飲んだ時、何かの動く音がした。全身の神経が総毛立つ。
フロアの方だ。
デイパックを肩にかけ、糸の無くなったテニスラケットを持つ。
そっとフロア側のドアに近づき、死角になる調理台の陰に隠れた。
やがて、ゆっくりとドアが開いた。

侵入者はザジだった。次の瞬間、刹那は目を見張った。
ザジがデイパックの中から何か小さいものを取り出したのだ。
手のひらに乗るサイズの、丸いもの……
(手榴弾だ!)
明らかにザジはそれを中に投げ込もうとしている。
入り口にあの糸が張ってあった時点で、中に誰かいることは明白だ。
ザジは手っ取り早い方法で、中にいる人間を消そうとしている。

(まずい!)
今逃げ出したとしても、ザジの投げた手榴弾は刹那の居場所近くで爆発するだろう。
建物は当然崩れる。脱出出来る可能性が減る。
ならば。
刹那はテニスラケット構えた。ザジは今にも手榴弾のピンを抜こうとしている。
(当たれ!)
力いっぱいラケットを投げた。ラケットはまっすぐザジに向かって飛んでいった。
「…!!」
ザジの体が弾かれたように揺れる。当たったのか外れたのか、全くわからない。
しかしピンの抜かれた手榴弾がザジの手から落ち、そのまま床に転がった。
刹那は慌てて非常口のドアから外へと飛び出した。と同時に鼓膜を破るような爆発音。
爆風。背後からの強い風に押され、刹那の体は一瞬宙に浮いた。
そして扉もろとも外へと吐き出された。肩から地面に落ちる。コンクリートの崩れる音。
パラパラと粉が降って来る。
そして目に映るのは太陽の光。とりあえず無事なようだ。

ふと横に目をやると、一個のデイパックが転がっていた。おそらくザジが持っていたものだ。
爆風でここまで飛ばされたのだろう。よく見ると、一緒に腕のようなものも転がっている。
(人間の、腕だ。ザジさんの、腕)
ゾワッと寒気が走る。
(私は…人を…クラスメイトを…殺した…)
刹那は後戻り出来なくなった。

【出席番号31 ザジ・レニーディ 死亡 残り17人】

刹那は爆風が巻き上げる中で何とか立ち上がろうとした。
「…な…何があったの?」
怪訝そうな声が聞こえた。ハッと顔を上げる。
刹那は誰かを確認する前に、瞬時に元いた建物の中に飛び込んだ。
前方約20メートル付近。生い茂る草むらからハルナが出てきた。
「…!!」
ハルナは息を呑んだ。目の前には手足が千切れ黒こげになったザジがいたからだ。
一瞬吐きそうになるが必死で堪えた。
「…だ…誰がこんな……」
あまりの惨劇に呆然としている。
(誰…?)
刹那は誰かを確認しようとしたが爆風が巻き上げた土埃と煙でよく見えなかった。
ただ、その人物は銃を持っていることが分かっていた。
(ごめんなさい)
心の中で謝る。これからしようとする行為に対しても。
木乃香を生き残らせるために他の生徒を殺す。それが刹那の選択。

砂埃に隠れゆっくりと、背後から近づく。決して音を立ててはならない。
持っているの何重にも束ねたテニスラケットの糸。
刹那は瞬時にハルナの背後を取り、その首に糸を巻き付けて一気に引いた。
「ぐっ……!」
ハルナの喉が鳴る。咄嗟に糸を緩めようとするが、細い糸はしっかりと首に食い込んでしまった。指にすら引っ掛からない。
「……う゛……あ……っ!」
ハルナがもがく。刹那は力の限り糸を引き続けた。渾身の力を込めて。自分の手が痛くなるほど。
ダダダッという音がして、刹那の右肩に鋭い痛みが走った。
それでも緩めなかった。失敗したら、それは自分の死を意味する。
やがて、ハルナの抵抗が弱くなる。ダランと両手が下がり、全体重が刹那の手にかかった。

ようやく力を抜くと、ハルナの体は地面に崩れ落ちた。
しかし、やらねばならないことがある。刹那はハルナの首に絡み付いた糸を取り戻しだした。
一瞬顔を見てしまうがあまりのグロテスクさに思わず目を背けた。
糸を回収したら、次はハルナの右手からマシンガンを取る。
デイパックを開き、予備の銃弾と説明書、ザジのデイパックからは手榴弾4発と水とパンを取って、自分のデイパックに入れた。

そして、ようやく自分の左の二の腕に痛みが戻って来た。見ると血が滲んでいる。
抵抗したハルナが放った銃弾が掠ったのだろう。怪我の箇所を調べて手当をしなければ。
(早く移動しないと…)
今の銃声を聞きつけた誰かが来ないとも限らない。緊急に移動する必要があった。怪我を調べる余裕などない。
刹那はデイパックを右肩にかけ、左手にマシンガンを持つと一気に駆け出した。

【出席番号14 早乙女ハルナ 死亡  残り16人】

裏口にあやかがショットガンを構えて外を見張っているのを確認してネギは本当のことを話した。
エヴァンジェリンは机の上に座りながらネギ達の話を聞いた。
「なら、あの男が黒幕か…全く、読めない奴だからな」
チッと口を鳴らした。
となりでは茶々丸がパソコンを操作している。相変わらずキーボードを叩く手以外は全く動かずだが。
「私たちはBR本部と戦うことに決めたのですわ」
「どう?エヴァちゃんも一緒に…」
「…断る」
その言葉にネギが驚く。
「ど・どうしてですか!?」
「たとえお前たちの言ってることが本当だとしても、協力する気はないからな
 茶々丸が首輪を解析してくれれば魔法が使える、おまえらと協力しても意味はない」
冷たくあしらうエヴァ。

「しかし、それがいつ成功するかは分からないのでしょう?」
「心配はいらん。茶々丸は優秀だ、あっという間に解いてみせる」
あっさりと返されてしまう。
「別に首輪だけの問題じゃない、ここでお前らを殺すという手段もあるぞ」

「!!」
明日菜が鉄パイプ構え、ネギは身構えるだけでエヴァは(重くて持ってるだけの)日本刀を振り上げた。
しかし、刀の重さでエヴァの体が後ろに倒れる。
「うぉっ、くそ…まだ力が戻らんか…」
「やめてください。僕たちは戦う気なんてないんです」
必死に説得するネギ。
すると途端にドカッと鈍い音がした。

明日菜がエヴァに蹴りを入れたのだ。
「…ぐ…魔法が使えないからといって全力で蹴ったな」
「なに馬鹿なこと言ってんの?あんたなんか魔法が使えなかったらただの子供じゃん」
ふんっと鼻で笑う明日菜。
「お…おのれぇ神楽坂明日菜。こっちが手が出せないことをいいことに…」
悔しがるエヴァ。今の彼女はただの10歳の少女のままだ。
「ひょっとして、恐いのかなぁ?」
「な…馬鹿なことを言うな!!この私に恐いものなど」
侮辱されて逆上するエヴァ。
「じゃぁ協力してBRを終わらせる?でないとずっとなめられっぱなしだよ」
「ぐ……いいだろう…だが勘違いするな!このゲームを終わらせたら覚えておれよ…」
「いいわよ」
不適な挑発にエヴァは乗ってしまった。

【残り16人】

最近更新されたスレッド
ウィキ募集バナー