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ネギま!バトルロワイヤル16

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匿名ユーザー

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ネギは窓を眺めている。
窓の外では明日菜が見張りをしている。
家を見るとエヴァが寝ている。
茶々丸はパソコンの画面を見たまま動かないのは相変わらずだ。
「…」
ネギは放送を聞いてさらに落ち込んだ。
もう半分近い人数が死んでいることに。

「ネギ先生…」
あやかが声を掛ける。
「いいんちょさん…3-Aは一体何をしてるんでしょうね…」
「…ネギ先生」
ネギは泣いている。
「なんで…っく…こんな…」
ネギの涙をあやかが拭う。
「ネギ先生、なんとしてもこのゲームを終わらせるのですわ、なんとしても!」
「いいんちょさん…」
あやかがネギを励ます。

「茶々丸さんが首輪を解析してくれれば、何とかなりますわ」
「…いいんちょさんは…強いのですね…」
「当然ですわ。私はクラス委員ですもの。皆の先頭に立って引っ張るのが私の宿命ですわ!」
「そんなところ、あまり見た覚えはないな」
エヴァが突っ込みを入れる。
「一言多いですわよ、エヴァンジェリンさん」
あやかはネギを抱きしめる。
「ですから…死んでしまった人達のためにも…戦うのですわ」
あやかが立ち上がる。
「ちょっとおトイレに行ってきますわ」
そう言うと勢いよく部屋を飛び出した。
「……う…うぅ」
あやかもまた涙していた。
ネギはルームメイトの木乃香や明日菜が生きている。
しかしあやかはルームメイトの夏美、千鶴の二人が死んだ。
悲しくないわけがなかった。
涙は見せられなかった。

【残り16人】

刹那はマシンガンを構えて歩く。
後ろでは木乃香の手を引いて
「せっちゃん、少し休も…」
「いけません、もうすぐここのエリアが禁止区域になってしまいます」
迂闊だった。絶叫する木乃香をなだめるのに必死で放送をよく聞いていなかった。
自分たちのエリアが禁止区域になるのにあと1時間でようやく気付いた。

「ふぅ…ここならもう禁止区域ではありませんね…」
「はぁ…ふぅ…せっちゃん急ぎすぎや…」
「では少し休みましょうか」
腰を下ろして一息つく二人。
「これからどなんしよ…」
「明日菜さんを探しましょう、生き抜くためには信頼できる人が不可欠です」
木乃香を守るためには自分が戦わなくてはならない。
しかしいざという時、一人では厳しいところがある。明日菜なら信頼できる。刹那は思った。
できればあいつも…

ガサッ
「!」
刹那がマシンガンを手に持つ。
「せ…せっちゃん…」
「大丈夫です、お嬢様」
デイパックを肩から外していつでも撃てる体制になった。
茂みに身を隠す、相手の影が大きくなってきた。
(あと、少し)
マシンガンを持つ手に力が入る。
(今だ!)
バッと飛び出してマシンガンを構える。
相手もそれに応じて銃を構える。

「……刹那…」
「あ……」
銃を構えた二人は見合った。
「…生きてたんだな」
相手が軽く微笑み右手で構えた銃を下ろす。
刹那はそこにいる戦友の姿を見て安心した。
よかった、彼女が味方なら心強い
おそらくそう思ったのだろう。
「ああ、そっちも無事みたいだな。たつみ…」

パァン

笑顔が凍りつく。デイパックで隠れた左手で放たれた弾丸を食らい
刹那の体はくの字に折れ曲がった。

【残り16人】

聞こえたのは木乃香の絶叫。
見えたのは銃を自分に撃った真名。
そして感じたのは腹に熱いものが貫通した感触。

「せっちゃぁぁぁぁん!!」
必死に駆け寄る木乃香、そこには腹に銃弾をくらい苦しむ刹那がいる。
かろうじて体を捻り急所を免れたのが幸いだった。
「…あ…くっ……」
しかし、急所を外したとはいえもろに食らっては苦しむ意外なにもできない。

「た…龍宮ぁ……」
木乃香に上半身を起こされた刹那が真名を睨む。
「…」
真名は何も語らない。しかし落ち着いていないように見えるのは気のせいか?
どっちにしろ今の自分は絶体絶命だ。
「よ、よくもせっちゃんをー!!」
木乃香が腰に下げたノコギリを振り上げて真名に立ち向かうが
「――!、が…ぁ」
銃のグリップで顔を殴打されて倒れこむ木乃香。
「お…お嬢…ぐっ…」
叫ぼうとしたが真名が近づき、撃たれた傷口を踏みつける。
「…」
真名が刹那を見下ろす。そこには戦友の面影はなかった。
「な…何故だ!こんなゲームにお前は乗ったのか!!」
「…いや、いつもの依頼さ」
真名がやっと口を開く。
「何…がぁ!!」
刹那の傷口を踏みつけた足に力を込めた。
「あ…ぐ…がぁぁぁ」
刹那の体に激痛が走り、涙がこぼれる。
「…スタートしてすぐ、高畑先生から依頼があった。私に殺す役をやれと」
「だ…だから、殺したのか。クラスメイトを!」
「そうだ…もう3人目だ」
冷静にそして冷酷に喋る真名。
「私たち以外の麻帆良学園の生徒全員と龍宮神社を盾にしてな…」
刹那は聞きながら真名を睨みつける。
「だから選んだ、他の生徒が犠牲になるくらいならここで食い止めればいいってな」
「だからって…」
真名が刹那の顔に銃を向ける。
「…戦友としての情けだ、一発で楽にしてやるよ」
真名の指が引き金にかかる。
「・・・・・・・すまない。刹那」
聞こえるか聞こえないような小さな声で呟いて指に力を入れた。

破裂音がしたが弾は刹那には命中しなかった。
寸前のところで木乃香が真名に飛びつき、弾道が大きく逸れたからだ。
「せっちゃん!早よぉ逃げてー!」
顔を殴打された跡が残り鼻血を流しながら木乃香は叫んだ。
だが刹那は逃げなかった。
いや、逃げられない。真名の射撃能力は半端ではない。
少し離れても確実に当ててくる。
刹那は今しかチャンスはないと悟った。

「うわああああああああああああああああ!!」
声を挙げて立ち上がる。腹の痛みなど振り切った。
同時にポケットに手を入れる、万が一のため四つあったうちの一つをポケットに入れてたそれを握る。
「あぁぁ!!」
木乃香が弾き飛ばされるがそれと同時に真名にタックルをする刹那。
刹那はポケットからそれを抜き取ると真名のポケットに放り込んだ。
「!」
真名もそれの存在に気付くがそれが隙となった、刹那は大きく真名を突き飛ばした。
同時にそれのピンを抜く。

木乃香のところへ飛び込む。
「このちゃん伏せてぇぇぇぇぇ!!」
敬語など使う余裕はない。刹那は木乃香の抱きしめると可能な限り地面に伏せる。

真名は体勢を立て直すとポケットに手を突っ込む。
入れたれた手榴弾を取り出し刹那に向かって投げた。

ズガァァァァァァァァン

大きな爆発音がした。
砂埃から二人が起き上がった。
「い、生きとるみたいやなぁ…」
「そ・・・そうですね」
刹那が木乃香の肩を借りて立ち上がる。少し進むと木乃香が何かを蹴飛ばした。
「…ひ!」
それは焼け焦げた人間の指であった。
真名は手榴弾を投げたが、手榴弾が手から離れた瞬間に爆発をした。
「…龍宮……」
「…」
砂煙の中から現れたのは顔面血だらけで右腕が見るも無残に吹き飛ばされた真名が倒れていた。
目は虚ろで息も絶え絶えである。刹那はベレッタを拾い真名に向かって構える。
「龍宮…何か言い残すことはないか…」
「…………殺せ」
真名は掠れたこえで言った。
「…」
銃声。


真名の意識は消え去ろうとしていた。
意識が消える寸前の真名の頭の中にあったものは後悔や恨みは無く、安堵感であった。

(…あぁ、これで私はもう…誰も殺さずに済む……)

真名は死んだ。脅威は去ったのだ、しかし二人の間には喪失感しかなかった。
「せっちゃん……」
「龍宮…なぜだ…なぜ……うぅ…」
悔しさで涙が出る。悔しい、何故こんなに悔しいんだ。
「…うぅ………う゛っ…ゴホッ」
突然刹那が苦しみ咳き込みだす。口元を押さえた手の指の間から血が流れ出た。
撃たれたところの傷口が開いたのか出血の量が多い。
「せ…せっちゃん!?しっかりして!」
「大丈夫…です…お嬢さ…」
なぜだろうと刹那は思った、こんなにも意識がはっきりしているのに視界が斜めに傾くのは?
そう思ったのを最後に刹那は気を失い、地面に倒れこむ。
「せっちゃーーーーーん!!」
木乃香の悲鳴が森に響いた。

【出席番号18番 龍宮真名 死亡  残り15人】

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