裕奈は明日への希望を持って歩くのだった…
「はい!カットーーーーーーー!」
最後のシーンの撮影を終えて、裕奈は一息ついた。
「すごいねー感動しちゃった」
監督のハルナは笑っていた。
「そりゃクラス全員の総決算だからね」
裕奈が振り向きざまに微笑む。
それは臨海学校最終日のことだった。
ハルナの一言から始まった。
「クラス全員でサスペンス映画作らない?」
これにクラス全員は賛成した。
「しかしアキラの巫女衣装似合ってたよ」
「そ…そうか?…」
巫女姿のアキラは照れる。
「それより何で私と亜子の扱いこんなにひどいの~」
まき絵が二人に食いつく。
「たしかに二人ともろくな役じゃないね」
美砂が少し笑う。
「つーか何で私美砂の彼氏役なの…」
「えー、役振り当ての時、円のその役しかなかったからね」
「何よ!ちょっとトイレから帰ってきたら勝手に役割決められてたじゃない!!」
「ニャハハ、大変アルね。円は」
「いやはやまったくでござる」
後ろでは古菲と楓が談笑していた。
「ろくな役じゃないのは私だよ~。私、最初に自分の役やったらあとは全部裏方だよ!」
泣きながら桜子がやってきた。
「そうね~、桜子って一番最初にでしゃばって死ぬ役だもんね」
「よーし打ち上げじゃ夜までカラオケだー!!」
「ちょっと桜子さん!最終日の就寝時間は10時ですわよ!」
「大丈夫、大丈夫、誰も守らないから」
あやかが割り込んできた。
「いやー大変だったね、さよちゃん」
「私は見てるだけでしたけどね」
和美とさよも笑っていた。
「しっかし大掛かりになったわね」
「本当ですね」
刹那と明日菜は少しはなれたことろで喋っていた。
「いやー私たちもゲスト参加してよかったのかな?」
そこに高畑がやってきた。
「あ、高畑先生!そんなことないですよ」
毎度のことながら高畑を前にした明日菜はすぐに照れてしまう。
「せっちゃーん、アスナ。もうすぐ打ち上げやよ~」
木乃香が食堂から出てきた。
「それでは行きましょうか」
「そうね、…にしてもネギは何処に行ったの?」
「今日は無礼講ネ」
肉まん食べますか?
「サンキュー、五月」
五月と超鈴音が料理を作って打ち上げをした。
「お疲れさまです。」
のどかが夕映の隣に座る。
「ネギ先生何処いっちゃたんだろ?」
「そうですね」
夕映とのどかが話をしてる間に会場には勝手にカラオケセットが準備された。
「ほにゃらば!クラス全員12時間耐久マラソンレースだよー」
「桜子さん!」
またもあやかが止める。
「まったく…いつでもバカ騒ぎばかりしおって…そう思うだろ茶々丸」
「はい、マスター」
エヴァも学園長公認で(半ば強制的に)臨海学校に参加していた。
当然5秒に1回のスタンプを押しているが。
「せっちゃんお疲れさま」
「いえ、お嬢様こそ」
二人はジュースを入れたコップを渡された。
「も~疲れた…なんか眠いわ~……」
木乃香が机の上で寝始める。
「ちょ…お嬢様、こんな所で……え……」
刹那は自分の視界が歪むような感覚を覚える。
(この眠気は尋常ではない…睡眠薬!?…まずい…私…まで……)
必死に耐えるながら立ち上がる。
クラスの大半が眠っている。これはおかしい。
真名が勢いよく立ち上がり窓を叩く。
「…ぐ…だめだ…強化ガラスにエアダクトから催涙ガスが……」
真名も床に倒れこむ。
「…龍…宮……お…嬢……さ……」
最後の一人になった刹那も遂に力尽き倒れる。
「う~ん…学校遅刻じゃない…早く電車に…乗らないと……」
横の明日菜が既に寝言を立てていた。
そこにはガスマスクをした高畑が立っていた。
「一体何事だー!兄貴は何処だー!!」
カモが驚く。
すると背中に冷たいものが付いた。
ピシュッ
それが何なのかを理解する前にカモはこの世から消え去った。
サイレンサーの付いた銃を構えた高畑は一つの台本を拾った。
「麻帆良学園3-A、臨海学校連続殺人事件か…」
その台本を捨てる高畑。
「ゲームはこれからなんだよね…」
これから始まる最悪のゲームの存在を3-Aのクラス全員は何も知らなかった。
ネギまロワイアル
完